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2024年10月の読書メーターまとめ

まーくん
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1083ナイス

2024年10月に読んだ本
5

2024年10月のお気に入り登録
1

  • JJJ0302

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

まーくん
鎌倉幕府の「正史」として編纂された『吾妻鏡』。頼朝挙兵・平家追討・奥州合戦・比企氏の乱・和田合戦・実朝暗殺・承久の乱・宝治合戦…。幕府草創から中期までの事績を辿る歴史書。しかし、これも世の常、いわゆる勝者の歴史で、結果から振り返り過去を語っている。その曲筆、虚構、隠蔽などの背後に隠された「意図」を探ることで新たな歴史解釈が現れてくる。例えば『吾妻鏡』に先立つ信頼のおける史料、慈円の『愚管抄』から比企氏の乱は実は北条氏の乱であったと読み解く。また、和田合戦については、リアルタイムで伝え聞いた藤原定家が⇒
まーくん
2024/10/13 19:01

⇒『明月記』に記した文章を切り貼りして作文し、躍動感溢れる合戦記事ができているという。いづれも源氏政権から引き継いだ北条執権体制、特に泰時―時頼―時宗と続く得宗家政権の正統性を絶対化する意図をもって編纂されている。『吾妻鏡』の成立は第九代執権貞時の時代。頼朝が征夷大将軍になって、おおよそ100年後。元々名前だけにしか知らなかった出来事の裏表を深く知ることができ、歴史研究の醍醐味が味わえる。

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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

まーくん

先月に続き9月も暫く秋田に帰省しておりました。手持ちのスマホでは年寄りの眼には読メは辛く御無沙汰。読書にも集中できず月間3冊は最低記録。でもいつかは読みたいと思っていた『沈黙の春』を読めたことに満足。写真は市内中心部、県立美術館裏で見つけた街角ピアノ。 2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:906ページ ナイス数:692ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703427/summary/monthly/2024/9

先月に続き9月も暫く秋田に帰省しておりました。手持ちのスマホでは年寄りの眼には読メは辛く御無沙汰。読書にも集中できず月間3冊は最低記録。でもいつかは読みたいと思っていた『沈黙の春』を読めたことに満足。写真は市内中心部、県立美術館裏で見つけた街角ピアノ。 2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:906ページ ナイス数:692ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703427/summary/monthly/2024/9
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2024年10月の感想・レビュー一覧
5

まーくん
少々、刺激的、キャッチ―な題名だが、中国史を題材にしたRPGゲームにはまっている特に若い人はたとえ現在の中国が嫌いでも中国史には興味あるでは?その過去の歴史が現在の中国の政治文化にどう反映されているか?現代中国を知るためには中国史を知ることが手掛かりになりますよ、という切り口で読み解く。取り上げている古典や事件・人物は『三国志演義』の諸葛孔明、『水滸伝』、孫子、元寇、アヘン戦争、孔子、科挙、李白、始皇帝、毛沢東など馴染み深い物。現代中国の政治・文化の理解には中国史や漢文の知識が有用と著者は強調する。⇒
まーくん
2024/10/28 17:10

⇒たしかに中国には歴史上の人物に仮託して政治的批判をする例がある。’60年代文革の導火線になった『海瑞罷官』批判も四人組のひとり姚文元が毛沢東の意を受けて明代の官僚を主人公とする京劇戯曲を俎上に上げて政敵の打倒に用いられた。全貌が明らかになるのは、ずーと後のことになるが。当時は唐突に文芸批判のようなもの起きて、一体何がと思った記憶がある。本書は軽い読み物ながらいろいろ中国に関する雑学的知識がつく。

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まーくん
「革命」と「独裁」は表裏一体で、その「独裁の遺伝子」は綿々と今に引き継がれている。毛沢東の原点に遡り革命と独裁の淵源を明らかにする。毛沢東の誕生から共産党内で権力を掌握するまでの前半生を、90年代になり公開された多くの資料で探る。彼も青年期には欧米流の民主主義者であり、平和的改革で中国を変えられると思っていたという。結局、民主化運動に挫折、ロシア革命と同様の暴力革命の道に進んだ。やがて革命と独裁が「自己目的化」して、文革など未曾有の災難を中国にもたらすが、それは後の話。中国革命はコミンテルを通じた⇒
まーくん
2024/10/25 14:21

