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2024年9月の読書メーターまとめ

くたくた
読んだ本
36
読んだページ
8033ページ
感想・レビュー
36
ナイス
1385ナイス

2024年9月に読んだ本
36

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

くたくた
穏やかで優しい視線で、明治の街並みや空気感を映し出す。ミステリであるが、誰も死なないし、凶悪だったり、悪辣に過ぎる犯人も出てこない。人の心を温めるために丁寧に書かれたほんのりと人肌の物語達。三木笙子さんの作品も、私の心の包帯系。明治の東京の下宿屋静修館の大家は料理上手の働き者で、一癖も二癖もある下宿人たちはがっちり胃袋を掴まれている。そんな下宿人の一人である小説家の湧水のもとには、なぜか謎解きが持ち込まれ、大家の桃介も自ずと事件の解決にひと噛みする。帝都探偵絵巻に併走する心優しい物語。装画はyokoさん。
くたくた
2024/09/13 07:36

ラストの、「紙に文字を書いただけの、何の役にも立たない作り話が、この心を温めてくれる。」は、たぶん、三木笙子さんが目指すもの。私も彼女に「この世には美しいものが数多くあります。それを創ってくださってありがとうございます」と伝えたい。

mippo
2024/09/13 10:56

素敵なお話ですね。感想も素敵です!

が「ナイス!」と言っています。

2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

くたくた

↓の本が壮大なストッパーとなり、まったく読書が捗らず。昭和な字の細かさが思わぬ敵に。紙本なので、つい本が開けない時用にKindle本(別の本)を併読すると、そっちが先に読み終わってしまう罠。今月もナイスありがとう。あと私信ですが、goroさんもありがとう!来月はナーヴァーも読みたい。(だけど字が細かい笑)2024年8月の読んだ本の数:8冊 / 490ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/718808/summary/monthly/2024/8

↓の本が壮大なストッパーとなり、まったく読書が捗らず。昭和な字の細かさが思わぬ敵に。紙本なので、つい本が開けない時用にKindle本(別の本)を併読すると、そっちが先に読み終わってしまう罠。今月もナイスありがとう。あと私信ですが、goroさんもありがとう!来月はナーヴァーも読みたい。(だけど字が細かい笑)2024年8月の読んだ本の数:8冊 /
490ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/718808/summary/monthly/2024/8
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2024年9月の感想・レビュー一覧
36

くたくた
シグルド一足先に帰郷。そして父子の語らい(ウソ)。2年おくれて、トルフィン一行が帰郷。なんとか、第二部大団円。トルフィンが商売のために行ったミクラガルドとは、コンスタンティノープルの古ノルド語名。最初はてっきり大西洋→地中海ルートなのかと思い込んでいたが、フィンランドからドニエプル川沿いにキエフ(現キーウ)を経由して黒海に抜けるルートがあるとは。ずっと川伝いに行けるのか。ヨーロッパは海洋の視点からみると違う世界に見えるが、川伝いも侮れないな。
界烏
2024/09/30 23:27

ラスボスの魔王に立ち向かう勇者シグやんの図。「しゃべった!」(笑)「わかってんじゃねえかチョビヒゲ!」一家全員楽しいんだもんな~ずるいよ~ハーフダン。

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
発売直後に、知人に「面白い」と進められて読んだ。人間がモンスターに飼われる話。でもこのモンスター、柔な人間を傷つけないように自分のトゲトゲを切ったり、とにかく一生懸命に世話をしてくれる。その気持ちが当のニンゲンにはいまいち伝わらないんだけど・・・。人間飼育グッズや、ニンゲンを診察する「獣医さん」的なお医者がいたり、ニンゲンを狙う別のモンスターがいたり。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
ヨムスボルグ地獄の闇鍋編(勝手に命名)了。相変わらず、トルケルが良いところをもって行くな。いったんはシグルドと戻ると言ったグズリーズだけど、ほぼなし崩しにトルフィンに告白。そしてそれを目撃するシグルド。さて。
界烏
2024/09/30 23:21

上級者の縛りプレイでノルド神拳の炸裂の巻でしたね~

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
シグルド・・・能力も戦闘力も高いのに、あの性格のせいで立派な狂言回しに・・・(T-T)。シグやんの本当の望みはなに?グズリーズじゃないよね?と友の貴重な助言だが、そこで言うのか?時と場所を考えてやれよ。引き続きヨムスボルグの砦・決戦編。ガルムが砦に侵入。髭三つ編みのアスゲートさんも私好みの数寄者キャラ。うまくトルケルに仕えている。ヨムスボルグの砦という地獄の闇鍋がぐつぐつぐらぐら。力任せに引っかき回して、さあ誰が鍋をヒックリ返すか、ってところで次巻へ。
界烏
2024/09/30 23:21

元気くん!

