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2024年2月の読書メーターまとめ

槇
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2024年2月に読んだ本
16

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

槇
【鎌倉】三方から山が迫り平地が少ないという弱点を抱えていた鎌倉。削りやすく掘りやすい「鎌倉石」(凝灰質砂岩)の特性を活かして人力で山を削っては平らな場所を造成する、その繰り返しで武士たちは、まちを拡げていった。山際の谷を利用して階段状に立体的に土地を確保したわけだ。一方、天然の良港がない遠浅の海というデメリットを克服すべく、鎌倉時代の人々が考え出した方法は、人為的に港を造ることだった。海底で凝灰岩の岩盤地層が波に削られてできた「波食台」を利用し、その上に硬い石を積んで築いた鎌倉時代の港の跡が和賀江嶋だ。
槇
2024/02/21 13:31

【長崎】かつて海に突き出した長い岬だった長崎。この「長い岬」が変化して、現在の地名「長崎」になったといわれている。周りはすべて海で、岬は山に向かって勾配していた長崎は、長い年月をかけて広範囲に埋め立てられ、「坂の町」となった。コンパクトな町があり、それを取り巻く山々があった坂の町だった長崎。それが、外国人居留地や、近代化で人口が急増したことで、猛スピードで斜面や山の上まで家が建てられ、さらに深い坂の町となっていった。また、山に囲まれた長崎の港は風の影響を受けにくく、帆船の時代にはもってこいの港だった。

槇
2024/02/21 13:32

【金沢】金沢は、その昔、金の鉱脈から砂金を含む土砂が流れてできた土地だった。それが「金の沢」「金沢」になったといわれている。かつて加賀藩は河岸段丘の段差を利用して、下に堀、上に土塁を造り、城の防御にした。これを「惣構」と呼ぶ。台地の上に建つ金沢城に水を引くために開発されたのが辰巳用水。辰巳用水を引く際、ひとつ問題があった。兼六園までは水が引けたが、兼六園と金沢城の間には堀があり、この堀を経由して水を通す必要があったのだ。そこで利用されたのが、位置エネルギーによって水が上がっていく「逆サイフォンの原理」だ。

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2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

槇

【2024年1月の読書メーター】★読んだ本の数:12冊 読んだページ数:2901ページ ナイス数:255ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/73932/summary/monthly/2024/1

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2024年2月の感想・レビュー一覧
16

槇
【東日本・西日本の境目はどこ?】地質学においては、フォッサマグナ(糸魚川─静岡構造線)が、日本の東西を分ける境目。東日本と西日本では、たとえば、もちの形(東日本は角もち・西日本は丸もちが中心)、カレーに入れる肉(東日本は豚肉・西日本は牛肉が中心)、などの違いがある。うどんのつゆ(だし)は、東日本はかつおだしの濃い口(色が濃い)つゆ、西日本はこんぶだしの薄口(色が薄い)つゆが主流。そして、その境目は「天下分け目の戦い」が起こった岐阜県関ヶ原市にあるという。関ヶ原は「うどんつゆの分け目」でもあるということだ。
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槇
【逃げ上手の若君】不破関を抜けた場所で顕家軍を待ち受けていたのは高師直の軍勢。その中には高師冬と名前を替えた、かつての逃若党の一員・吹雪の姿もあった。これまで心中秘かに師直の元に戻ろうと目論んでいた夏が、いざ師直の姿を目の当たりにすると、青ざめた顔になっているのが印象的。おそらく玄蕃が嫌悪する「忠義という名の思考停止」について夏も違和感を抱くようになったのだろう。本来の自分を見失い仮面をつけて主君に盲従する存在になった吹雪とは対照的に、夏は自らの意志で逃若党の一員になる選択をすることになるのかもしれない。
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槇
【移牧を前提としている『アルプスの少女ハイジ』】作中では、冬に山の上にいるハイジの祖父が、麓の村の人々から変人扱いされている。「夏は山の上、冬は麓の村」というのが、普通の移牧の形態だからだ。原作ではハイジの祖父はナポリで傭兵をしていたとある。この物語が発表当時のことを描いた小説であるとすると、「諸国民の春」の時代に近いだろう。ハイジの祖父は体制側に立ち、「民衆の敵」として、反乱を鎮圧したこともあったかもしれない。そんな暗い過去を持つ彼にとって、人里離れたアルムの家はちょうどよい住みかであったのではないか。
槇
2024/02/25 22:42

【ヴァスコ=ダ=ガマの航海は大失敗だった!?】ヴァスコ=ダ=ガマによるインド西岸からアフリカ東岸までの航海で、壊血病(ビタミンCの不足によって血管が弱くなる病気)が多発したのは、「逆風」の中で出発したからだった。風は気圧が高いほうから低いほうに向かって吹くので、夏は海から陸へ風が吹き、冬は陸から海に風が吹く。これを季節風という。インド洋では、インドに向かう船は夏に、インドから出る船は冬に出れば、最小限の労力で進むことができるのだ。ところが、ヴァスコ=ダ=ガマはこのセオリーとは違う動きをしてしまった。

