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2024年5月の読書メーターまとめ

のんたろう
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2024年5月に読んだ本
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2024年5月のお気に入り登録
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2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のんたろう
ネタバレ耳読。物語の中心となるのは10歳としの離れた姉妹で、母親とその婚約者にひどい仕打ちを受けたことをきっかけにふたりで家を出る。姉が水車小屋のある蕎麦屋に就職し妹を養い、周囲の大人たちは心配しながらもふたりを支える。その水車小屋にいたのがヨウムという話す鳥のネネ。物語は姉妹が中年になるまで続き、人に受けた恩が順々に受け継がれていく。やってあげます感のまったくない善意に、心がじんわりとあたたかくなる。こんなふうに人に優しく生きられたらすてき。ネネがかわいくてたまらない。
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2024年5月の感想・レビュー一覧
27

のんたろう
ある朝目覚めたら、ティースプーンくらい小さくなっていたスプーンおばさん。ふつうだったら大騒ぎするところだが、それならそれでうまくやらなきゃ、というおばさんのスタンスがおもしろい。小さくなるのも元に戻るのも自分の意思とは関係なく突然だが、おばさんは慌てず騒がず泰然自若。小さくなると動物たちと話せるのも、子どもたちが喜びそう。巻末にある訳者の大塚勇三さんによる解説で作者の生い立ちがわかると、大人はより物語を楽しめそうだ。それにしても原語のノルウェー語から翻訳した大塚さん、天才すぎる!
美登
2024/05/31 15:38

アメリカの古本屋さんで見つけて、一時期とてもはまって読んでいました!英語だとなぜか Mrs. Pepperpot なんですよね~。昔はたしかアニメもやっていましたよね。

のんたろう
2024/05/31 16:31

美登さん、コメントありがとうございます。英語版、いったいどうしてティースプーンがPepperpotになったんでしょうね。大塚勇三さんの解説には「スウェーデン語訳、英語訳は、それぞれよい訳なので、参考にしましたが、やはり原文からは少しずつかえてありますので、翻訳は、ノルウェー語原文からすることにしました。」と書いてありました。きっとなにかの理由があるんでしょうが、ちょっぴり気になります。

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のんたろう
ことちゃんがたらいで洗濯をしていると、動物たちがやってきて一緒に洗濯。干した洗濯物が風に飛ばされ、追いかけてつかまえ、着てみると、あれ? なにか違う。洗濯するときのオノマトペが動物によってちがったり、自分のものではない服を着てしまってちぐはぐになったりと、子どもが喜びそうな要素がたくさん。山脇さんの絵を見ているだけで幸せになれる。タチアオイが描かれ、今の季節にぴったり。
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のんたろう
ネタバレ耳読。物語の中心となるのは10歳としの離れた姉妹で、母親とその婚約者にひどい仕打ちを受けたことをきっかけにふたりで家を出る。姉が水車小屋のある蕎麦屋に就職し妹を養い、周囲の大人たちは心配しながらもふたりを支える。その水車小屋にいたのがヨウムという話す鳥のネネ。物語は姉妹が中年になるまで続き、人に受けた恩が順々に受け継がれていく。やってあげます感のまったくない善意に、心がじんわりとあたたかくなる。こんなふうに人に優しく生きられたらすてき。ネネがかわいくてたまらない。
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のんたろう
じゃがいもさんがねずみにかじられ、野菜や台所道具たちが力を合わせてネズミに立ち向かうおはなし。味方陣営の絵がかわいくて表情もかわいいのに、ネズミはリアル。質感がちょっと里芋っぽい。ネズミの登場シーンは、言葉もなく一面まっ黒なページに顔をのぞかせていて結構こわい。子どもが小さかったころに読んだなあ。なつかしい。
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のんたろう
ネタバレこちらをじっと見つめる立派な牡鹿の表紙。これはジーンときちゃうやつか……と読みはじめると、シカダジャレのオンパレード。「かなしか~」「むずかしか~」次は何?と期待しながら読みすすめると、最後は予想外なパターン。そうきたか! ニヤニヤしながら読んでいたのが、そこで思わず吹いてしまった。詩吟調で読むように描いてあるけれど、うまく読めたら読み聞かせに最高かも。詩吟調ってどんな風に?と思ったら、絵本館のYouTubeで飯野さんご本人の詩吟調朗読が聴ける。絵と文がぴたりとはまり、最高に楽しい1冊だった。
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のんたろう
ネタバレ小さな女の子がママとパパと動物園に行く……が、動物たちの姿がなくどこも空っぽ。そんな中、女の子はカラフルなクジャクに気づいてついていくと……。女の子は動物たちと楽しい時間を過ごし、両親は女の子がいなくなったことに気づいて探しまわる。女の子と動物たちが遊ぶ色鮮やかなページと、心配する両親の色味を抑えたページが交互に続く。裏表紙まできて、あれ?いつの間に?と、なにかを見落としていたことに気づき、再び動物園を探索すると、初見で見落としていたものがたくさん。きっと子どものほうが初見から気づきそう。色遣いがすてき!