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
クヌート陛下登場。やっぱりお得意の陰謀ですね。さて、ヨーム戦士団の本拠地ヨムスボルグの砦に、トルフィン、ヒルド、捕虜になったグズリーズ達、トルケル、フローキ、シグルド、あと死にたがりの変な奴まで集まって、もはや地獄の闇鍋状態。トルフィンのいとこにあたるフローキの孫息子がとっても良い子なんだが、孫に甘いフローキ、そりゃないだろう、というおじいちゃんぶり。それにしても、どーすんだ、と迫られるトルフィン、どんな策があるのだか? たぶん真心だけだと足りないと思う。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
さくさくとギリシャまでは行けないもんだ。イッカクの荷を積んだレイフの船が失われていないことが奇跡みたい。孫を推すフローキと、フローキを排除したいヴァグン、ヨーム戦士団の内紛。しかしこれ、クヌートの影が見えるな。たぶん軍縮したいクヌートが共食いさせてる・・・。シグルドも巻き込まれて奴隷になってるし、かつてのトルフィンに似てるような気もする変なやつも登場。トルケルも交じって様相はぐちゃぐちゃ。まるで竜や蛇や熊の巣窟みたいなヨーム戦士団の本拠地、バルト海をそう簡単には抜け出せなかったトルフィン。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
過去の罪が追いかけてきた(17巻。ヒルド)の次には、トルフィンの血筋が追いかけてくる。(ヨーム戦士団) 四角頭のフローキが未だ健在なのが何気に赦し難し。こいつは早く殺っちまいたい、と思うのは、物語の主題に反するか?(^^ゞ とにかく11巻くらいまではひたすらに血生臭くて読むのが辛かったが、第二部は気心の知れた仲間に囲まれ、暖かい。そして、人の恨みを買わず、ずっとトルフィンを探し続け、旅と商売を続け、真心が大事だというレイフさんが実は一番すごい人だと思う。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
家族を殺されたヒルドの恨みと憎しみが、かつてのトルフィンと重なる。ヒルドはトルフィンの命を奪うのをひとまず思いとどまり、トルフィンの行動を監視するために、一行と行動を共にすることになる。トルフィンが過去を清算する行為は、ヒルドの傷を癒やすことになるのか、
界烏
2024/09/30 23:31

ヒルドさん、鬼の形相……

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
グズリーズの逃亡を助けるトルフィン。女も船に乗りたい。海に出たい。世界を知りたい。自分のことを自分で決めたい。実際には、男だって自分のことを自分で決められているわけではない。男と同じ世界に出たい彼女と、戦争で殺し合うのが当然のヴァイキングのありように違う生き方を対置したいトルフィンが出会う。ついでに赤ん坊まで拾って大わらわなところに、トルフィンの過去がヒルダという形で矢を向ける。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
単行本、Kindle版も併用で読了。怪盗ロータスの手法は「人の心を操作する」こと。それが、泥棒のためで、大衆や警察相手であるならまだよいのだけど。ベタだけど、人の心を盗むために、それをやってはいけないと思うのよ。そうやって今回盗まれたものは、安西省吾その人だった。蓮と省吾の2人がこれから、本当に幸せな人生を送れるのかどうかは、今後の話にかかってる。ただ、「検事」という省吾の職業と人生は、母の呪縛そのものとも言えなくもない。省吾はこれから、本当に自由な自分の生き方を得ることができるのだろうか。
くたくた
2024/09/29 15:26

細かいレビューや、時代背景についてなどは、ブログの方に→https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2024/09/0508.html

