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2024年6月の読書メーターまとめ

まーくん
読んだ本
9
読んだページ
2897ページ
感想・レビュー
9
ナイス
1500ナイス

2024年6月に読んだ本
9

2024年6月のお気に入り登録
1

  • 紅花

2024年6月のお気に入られ登録
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  • 紅花
  • coolflat

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

まーくん
実は、業界の人物伝は提灯記事のようなものが多いので、あまり読む気がしない。ただ本書で取り上げられた服部悦雄氏は特に有名な方ではないが、中国に関わる出自に興味を惹かれた。技術者として満州国に渡った家族のもとに中国で生まれ、父が共産党に留用されたため中国で育ち、1970年、27歳で初めて日本に帰国。その間、日本人ということで辛い目にあいながらも学業に秀でることに救いを見出すが、文革の嵐に巻き込まれ塗炭の苦しみを味わう。帰国後トヨタに職を得、その中国語能力と身に染みている中国社会に関するノウハウで人脈を拡げ⇒
まーくん
2024/06/04 11:16

⇒トヨタの中国進出を成し遂げる。40数年前、自分が中国で仕事をしていた頃、服部氏よりも若干若い世代の中国育ちの日本人がいて業務に携わっていた。年代が近いこともあり公私に大変お世話になったが、プライベートなことを伺う機会はなかった。文革直後の事でもあり、どんな半生を過ごされてきたのかと今更ながら労苦を想う。物語後半はよくある社内政治の話だが、創業家との愛憎・確執も絡んでくる。日本一の大会社なのに創業家が社長をほぼ世襲する不思議な会社。最近の小説『トヨトミの野望』にも服部氏をモデルにした人物が出てくるらしい。

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2024年6月にナイスが最も多かったつぶやき

まーくん

先月(5月)は東京写真美術館(東京・恵比寿)を観に出かけました。山手貨物線脇の旧サッポロビール恵比須工場(1953年)―現在は恵比寿ガーデンプレイスとなっている。同所内の東京都写真美術館にて開催の作品展『時間旅行』で  2024年5月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1732ページ ナイス数:1270ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703427/summary/monthly/2024/5

先月(5月)は東京写真美術館(東京・恵比寿)を観に出かけました。山手貨物線脇の旧サッポロビール恵比須工場(1953年)―現在は恵比寿ガーデンプレイスとなっている。同所内の東京都写真美術館にて開催の作品展『時間旅行』で  2024年5月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1732ページ ナイス数:1270ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703427/summary/monthly/2024/5
まーくん
2024/06/01 13:47

上記つぶやき:一行目修正(を観) を削除。

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2024年6月の感想・レビュー一覧
9

まーくん
石油メジャー中の最大手、「エクソンモービル」の真実の姿を描く。1989年のアラスカ沖原油流出事故から2010年、BPのメキシコ湾沖合の石油掘削リグの暴噴事故までの20年間、リー・レイモンド、ティラソン二代のCEOによる超巨大企業の運営・事業展開を追う。レイモンドは原油流出事故を契機に厳しい企業統治・安全管理と内部監視の慣行を確立。20年後の暴噴事故でBPと明暗を分けた。スウェーデン一国のGDPより大きな売上高を上げる驚くべき規模の経営スケールと強力な財務体質。豊富な資金力と他の追随を許さぬ技術力。→
まーくん
2024/06/27 21:10

→西アフリカなどの政情不安定な国々を含む全世界に事業展開しているが、現地の大使館などの介入を許さぬ政治力、必要が有ればホワイトハウスに直結。非常に独善的で自らのポリシーに合わない契約はしない。地球温暖化に対する責任は認めず。但しこの点は後継ティラソンは多少トーンを変え妥協的に。著者は論評を加えず、ありのままを記しているようであるが、傲慢とも言える自ら定める原則に忠実な帝国「エクソンモービル」の姿が浮かび上がる。

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まーくん
2021年度、ノーベル賞受賞の真鍋淑郎博士の著作。地球温暖化の仕組みについて知りたかったが、難しい!難し過ぎて挫折。感想を書くのもおこがましいが、真鍋博士の研究をまとめた総決算『Beyond Global Warming』の邦訳。とても一般の人に教養として読んでもらおうというレベルの本ではない。東大・大気海洋研阿部彩子教授の監訳者解説を読んで本書全体の見通しがなんとか見えた。阿部先生によると地球温暖化の予測だけでなく、その基礎となる気候システムの仕組みの理解を目指したものとのこと。
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まーくん
川瀬巴水の作品に初めて出会ったのはいつだったか?多分、偶然入った美術展だったような…。「新版画」の成立ちも知らずに気に入った作品の画像を取り込み、賀状に使ったりしていた。国内で評価が高まってきている「新版画」は海外では昔から根強い人気があったらしい。スティーブ・ジョブズやダイアナ妃が部屋に飾っていたという。本書は40年以上日本の版画を扱っているオランダの美術商・キュレーターのクリス・ウーレンベックが「川瀬巴水から吉田博」までと題し、浮世絵精神を残し懐かしい日本の美を感じる「新版画」を集めた画集の翻訳版。⇒
まーくん
2024/06/18 13:38

