3月末に突然の辞令を受け、慌ただしく残務処理と引き継ぎを行い、新職場に異動。やっと仕事にも馴染んできた。そんなこんなで読書はあまり進まなかったが、内容は濃いぞ。『聖なる黒夜』をオススメしてくれた読み友さんありがとう。そしてガブリエル・アロンの新刊だ!あらすじは押さえていたものの、翻訳で読ませていただだける有り難み。4月の読んだ本:5冊 ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/718808/summary/monthly/2022/4
おいおい、それじゃあ島津さんが気の毒じゃないか、とか考えてはいけない。なんとなれば島津が愛したのはそんな透だから。野々村は透と巽のことを風間に漏らし(←これが自分的には一番赦し難かった。)風間は遂に狂気の向こう側にリタイア。良の透に向けた想いが明かされ、透が昇天(もちろん比喩)。島津は亜美を連れてフランスへ。そして次巻から、“付き人”透の登場となる。ここまで、やおい展開はないが、ひたすら、いろんな人に頬を殴られている透ちゃんである。それじゃあ、マリア様じゃなくって、キリストだよ。と。
先日読んだカクヨムのレビューに影響を受けてか、やや辛辣モードのロングレビューはこちらへ → https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2022/05/0350.html
あ、時系列についてはその後、ブログに整理しましたので、ご笑覧あれ。→ https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2022/06/blog-post_25.html
…もう四半世紀ほど前、初めてこの本読んで、読了後は三日三晩くらいボーッとし、時折泣きじゃくるという、ただのアヤシいひとになってました私…あまりにも切なく、哀しく、愛おしく、受けたショックがもの凄くって、ひたすら茫然自失しちゃって。キレイに体を洗って巽さんの帰宅を待っていた透の健気さにただただ涙😢それだけに「おのれ巽さん…」となってしまいましたですよ😠正直未だに良の魅力が解らない分、透ちゃんに入れ込んでます私。ああッ、ナゼこの本を手放しちゃったんだ自分~💦💦
まあ、私も今更茶っけた古本を入手した人ですから・・・・・。ほんとなんで手放したんだろう。なんかあの時は、子供時代を卒業するつもりだったんですよね、きっと。良の魅力・・・・ねえ。『朝日のあたる家』を読んだらその謎が解けるかしら?
この本のテーマはいわば『恋情』かな。手前勝手で自己中心な相手不在の恋心。たいして森田透はここから先『恋情』をこえて『愛』に、無私の愛、全てを与える愛に昇華していくのだ。
だが、もう一人の不遇な少年にたいして麻生の「優しさ」はどうだ? 話を聞く。被害宅に一緒に謝りに行く。それから?麻生はその少年を気遣う少女がいるのを良いことに、きっと少年のことは忘れる。練のことを忘れたように。少女が愛した少年は、傷つき卑屈で、猜疑心が強く、押さえ切れない暴力衝動があり、ポケットにナイフを持ち歩く。そしてそれを使う。そんな少年の育て直しを麻生は無責任に少女に期待する。かといって、刑事事件で処理するほどの大きな事件ではない。まさに「一緒に頭を下げる」ことで事件は解決する。で、その後は?
麻生は、きっとその後は追わないだろうと思う。たとえば、自分に連絡がとれるように電話番号を渡して、いつでも相談に来い。と言ってあげるだろうか。そういうことはしない。そういう自分の冷淡さを仕事の上での割り切りと思うことができる男だということ、そういう人に対する冷たさがあることを、自分で認めている。練も因果な男に惚れたよなあ、と改めて思うこの25歳の麻生龍太郎。短編各話の感想は、ブログの方に。https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2022/05/0346.html
なかなか弊機を信用しきれない警備局の上級職員のインダーさんでしたが、マーダーボットの基本姿勢(捨て身の滅私奉公)にだんだん絆されるのも、すでにお約束。少しずつ人間の間で暮らすことや、距離の取り方を学習・・・・と、いうよりは、周囲の人間に学習させている弊機です。次作も楽しみ。
才能を持つもの。それを開花させるもの。それを慈しみ、守るもの。小説の中でしかあり得ない出会いと、交わされる言葉。溢れ、踊り、紡ぐ音楽。ジャズ。フルートほどやさしい音はなく、サックスほど憂いと人の心の襞を表現する音もない。まるで耳に聞こえてくるかのようなブルース。それを、小説として紡ぐのもまた、才能。自分が子供の頃、夢中になって読んでたときには消費するばっかりで気づきもしなかった栗本薫氏の才能を、今ごろになって、惜しんでいる。
シリーズもののラス1ではあるんですが、知らなくても別段大丈夫、だと。ただ、前の話を知っていると、感慨深いものがありますがねえ。私はここから遡ってみようかな、と。
翻訳SFとアクション、エスピオナージ、戦争、歴史&ミステリーを好んで読んでます。苦手は恋愛もの、日本人作家のもの、短編。
なので、時代小説以外は日本人作家さんはあまり読みません。
日本人作家さん作品は、ストレートに言葉が自分の中に入り込んでくるのに言語感覚にどこか自分とは違う感じがすることが多くて、やや苦手です。翻訳本にある彼我の距離感が丁度良いです。自分の周りにあるもろもろの事柄は、小説より奇なり!というものが多いので、日本もので胃にこたえそうな現実感ありありなヘヴィーな本は敬遠してます。
紙の本が好きです。基本的には新本を求めることにしていますが、翻訳小説は簡単に絶版になってしまうので、Amazonマケプレと近所の古本屋さんの利用率は高めです。図書館も嫌いじゃないですが、一度読んだ本はずっと手元に置いておきたい派です。
読書メーターを始めて、読書に幅が出てきました。
読書傾向の似た方と繋がりたいと思い、過去に読んだ本も登録してます。積読本が事実上1000冊を超えた今日この頃、いつか読み終わる日を迎えられるのだろうか。。。。
月に10冊、年に100冊くらい読めればいいな、と思っています。それでも積読消化に10年以上はかかる。速読の皆様がうらやましい今日この頃。
今後ともよろしくお願いいたします。
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なかなか弊機を信用しきれない警備局の上級職員のインダーさんでしたが、マーダーボットの基本姿勢(捨て身の滅私奉公)にだんだん絆されるのも、すでにお約束。少しずつ人間の間で暮らすことや、距離の取り方を学習・・・・と、いうよりは、周囲の人間に学習させている弊機です。次作も楽しみ。