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
これで本当に良かったのかのか? 安西の行く末が案じられてならない。ロータス=蓮の情熱的で活動的なエネルギーに巻き込まれて安西は連れて行かれてしまった。この本は丸々一冊、安西省吾と蓮の出会いから始まり安西が地道に努力して築き上げてきた人生をロータスに持ってかれてしまう話。ブロマンスだが仄暗く、先行きの幸福が見えないことが不安だ。安西の心情を思いやる高広の真っ当な強い心が何よりも尊い。安西は心強くはなかった。そしてそれを利用されてしまった。人の心を操作することが何よりもダメなんだよ!蓮。
くたくた
2024/09/28 06:13

この2人については、まだ一冊続きがあるので、せめて2人が幸せであることを確認しよう。

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
一冊まるまる、グズリーズちゃんの話。ついでにシグルド。こいつも良い漢なんだけどね。ちょっとメンドクサイ系だ。紙面から血と汚物の匂いが漂ってきそうな重ーい話から、すこし明るくコメディタッチも入ってきて、肩の力が抜ける。 やっぱり笑顔がいいし、女が幸せなのが良いよ。
界烏
2024/09/25 23:15

グズリーズはコミカルでかわいいですよね! ギョロや姉の大胆な年齢サバ読みとかも楽しい。シグやんも真面目ないい人なのよ~。シグやんの幼なじみで第二夫人のハトちゃんも後々愉快な人っていうのが分かってきます。もうちょっとしたらトルフィンの罪と贖いの象徴のヒルドさん(ハードボイルドでカッコイイ……)も登場しますよ。

くたくた
2024/09/25 23:25

うん。すでにだいたい全巻拾い読みしてるので、ほぼ把握してる♪丁寧にページ繰って読んでからレビューをかく自分ルールでして(^^ゞ  はとチャン好きだし、トルフィンが子連れで姉の元に再登場するところなんかも好き。シグやんもメンドクサイけどいい奴だし、脇役の女性陣がまた良い。これまでが血煙酷すぎたので、すこし息抜きしたいです〜。

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
クヌート軍との闘いでケティルは重傷を負い意識不明。ここでダメ息子のオルマル覚醒。オルマルは不戦の道を選択する。レイフの船で逃げるはずだったトルフィンは農場を見捨てることができず、クヌートと直談判に及ぶ。クヌートもまた、血まみれの修羅に沈みそうだったが、トルフィンとやりあってなにかが浄化されたもよう。表情が少し、少年の頃に戻った。クヌートとトルフィン、ともに地上の楽園を作るために、それぞれに違う道を歩む。クヌートの施策の転換がイングランド人に受け入れられたとの記述が嬉しい。そしてついにトルフィンが帰郷する!
界烏
2024/09/25 23:20

蛇もいいキャラしてましたね。クヌートの方針転換でトルケルが戦争(ケンカ)欠乏症に……(笑)

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
クヌートに狙われて、ケティルは人が変わってしまった。夫だったガルザルを匿ったことをケティルに知られたアイネイズは、ケティルに撲殺される。そしてクヌート軍が迫り、ケティルの農場が戦場になってしまう。そして一方で、アイネイズの死によって、トルフィンの目的が明確になる。ヴィンランドに戦争も奴隷もない平和な国を作るのだと。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
浮世絵の手法から「新版画」を産んだ川瀬巴水の画集です。恥ずかしながら、今日初めて巴水の作品を目にしました。絶対に忘れたくなくて勢いで画集を買ってしまった。後半の資料ページに木版画の重ね刷りの手法が解説されています。やはり、最初に心惹かれた東京十二題が好きだ。あと、もう一冊の表紙にも使われている『清洲橋』の青が素晴らしい。『松島双子島』や『小樽の波止場』『大森海岸』『馬込の月』など、夜の表現や月夜の情景が本当に美しいと思いました。もちろんいろいろな色使いで表現されてるんですが。本当に青が美しいです。
くたくた
2024/09/24 19:09

最初はポストカードを買おうと思ったのですが、大きいサイズで鑑賞会いたくて散財してしまいました! 本当に素敵です。

くたくた
2024/09/25 01:41

あれ、なんか日本語が変・・・? 鑑賞したくて。sとaを打ち間違ったのか?

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
表紙の絵だけみると写真の様にも見えるが、木版画です。川瀬巴水は大正〜昭和の浮世絵、木版画家。本日遅い夏休みの最終日だったので、せめて魂の洗濯と思って上野の国立東京博物館に行ってきた。黒田清隆の油彩とこの巴水の浮世絵『東京十二題』が特に素晴らしかったので、ミュージアムショップで巴水の画集を探して、二冊入手しました。この本は、完全に平らにページが開くので、見開きで鑑賞しやすくて良い。今読んでいる三木笙子さんのお話にぴったりな情景もあり、そもそも上野の森の上の秋の空も絵のように素晴らしかった。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
農場主の奴隷アルネイズの夫もまた、戦争で負けて奴隷として飼われていた。そして、主人一家を惨殺して逃亡。アルネイズを探しに来る。争いと闘いを忌避しようとするトルフィンの目前で、殺し合いは続く。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
3年がかりで森を開墾したトルフィンとエイナル。トルフィンは良く笑うようになった。そして、漠然ながら、目標が見え始める。「世の中から戦争と奴隷をなくすことはできないのか」。クヌートは兄を密かに毒殺し、王権を強化しようとしていた。その道はすでに血塗られている。クヌートは財政収入を確保するため、富農の農場を接収することを計画。トルフィンのいるケティルの農場が狙われ、ケティルが陥れられる。この浮き沈みが心臓に悪いよ。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
先の2冊と同じく、文庫本のみ収録の終章、「美術祭異聞」目当てで入手。森恵(さとし)と友人の唐沢が、礼と高広のところに事件を持ち込む。だしにされた女性には気の毒であったけど、ちょっと拗れた友情の物語だった。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
こちらも、終章の「月と竹の物語」は文庫本のみの収録。むろん文庫本も入手したとも。この話はとても好きだ。当時の竹河岸の様子なども想像しながら、楽しんで読んだ。にしても、ガラスのショーウィンドーに金塊を展示するとは、大胆な。礼の絵と金塊、どちらが高値だかわからん。しかし、割れたガラスで礼の絵に傷でもついていたら、高広は腰が立たなくなったろうから、絵が無事でよろしかった。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
最後の章の、「何故、何故」は文庫本のみ収録。礼の大伯父歌川秀芳、その名の通りの浮世絵師の住まいに、2人が訪れる。大川端の家からは大川の眺めが望めたはずだったが、無粋な水練場が建てられており。その川の向かいの質屋で起こった事件を、礼と共に大伯父宅にお邪魔していた高広が解く。事件の謎解きも良いが、もとの武家長屋であった住まい佇まいや、絵双紙など、江戸から明治にかけての風物の描写に想像が搔き立てられた。
くたくた
2024/09/23 01:06

この終章を読みたくて、文庫も入手してあった。なんならKindle版もアンリミで読了。

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
明治40年代を映しとった短編連作「帝都探偵絵巻」の3冊目。このシリーズの初読は10年以上前(新刊だった頃)なのだけど、そのときよりも、再読した今のほうが素敵に感じる。ミステリータッチではあるが、謎解きよりも人々の優しさや、良かれと思った気持ちがすれちがう切なさ・哀しさや、それを埋めよう、癒やそうとする人間模様が美しい。なにより、人は誠実に、真摯に生きるべきなのだというメッセージがある。著者の三木笙子さんの生真面目な心ぶりが感じられるのが良い。
くたくた
2024/09/23 06:02

ファンタジーではなく、ミステリーベースのブロマンスですね。良い本ですので是非。

るい
2024/09/23 07:08

お返事ありがとうございます🤗

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
大旦那の手ほどきで、トルフィンは農民としての生活のノウハウを身につけつつある。生まれも育ちも農民のエイナルと麦を撒き、やっと芽が出た畑を荒らされ、怒りから手が出てしまったトルフィンの夢に父とアシェラッドが出てくる。アシェラッドはトルフィンが見た地獄の夢の中で、トルフィンに「本物の戦士になれ」と命じる。地獄の描写はなんとなく日本的だなと感じるし、怒りの表情は仁王のようだ。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
友人に恵まれ、少しトルフィンの目に生気が戻ってきた。5、6歳から戦場にいたと語るトルフィン。今幾つなんだ?
界烏
2024/09/21 01:47

ここから少し先のネタバレになるんですけど里帰りした際に21~23になるって姉が教えてくれたはずです。姉は7~9上で、今いくつと弟に聞かれて17と即答してました。あれ?計算が……?

