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2025年11月の読書メーターまとめ

のんたろう
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16
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感想・レビュー
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2025年11月に読んだ本
16

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のんたろう
耳読。中学生の男女4人が成長し大人になり、中年になるまで……の逆で、中年になった現在からだんだんさかのぼって描かれる。印象に残ったのは、人づきあいの苦手な雫に対し、まわりの人間は彼女のためと思って「もっと~したほうがいい」と色々とアドバイスするが、裏を返せば「今のままではだめだ」というメッセージを伝えていたのではないかという主人公ナガセの気づき。これ、わたしも子どもに言ってるよな。善意と思って人を傷つけてしまうって、やってる本人も気づきにくいだけにやっかいだ。まずは「もっと~」メッセージには気をつけよう。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
16

のんたろう
吸血鬼やトロルなど12の詩で綴られたおそろしいお話。クロスハッチングで描かれたモノクロの挿絵は恐ろしいながらも美しく、モンスターたちの佇まいには哀愁を感じる。「グール」がジャングルジムの上で膝を抱えた姿なんて、恐ろしい奴だけど、ほんとは学校で子どもたちと一緒に遊びたかったのでは?と思うような憎めなさがある。
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のんたろう
島国日本は海に川にと水になじみが深く、おまけに湿気も多く、水にまつわる言葉もたくさんある。中には初めて知る言葉もあり、改めて日本語の多様さと美しさに感心させられた。
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のんたろう
まずは見返しにぎっちり並んだヤママユの一生分のうんちにびっくり。虫好きの人ってほんとに根性あるなと思う。ちょうど前日に家の玄関にウスタビガが止まっていたので、あの子はこういうウンチするのかと一気に親近感が。鳥や動物のうんちの中に残っていた虫の残骸や、うんちに集まる虫など、うんちコレクションの名に恥じないラインナップだ。ゲッチョ先生の精緻で美しい絵のおかげで、うんちだからといって嫌悪感なく読める。
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のんたろう
以前、庭に角の生えた小さな虫がいた。きっとあれはツノゼミだったのだと初めて知った。小さいのにセミだったのかと思ったら、セミではなくカメムシ目。驚きながらページをめくると、不思議な姿のオンパレード。中には風力計みたいなキテレツな角を持ってるやつまでいる。ほんとに同じ仲間なのというくらいに姿が違う。生態も面白くて、甘いおしっこ(しかもそれを甘露というらしい!)を出してアリに守ってもらうそうで、アリは甘露欲しさに優しくなでたりして世話までするそう。著者のひとりがバンド「たま」の人でまたびっくり。
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のんたろう
読んでいるあいだじゅう、ずっと幸せ。ぷっと笑ったり、じんわり泣けてきたり。一年生、みんなすてきすぎる。大人をよく見ている鋭い目、やわらかな感性、宝もののような言葉がぎゅっとつまっている。エッセンスをすくいとったヨシタケさんの絵もいい感じ。
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のんたろう
犬のべんけいと、猫のおとみさん、それに兄と妹の日常を描いた12編。洗濯機が家に届くお話が出てきたり、すすきが生えていた場所が団地に変わっていたというお話があったりと、時代を感じさせる。石井桃子さんのあとがきにあるように、子どもたちは学校のあとにたっぷりと時間があったのんびりとした時代で、今読むとまるでおとぎ話のようでうらやましいほど。お月見や、げんのしょうこを摘むお話など、生活に季節の色があるのもすてき。
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のんたろう
小さな町にやってきた大男を、おもちゃ屋のクィローの知恵で退治するというおとぎ話。どんな武器や罠でもやっつけられなかった大男が、みんなに馬鹿にされていたおもちゃ屋の小男の知恵でやっつけられてしまうのが痛快。その仕掛けも、大男を肉体的に攻めるのではなく、心理的に参らせてしまうという巧妙さ。はじめからクィローのお話にはめられてしまう小心さや、お話を聞かせてもらいたがるところなど、大男にもちょっとかわいいところがあったな。
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のんたろう
イギリスのおはなし。主人公は4歳の男の子チャールズ。少年の日常を描いたおはなし14編。どれもほっこりとあたたかい気もちにさせられる。ご近所のおばあさんが留守の間にぬいぐるみをあずかるなど、ほっこりするお話が多い。お母さんはじめ、子どもの世界に自然に入っていくことのできる大人たちもすてき。