⇒著者による「はじめに」は幕末から維新へという日本の歴史の転換点を解説した後、新版画の歴史と作品の解説へと続いており「新版画」全体について良く知ることが出来る。その中で版元渡邊庄三郎氏の貢献について高く評価している。ただ、著者は戦中・戦後に一時衰退した「新版画」が占領軍相手によく売れたが、作品の質が落ち、芸術性も低下したとして、本書では殆ど取り上げなかったとのこと。

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まーくん
いろいろな媒体に掲載された2001~04年頃の対談を集めている。相手は小森陽一、林真理子、児玉清、西木正明、神津十月、養老孟司、多田富雄、辻元清美、星野博美、田丸公美子、糸井重里の各氏。対談の中にはチェコ・ソビエト学校での話が繰り返し出てきて、米原の人生における貴重な体験であったことが窺える。通訳の要諦のようなものも開陳しているが、専門分野の通訳では、「業界」の専門用語等を理解するため、事前の予習は必死にしている。同時通訳への対応法は、なるほどと理解するが神業。通訳には特に資格など必要ないが、⇒
まーくん
2024/06/14 21:06

⇒ダメな通訳は次回は呼ばれないだけと厳しい世界。幼馴染の小森、同業者(イタリア語)の田丸との対談は面白かったが、林真理子は米原のようなタイプは苦手なのか完全に位負けしている。酒飲みエリツインの話などで大笑いのエッセイほどは笑えず残念であった。2006年、56歳の若さで亡くなられた。世代が近く親近感を持っていたが、まだまだ楽しいエッセイなどを読みたかった。

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まーくん
新型コロナ感染症の現状は今、どうなっているのだろう。昨年、五類に移行してから情報も少なくなり、過去のことになってしまったような雰囲気も…。しかし、周囲では時折、感染した話も聞く。本書は2021年9月現在の状況に基づく。三年近く前、ワクチン接種が進み国内での接種率が約50%でデルタ株が爆発的に広まっていた頃です。一つ目の特集記事「新型コロナ変異ウイルスといかに戦うか」では、mRNAワクチンが効く仕組みをかなり専門的に解説。特にウイルス変異について言及。もう一つの特集記事「知られざる30年の開発史」は⇒
まーくん
2024/06/12 18:32

⇒壊れやすく、当初はものにならないと思われていたmRNAワクチンにはノーベル賞を受賞したカタリン・カリコ氏らによる既に30年の研究開発の歴史があり、外来のmRNAを体内に入れると炎症反応が起き、すぐに分解されてしまうが化学修飾されたRNAでは免疫反応が弱まることが解明されており、短期間でのワクチン開発につながった。門外漢には少々難しかったが、専門的な要点を知ることが出来た。

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まーくん
「生命」の起源について。宇宙にまで考察を拡げている。正直、生命が宇宙から飛来なんて、たとえ隕石に付着してとしても、ありえんと思っていたが早トチリでした。生命自体でなく、その材料ということで、既に多くの素性の正しい隕石からアミノ酸などが検出されている。更に、今世紀に入って高性能分析装置により核酸塩基や糖も検出された。まあ、宇宙由来としても起源については問題の先送りのような気もするが…。地球上に限ってもアミノ酸は比較的簡単に生成できたが、その後、核酸とタンパク質の生成がいかにして出来たかが難しい。⇒⇒
まーくん
2024/06/11 11:28

⇒現在、有力な仮説として「RNAワールド」が提唱されている。RNAが自己複製と代謝、両方の機能をもっていて、現在の地球生命の「DNPワールド」に先立って現れたとする仮説でいろいろなアイデアが出され議論されてきた。これが1950~80年代までの話。ところがここで、ちゃぶ台返しが起こったと言います。それは惑星探査の進展に伴う惑星科学の発展によりもたらされた。あとは本書にて。 一般向け類書に比べ化学式もたくさん出てきて少し引いてしまうが、それほどのこともなし。

