ネタバレ図書館本。みくのしんさん、本は読んだことなくても、もの凄い感性の豊かなかただなぁと思いました。表現力も面白いし。『杜子春』の書き出し、「或春の日暮です。」だけで、時間やその時の空気感（日向の暖かさがねろり…とぬるくなっていく時間帯とかさ！とはしゃいでおられましたな）を感じながら本を読むとは。なんだかちょっと羨ましい。『走れメロス』で王が家臣を殺しているという一文で、シフト回る？は大笑いさせていただきました。時に笑い、時に泣き、みくのしんさんの感性と一緒に名作を読める良い読書体験でした。

ネタバレ図書館本。みくのしんさん、本は読んだことなくても、もの凄い感性の豊かなかただなぁと思いました。表現力も面白いし。『杜子春』の書き出し、「或春の日暮です。」だけで、時間やその時の空気感（日向の暖かさがねろり…とぬるくなっていく時間帯とかさ！とはしゃいでおられましたな）を感じながら本を読むとは。なんだかちょっと羨ましい。『走れメロス』で王が家臣を殺しているという一文で、シフト回る？は大笑いさせていただきました。時に笑い、時に泣き、みくのしんさんの感性と一緒に名作を読める良い読書体験でした。

ネタバレ平安末期から鎌倉時代にかけての短編六作。それぞれ趣きはあれど、表題作が好き。平家物語を読んで、平家滅亡後、建礼門院と後白河法皇がともにさめざめ泣いてるのを、「なんでだよ」と思っていたのですが。永井路子の女院は、無表情で無関心。一門が滅びたことも、我が子が波の底に沈んだことも、ただ虚なままで流されていただけ。と、語るのがモブなので、ほんとのところは分からないのが、ああ、人間ってそうだよなぁと感じる。歴史上も共に泣きながら、出したお茶に塩ぶち込んでたかもしれないしね。

ネタバレ深町くんがゼミ仲間とわちゃわちゃしてるの、いいなぁ。もうホントに、異界やらなんやらに関わらず普通の人として生きてほしいと思うのですが、それじゃお話にならないのでね。高槻先生の過去と似通う事件に巻き込まれて、もう一人と普通に会話とかしちゃって、深町くんの安寧にはまだまだ先が長そうです。飯沼さんと近所の猫の話、泣けたわぁ。

ネタバレコンビニで隙間時間用にあらすじもよく読まずに買った本ですが、当たり！面白かったです。刑務所の官吏という馴染みのなさに興味を惹かれ、そこで起こる事件もさることながら、人間模様がもう…泣きましたよ。解説の池上冬樹さんは第四話が最も泣けると書いてましたが、私は第二話「Gとれ」で泣きました。それに火石刑務官！あ〜、と声が出ましたなるほどね。三上順太郎の『プリズン・ダイアリー』、読みたいし聴きたいですよね。