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2023年11月の読書メーターまとめ

槇
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2023年11月に読んだ本
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2023年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

槇
足利軍を翻弄した時行は傀儡ではなく、「戦の主」として人々に刻まれた。それゆえに尊氏が予知した「諏訪頼重の乱」ではなく、時行の二つ名を冠した「中先代の乱」が今回の戦の呼称として皆の中で定着する。時行は尊氏の予知を覆したわけだ。鎌倉を「一所懸命」に守る使命から解き放たれた時行が、このさき歴史の表舞台で主役になることはない。しかし「全ての人の一生懸命の積み重ね」が歴史なのだから、ここからは「一生懸命」「思うがまま時を行け」ば、歴史に大きな影響を及ぼすことはできる。時行という名に願いを託す頼重のエールが印象的だ。
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2023年11月にナイスが最も多かったつぶやき

槇

【2023年10月の読書メーター】★読んだ本の数:16冊 読んだページ数:5453ページ ナイス数:306ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/73932/summary/monthly/2023/10

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2023年11月の感想・レビュー一覧
15

槇
■僕がプリキュアの物語を書くときに投影するものは、ただシンプルに、人と人との交流、つまり“あなたと私”という関係性。心と心が繋がる喜びを描くことが一番大事な気がします。大切な誰かが隣で倒れたら、手を差し伸べて支え合い、一緒に立ち上がる。そんな気持ちや行為の大切さが、『映画プリキュアオールスターズF』を通じてみなさんに伝えられたら、脚本家冥利に尽きると思います。【田中仁(脚本家)】
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槇
【逃げ上手の若君】史実を踏まえた北畠顕家軍の略奪。少年漫画というジャンルにおいては不穏当な「味方側の蛮行」を極力誤魔化さず描いたことは英断と言えよう。あくまで略奪は、帝の無茶な催促に苦しむ顕家を助けんとする奥州武士の忠誠心の表れであり、その忠誠心の原点を次回以降の過去回想で描く、という構成が巧みだ。
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槇
【和食と水】和食の特徴の一つは「だし」。昆布やカツオ節、煮干しと水でとるだしが生まれた背景には、日本特有の“水”が関わっている。日本の多くの地域は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分をあまり含まない軟水だ。だしをとる時は、水の中にミネラル成分があると、昆布などの旨味成分の抽出を邪魔するため、軟水が最適。なぜ日本が軟水なのかというと、ミネラル成分が溶け出しにくい地質である上に、山が多く険しい地形で降水量も多いため水の流れが速く、岩石との接触時間も短くなるので、ミネラル成分が溶け込むひまがないからだ。
槇
2023/11/23 13:22

【外国の水は?】大陸の国は地形がゆるやかで水の流れが遅く、水と岩石の接触時間が長いために硬水が多い。特にヨーロッパは、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムでできた、雨水によって溶けやすい石灰岩の地層が広くおおっているために、全体的に硬水となる。硬水は具材の成分が溶け出しにくいため、煮込み料理に適する。

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槇
【『桃鉄ワールド』の“世界三大◯◯”】世界三大瀑布に数えられる、ナイアガラの滝、ヴィクトリアの滝、イグアスの滝に共通する特徴は何? 正解はいずれも2国間にまたがって国境の役割を果たしていること(ナイアガラの滝はアメリカとカナダ、ヴィクトリアの滝はジンバブエとザンビア、イグアスの滝はアルゼンチンとブラジル)。スケールがでかい。
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槇
■朝鮮出兵の大失敗の後、石田三成は、重商主義・中央集権という豊臣政権のやり方を改良しつつ継承しながらいまの体制を守っていこうとする。一方の徳川家康は、農本主義・地方分権で国家を運営しようという方針を立てた。その政策をめぐる戦いこそが、関ヶ原合戦ではなかったか。西日本の大名たちが三成に同調したのは、外国貿易、流通で利潤を得られる立場にいたからだ。一方で、関ヶ原より東の大名には、外国貿易のチャンスはほぼない。そういう地政学的な問題が、東と西に分かれた理由ではないか。
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槇
【逃げ上手の若君】時行の叔父・北条泰家、戦線離脱。自分自身すら偽って掻き立てていた泰家の闘志が、時行の優しさによって砕かれ、泰家は弱音を“顔に出す”。時行は、数少ない生き残りの肉親のひとりを戦いの人生から“逃がす”ことができたわけだ。史実において没年不詳の人物の退場を本作のテーマに沿う形で見事に描いたと言えよう。
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槇
■古典落語「死神」は、「芝浜」を作った名人・初代の三遊亭円朝の作品だが、グリム童話の「死神の名付け親」が元になっていると言われている。古典落語「死神」では、病人の足元に死神がいる場合は「アジャラカモクレン、○○○、テケレッツのパー」という呪文をとなえて治し、枕元にいる場合は「残念ですが助かりません」と言う。グリム版では、枕元と足元がこの落語とは反対。この噺の最後、ロウソクの炎が消えるのとともに、主人公の男が死んでしまうのだが、そこまでの過程は演者によってそれぞれだ。【立川志の春「落語で英語」】
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槇
■『キボウノチカラ〜オトナプリキュア’23〜』で「子どもの姿に戻ってもう一度立ち向かう」というのは、スティーブン・キングのホラー小説『IT』のイメージです。非日常に立ち向かう時に「子ども時代の気持ち」が武器になる。誰しも大人になると、社会の中で抑えている感情が多かれ少なかれあるでしょう。それを解放して戦うイメージです。ただ、のぞみたちが昔の姿に戻るというのを繰り返すとどうなるのか、というのも今後描かれます。そこはぜひ最終話まで観ていただきたいですね。【鷲尾天(プロデューサー)】
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槇
■1938(昭和13)年は日本にとって大きな分岐点であった。前年、日本軍が南京を占領し、中国侵略が激化する。国家総動員法が制定され、満州への村を挙げての分村移民がおこなわれた。一方ドイツのヒトラーは国内体制を確立し、オーストリア併合を機に侵略へ拍車をかける。そんな中、8月16日にヒトラー・ユーゲントの代表団30名が来日した。彼らはおよそ1ヵ月の船旅をし、横浜港に到着する。ヒトラー・ユーゲントはナチスドイツの全体主義、ファシズム的な国家体制を確立するための青少年の予備軍であった。【沢野ひとし「小海線物語」】
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槇
【逃げ上手の若君】時行から渡された生き餌を「千切り」ながら、自分たちと時行の「契り」について考える雫と亜也子。ふたりが側室に関して話し合ったことを前フリにして、尊氏の庶子・足利直冬の登場に繋げる構成が見事だ。しかも直冬を東勝寺の小坊主としてひそかに第1話で初登場させていたのだから作者の手腕には恐れ入る。直冬の父が尊氏だと知らない時行が、直冬の父を「無責任で身勝手な人格破綻者」だと的確に評しているのが可笑しい。図らずも時行の後押しで直冬が尊氏と殺し合う運命へ向かうという本作の描き方は皮肉がきいていて秀逸だ。
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槇
■『Vガンダム』のウッソは「いい子」だ。逃げず、壊れず、いつまでもちゃんと少年でいつづける。次々と過酷な運命が降りかかっても、「苦しみしか見えなくて」も、ウッソは「壊されない」し、ただ「終わりのないディフェンス」をし続ける。そういうキャラクターだ。主題歌の歌詞が、ここでそういうテーマと重なって聞こえてくる。ウッソは、本当だったらいるはずのない、ウソのキャラクターである。しかし、だからこそ、そこには世界の矛盾が生々しい姿をさらけ出し、その実態が集約して表現されるのだ。ウッソとは、そういう特異点である。
槇
2023/11/11 20:35

