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国見弥一
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地衣類はそれ自体で豊かなうえ、土壌を安定させ、先駆的な生態系を確保するために、微小生育地を整えるために必須の生物多様性をもたらす……食物連鎖を底辺から支える微小脊椎動物に、その生態的地位を保障する……。光合成藻類を含む地衣類は、生命が誕生した約四億四千五百万年前の時代に、蘚苔類も勘定に入れれば、地球上の酸素のうち実に三〇%近くを産出していた……。
国見弥一

まあそんな地衣類についての学術的な案内書に留まる本ではない。文学や歴史、思想、音楽、アートと人文学的視野は広い。ルソーにソローにモンテーニュにバシュラールにユゴーにガスカールにビュトールにラスキンにジョン・ケージに…。33歳の有能な書き手がそのセンスのありったけで人文的土壌から栄養を拾いまくってくれている。訳者の目からすると瑕疵が目についてならないというが、ペダンティストでさえなりきれなかった吾輩には、存分に楽しめた本だった。

03/25 03:16
国見弥一

個人的には、過去それなりに美術館通いしてきた吾輩の視野に入らなかった少なからぬ先鋭的なアーティストを知ることができただけでも嬉しかった。

03/25 03:17
0255文字
国見弥一
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書店で初見でゲット。「宇宙誕生後の「暗黒時代」に現れた最初の星の輝き。「ファーストスター」(初代星)はどんな星だったのか? どんな役割を果たしたのか? 宇宙史の空白に迫る、研究・観測最前線!」という本で、こういった話題は大好物である。一昨年に刊行されていたのを気付かずにいたことに愕然。
国見弥一

吾輩ごときが内容を説明するのは僭越だし任が重すぎるだろう。  本文からの説明に依ると、「ファーストスターは、ビッグバンから二億年たたないうちに登場し始めた。それ以前は暗く、何も見えなかった宇宙に、単純な形の星が輝き始めたのだ。(中略)やがて第二世代の星が登場すると、ファーストスターはすぐに忘れられた存在になってしまった。しかしこの宇宙に、現在見られるような途方もなく多様な構造や生命を生み出すための下地ができたのは、何よりそうした星の介在があったからだ」という。

03/19 03:45
国見弥一

本書で実に意外だったのは(意想外の喜びでもあったのは)、このファーストスター、つまりはファーストライトの現象は今もって謎であり続けている、ブラックマター(暗黒物質)の存在と深く関わっている(だろう)ことだ。ほとんど重力としか反応しないブラックマターの解明にも繋がるような、電波望遠鏡だからこその研究・観測最前線の、その真っ只中にある研究者の最新報告の本なのである。

03/19 03:45
0255文字
国見弥一
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数十年ぶりの何度目かの再読。初めて読んだのは学生時代…教養部の頃か。当時はやや身構えて読んでいたのを覚えている。
国見弥一

ドストエフスキーやポー、サルトルなどを意識していたようだが、今回読んでみて感じたのは、自分でも意外だったのだが、確かに実験的ではあるが、かなり私小説的な匂いを感じてしまった。何処か私生活の断片が透けて見えたような気がしたのだ。  あるいは未だに文学的にも人間的にも未熟な吾輩の生硬な勘繰りに過ぎないのだろうが。

03/15 03:14
国見弥一

自分にとって苦しい時節にあっても埴谷雄高は文学的に勝手に励ましてくれる存在であり続けてきた。今もそうなんだなと痛感させる読書体験となった。

03/15 03:14
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0255文字
国見弥一
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悲しくも作品の世界に入り込めなかった。その理由の大半は、読むタイミングが悪かったとしか言いようがない。何といっても、リチャード・パワーズ作の『黄金虫変奏曲』(森慎一郎/若島正訳 みすず書房)を9日(土)に読了したばかりなのだ。この作品の図抜けた世界に圧倒されてしまっている。文学作品は少なからず読んできた吾輩としても過去の傑作に勝るとも劣らない。
国見弥一

その結果、本作は戦後の何処か浮足立つような世界を描いた傑作なのだと思いつつも軽く感じられてならなかったのだろう。最後の部分の闘牛も含めたフィエスタの熱気と錯綜する男女らの捻じれた愛憎とが交錯する場面はさすがに読ませる力は感じられたものの、物足りない感のほうが強い。もっと早くに、若い頃に読んでおけばよかったのかなとやや後悔気味である。

03/13 14:50
国見弥一

この作品の評価は、『黄金虫変奏曲』読後の熱気が冷めた頃に新訳で読み返してからにしたい。

03/13 14:50
0255文字
国見弥一
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父の蔵書から。前田家と違って筋の通った武将。同じ名古屋出身であり織田氏に忠義を誓った。一徹だっただけに、融通無碍な前田家のようには戦国の世を生き残れなかった。越中の人には仁成の人物として知られていた。今では忘れられつつあるのか。
0255文字
国見弥一
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著者によるはしがきにあるように、「江戸時代初期の環境の中で、幕藩間をむすぶ留守居役の活動は、藩にとって死活をとわれる緊張した重要任務であった。のちの留守居役のように、糸目をつけない交際費を使って、吉原でどんちゃん騒ぎをしていられる時代ではなかったのである。……当時の社会の雰囲気と江戸藩邸の実態を、留守居役とかれをとりまく人々をとおして感じとっていただきたい」ものである。
国見弥一

読んでて面白く、劇的場面も多く、これはテレビドラマになるなと思いつつ読んでた。すると、「文庫版へのあとがき」にて、実際にテレビドラマ化されていたことを知った: 「「歴史スペシャル 江戸支社長奮戦記~荻藩・福間彦右衛門の日記~」NHK 1993年08月19日(木) 出演:イッセー尾形、角野卓造」

03/14 16:21
0255文字
国見弥一
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なかなか手強い本だった。 「ティグリス=ユーフラテス川の流域に国家が生まれたのが、作物栽培と定住が始まってから4000年以上もあとだったのはなぜだろうか?」…それは単に国家の成立が難産だったからに過ぎないのではないという。 「著者は「ホモ・サピエンスは待ちかねたように腰を落ち着けて永住し、数十万年におよぶ移動と周期的転居の生活を喜んで終わらせた」のではないと論じる」。
0255文字
国見弥一
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26日(月)に楽しんだ。2年前に買ったが、ビニールを被せたまま温存。さすがにたな晒しも淋しいし。  エドワード・ゴーリー (ゴーリー,E)は、1925年シカゴ生まれ。アメリカの絵本作家。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。2000年4月死去。
国見弥一

本作も、「大人のための絵本」らしくシニカルさに満ちている。一方、数々の挿画はストーリーに即していて、物語に対し説明的なのが面白い。  2016年4月、回顧展が日本全国を巡回し話題になったとか。2020年…著者没後20年に本書が刊行された。

02/27 02:16
国見弥一

無類のバレエ好き。バレエ振付師のジョージ・バランシンの熱心なファンであり、バレエダンサーではダイアナ・アダムズにぞっこん。本作品も彼女に捧げられている。

02/27 02:16
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読んだ本
84

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読書データ

プロフィール

登録日
2016/10/10(3097日経過)
記録初日
2016/11/04(3072日経過)
読んだ本
84冊(1日平均0.03冊)
読んだページ
29130ページ(1日平均9ページ)
感想・レビュー
22件(投稿率26.2%)
本棚
0棚
性別
現住所
富山県
URL/ブログ
http://ameblo.jp/kyat/
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