読書メーター KADOKAWA Group

2024年4月の読書メーターまとめ

槇
読んだ本
8
読んだページ
1368ページ
感想・レビュー
8
ナイス
280ナイス

2024年4月に読んだ本
8

2024年4月のお気に入り登録
1

  • すずき7893

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • すずき7893

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

槇
【熊本】熊本城のほうへと回り込んでいた白川の流路を直線化した加藤清正。その目的は治水だけではない。熊本城の前で合流していた坪井川と切り離すことで、坪井川を内堀に、白川を外堀に見立てて防御に役立てる狙いがあったのだ。さらに、白川の蛇行によって分断されていた町がひとつになり、城下町を拡大することもできた。また、清正は白川中流域に「鼻ぐり井手」という農業用水路を造成する。鼻ぐり井手は、高さ2mほどの穴の開いた壁で仕切られているのが特徴。壁に水がぶつかって生まれる渦で、火山灰を巻き上げて流す仕組みをもっている。
槇
2024/04/28 15:48

【熊本】阿蘇に降った雨水は、地下に堆積している阿蘇-4火砕流堆積物に浸み込む。阿蘇-4は軽石や火山灰から成り、水を通しやすい地層。20〜30年かけ、この帯水層を通って低いほうへと流れてきた水が、台地のキワで豊富に湧き出すという仕組みだ。さらに、阿蘇-4の下に、それ以前の噴火による阿蘇-1から阿蘇-3の火砕流堆積物が積み重なってできた第二帯水層がある。熊本市の水道水は、井戸を通じてここから湧き出す地下水。いわば2階建ての水の層が地中に存在している。そのことこそ、熊本を“水の国”たらしめている所以なのだ。

槇
2024/04/28 15:48

【熊本】古町と熊本城の間に位置する新町の入り口が坪井川に架かる「せんば橋」だ。せんばの表記には2説あり、川を使って物資を運ぶ船のたまり場という意味で「船場」とも、米俵を積んで運んできた馬をこの場所で洗ったことから「洗場」とも。せんば橋付近は童歌『あんたがたどこさ』の発祥地といわれている。「せんば山にはタヌキがおってさ」という歌詞におけるせんば山とは、堀を掘ることで出た土を盛って造った土塁のこと。土塁には草木が生い茂り、タヌキの棲みかになっていたのだろう。新町の守りの仕掛けはタヌキの棲む“山”だったわけだ。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

槇

【2024年3月の読書メーター】月間ベストは『ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台』。★読んだ本の数:21冊 読んだページ数:5983ページ ナイス数:499ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/73932/summary/monthly/2024/3

【2024年3月の読書メーター】月間ベストは『ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台』。★読んだ本の数:21冊 読んだページ数:5983ページ ナイス数:499ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/73932/summary/monthly/2024/3
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
8

槇
【熊本】熊本城のほうへと回り込んでいた白川の流路を直線化した加藤清正。その目的は治水だけではない。熊本城の前で合流していた坪井川と切り離すことで、坪井川を内堀に、白川を外堀に見立てて防御に役立てる狙いがあったのだ。さらに、白川の蛇行によって分断されていた町がひとつになり、城下町を拡大することもできた。また、清正は白川中流域に「鼻ぐり井手」という農業用水路を造成する。鼻ぐり井手は、高さ2mほどの穴の開いた壁で仕切られているのが特徴。壁に水がぶつかって生まれる渦で、火山灰を巻き上げて流す仕組みをもっている。
槇
2024/04/28 15:48

【熊本】阿蘇に降った雨水は、地下に堆積している阿蘇-4火砕流堆積物に浸み込む。阿蘇-4は軽石や火山灰から成り、水を通しやすい地層。20〜30年かけ、この帯水層を通って低いほうへと流れてきた水が、台地のキワで豊富に湧き出すという仕組みだ。さらに、阿蘇-4の下に、それ以前の噴火による阿蘇-1から阿蘇-3の火砕流堆積物が積み重なってできた第二帯水層がある。熊本市の水道水は、井戸を通じてここから湧き出す地下水。いわば2階建ての水の層が地中に存在している。そのことこそ、熊本を“水の国”たらしめている所以なのだ。

