先月に続き9月も暫く秋田に帰省しておりました。手持ちのスマホでは年寄りの眼には読メは辛く御無沙汰。読書にも集中できず月間3冊は最低記録。でもいつかは読みたいと思っていた『沈黙の春』を読めたことに満足。写真は市内中心部、県立美術館裏で見つけた街角ピアノ。 2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:906ページ ナイス数:692ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703427/summary/monthly/2024/9
⇒たしかに中国には歴史上の人物に仮託して政治的批判をする例がある。’60年代文革の導火線になった『海瑞罷官』批判も四人組のひとり姚文元が毛沢東の意を受けて明代の官僚を主人公とする京劇戯曲を俎上に上げて政敵の打倒に用いられた。全貌が明らかになるのは、ずーと後のことになるが。当時は唐突に文芸批判のようなもの起きて、一体何がと思った記憶がある。本書は軽い読み物ながらいろいろ中国に関する雑学的知識がつく。
⇒ソ連の強力な指導の下に達成された。毛の権力掌握もソ連の、特にスターリンの強力な推しがあったため。半ばソ連の都合により国共合作をさせられ、その指導に従順な毛沢東がスターリンのお眼鏡に叶ったという。当初、中国共産党中央のトップにあった陳独秀はソ連の方針に合わず、トロッキーと権力闘争を戦っていたスターリンが火の粉を被らないよう、失敗の責任を押し付け失脚させられたという。四川の奥地に隠棲した失意の陳独秀が死を前にして「”プロレタリア独裁”など存在しない、党の独裁であり、結果は領袖独裁だ」と手紙に綴ったという。
⇒地震発生メカニズムの理解が進んだことを紹介。また本特集の中では「臨時情報」の発表を一般の人はどう受け止めたか、どう受け止めればよいのかについても識者の意見・解説が載っている。少なくとも今回の事で多くの人が自分自身や家族の防災体制がどうなってるか考えたに違いない。
⇒『明月記』に記した文章を切り貼りして作文し、躍動感溢れる合戦記事ができているという。いづれも源氏政権から引き継いだ北条執権体制、特に泰時―時頼―時宗と続く得宗家政権の正統性を絶対化する意図をもって編纂されている。『吾妻鏡』の成立は第九代執権貞時の時代。頼朝が征夷大将軍になって、おおよそ100年後。元々名前だけにしか知らなかった出来事の裏表を深く知ることができ、歴史研究の醍醐味が味わえる。
⇒本書はその題名の通り、日本の半導体開発の歴史を、その真っただ中で日立の半導体部門を率い技術幹部として「半導体戦争」を戦った著者牧本次生氏の自叙伝で、勿論その落日の原因・過程についても詳しく語られている。牧本氏は工博、日立製作所入社、半導体事業部長、専務取締役などを務めたのち、ソニー執行役員専務。
先月(2016.8)このサイトを見つけました。
表紙写真が表示されるの気に入り、最近10年くらいに読んだ本を少しづつアップしてます。
似たような傾向の本を読んでる方のコメントなどおもしろく拝見してます。
読メ登録、一年たちました。気まぐれですが、ちょこっと感想も書き始めました。(2017.9)
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⇒『明月記』に記した文章を切り貼りして作文し、躍動感溢れる合戦記事ができているという。いづれも源氏政権から引き継いだ北条執権体制、特に泰時―時頼―時宗と続く得宗家政権の正統性を絶対化する意図をもって編纂されている。『吾妻鏡』の成立は第九代執権貞時の時代。頼朝が征夷大将軍になって、おおよそ100年後。元々名前だけにしか知らなかった出来事の裏表を深く知ることができ、歴史研究の醍醐味が味わえる。