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2024年11月の読書メーターまとめ

ゆとにー
読んだ本
10
読んだページ
3142ページ
感想・レビュー
4
ナイス
105ナイス

2024年11月に読んだ本
10

2024年11月のお気に入られ登録
2

  • rou
  • 岡崎岳

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ゆとにー
作家と同名あるいは同一の人物が配役されてくるなど手の込んだフィクションの構成が、戸惑いを生む点でもあれば魅力でもあり、自分をずらしつつ生きる人間が他人に成り代わることで自分が何者であるかの手がかりを内的にも外的にも失ってしまう展開は、ドラマティックな逆転や裏切りなどはないものの内容的には昔読んだ安部公房に重なる気がした。孤独のアマチュアは自覚があるならばプロになってはいけない。言葉だけ遺して消えてしまうかもしれない。
ゆとにー
2024/11/02 19:04

ドン・キホーテの読み解きに重ねれば茶番にまんまとつきあわされただけかもしれないし、物事が形を取り始めるとそこにどこまでも付き従ってしまう性を利用されているだけかもしれない。でもなんのために。バベル以前の言語は夢見ることは可能だが、誰とも共有されない孤独を突き詰めることになる。跡を絶った狂老人の赤いノートに連なるように、別な赤いノートに誰でもなくなった男によって書き綴られた言葉はある種の詩に変わっていくようだが、それは誰かが切望した純粋さを手に入れたのだろうか。

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2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

ゆとにー

2024年10月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:3680ページ ナイス数:310ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/73909/summary/monthly/2024/10 先月はなかなか頑張りました

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2024年11月の感想・レビュー一覧
4

ゆとにー
英詩は対訳の方が訳者の存在を気にせず読める部分があるだけ流石に良いか。行数の多いものは抄出になっている。ロマン派と聞いて激情的なものを思い浮かべたが、知性より感性という考えよりは、詩性を獲得するまでのダイナミズムの方が、彼岸への憧れに続く彼岸への回帰と諦念、それを経ての受容と熟成の方が面白く感じた。シェイクスピアへの敬慕が強く現れた作品もある。「夜鶯によせるオード」「ハイピリオンの没落」あたりがよかった。
ゆとにー
2024/11/07 19:28

世の憂さ辛さから離れたいと零した直後にその詳述を引き受けるのは説得力を持たせる目的であるよりその人の性が表れたところと思いたい。難儀な若者がそのまま生き続けていたらどんな方向性に発展したのだろうかなど。

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ゆとにー
作家と同名あるいは同一の人物が配役されてくるなど手の込んだフィクションの構成が、戸惑いを生む点でもあれば魅力でもあり、自分をずらしつつ生きる人間が他人に成り代わることで自分が何者であるかの手がかりを内的にも外的にも失ってしまう展開は、ドラマティックな逆転や裏切りなどはないものの内容的には昔読んだ安部公房に重なる気がした。孤独のアマチュアは自覚があるならばプロになってはいけない。言葉だけ遺して消えてしまうかもしれない。
ゆとにー
2024/11/02 19:04

ドン・キホーテの読み解きに重ねれば茶番にまんまとつきあわされただけかもしれないし、物事が形を取り始めるとそこにどこまでも付き従ってしまう性を利用されているだけかもしれない。でもなんのために。バベル以前の言語は夢見ることは可能だが、誰とも共有されない孤独を突き詰めることになる。跡を絶った狂老人の赤いノートに連なるように、別な赤いノートに誰でもなくなった男によって書き綴られた言葉はある種の詩に変わっていくようだが、それは誰かが切望した純粋さを手に入れたのだろうか。

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ゆとにー
神は存在せず己を規定するものはなく究極的に孤独で捨て去られきっているがゆえに逆に自由だと言う。投企projetは意志以前の志向性のようなものか。投企が全人類に通じるように選択をし行動しアンガジェしなければならない。不安は全責任を引き受ける重さの健康な表れである。これだけだと今はネオリベ的な自己責任論に相性が良さそうだけど、当時は一言自白を吐くものならば大勢の人が命を落としかねない状況での戦争のエクリチュールだったろう。またマルクス主義を念頭に置いてもいる。講演に向け通俗化されたとのことなので関連書を見たい
ゆとにー
2024/11/02 03:00

粘液についての注釈は参考になりました。

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ゆとにー
以前読んだ筆者のatプラスの論考が面白くて本書に手を伸ばしたが、どうもとにかくこうなのだと見方が先行しているような論調に感じてしまった。社会が要請するリベラリズムによって教育が個人化されてしまっている、個々の支援なども学力強化に着目してばかりで社会構造自体が変わらない限りは格差を埋めるばかりか再強化してしまうなど、指摘は尤もなのだが。教育を論じるにあたって政治・社会・歴史に流れるリベラリズムからの影響を読む必要性が強調されていたように思えたのでむしろタイトルは「社会は教育をどう変えたのか」な気がした。
ゆとにー
2024/11/01 12:33

全体的に解決策も知ること、意識すること、態度を改めることなど内的なプロセスに収まってしまうので、それも個人化された教育の延長線上で起きることでは…。この辺りは別にそうすべきとしか言いようがないというものだろうけど。「依存先を増やす」ことは「個人化された共同性」で、「いともたやすくネオリベラリズムに利用される」とするが、簒奪できない用語はないと考えておく方がよくて「能力は個に還元できない」も同じだと思った。基底の存在承認に、自分を認めうるだけの所得配分の状況が入るのは面白いけど、この辺りもっと深堀してほしい

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/09/07(5217日経過)
記録初日
2010/09/07(5217日経過)
読んだ本
696冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
175270ページ(1日平均33ページ)
感想・レビュー
270件(投稿率38.8%)
本棚
7棚
性別
自己紹介

体力がないので、何がしたいのか分からない。

ーー
大学を出て、ようやく気になるテーマができはじめた。あと5年早くやるべきだった。
読みたい分野:
当事者研究/障害学・ケア・精神医療/美術史・美学/哲学/文学

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