槇
2024/04/28 15:48

【熊本】古町と熊本城の間に位置する新町の入り口が坪井川に架かる「せんば橋」だ。せんばの表記には2説あり、川を使って物資を運ぶ船のたまり場という意味で「船場」とも、米俵を積んで運んできた馬をこの場所で洗ったことから「洗場」とも。せんば橋付近は童歌『あんたがたどこさ』の発祥地といわれている。「せんば山にはタヌキがおってさ」という歌詞におけるせんば山とは、堀を掘ることで出た土を盛って造った土塁のこと。土塁には草木が生い茂り、タヌキの棲みかになっていたのだろう。新町の守りの仕掛けはタヌキの棲む“山”だったわけだ。

が「ナイス!」と言っています。
槇
【ニュースと上手につきあうには?】ネットには「フィルターバブル」──膜を通り抜けてくる情報しか摂取できず情報が偏るが、膜は透明なのでそのことに気づきにくい──や、同じ意見の人の声しか聞こえなくなる「エコーチェンバー」という特性がある。そのことを知って、偽ニュースに騙されないことが肝心。偽ニュースの発信者のタイプは「故意犯」(=金儲けや政敵を蹴落とすために、意図的に嘘の情報を流す人)と「確信犯」(=偽情報を「正しい」と思い込んで広めてしまう人)と「愉快犯」(=自分が流した嘘にひっかかる人を見て楽しむ人)だ。
が「ナイス!」と言っています。
槇
【日光】「日光を見ずして、結構と言うなかれ」とイザベラ・バードによって世界に紹介された日光。明治期には国際的な避暑地として賑わいを見せた。外国人を魅了した日光の自然美は、火山がもたらしたもの。2万5000年前の噴火で男体山ができた際に流出した溶岩が川を堰き止めて中禅寺湖となり、あふれ出た水が華厳ノ滝となった。中禅寺湖よりも高い位置にできた湖に火砕流堆積物が積もり、出現した湿原が戦場ヶ原。そして、戦場ヶ原からあふれた火砕流でできたのが、竜頭ノ滝だ。戦場ヶ原の上には火山最大の恩恵である温泉(湯元温泉)がある。
槇
2024/04/20 15:36

【熱海】海に迫るすり鉢状の地形の急斜面に発展した人気温泉地、熱海。昔、熱海の海の近くには巨大な多賀火山があり、陸近くの海底にも噴火口があった。火山活動終了後も地下には余熱がとどまり、そこに雨水と海水が染み込み温められることで「塩化物泉」──塩分を多く含むため石鹸が泡立ちにくく、風呂上がりはぽかぽかが長続きする「熱の湯」──になった。熱海にある海食崖に「水冷破砕溶岩」が含まれていることこそ、そこがかつての火山の噴火口だった証である。また、熱海は丹那トンネルとその湧水によって観光客増と水不足解消を実現した。

槇
2024/04/20 15:36

【小田原】江戸の原点と考えられる小田原。江戸と小田原は「海が近く、井戸水に海水が混ざる」という点で共通している。江戸は、神田上水や玉川上水を開削し城下の飲用水を確保したが、その絶好のお手本になったのが「日本最古の上水道」といわれる小田原用水だろう。また、江戸城外堀の原点とされるのが小田原城総構である。小田原城総構とは、湿地帯と3本の尾根を利用して築かれた全長9kmに及ぶ長大な堀と土塁。傾斜地に築かれた山側の総構では「障子堀」──堀に仕切りを造り、雨水が均等に溜まるようにしたもの──が大きな効果を発揮した。

