恥ずかしがり屋のパンダちゃんは、なにか聞かれても恥ずかしくて、もーじもーじ。お友達の輪にもなかなか入れない。そんなとき、同じようにもーじもーじしている子て出会って。小さな子は、人見知りが多いように思う。だから、２歳さんぐらいの子も、この絵本のパンダちゃんに共感して楽しめ、ハッピーエンドで喜べるのではないかな？　２、３歳に。

小さなひとりの大きなゆめシリーズの一冊。イタリアではじめて女医てして精神科に勤め、やがて独自の方法で子どもたちの教育をはじめたモンテッソーリの伝記。モンテッソーリ教育の名は、聞いたことがあったので、興味深く読んだ。エンジニアを目指して男子だけの学校へ進んだこと、初めての女医になったことはとても先進的。さらに、様々な特性の子が、遊びながら自然に学べる教育方法を考えて広めた功績に畏敬の念を感じる。落ち着いた色合いの絵と淡々とした文で、読みやすい。

フルートを吹くアニーの世界は音にあふれていた。だが母親の運転する車で事故にあい音が止まる。怪我した腕はリハビリで治るのにその気になれない。ある日、公園の繁みでブラックバードの夫婦の世話をする少年ノアと出会い……。生に向かっていきていくブラックバードとの交流から、とらわれていた過去や怒り、不安から抜けて歩きだす主人公の姿が、音とともに描かれる。物語世界に浸らせてくれる作品。主人公の「音がまわりの世界に色をつけていく」のが見えるという感覚。わたしはそんな風に感じられたことはないけれど、想像できる気がする。

恥ずかしがり屋のパンダちゃんは、なにか聞かれても恥ずかしくて、もーじもーじ。お友達の輪にもなかなか入れない。そんなとき、同じようにもーじもーじしている子て出会って。小さな子は、人見知りが多いように思う。だから、２歳さんぐらいの子も、この絵本のパンダちゃんに共感して楽しめ、ハッピーエンドで喜べるのではないかな？　２、３歳に。

丸いみかんのまわりにイチゴを並べると、あら、おひさま。ふたつのテープのうえに、ひもで車の形をつくると、ぶっぶーと動き出す。という感じで、子どもたちの身近なものから、世界が空想へとひろがっていく絵本。いちばん、素敵と思ったのは、Ｙシャツの小さなボタンを青地の上にちりばめたら、雪のふる景色が見えたこと。１～３歳に

オクトーバーは父さんと森で暮らし、野生として生きるのが好き。ある日フクロウの赤ちゃんをみつけ育て始める。だが、11歳の誕生日、幼い頃、森を離れた母親がロンドンからやってきて、父親の命を脅かす事件が起きる。ロンドンへつれていかれたオクトーバーはかたくなな態度をとるが、少しずつ心をほぐし、視野を自分の内部から外へ広げ、父親以外の人の愛の温かさを知っていく。オクトーバーの頭の中の想像と現実がもつれたり、ぷつりときれたり、つながったりする様子が、だーっと続く言葉で表わされる。

広島県の大久野島の棲むうさぎたちの写真絵本。赤ちゃんうさぎとお母さんうさぎの暮らしに、天敵のトビがあらわれるという物語になっている。写真家である作者の後書きによると、本当にあったことらしい。母うさぎが地面に掘った巣穴に赤ちゃんを隠して、土をかけて隠しておく事を、はじめて知った。なんといっても赤ちゃんうさぎがかわいらしい。読み聞かせ５分程度。