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のんたろう
イエバの日記は2022/2/14、12歳の誕生日から始まる。その10日後、自宅のあるハルキウにロシア軍が侵攻し、生活が一変する。多くの人の援助を得て無事にアイルランドへ脱出するが、故郷に帰れるのはいつになるのか。「なんで戦争なんかするの?こんなにぐちゃぐちゃにして、だれが元通りにするの?……」12歳の子にこんなことを言わせる戦争。原題は"You Don't Know What War Is"、戦争を知ってしまった彼女の日記が、知らない私たちに戦時下の様子を伝えてくれている。
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のんたろう
耳読。オーディオファーストということで、書籍化よりも先にaudibleで配信されている。初めての金原ひとみさん作品、主人公が中年女性で年齢が近いこともあり、とてもおもしろかった。ある時期から、常にフラットな感情で、ルーティンから極力外れない生活を送ってきた主人公の浜野さんだが、その対極にいるような平木直理(ヒラキナオリ!)と出会い、かたまっていた感情が動きはじめる……。金原さんの感性、言葉のセンス、どちらもすてきだった。ほかの作品も読んでみたい。
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のんたろう
子どもの頃に読んだなつかしのホッツェンプロッツシリーズ。大人になって読んでもやっぱりおもしろい。お話もおもしろいし、この挿絵がなんともぴったりでいい味を出している。この絵以外のホッツェンプロッツは考えられない。大どろぼうで悪党で顔もこわいのになぜか憎めないホッツェンプロッツが、最後にどうなるのかは読んでのお楽しみ。見返しのホッツェンプロッツがちょっとかっこよくなってるし。登場する異国の食べものがどれもおいしそう。結構古い本だけど、今でもけっこう人気があるそう。
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のんたろう
6人の詠み人が自らの路上生活を詠んだ歌集。第一部「ホームレスの四季」、第二部「ホームレスを生きる」では衣食住や仕事、暮らし、仲間のこと等。自然と直結しているかのような感覚の鋭さと、厳しい生活の中にあふれるユーモアに驚く。星野智幸氏の解説にあるように、ユーモアを出せる力こそが、生きる力なのかもしれない。若者によるホームレス襲撃事件があるが、この歌集を読んだらそんなことできないはず。路上で購入すると350円が販売者の収入になるそう。https://www.bigissue.jp/shop/senryu/
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のんたろう
その土地の風土や慣習などによって他所にはない特有の言葉があるのって、考えてみれば当然のことだけど、おもしろい。前に石川佳純さんが中国の卓球用語の話をしていて、日本語ならいくつも言葉を並べないと説明できないようなことを中国語だとひと言で表わせる言葉があると言っていたのを思い出す。「バナナを食べるときの所要時間」なんて聞いただけでなんだか幸せな気分になる。「VACILAND」というスペイン語、「どこへ行くかよりも、どんな経験をするかということを重視した旅をする」。なんだかこれ聞いたらスペイン行ってみたくなる。
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のんたろう