まーくん
2024/06/11 11:35

地球型生命は①水と有機物に依存②外界と区別するリン脂質の細胞膜③細胞膜内で化学反応(代謝)代謝は酵素というタンパク質が触媒となって制御される④「自己複製」により増殖⑤環境の変動に応じて「進化」。④⑤には核酸が必要。以上から、「地球型」生命の誕生には、リン酸、タンパク質、核酸が必要。とりわけタンパク質と核酸は、両者がともにそろわないと生体内でつくることができない。

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まーくん
何を隠そう私は須藤先生のファンです。先生の著作はほとんど自腹で(ここが大事!)買って読んでいる。本書のようなエッセイの類はフフフと時折笑いながら読んでるが、専門書は門外漢には歯が立たず概ね撃沈の憂き目にあっている。今回気になったトピックは”この宇宙は不自然だ”という考え。創造主を持ち出さず無数の宇宙を考えることで、その中の無数の偶然の積み重ねの結果として生まれた例の一つが、我々が住むたまたま不自然な、この宇宙ではないか。ということで、この世の中(あの世も含むかも?)には宇宙が無数に存在するらしい。⇒
ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/06/07 20:27

青木まり子現象を科学的に説明せよと言われると何となく説明出来そうな気がしますが、それってあなたの意見ですよね、と言われるとそれ以上に進めない感じがします。さて先生はどのように説明されているのでしょうか。気になります。ポチ。

まーくん
2024/06/07 21:31

先生は「青木まり子現象」を使って科学とはいかなる営みであるかを考察しています。謎を発見する→統計的に有意であるかの検証→間違いを恐れず仮説を提案→仮説を比較し淘汰する→標準理論の構築とその先を目指す  として10個の仮説を検討されてます。結論はいかに。後は本を読まれてからのお楽しみ。笑

が「ナイス!」と言っています。
まーくん
実は、業界の人物伝は提灯記事のようなものが多いので、あまり読む気がしない。ただ本書で取り上げられた服部悦雄氏は特に有名な方ではないが、中国に関わる出自に興味を惹かれた。技術者として満州国に渡った家族のもとに中国で生まれ、父が共産党に留用されたため中国で育ち、1970年、27歳で初めて日本に帰国。その間、日本人ということで辛い目にあいながらも学業に秀でることに救いを見出すが、文革の嵐に巻き込まれ塗炭の苦しみを味わう。帰国後トヨタに職を得、その中国語能力と身に染みている中国社会に関するノウハウで人脈を拡げ⇒
まーくん
2024/06/04 11:16

⇒トヨタの中国進出を成し遂げる。40数年前、自分が中国で仕事をしていた頃、服部氏よりも若干若い世代の中国育ちの日本人がいて業務に携わっていた。年代が近いこともあり公私に大変お世話になったが、プライベートなことを伺う機会はなかった。文革直後の事でもあり、どんな半生を過ごされてきたのかと今更ながら労苦を想う。物語後半はよくある社内政治の話だが、創業家との愛憎・確執も絡んでくる。日本一の大会社なのに創業家が社長をほぼ世襲する不思議な会社。最近の小説『トヨトミの野望』にも服部氏をモデルにした人物が出てくるらしい。

が「ナイス!」と言っています。
まーくん
書影やタイトルから情緒的な港町の物語を期待して読み始めたのだが、帯にあるように港町からみた近代日本の政治史という、やや硬い内容であった。が、それはそれで幕末・開国から戦後まで近代日本の歩みを各港町を舞台に、重層・多角的に知ることが出来、読み応えがあった。取り上げられた港町は箱館(函館)、石巻、横浜、博多、宮津、広島、基隆、神戸、長崎、下関、大坂、小名浜、舞鶴、東京、湘南。それぞれの港町が歴史の表舞台に立った時期には違いがあるが、それらを織り合せることにより近代日本の姿が浮かび上がってくる。⇒
まーくん
2024/06/01 22:04

⇒自分も仕事で船上勤務を経験したことがあり、上記の中では函館、長崎、小名浜の港には思い出があります。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/29(3097日経過)
記録初日
2006/01/01(6990日経過)
読んだ本
1256冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
362586ページ(1日平均51ページ)
感想・レビュー
754件(投稿率60.0%)
本棚
17棚
性別
血液型
A型
現住所
千葉県
URL/ブログ
https://plus.google.com/116499574817220354366
自己紹介

先月(2016.8)このサイトを見つけました。
表紙写真が表示されるの気に入り、最近10年くらいに読んだ本を少しづつアップしてます。
似たような傾向の本を読んでる方のコメントなどおもしろく拝見してます。

読メ登録、一年たちました。気まぐれですが、ちょこっと感想も書き始めました。(2017.9)

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