⇒ソ連の強力な指導の下に達成された。毛の権力掌握もソ連の、特にスターリンの強力な推しがあったため。半ばソ連の都合により国共合作をさせられ、その指導に従順な毛沢東がスターリンのお眼鏡に叶ったという。当初、中国共産党中央のトップにあった陳独秀はソ連の方針に合わず、トロッキーと権力闘争を戦っていたスターリンが火の粉を被らないよう、失敗の責任を押し付け失脚させられたという。四川の奥地に隠棲した失意の陳独秀が死を前にして「”プロレタリア独裁”など存在しない、党の独裁であり、結果は領袖独裁だ」と手紙に綴ったという。

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まーくん
100~150年の周期で発生してきたことで以前から注目されてきた南海トラフ大地震。次の大地震はここだと多くの研究者が調査研究を続けている。そんな中、本年8月8日、日向灘でM7.1の地震が発生し南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表されたことは記憶に新しい。しかし一体どう注意したらよいか戸惑い右往左往したことも。特集ではこの20年間に整ってきた観測システム(海底地震津波観測網)や体感できないほどゆっくりとした岩盤の動きである「スロー地震」が常に起きてることがわかってきて⇒
まーくん
2024/10/23 18:03

⇒地震発生メカニズムの理解が進んだことを紹介。また本特集の中では「臨時情報」の発表を一般の人はどう受け止めたか、どう受け止めればよいのかについても識者の意見・解説が載っている。少なくとも今回の事で多くの人が自分自身や家族の防災体制がどうなってるか考えたに違いない。

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まーくん
鎌倉幕府の「正史」として編纂された『吾妻鏡』。頼朝挙兵・平家追討・奥州合戦・比企氏の乱・和田合戦・実朝暗殺・承久の乱・宝治合戦…。幕府草創から中期までの事績を辿る歴史書。しかし、これも世の常、いわゆる勝者の歴史で、結果から振り返り過去を語っている。その曲筆、虚構、隠蔽などの背後に隠された「意図」を探ることで新たな歴史解釈が現れてくる。例えば『吾妻鏡』に先立つ信頼のおける史料、慈円の『愚管抄』から比企氏の乱は実は北条氏の乱であったと読み解く。また、和田合戦については、リアルタイムで伝え聞いた藤原定家が⇒
まーくん
2024/10/13 19:01

⇒『明月記』に記した文章を切り貼りして作文し、躍動感溢れる合戦記事ができているという。いづれも源氏政権から引き継いだ北条執権体制、特に泰時―時頼―時宗と続く得宗家政権の正統性を絶対化する意図をもって編纂されている。『吾妻鏡』の成立は第九代執権貞時の時代。頼朝が征夷大将軍になって、おおよそ100年後。元々名前だけにしか知らなかった出来事の裏表を深く知ることができ、歴史研究の醍醐味が味わえる。

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まーくん
かつての一時期、半導体生産で圧倒的シェアを誇った日本が現在のように米中韓の後塵を拝するようになったのは、日本の半導体産業興隆に危機感を抱いた米国の圧力の下’86年に締結され10年間に及んだ「日米半導体協定」にあった。 一年半程前に読んだクリス・ミラー著『半導体戦争』ではショックレーのトランジスタ発明に始まる半導体開発を巡る、各国の半導体産業、個性的創業者に率いられたベンチャー企業の興亡を描いていたが、その中では多くを語られていなかった80年代隆盛を誇った日本の半導体産業の落日の原因を知りたく思っていた。⇒
まーくん
2024/10/08 17:27

⇒本書はその題名の通り、日本の半導体開発の歴史を、その真っただ中で日立の半導体部門を率い技術幹部として「半導体戦争」を戦った著者牧本次生氏の自叙伝で、勿論その落日の原因・過程についても詳しく語られている。牧本氏は工博、日立製作所入社、半導体事業部長、専務取締役などを務めたのち、ソニー執行役員専務。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/29(3009日経過)
記録初日
2006/01/01(6902日経過)
読んだ本
1239冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
357760ページ(1日平均51ページ)
感想・レビュー
736件(投稿率59.4%)
本棚
17棚
性別
血液型
A型
現住所
千葉県
URL/ブログ
https://plus.google.com/116499574817220354366
自己紹介

先月(2016.8)このサイトを見つけました。
表紙写真が表示されるの気に入り、最近10年くらいに読んだ本を少しづつアップしてます。
似たような傾向の本を読んでる方のコメントなどおもしろく拝見してます。

読メ登録、一年たちました。気まぐれですが、ちょこっと感想も書き始めました。(2017.9)

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