耳読。子どもの頃、母の書棚の本を読んで面白かったのを覚えているが、今回の耳読は心に沁みた。Audible朗読はなんと黒柳徹子さんで、トットちゃんが生き生きと目の前にいるような素晴らしさ。大人になって読むと、トットちゃんの愛らしさはさることながら、ご両親や小林先生、トモエ学園のすばらしさに感じ入る。トットちゃんが小林先生に出会えなかったら、どうなっていただろう。こんな先生や学校に出会えたら子どもたちはどんなに幸せだろう。生きる礎をしっかりと築き、自分も人も大切にする大人になるだろうと思う。私も見習わねば。
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のんたろう
耳読。タイトルの菊次郎とさきは、作者の両親。ペンキ職人の父は仕事はしっかりやるがシャイで酒飲み。母は口は悪いが、しっかり者で愛情深い。そんな母に反発しながらも、まるでお釈迦さまと孫悟空のよう。兄の北野大さんのあとがきもよかった。きっと弟のこと大好きなんだろうな。今の親なら、そんなこと言わないなというようなことをさきさんがポンポン言うのだけれど、嫌な感じはまったくなく、むしろ家庭内の会話がすでに漫才みたいで笑ってしまった。
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のんたろう
字のない絵本。夜になって人のいなくなった遊園地に現れたのは……森の動物たち。楽しそうだな~って見てたんだね。そしてまよなかの遊園地を満喫。そういえば久しく遊園地に行っていないなあ。動物たちの楽しそうな様子にこちらまでわくわくする。まよなかの遊園地楽しそうだなあ。最後にキツネが……。動物たち、礼儀正しくて優しいな。
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のんたろう
ネタバレ耳読。東京郊外のニュータウンに暮らす〈隠し事なし〉の家族の物語。章ごとに、家族それぞれ+夫の愛人の視点で語られる。隠し事なしの一見平凡な仲よし家族。でも実際はそれぞれに隠し事があり、黒い感情を隠し持っている。だれもが善人ではないけれど、悪人というほどでもない。でもそこが余計にこわかった。読み終わるとこのタイトル意味深だな。
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のんたろう
耳読。戦前から平成まで、家族三代の物語。何かを求めて満州に渡った祖父母は彼の地で出会い、戦後は引きあげてきて、誰のものとも知らぬ土地を買い、中華料理店をはじめる。それからは働きづめで懸命に生きる。そして子、孫へと物語は続いていく。学生運動や赤軍事件といった世の中の事件や、家族の生死などの家族内の事件、市井の人ひとりひとりに歴史あり。いいほうに転んだり、悪い方に転んだり、とにかく続いていくんだなあ。
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のんたろう
古今東西を問わず、360点もの名画が掲載されていて、漫画まで載っている。NEOシリーズの図鑑で、子どもはもちろん、大人が見ても十分楽しめる。自由に絵を見ればいいけれど、ちょっとした知識や見方を教えてもらうだけで、おもしろさが倍増する気がする。素材や技法についてなどの周辺知識まで網羅されているのはさすが図鑑!
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のんたろう
平安時代の古典に出てくるスイーツのレシピ集。レシピとともに、作家の紹介やあらすじもあり。一条天皇が好きだという椿餅や、「雪のいと高う降りたるを~」という清少納言のエピソードなど、あ!あのシーン!と大河ドラマを見ている人なら楽しさ倍増しそう。レシピはどれも簡単かつ材料も手に入りやすいものなので、気軽に試せる。子どもの日の柏餅のかわりに母子餅を娘と作ってみたらおいしかった。〈むぎなわ〉という菓子を見て、グリッシーニみたい、結構おしゃれなもの食べてたんだね、と興味津々。古典や歴史への入り口にお菓子って最強かも!
