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2024年10月の読書メーターまとめ

のんたろう
読んだ本
15
読んだページ
2412ページ
感想・レビュー
15
ナイス
96ナイス

2024年10月に読んだ本
15

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • 舞のりえ

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のんたろう
子どもの貧困、ヤングケアラーの問題はよく耳にするが、身近で見聞きすることはない。どこかで「むこう岸」という意識はないだろうかと考えさせられる。「哀れんでいるものは、自分の放つ匂いに気づかない。哀れまれているものだけが、その匂いに気づくのだ」という主人公の男子中学生の言葉、そしてタイトルの「むこう岸」という言葉に、様々な偏見の根っこにあるものが凝縮されているように感じる。扱う問題は重いが、主人公二人の中学生が交互に語る物語に引き込まれた。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
15

のんたろう
1973年に刊行され絶版になっていた本が文庫本として復刊。時代を感じさせる点もあるけれど、絵本や子どもの本質は変わらないので、絵本選びのたしかな指標になる1冊。『ねむりひめ』を何十回も読んで分析するなど、こんな思いで絵本を作られていたんだなと、その情熱に頭が下がる。読んでいると、改めて絵本を手に取りたくなる。巻末には掲出図書一覧もあり。
が「ナイス!」と言っています。
のんたろう
著者は韓国文学の翻訳者である斎藤真理子さん。韓国ブームはもはやブームと言うより、一ジャンルとして定着した感がある。そんなお隣の国韓国について、自分のあまりの無知にショックを受けた。わたしは何も知らなかった。なんと重い歴史を背負った国か。最近、韓国文学もよく目にするなと思っていたが、手に取ったことはなかった。本書を足掛かりに、少しずつ読んでみたい。
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のんたろう
田舎暮らしなのに虫は苦手。でも気になって読んでしまった。そもそも「がろあむし」という名前も初めて聞いた。変な名前だと思ったら、発見者がフランス人外交官のガロアさんで、その名前だそう。実はおしゃれなフレンチネームを持つ不思議な虫だった。虫が苦手なわたしが見ると鳥肌が立つほど精緻な絵、実際にはこんなにじっくり眺められないのだから、こうして絵本で眺められるのは興味深い。足もとにこんな世界が広がっているのか。
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のんたろう
なんといっても薮内正幸さんの絵が美しく、見ていてため息が出るほど。様々な鳥たちがくちばし自慢をする物語仕立てで、ひとくちにくちばしと言っても千差万別、それぞれの鳥が生態にふさわしいくちばしを持っているという自然の神秘に感じ入る。どの鳥も自分のくちばしを誇りに思っているのもまたいい。
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のんたろう
父親は拘置所に入り母親は精神不安定で、田舎に住むおば夫婦の元で暮らすことになった5年生の少女チャーリー。さみしさや不安でささくれていたチャーリーだったが、あたたかいおば夫婦や、新しくできた友人、野犬を保護して飼うことにした犬とのふれあいを通して、少しずつ心がみたされていく。子どもにとって自分が安心していられる居場所があることがいかに大切かを感じられる。そしてそれを与えられるのは血のつながりのある者だけではなく、人を思う気持ちなのだとほっとあたたかくなる。
舞のりえ
2024/10/09 07:10

奈良少年刑務所の絵本を通しての関わりや山口の『プリズン・サークル』の対話で、鎧を外せるようになったり、心の蓋がとれたり。子ども時代は、すごく大事だなぁと、つくづく思わされますね。この本も、読んでみたいです。