■「いい子」でいつづけるウッソという存在そのものを憎んでいるかのように、厳しい態度をぶつけてくるカテジナ。カテジナは、ウッソという存在自体のウソを暴き出そうとしているように見える。「いい子」であるウッソがどこかに隠していたはずの負の部分を、カテジナが全部吸い取って、「ウッソのダークサイド」としての姿に変身したかのようだ。

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槇
【認知症の最大リスクは糖尿病】血糖値を下げるインスリンというホルモンがあるが、このインスリンはアミロイドβ──アルツハイマー型認知症の原因とされるタンパク質──が脳にたまるのを防ぐ効果がある。しかし、糖尿病になるとインスリンが脳内で働きづらくなり、どんどんアミロイドβがたまり認知症になってしまうのだ。日本の研究によると、糖尿病の人は認知症になる確率が2倍になるという。
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槇
【逃げ上手の若君】仇敵である新田の若殿・徳寿丸(のちの義興)と打ち解ける時行。父親の義貞と同様に徳寿丸も常に「?」を浮かべたキャラクターで「細かい事は何も考えてない」性格だ。それは欠点ではあるが、裏を返せば「裏表の無さ」という美点でもある。そんな人間性の持ち主だからこそ時行は心を許したという描き方が秀逸だった。一方、顕家が狩猟大会のために豪華な賞品を提供した真意──豪華な商品はその価値のわかる京に行かないと高く売れないので、尊氏を倒して京を奪う発奮材料になること──を見抜いていた雫は切れ者執事といえよう。
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槇
【ワールドトリガー】トリオン兵のみを使用する特殊戦闘シミュレーション。対戦相手の事前情報が少ない上に、敵ユニットの見た目から性能が予想できない今回の特殊戦闘シミュは、遠征先での戦闘を想定したものだろうか。歌川1番隊では、「相手には考えさせて」「こっちは考えない」方針を遊真が提案し、それが採用される。しっかり火力が出る速攻戦術で主導権を握り、さらに相手を惑わせるポイントを増やすというのが遊真の作戦だ。歌川1番隊は「対策しない」という割り切った戦略で一歩リード。果たして他の部隊はどのような作戦を立てるのか?
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槇
足利軍を翻弄した時行は傀儡ではなく、「戦の主」として人々に刻まれた。それゆえに尊氏が予知した「諏訪頼重の乱」ではなく、時行の二つ名を冠した「中先代の乱」が今回の戦の呼称として皆の中で定着する。時行は尊氏の予知を覆したわけだ。鎌倉を「一所懸命」に守る使命から解き放たれた時行が、このさき歴史の表舞台で主役になることはない。しかし「全ての人の一生懸命の積み重ね」が歴史なのだから、ここからは「一生懸命」「思うがまま時を行け」ば、歴史に大きな影響を及ぼすことはできる。時行という名に願いを託す頼重のエールが印象的だ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/09/07(5178日経過)
記録初日
2010/06/16(5261日経過)
読んだ本
3762冊(1日平均0.72冊)
読んだページ
1084368ページ(1日平均206ページ)
感想・レビュー
3762件(投稿率100.0%)
本棚
41棚
自己紹介

2010年9/7に登録。

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