くたくた
2024/09/21 03:06

ありがとう!きちんと年代拾えば(あとがきとか)分かるはずなんですけど、ちょっとめんどくて(汗

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
アシェラッドの死によって、トルフィンの生きる目的は喪失する。これで第一部完といったところ。経緯不明だが、クヌートはトルフィンを奴隷身分に落として売ったよう。奴隷仲間のエイナルと出会い、これからどうなっていくのか。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
心優しい貧乏人の雑誌記者の里見高広(実は出自は良い)と、美人画を得意とする超売れっ子で当人も絶世の美男である絵師の有村礼(性格はワガママ)のコンビが織りなす明治の探偵絵巻。なかなか性格のよろしい高広の養父(司法大臣)もちょくちょく登場する準レギュラー。ミステリー調ではあるが、主題は人の優しさと人の世の切なさ。キャラやストーリーもさることながら、描き出される当時の時代感が良い。様々な職業や市井の生活のありようなんかが、とても雰囲気よく描かれている。三木笙子さんは丁寧に考証されていると感心する。
くたくた
2024/09/21 23:51

各話のレビューをまとめたのでこちらも→ https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2024/09/0506-58.html

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
キリストの神は慈愛の存在なのか。なぜ、この血生臭い人の世を放置するのか、神は信ずるに足るのか。クヌートの確信は神は人を救わぬ。人を救うのは自分だ、と。神がせぬなら、自分がこの世、この地に地上の楽園を創る。クヌートが父王の元に帰還し、血生臭い陰謀は次の局面に。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
アシェラッドの命を巡り、トルケルとトルフィンが決闘。クヌート王子が覚醒して、トルケルとアシェラッドを従える。トルフィンはアシェラッドの金魚のふんなんで、そのままクヌートに従うことに。とにかく血生臭い。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
雪中行軍の中、王子を擁したアシェラッド達が潜伏したマーシア領内の寒村にトルケル軍が迫る。アシェラッドが王子の従者のラグナルを暗殺。とにかく全編血生臭い。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
久しぶりの再読です。明治40年代の東京を舞台に、心優しい雑誌記者である里見高広と、若干正確に難ありの画家有村礼が出会う謎と事件。描くそばから高値で売れる売れっ子画家で本人も超絶美形の礼は、性格にはやや難がある。その礼に絵を描いてもらうため、そして礼の求めに応じて英国から輸入のストランドマガジンに掲載されているシャーロック・ホームズを翻訳して語り聞かせるために、高広は礼の住処に足を運ぶ。人の世の美と誠意と優しさを希求する作品は、おだやかで心優しく、すこし切ない。なお、高広は帝都一の下宿屋の住人の一人である。
くたくた
2024/09/16 09:18

短編連作なので、各話についてなどはブログの方へ→https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2024/09/0504-47.html

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
穏やかで優しい視線で、明治の街並みや空気感を映し出す。ミステリであるが、誰も死なないし、凶悪だったり、悪辣に過ぎる犯人も出てこない。人の心を温めるために丁寧に書かれたほんのりと人肌の物語達。三木笙子さんの作品も、私の心の包帯系。明治の東京の下宿屋静修館の大家は料理上手の働き者で、一癖も二癖もある下宿人たちはがっちり胃袋を掴まれている。そんな下宿人の一人である小説家の湧水のもとには、なぜか謎解きが持ち込まれ、大家の桃介も自ずと事件の解決にひと噛みする。帝都探偵絵巻に併走する心優しい物語。装画はyokoさん。
くたくた
2024/09/13 07:36

ラストの、「紙に文字を書いただけの、何の役にも立たない作り話が、この心を温めてくれる。」は、たぶん、三木笙子さんが目指すもの。私も彼女に「この世には美しいものが数多くあります。それを創ってくださってありがとうございます」と伝えたい。

mippo
2024/09/13 10:56

素敵なお話ですね。感想も素敵です!

