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2025年1月の読書メーターまとめ

まどの一哉
読んだ本
5
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1870ページ
感想・レビュー
5
ナイス
56ナイス

2025年1月に読んだ本
5

2025年1月のお気に入り登録
1

  • 内島菫

2025年1月のお気に入られ登録
2

  • nori
  • 匙

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

まどの一哉
舞台は5世紀、ニーベルンゲン族の住むブルグント国 第1部、第2部までは愛の物語でイーゼンラント(アイスランド)の女王ブリュンヒルトという屈強な女神が登場し、他に名剣バルムングを持つネーデルランドの不死身の王子ジークフリート、美貌の姫クリエムヒルト、凡庸な若き王グンターなど、この4人の間で恋焦がれる相手を我が者とする策略が進行する。しかしこれにはもちろん国家的政策的背景がある。ブリュンヒルトが女性でありながら人間離れした強さで、叙事詩といえども半分は神話のような趣がある。
まどの一哉
2025/01/04 20:15

ところが第3部になると恋の策略に敗れたブリュンヒルトは登場せず、美貌の姫クリエムヒルトは殺された夫ジークフリートの復讐に燃えるばかり。 北欧の王や最強勢力フン族のアッチラ大王まで現れて、謀臣ハーゲン率いるニーベルンゲン族との戦いとなり、このスペクタクルが物語の最大の見どころとされている。しかし戦争へと進んでいく過程でそれぞれの人物の心中に意外性はなく、死へ向かって悲劇が完結するばかり。物語としては納得できる組み立てではあるが、この戦争の種をまくかたちの第2部までのほうが神話的で現実離れしていて面白かった。

まどの一哉
2025/01/04 20:15

すべて含めてドラマチックで感情豊か。いかにも劇場向けのエンターテイメントで大ヒットも頷ける作品だ。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
5

まどの一哉
この著作は学術書ではなく、誰にでも読める一般書として刊行されたものなので、確かに読みやすかった。ダーウィンが実際に栽培・観察した具体例が膨大なもので、事実に基づいた説明は丁寧で淡々としたもの。その全ては根幹となる「自然淘汰説」へ収斂していくので静かな感動がある。
まどの一哉
2025/01/30 20:15

それでもダーウィンの解説は押しつけがまさがなく、反論への用心のためか、かなり遠慮深い語り口だ。疑問点は疑問点のまま正直におそらくこうだろうという書き方。遺伝子が発見されていない時代の考察なのがかえって面白かった気がする。多くの生物間で影響を及ぼしあって環境が維持され、自然淘汰が行われる仕組みがよく解る。(下巻は後日)

が「ナイス!」と言っています。
まどの一哉
以前「短くて恐ろしいフィルの時代」を読んだときにはここまで妙な設定にしなくてもいいのに。と思ったが、この作家は奇想を強引にまとめ上げてしまう力量がある。それは非常にくだけたリアルで猥雑な語り口にあるのかもしれない。
まどの一哉
2025/01/22 21:05

「センプリカ・ガール日記」:家計は苦しくとも子どもたちにできるだけのことをしてやりたい。そんな思いの日々の浮き沈みがそのままの言葉で綴られ、うれし悲しき人生のありさまだ。ところがやがて登場する「センプリカ・ガール」という人間装飾が恐ろしいもので一気にディストピアだ。愕然とする。未来の人々に日記で残そうとしていたのはこんな恐ろしい世界であったとは。

まどの一哉
2025/01/22 21:05

上記2作で人間扱いされていない目に遭っているのは、いずれも不幸な境遇から犯罪者となってしまった人間で、これも悲劇だ。 訳者解説にもあったとおり、巻末表題作「十二月の十日」になるとやっと救いがあって、凍った湖に落ちた子供も助けようとした青年も無事でよかった。読んでいてほっとした。

が「ナイス!」と言っています。
まどの一哉
中編小説の割には多くの人物が登場し、事件が起きそうな不穏な空気感ばかりが溢れるが、なにが起きようとしているのかはもう一つはっきりしない。茫漠とした印象だ。周辺をなぞるだけで踏み込みが甘いのかもしれない。この辺りは文庫解説にあるとおり、発表された当時でも欠点とされている。
まどの一哉
2025/01/16 20:39

