なんとまあ悲しい物語なのか。犯人は加害者だけど間違いなく被害者。でも犯人を攻撃したのはひとりじゃなくて社会とか腐った大人たちとか。この連鎖を断ち切るにはどこでどうすれば良かったんだろう、と読みながらずっと考えていました。でも結局答えは出ない。白石の言う通り、考え続けなければいけない問題なのかな。それにしてもジュニアアイドルの話は全般胸糞でしたね。まずここからどうにかならないものなのか。

なんとまあ悲しい物語なのか。犯人は加害者だけど間違いなく被害者。でも犯人を攻撃したのはひとりじゃなくて社会とか腐った大人たちとか。この連鎖を断ち切るにはどこでどうすれば良かったんだろう、と読みながらずっと考えていました。でも結局答えは出ない。白石の言う通り、考え続けなければいけない問題なのかな。それにしてもジュニアアイドルの話は全般胸糞でしたね。まずここからどうにかならないものなのか。

幼少期に母親からかけられた「あさひは失敗しない」という一言に守られて囚われてきたあさひのお話。お母さんの気持ちも分かるしあさひの気持ちも分かるんだけどどっちも極端というか、振り切っているというか。でも一歩間違えたら私も彼女たちみたいな思考に囚われちゃうような気がして怖い。というか、まさか誰がこんな爽やかなラストになると想像しただろうか…。エピローグ、びっくりしました。

みんないい人。というか亮介がとんでもなくいい人で、他人のために何かをすることを厭わないタイプだから周りにそういう人が集まってきたのかな。快彦も最初はいけすかない奴だなって思ったし、急にいい奴になるじゃんってビックリしたけど、みんな亮介と一緒にいるとこうなっちゃうのかしら。タイトルが籠の中の"ふたり"なのも最後でしっかり回収されてお見事でした。これから2人がどんな風に羽ばたいていくのか色々想像してしまいますね。