ネタバレ亡父の莫大な借金と四人の妹達の為に裕福な夫を見つけようとロンドン社交界に打って出たキティ。したたかとも言えるパワフルさで上流社会の仲間入りを果たしたものの、ラドクリフ伯爵だけはその正体を見破った。けれどキティはその脅しに屈するどころか逆に彼を脅し協力させる始末である（爆）二人の丁々発止のやりとりは勿論、目まぐるしく変わる展開は息をつかせない。無慈悲に迫る現実を理解しながら、彼女は嘘をつかなかった。そしてキティは嘘偽りない愛を手に入れる。乾杯♪

ネタバレ感情の過多を恐れながらも、マーカムはクラリッサへの想いに真摯に向き合った。「この先ずっと」それは誓いの言葉だった。けれど返ってきたのは辛い言葉だった。愚かなクラリッサはひどい過ちを犯した。それでもマーカムは彼女の為に騎士道精神を発揮した。何もかもが悲しいこの状況に気付きを与え、協力してくれた周囲のキャラ達が素晴らし過ぎ。意味深なラストが次作にひっぱるが、邦訳はあるのか。シリーズ２。

ネタバレ継ぐ筈のなかった爵位と借金を背負い貴族社会に放り込まれたイーサン。残酷な社交界は彼を嘲りながらその愚行をもてはやした。やがて彼はロッティを醜聞に塗れされ、友人に大怪我をさせてしまう。彼は悔い改め、領地の立て直しに全力を注いだ。とにかく改心した彼の真っ直ぐさが素晴らしい。その姿は頑なだったロッティの心を解した。彼女を守る為に偽の婚約をし、それを破棄された時ですら彼女を助けに駆けつけた。「僕達は年じゅう衝突するよ、保証する」そう言って声を上げて笑うイーサンが眩しい。シリーズ１。

ネタバレお互いに好意はあった。そうするだけの理由もあった。だから二人は結婚した。けれど裕福な放蕩者としての人生しか知らないガレスの前に、厳しい現実が容赦なく迫ってくる。これは己を黒い羊と自虐し、堕落と享楽に生きるしかなかったガレスの魂の再生譚。そして彼の兄ルシアンの深い愛の物語。モンフォール家シリーズ１。続編邦訳に期待♪

ネタバレウェインライト伯爵マイケル・ラトランドは自分の存在そのものが醜聞記事になることにうんざりしていた。そんな時、彼はカメリアと出会う。互いを仮面に隠しながら、それまで明かしたことのない自分を見せ合える不思議なひととき。惹かれ合いながら名前を明かせないジレンマから一転、彼の正体がばれてしまう。さて。ツッコミどころは多いものの、マイケルの真剣な想いには胸が苦しくなった。「仮面があろうとなかろうと、僕の心は君のものだ」Rogues to Richesシリーズ２。

ネタバレ紳士階級ゆえ商売をすることもできず貧しい暮らしを送ってきたアンソニーと、娼婦の娘ゆえ蔑まれてきたシャーロット。そんな彼女の評判を守ろうとした嘘から、二人は法律上の夫婦になってしまった。けれど彼には多額の借金があり、それを返せなかったら債務者監獄に入れられてしまう。アンソニーは二人の未来の為に醜聞にまみれる道を選んだ。彼はその上で彼女自身の為に未来を選択して欲しいと言った。彼女は彼に告げる。「大事なのは私達のことだけ」。紳士のシンデレラストーリー、Rogues to Richesシリーズ１。

ネタバレ亡父の莫大な借金と四人の妹達の為に裕福な夫を見つけようとロンドン社交界に打って出たキティ。したたかとも言えるパワフルさで上流社会の仲間入りを果たしたものの、ラドクリフ伯爵だけはその正体を見破った。けれどキティはその脅しに屈するどころか逆に彼を脅し協力させる始末である（爆）二人の丁々発止のやりとりは勿論、目まぐるしく変わる展開は息をつかせない。無慈悲に迫る現実を理解しながら、彼女は嘘をつかなかった。そしてキティは嘘偽りない愛を手に入れる。乾杯♪

ネタバレマルコは「自分の魂は枯れ果て堕落し果てている」と言った。酒と女に溺れる放蕩者に差し出せる心はなかった。彼の自暴自棄な態度には過去があった。そして、公爵の孫娘でありながら社交界に馴染めないケイトもまた過去の罪に囚われていた。今作も二組のカップルが生まれるのだが、なかなかに異色のカップルで面白い。メインCPは激しいし、サブCPは微笑ましい。敵の陰謀を潰す為にウィーンまで行ったりしてアクションシーンも満載。＜罪深き集い＞シリーズ３。

ネタバレ公爵家の5人兄弟の末っ子というキャラ設定がすごい。武勲を誇る家柄に生まれながら芸術を愛するジャックは、自身を黒い羊と自嘲していた。そんな彼が古代遺跡の調査団に加わることになる。そこには彼の天敵アレッサンドラがいた。攫われた彼女を救う為にジャックが走る。終章、彼の元に駆けつけた公爵家一同に感動。気難しい司令官の父は誰よりもジャックを理解していたのだ。公爵に乾杯。＜罪深き集い＞シリーズ２。

ネタバレ自堕落で悪徳の限りを尽くした日々に虚しさを覚えながらも、“恥知らずのハドリー”という二つ名に応えるルーカスが哀しい。ある日、彼はおじの頼みでキアラを訪問する。共闘を結んだものの自他共に認める放蕩者と科学者の彼女は反発しあうばかりだった。けれど聡明な彼女は彼の偽悪的な言動に隠されたものに気が付く。掴みどころのない彼の心の葛藤は読んでて切なかった。全体としては互いへの気持ちに対して無駄に足掻かないし、悪役が明確だったのでさらっと読了。＜罪深き集い＞シリーズ１。

ネタバレサブカップルのトムとジリアンの恋がよかった。18歳の時トムは彼女から誘われたもののそれに応える勇気がなかった。その彼が12年越しに想いを遂げた。身内からさえ信じてもらえなかったジリアンを信じてくれた彼の真っ直ぐさが眩しい♡ちなみにメインカップルはダンカンとアレックスだが、その恋は大変ダイナミック(//▽//)美術界のインディ・ジョーンズことダンカンは幻の絵画を見つけ、事件を解明できるのか。それにしてもトムは最高だった←まだ言うw

ネタバレジェーンはイカレたオタク上司によって13世紀イングランドに送られてしまう。そこは21世紀の常識の通じない、恐ろしいほど野蛮な世界だった。そして彼女はダフィッド・アプ・ブレディンに出会う。さて。ごく普通のタイムトラベル物と思えた今作だが、後半、次々と伏線が回収されていくに従い、その展開に魅了されていった。けれどその感激を語ることは、土下座で済まない愚かな行為である。だからひと言だけ言おう。何も心配いらない、全てハッピーフォーエバーだと。