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のんたろう
日暮れに突如現れた画かきにいざなわれ、柏林に入る清作。けれども柏の木たちはどうも清作を歓迎していない様子。柏の木大王は木を伐る清作を前科者と呼び、清作は山主に酒を買っていると己の真っ当さを主張する。すると大王は自分に酒をよこさないことを非難するが清作はそんないわれはないと譲らない。画かきのとりなしで歌合戦?が始まり……という不思議な物語。そういえば勝手に土地の所有権を主張したり、その人間に貢物をしたりするのもおかしな話だな。コラージュの絵もあいまって自分も不思議な柏林に迷い込んだような気分に。
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のんたろう
鳥大好きな鈴木まもるさんの描く翼竜は生き生きとしてダイナミック! プテラノドンについて学ぶというより、プテラノドンの1日を感じる絵本といった感じ。大胆な構図や力強いタッチに、まるで近くからプテラノドンを見ているような迫力がある。
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のんたろう
『びんにいれてごらん』に続く第二作。今度ルウェリンが瓶に入れているのは〈気持ち〉。こわい気持ちから始まり、うれしいきもちまで入れて、ルウェリンの心はとても静かになる。あるとき詰め込み過ぎたせいで瓶が壊れて、閉じ込めていた気持ちがあふれ出す。それからルウェリンは……。一般的にネガティブと捉えられている気持ちもふくめて、いろいろな気持ちがあるってすてきだなと思わせてくれる絵本。前作に続き、色彩がとてもきれい。
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のんたろう
ルウェリンはすてきなものを瓶に入れて集めている。きんぽうげの花やハート型の小石など。ある日エブリンに出会い、ふたりですてきなもの集めをするも、エブリンの引っ越しによりふたりは離ればなれに……。美しいものを感じること、それをだれかと共有できることってすてきだな、と色彩豊かな絵を見ながら、すなおに感じられる絵本。こんな瓶があったら楽しそう。
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のんたろう
家の物がなくなっていたり移動していたり、でもジョージアはおばけなんて信じない。でも本当は……ページのあちこちにおばけが描かれているので、絵探しとしても楽しめるハロウィン絵本。おばけはこわいけれど、やっぱり興味がある永遠のアイドルみたいなもの? こんなかわいいおばけならいても楽しそう。
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のんたろう
物事がうまくいかないときの気の持ちようを描いた絵本。原題“WHEN THINGS AREN’T GOING RIGHT, GO LEFT”を、「挫折しそうなときは、左折しよう」としたのはうまいなあ。実際にうまくいかないときにスッと頭に浮かびそう。この言葉を唱えるだけでも気持ちが軽くなるかも?
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のんたろう
おもしろかった! 第1章は家族や生い立ちについて、第2章は作家という仕事について、第3章は戦争の絶えない世界との関わりについて語っている。姉に「よくなにも見ないでそんなに語れるね」と言わせた弟の熱量、対する姉は静かにけれども熱量を秘めて語る。読書の楽しさ、考えることの大切さ等々、よくぞこんなに語ってくれました!と言う感じ。ほんとにすごい姉弟。ふたりに影響を与えたおじいさまやご両親も、きっとすてきな方だったのだろう。幅広い年齢層に響く本だと思うけれど、若い人にぜひともおすすめしたい。
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のんたろう
ネタバレ著者自身の家族の記憶の物語。夜ベッドの中で母と息子が語りあう。「ねえ、おぼえてる?」記憶は幼い頃の家族が揃っていた頃から現在へと近づいていく。はっきりとは語られないがおそらく両親は離婚し、母と二人で都会に越してきた。文章で多くを語らないぶん、母と息子の表情が雄弁に語っている。母の不安、息子の不安と決意の混じったような表情。見る人によって読み取る感情は変わるかも。こちらで著者インタビューが読める。https://kaiseiweb.kaiseisha.co.jp/a/ath/ath2404/
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のんたろう
ネタバレ元首相の襲撃事件もあり、宗教2世ということばが広く知られるようになった。自身も宗教2世である著者が、それぞれ異なる宗教の2世たちにインタビューしたエピソード7編。信教の自由はもちろんだけど、善悪の判断もつかない幼い頃から生活が宗教に染まっていた2世たちに、信教の自由があったとは思えない。本来幸せになるために信じるはずの宗教なのに、親の信教で子の生涯がふり回されるなんてどうにも理不尽。途中で自死してしまったお母さんがなんともやりきれなかった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/10/04(2815日経過)
記録初日
2016/09/23(2826日経過)
読んだ本
813冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
101833ページ(1日平均36ページ)
感想・レビュー
786件(投稿率96.7%)
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