もともと物語の時代のコロンビアは内戦が終わって仮初めの平和のもと、ややもすれば暴力が再び目を覚ましかねない一触即発の緊張状態。その中での謎の反体制ビラだから、突然誰かが撃ち殺されても不思議ではない。舞台となるのはそんな街だ。

まどの一哉
2025/01/16 20:39

町長(警部補)・神父・判事・成金・未亡人などが、朝起きた・飯食った・出かけた・酒飲んだなどをそれぞれ繰り返してウロウロする。それだけのことでも油断ならない。一癖も二癖もある人間たちの匂い立つような魅力が、おそらくマルケスならではの持ち味で、なにも事件が起きなくてもまんまと最後まで読まされてしまう。もう目が離せないのだ。

が「ナイス!」と言っています。
まどの一哉
カトリック教徒からのあまりにひどいでっちあげで冤罪のまま刑死してしまったプロテスタントの父親ジャン・カラス。ヴォルテールがこの著作を書くきっかけとなった「カラス事件」だが、あっという間にデマが人を殺す、いつの世も変わらない悲惨な話だ。
まどの一哉
2025/01/11 20:44

ヴォルテールは世界中に多くの宗教がある中で、実はキリスト教が最も不寛容な宗教で、多くの異教徒を殺戮してきたのではないだろうかとの見解を示す。なるほどキリスト教がそれまでの素朴で民族的な宗教に比べてはるかに厳しい教えで、世界宗教たるべくの特徴を持つのであればそうならざるを得ないのかもしれない。現代でも原理主義に至って容易に世俗化されない一面を持つ。無宗教の私などから見れば恐ろしいものである。

まどの一哉
2025/01/11 20:44

ヴォルテールの近代的な理性に基づいた解釈は、キリスト教の数々の伝説を否定して科学的で常識的な対応を求める。この時代におけるオピニオンリーダーとしての活躍はさすがだ。また文章には文学者ならではの躍動する面白さがあり、内容とはおよそ無縁な現代日本人の私が読んでも興奮する出来栄えであります。

が「ナイス!」と言っています。
まどの一哉
舞台は5世紀、ニーベルンゲン族の住むブルグント国 第1部、第2部までは愛の物語でイーゼンラント(アイスランド)の女王ブリュンヒルトという屈強な女神が登場し、他に名剣バルムングを持つネーデルランドの不死身の王子ジークフリート、美貌の姫クリエムヒルト、凡庸な若き王グンターなど、この4人の間で恋焦がれる相手を我が者とする策略が進行する。しかしこれにはもちろん国家的政策的背景がある。ブリュンヒルトが女性でありながら人間離れした強さで、叙事詩といえども半分は神話のような趣がある。
まどの一哉
2025/01/04 20:15

ところが第3部になると恋の策略に敗れたブリュンヒルトは登場せず、美貌の姫クリエムヒルトは殺された夫ジークフリートの復讐に燃えるばかり。 北欧の王や最強勢力フン族のアッチラ大王まで現れて、謀臣ハーゲン率いるニーベルンゲン族との戦いとなり、このスペクタクルが物語の最大の見どころとされている。しかし戦争へと進んでいく過程でそれぞれの人物の心中に意外性はなく、死へ向かって悲劇が完結するばかり。物語としては納得できる組み立てではあるが、この戦争の種をまくかたちの第2部までのほうが神話的で現実離れしていて面白かった。

まどの一哉
2025/01/04 20:15

すべて含めてドラマチックで感情豊か。いかにも劇場向けのエンターテイメントで大ヒットも頷ける作品だ。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/12/16(2995日経過)
記録初日
2015/12/04(3373日経過)
読んだ本
605冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
173050ページ(1日平均51ページ)
感想・レビュー
604件(投稿率99.8%)
本棚
1棚
URL/ブログ
http://esoragoto.iga-log.com/
自己紹介

漫画家
ブログにて読書日記公開中

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