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のんたろう
ロシアのお話。いたずら好きなふたりの姉妹がひきおこす3つのお話が収められている。ファンタジーもいいけれど、こういった何気ないお話もとてもいいい。子どもたちにとって、知らないどこかの国に、自分と似たようないたずらや失敗をする子がいるって、とても楽しいことだと思う。しっかり者のお母さんもすてきで、𠮟り方は小さい子のいる保護者のお手本になりそう。だからふたりもお母さんが大好きで、最後はほんとうに幸せな気持ちに。挿絵も物語にあっていて、幼い子のしぐさなどがかわいらしい。
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のんたろう
松岡さんが子ども時代に読んで、ずっと心に残っていたお話だそう。花を愛するお爺さん、その花をめちゃくちゃに荒らす地元の権力者、仙人と役者ぞろい。権力者の狼藉には腹が立つが、その末路の姿に犬神家の一族のワンシーンを思い出してしまった。松岡さんのあとがきにある「幼い日に、本を通して外国を知り、その国に対して親しい気もちを抱くことが、平和な世界を気づくことにつながる……」という言葉に強く共感。
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のんたろう
作者がアマゾン川流域で民俗学的調査をした体験をもとに書いた物語というだけあって臨場感たっぷり。動物の生態なども興味深く、とても面白かった。河を渡る定期船が難破し、乗客たちは岸へ避難。その窮地を救ってくれたのが現地の少年クメワワ。彼が12歳とは思えないほどの知恵と豊かな人間性をもった人物で、爪の垢を煎じて飲ませてもらいたいほど。彼が長老の言として語る言葉は含蓄に富み、はっとさせられることばかり。エスペラント語からの翻訳というのもおもしろい。松岡達英さんの精緻な挿絵もすばらしい。
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のんたろう
耳読。日本語教師である著者が、流暢な日本語で活躍する外国出身者9名に、日本語をテーマにインタビュー。英語でさえままならない私には、外国語である日本語を身につけることに成功した人たちの話はとても面白かった。母国語として使っていると気づかない日本語の一面をのぞかせてもらった感じ。語彙も文法もひたすら耳から覚えたという話に驚いたり、母国語を話すときと日本語をはなすときは別人格という話にうなずいたり。登場する方の著書も面白そうだ。本の内容とは無関係だが、とても面白いのにAudibleがデジタルボイスなのは残念。
が「ナイス!」と言っています。
のんたろう
耳読。中学生の男女4人が成長し大人になり、中年になるまで……の逆で、中年になった現在からだんだんさかのぼって描かれる。印象に残ったのは、人づきあいの苦手な雫に対し、まわりの人間は彼女のためと思って「もっと~したほうがいい」と色々とアドバイスするが、裏を返せば「今のままではだめだ」というメッセージを伝えていたのではないかという主人公ナガセの気づき。これ、わたしも子どもに言ってるよな。善意と思って人を傷つけてしまうって、やってる本人も気づきにくいだけにやっかいだ。まずは「もっと~」メッセージには気をつけよう。
が「ナイス!」と言っています。
のんたろう
耳読。ふかわりょうが日頃感じている日本語に対する考えを披露し、川添愛がそれに対して答えるという対談形式。芸人としてのふかわりょうはよく知らないが、言葉が大好きな人らしい。三三七拍子は四拍子とか、思ったこともなかったけれど、言われてみればたしかに。ほかにも「深まるのはなぜ秋だけ?」というような季節と言葉の相性など、なんとなく使っていたけれど、言われてみればたしかに、というようなことがけっこうあって楽しめた。
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のんたろう
めちゃくちゃ面白かった。川添愛さんが好きな漫画・アニメや映画などの名セリフを言語学的に解説してくれる。例えばガンダムのセリフで、終助詞「よ」の有無で印象がどう変わるかなど、日常で言葉を使いながらぼんやりと感じていたことをすっぱりと解説してもらう気持ちよさ。未読の作品もあったがそれでもじゅうぶん楽しめる。川添さんの各作品への愛は、言語学への愛を凌駕しているのではと思うほどに熱く、未読作品も読んでみたくなる。
が「ナイス!」と言っています。
のんたろう
耳にはするが現物を見たことのない「堪忍袋の緒」「他人のふんどし」などを取りそろえ取り揃えたクラフト・エヴィング商會の商品カタログという体で26品を紹介。その発想、慇懃な文章、緻密な絵、もうセンスのかたまり。ほかにもないかと自分でも考えてみるが、意外と思いつかないもの。2009年の発刊だが、今年の本屋大賞「超発掘本」に選ばれたとのことで、こんなに面白い本を発掘してくれてありがとうという感じ。これを機に続編出ないかな。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/10/04(3358日経過)
記録初日
2016/09/23(3369日経過)
読んだ本
981冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
128912ページ(1日平均38ページ)
感想・レビュー
950件(投稿率96.8%)
本棚
0棚
性別
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