のんたろう
2024/10/10 15:48

舞のりえさん、コメントありがとうございます。 そうですね、子ども時代は大切だなと思います。安心できる居場所があるといいですよね。

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のんたろう
スリランカの紅茶プランテーションについてのルポタージュ。帯に書かれた言葉通り、「1杯の紅茶が映しだした世界は苦かった」。プランテーションで働く人たちは生産者ではなく、あくまで労働者で、イギリスの植民地だった100年以上前から今も変わらぬ労働と生活形態が続いているということに衝撃を受けた。なにも知らずに紅茶おいしい、なんてのほほんと飲んでいたのが申し訳ないような気になった。紅茶に限らず、自分が口にしているものについて考えるきっかけをくれる1冊。
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のんたろう
戦争孤児についての本を読んだのは初めてで、自分の無知が申し訳なく感じた。10歳で孤児になり路上で生きるなんて、今の私たちには想像もつかない。戦争孤児だったホームレスの人が「経験してない人には想像もつかないと思うよ」と言っているが、その通りだと思う。いくら本を読もうが、その苦労は私たちの想像を越えている。その人は70年以上、一度も畳の上で寝たことがないと言う。いわれのない差別を受け、語れずにいたこと。私たちはその話を聞かなくては。「助けてくれるなら、子どものときに助けてほしかったよ」胸が痛い。
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のんたろう
子どもの貧困、ヤングケアラーの問題はよく耳にするが、身近で見聞きすることはない。どこかで「むこう岸」という意識はないだろうかと考えさせられる。「哀れんでいるものは、自分の放つ匂いに気づかない。哀れまれているものだけが、その匂いに気づくのだ」という主人公の男子中学生の言葉、そしてタイトルの「むこう岸」という言葉に、様々な偏見の根っこにあるものが凝縮されているように感じる。扱う問題は重いが、主人公二人の中学生が交互に語る物語に引き込まれた。
が「ナイス!」と言っています。
のんたろう
よくアニメの舞台になった場所を聖地などと言ってファンが訪れるのは聞いたことがあるけれど、その児童文学版といったところか。40年にわたり訪ね歩いたというのだから、その熱意がすごい。しかも作者は児童文学の専門家ではなく、行ってみれば児童文学の熱烈なファン。その気持ちが伝わるのか、旅先でも貴重な出会いに恵まれ、時には作者本人に出会えたエピソードまである。読んだことのない作品も多く、写真を見ながらエピソードを読んでいると、その作品を読んでみたくなる。児童文学愛にあふれた1冊。
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のんたろう
夜ねるとき、しきぶとんさんかけぶとんさんまくらさんがいてくれるのは、なんと頼もしいことか。言葉と絵がぴったりと合って、なんともいえない世界観をつくり出している。どんな心配ごとがあっても大丈夫。まかせろまかせろという彼らに任せておけば、朝までぐっすり。夜が怖い子も、おねしょが心配な子も、この本を読んだら安心して寝られそうだ。お世話になったそのあとは、朝ていねいにお布団をたたんで感謝。なんだか幸せな気分になる。
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のんたろう
腹痛に苦しむととさんが和尚に相談すると、腹に虫がいるからかえるを飲めと言われてかえるを飲む。ところが今度は、かえるがぺたくら歩いて気持ち悪い。今度はへびを飲めと言われ……という具合にどんどん大きくて強いものを飲むことに。そしてしまいには……。くり返しの楽しさ、次はなにを飲むの?という期待、おのまとぺの語感、あれこれ楽しい昔話。
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のんたろう
『わにさんどきっはいしゃさんどきっ』の英語版。おもしろい! 虫歯になったワニと、治療する歯医者さん。立場は反対なのに心情はまったく同じ。ワニ→歯医者→ワニ……と交互に描かれるが、ワニは歯医者がこわい、歯医者はワニがこわい……と、心情が同じなので、同じ文章が2回くり返されることになる。これがほんとにおもしろくて何度読んでもあきない。表情もいいんだよなあ。日本語版は最後まで同じ文章だが、英語版は最後のページの1語だけ違う。文法上の理由だろうけど、それもまた楽しい。
が「ナイス!」と言っています。
のんたろう
わらべうたの実践編という感じで、うたとその遊び方が載っている。子どもが小さい頃に地元の図書館で習ったうたが、いくつも載っていてなつかしかった。大島妙子さんが実際に講座に足を運んで描いたという絵がとても楽しそう。子どもと向き合って、うたったりスキンシップしたり、わらべうたって素敵だなと思う。
が「ナイス!」と言っています。
のんたろう
誕生から1歳くらいまでの赤ちゃんとの暮らしで、大人がいかに声をかけ、ふれあっていくかを「わらべうた」を通して教えてくれる。うたといっても、声かけに節がついたようなものがほとんどなので、しっかり覚えて全部歌ってやらなければ、などと気負う必要もない。ヤエさんが言うように、「らくに、楽しく生きられる知恵」なのだと思う。ご本人の語りとうたの入った音声が聴けるようになっており、優しいおばあちゃんに知恵を教えてもらっているようで癒される。
が「ナイス!」と言っています。
のんたろう
「わたしたちの世界」「体と健康」「地球」「動物と自然」「歴史」「科学と数学とテクノロジー」「宇宙」の7章構成。エリック・カールの絵と写真がうまく使われていて見ているだけでも楽しい。章のとびらなどとてもポップで、ヤスデまでおしゃれに見えてくる。主要な語には英語も併記されているので、楽しみながら自然に覚えられるかも。安全の項で、オンラインでも安全にもふれるなど、図鑑もいまどきだな。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/10/04(2972日経過)
記録初日
2016/09/23(2983日経過)
読んだ本
874冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
113117ページ(1日平均37ページ)
感想・レビュー
846件(投稿率96.8%)
本棚
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性別
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