が「ナイス!」と言っています。
槇
■『わんぷり』OPにおける「しあわせたくさんつたえるね」の後のタタン・タン♪は、こむぎといろはのイメージショット。この3カットは思い出の蓄積、あるいは近い未来のイメージで、草花が効果的な小道具になっています。四つ葉のクローバーを置いたのは「身近なところに幸せがある」という意味合い。コスモスについては花言葉の「調和」から取り入れました。二人で駆けていくラストカットの春の花は、世界への期待感からガーベラ=「冒険心」と、プリキュアのかわいさからネモフィラ=「可憐」にしています。【山元隼一(OP絵コンテ・演出)】
が「ナイス!」と言っています。
槇
【ブロッコリーが指定野菜に】農林水産省は2026年度からブロッコリーを指定野菜にする。これで指定野菜は15品目め。1974年のジャガイモ以来、半世紀ぶりの追加だ。そもそも指定野菜とは、消費量が多く、国民生活にとって重要だと国が定めた野菜。ブロッコリーが指定野菜になって価格が安定することで消費者はより買いやすくなり、価格が大きく下落した時には生産者に補助金が支払われるため、生産者の暮らしも守られる。また、ハクサイなど大きい野菜と比べると収穫作業が楽なため、高齢者でも栽培しやすいといったメリットもある。
が「ナイス!」と言っています。
槇
【博多・福岡】今日の博多の基盤になった「太閤町割」が計画された理由が、今も町に残る高低差を通して見えてくる。太閤町割は、2つの砂丘を繋ぐ陸橋部を基準線にしており、その基準線が現在の大博通り── JR博多駅と博多港を一直線に結ぶ道路──だ。かつては中洲が隔てる2つの町だった博多と福岡。商都博多と城下町福岡が一体化していく契機になったのが、明治末に開業した2つの路面電車だった。そして、その2つの路線が交差したのが天神。武士の町だった天神は、市内交通のハブになったことをきっかけとして九州一の繁華街へと発展する。
槇
2024/04/11 20:00

【松江】日本海と宍道湖を結ぶ水運で栄えた微高地「白潟地区」を取り込むかたちで城下町が造られた松江。湿地帯を克服するために堀を巡らせて排水し、宇賀丘陵の中の「赤山」を崩して出た大量の土を使って城下町の埋め立てを行った。また、大正の終わりから昭和にかけては、洪水対策として大橋川拡幅工事を実施。川幅を広げ、底を掘り下げることで、宍道湖から日本海に向けて2倍の水が流れるようになった。さらに川の拡幅によって満潮時には湖まで海水が入り、塩分濃度が高くなったことで、宍道湖全域でヤマトシジミがとれるようになったという。

槇
2024/04/12 08:53

【軽井沢】火山活動によって「高原だけど広大な平地」になった軽井沢の地名の語源は、一説には「かるいしざわ」。関東(群馬県安中市松井田町坂本)から軽井沢に至る山越えの道として江戸時代に整備されたのが東西日本の中央分水嶺・碓氷峠だ。碓氷峠は群馬県側にのみ大きな高低差がある「片峠」。つまり、信州から江戸に向かうときは大変な道ではないが、江戸から信州に向かう場合、碓氷峠は険しい登りのある厳しい道になる。そんな難所があったことで、宿場が開け、その後、軽井沢では上流層の人を呼び、パリのような放射状の町並みが形成された。

が「ナイス!」と言っています。
槇
時行があえて家長の策に嵌ったのは、家長の涙と怒り自体は本物だと感じたからだった。戦で大切な人を失った時行は、家長と同じ悲しみと怒りを知る者。そしてそれと同時に、家長から「仲間を奪った大戦の主」即ち仇でもある。だからこそ心の底からの悲しみと怒りをあえて策にした家長の思いから「逃げてはいけない」と時行は言う。さらにその思いと「向き合わねば尊氏と同類になってしまう」とまで時行は言い切る。時行は逃げ上手だが、亡き仲間の想いを形見と共に背負って戦う者からは逃げない。その点を尊氏との違いとして打ち出したのは見事だ。
が「ナイス!」と言っています。
槇
【逃げ上手の若君】般若坂の戦い、開戦。顕家軍は、役立たずの公家の援軍によって足並みが乱れる。一方、高師直軍は「分捕切捨」という画期的かつ合理的な戦術を実行。師直の急襲で雫が斬られたその時、雫は自らの正体を明かす。諏訪の御左口神(ミシャグジ)。まさか雫が神そのものだったとは。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/09/07(4996日経過)
記録初日
2010/06/16(5079日経過)
読んだ本
3709冊(1日平均0.73冊)
読んだページ
1074983ページ(1日平均211ページ)
感想・レビュー
3709件(投稿率100.0%)
本棚
41棚
自己紹介

2010年9/7に登録。

◆お気に入りを解除される場合のお願い
お気に入りを解除される際は「お気に入りから外す」とともに「ブロックする」もお願いいたします。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう