読み終えた後、第一章を読み返して、だから書いてあったじゃんと、予告されていてわかっていたのに、何だかせつなくなるラストだった。50歳くらいだと健康のこととかね、色々不安が出てくる時だし、心配を押しのけて幸せを願ってもすぐに不安がやってきそうだし。病気って辛いよなーと。またワクワクする気持ちになれそうだったのに、人生って難しいよね。

今回も面白くて一気読み。コンビニに関わる人たちの日常を何となく描いているだけなのに、読んでいてほっこりするシリーズ。今回は店長がなぜコンビニの店長として働いているのか、その過去が読み応えあり。そして兄弟愛をいつも以上に感じる展開。いつもこの作品は頭の中で映像化されて、ドラマを観ているような感覚になる。良い人の周りには良い人が集まって、みんながみんなを支えて幸せな空気が漂ってる感じが、本当に素敵。どうやらとうとう映像化もさせるらしく、全巻読んでるファンとしては、そちらも楽しみ。

親子とは何か、母娘とはどんな関係が本当の幸せなのか、すごく考えさせられる本だった。子どもの頃に親の離婚で離れ離れになる母娘。大人になってから会うべきなのか。ラジオの投稿で自分の過去の思い出を公に晒す事で得た賞金と縁。いろんな人間関係とその模様がすごく複雑で、、でも何気にあるかもしれない関係だったりして。読み進めながらどのような幸せに辿り着くのか、希望を胸に読み進めた。素敵な小説で読んでいた自分の心も救われた。

読み終えた後、第一章を読み返して、だから書いてあったじゃんと、予告されていてわかっていたのに、何だかせつなくなるラストだった。50歳くらいだと健康のこととかね、色々不安が出てくる時だし、心配を押しのけて幸せを願ってもすぐに不安がやってきそうだし。病気って辛いよなーと。またワクワクする気持ちになれそうだったのに、人生って難しいよね。

壮絶な人生を描いたストーリー。子は親を選べない。生まれた場所でその生涯をどう生きていくか、その周りには誰がいて自分がどう受け入れるかで変わってくるのだろう。詐欺や裏切りなど出てきてどうしようもない感情になったりもしたが、そこには救われる愛の形もある物語だった。エンタメ系ではないけれど、物凄く内容に引き込まれ、先が気になる秀逸な作品だった。短編が全て時間と共に進んでいる場で、繋がりがまた素敵だった。町田その子さん作品はどれも当たり。

ミステリーではないのに、人の闇を描いた怖い作品だった。過去の出来事を封印して生きていても、結局は意識の中で付き纏い、その人の人生を狂わせる。幸せを装っても、どこかで綻びが出てしまう。すごい設定で本当にありそうなだけに、怖くもあり、しかしそれぞれ出てくる登場人物の動向も気になり、一気読みした作品だった。面白いとは違う感覚。何だか三浦さんはこのような作品も描くのかと、驚かされた。

伊坂幸太郎作品は裏切らない。本当にハラハラさせられてながら、展開が読めないし、やっぱり最後には、え？と驚かされる展開を用意していた。そしてそんなドタバタストーリーだったはずなのに思わず涙してしまうとは。何でこの展開で感動までさせられるのか。脳内に取り憑くジャバウォックの設定も斬新過ぎるが、それがラストで涙に繋がるとは思ってもみなかった。伊坂作品にありがちなアクションシーンと不思議な名前の登場人物。一気読み必至の極上エンターテイメントだった。実に面白い。

一気読み。今度は地図で謎解き。それもいつもの栗原さんが若かりし頃の話を小説に。栗原さんが大学生の頃家族のことで謎がありそれを究明するために旅に出るわけだが、彼らしい人との関わり合いや、次々に起こる事件と、謎。たくさんのイラストがストーリーを、より頭の中でリアル化してくれて、映像を見ているような読書体験。背景色の違う手記が途中で差し込まれ、これが何なのかもあとからリンクする。やはり雨穴さんの小説は面白い。

◯の中を当たる題名当て殺人事件推理小説という不思議な小説スタート書き出し。確かに題名当てではたるが、そんなことを忘れるくらいに普通にストーリーとして面白かった。殺人事件なので、もちろん犯人がいて、それは誰か考えるのだが、途中からそのトリックを明かされるところで、想像していなかった設定に度肝を抜かれた。読む人はみんな、え？っとなるはず。最終的に題名を明かされた時に、そりゃそーなるわなと納得できる。読んだことのない構造の面白いミステリーだった。