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
とりあえず、ドラゴン本。れっきとした(?)BLですが。仁茂田もにさんの文章はかなり好きです。キャラクターの性格が割と好み。この作品には、漆黒の4枚羽のドラゴンが出て来ます。舞台的にはテメレア戦記と同じくらいの、架空のヨーロッパ近世で、竜がいて、竜騎士による飛行戦隊があって、そのための竜師がいて、戦争があって、というファンタジー。竜は脇役ではありますが、好きです。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
勢いで2巻も読む。
が「ナイス!」と言っています。
くたくた
実は青い鳥が黒い感じになってからはあまり見ていないんだけど、シャープさんのツイートは好きだった。(過去形スマン)。小説の方の「仁茂田もに」さんを検索していたら「仁茂田あい」さんが引っかかって、この本の存在を知る。なんか面白かったです。虚構新聞→シャーフさん→TANITA゜さん、の話がすごくSNSぽくって好き♪ こういう遊び心に癒やされる〜
ミカママ
2024/09/09 01:26

シャープさん、コロナ禍のとき、マスク作ってXで話題になってませんでした?なんか覚えてます。

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
愛しいレティシアと美しい王弟殿下の歳の差ラブラブほのぼのファンタジー4巻目。私の心の絆創膏。今作は、なんとフェリスの目をかすめてレティシアが誘拐?!の危機一髪ですが、とにかくフェリスが圧倒的力量なんでさっさと事態は収束。リリア神が登場人物に加わり人界も神界もなんだかゴタゴタしそうですね。これからどういう風に展開するんでしょうね? ふんわりラブラブで結婚式まで行くのか、大事件が起こって竜王陛下も顕現してスペクタクルー!って感じになるのも楽しそうですが。続きが楽しみです。
くたくた
2024/09/06 12:30

てか書いてから気づいたけど、別のイミで危機一髪だったわー。

が「ナイス!」と言っています。
くたくた
4巻がさくさくと発売。3巻も確かに登録したはずなのに、と思ったらKindleの方で登録してありました。ちょっとシャクなので、こっちも登録しておきます。私の心の絆創膏。とても優しい本です。今作はレティシアの幸福を阻まんとする悪い策謀に対して、フェリス様の怒りが爆発。レティシアの前では優しい猫をかぶってるフェリスの黒い面も堪能。白フェリス?と黒フェリスの塩梅が絶妙です。男前?な王太后様も最高です。コミカライズも始まっていますが、あちらの絵柄はちょっと重くて好みではない。なんかキャラの表情が重めで・・・・
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/11/05(2939日経過)
記録初日
1980/01/01(16397日経過)
読んだ本
1257冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
371879ページ(1日平均22ページ)
感想・レビュー
967件(投稿率76.9%)
本棚
44棚
性別
血液型
O型
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
https://koko-yori-mybooks.blogspot.com
自己紹介

翻訳SFとアクション、エスピオナージ、戦争、歴史&ミステリーを好んで読んでます。苦手は恋愛もの、日本人作家のもの、短編。
なので、時代小説以外は日本人作家さんはあまり読みません。

日本人作家さん作品は、ストレートに言葉が自分の中に入り込んでくるのに言語感覚にどこか自分とは違う感じがすることが多くて、やや苦手です。翻訳本にある彼我の距離感が丁度良いです。自分の周りにあるもろもろの事柄は、小説より奇なり!というものが多いので、日本もので胃にこたえそうな現実感ありありなヘヴィーな本は敬遠してます。
紙の本が好きです。基本的には新本を求めることにしていますが、翻訳小説は簡単に絶版になってしまうので、Amazonマケプレと近所の古本屋さんの利用率は高めです。図書館も嫌いじゃないですが、一度読んだ本はずっと手元に置いておきたい派です。
読書メーターを始めて、読書に幅が出てきました。
読書傾向の似た方と繋がりたいと思い、過去に読んだ本も登録してます。積読本が事実上1000冊を超えた今日この頃、いつか読み終わる日を迎えられるのだろうか。。。。
月に10冊、年に100冊くらい読めればいいな、と思っています。それでも積読消化に10年以上はかかる。速読の皆様がうらやましい今日この頃。
今後ともよろしくお願いいたします。

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