槇
2024/02/25 22:43

【フランスをヨーロッパの大国にしたケスタ地形】パリを中心として同心円状に形成されているケスタ。それは緩斜面と急斜面が交互に現れる地形だ。フランスは緩斜面で小麦を、急斜面でブドウを育てるという土地の使い分けをしている。このケスタが、フランスを大国にした防衛線になった。ケスタの緩斜面はパリ側、急斜面は外側に向かっている。したがって、パリを防衛するならば、急斜面の丘陵上に防衛線を構築すれば、登ってくる敵を見下ろしながら攻撃することができるのだ。しかし、第二次世界大戦で航空戦力によってケスタは無力化されてしまう。

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槇
■『ひろがるスカイ! プリキュア』のエピローグでは、ソラが幼い頃にシャララ隊長に助けてもらったシーンと重ね、ソラが名もなき幼い子を助けます。そこは、シリーズ構成の金月龍之介さんのアイデア。ソラも普通の名もなき少女から始まりましたから。シリーズの締めくくりとして、ソラの気持ちが、未来に紡がれていくというラストにしました。【小川孝治(シリーズディレクター)】
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槇
【鎌倉】三方から山が迫り平地が少ないという弱点を抱えていた鎌倉。削りやすく掘りやすい「鎌倉石」(凝灰質砂岩)の特性を活かして人力で山を削っては平らな場所を造成する、その繰り返しで武士たちは、まちを拡げていった。山際の谷を利用して階段状に立体的に土地を確保したわけだ。一方、天然の良港がない遠浅の海というデメリットを克服すべく、鎌倉時代の人々が考え出した方法は、人為的に港を造ることだった。海底で凝灰岩の岩盤地層が波に削られてできた「波食台」を利用し、その上に硬い石を積んで築いた鎌倉時代の港の跡が和賀江嶋だ。
槇
2024/02/21 13:31

【長崎】かつて海に突き出した長い岬だった長崎。この「長い岬」が変化して、現在の地名「長崎」になったといわれている。周りはすべて海で、岬は山に向かって勾配していた長崎は、長い年月をかけて広範囲に埋め立てられ、「坂の町」となった。コンパクトな町があり、それを取り巻く山々があった坂の町だった長崎。それが、外国人居留地や、近代化で人口が急増したことで、猛スピードで斜面や山の上まで家が建てられ、さらに深い坂の町となっていった。また、山に囲まれた長崎の港は風の影響を受けにくく、帆船の時代にはもってこいの港だった。

槇
2024/02/21 13:32

【金沢】金沢は、その昔、金の鉱脈から砂金を含む土砂が流れてできた土地だった。それが「金の沢」「金沢」になったといわれている。かつて加賀藩は河岸段丘の段差を利用して、下に堀、上に土塁を造り、城の防御にした。これを「惣構」と呼ぶ。台地の上に建つ金沢城に水を引くために開発されたのが辰巳用水。辰巳用水を引く際、ひとつ問題があった。兼六園までは水が引けたが、兼六園と金沢城の間には堀があり、この堀を経由して水を通す必要があったのだ。そこで利用されたのが、位置エネルギーによって水が上がっていく「逆サイフォンの原理」だ。

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槇
【逃げ上手の若君】青野原の戦い、決着。総力を結集させた顕家軍がついに武の化身・土岐頼遠を打ち倒す。土岐頼遠の生死の確認を「無用」と判断した顕家が、「ああいう輩はいずれ戦場の外で自滅する」と言っているのが印象的。これは、のちに酔っ払った土岐頼遠が上皇に狼藉を働き処刑されることの“予言”だろう。まさに大団円と言うべき勝利を収めた顕家軍だったが、兵力の消耗は大きく、顕家自身も重傷を負ってしまった。「祭事」が終わり、いよいよ顕家退場の時が迫る。
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槇
【レキッパ!!】大隈重信は、外務大臣として不平等条約の改正にあたっていた1889年、反対派の男に爆弾を投げつけられて右脚を失った。しかし、それにひるむことなく、板垣退助と憲政党を結成して1898年に首相に就任。この内閣は短命に終わったが、1914年に76歳で首相に再登板し、政府は第一次世界大戦への参戦を決めている。そんな大隈は生涯「字を書かない人」だった。子どものころ、字のうまい友に負けるのがいやだったからだそうで、勉強は暗記ですませ、大人になってからも、話したことを人に書き取ってもらっていたという。
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槇
“かばーがーる”は、『SPY×FAMILY』のアーニャ・フォージャー。アーニャがトレンドのツイードセットアップとロングブーツを着こなしている。アーニャ役・種崎敦美のインタビュー記事では、「アーニャ、はなくそほじりたい」というセリフに心をわしづかみにされたと語っているのが印象的。
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槇
【逃げ上手の若君】「忠義という思考停止」によって成り立つ土岐軍とは対照的に、「皆で意地を張り合って盛り上がる」顕家軍。そんな顕家軍の様子を見た雫は「お祭り」のようだと感じる。今回のサブタイトルは「まつりごと1338」。奥州で顕家は奥州武士に歩み寄って妥協点を探り、信頼関係を築くという「政(まつりごと)」を行ってきた。その成果が今回の「お祭り」というわけだ。とはいえ、「お祭り」は永遠には続かない。夢の時間はもうすぐ終わろうとしている。
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槇
■『SPY×FAMILY』(作・遠藤達哉)は最初、ヒロインのアーニャが超能力者だということしか決まっていませんでした。どんな能力にするか打ち合わせをするなかで、遠藤さんが「スパイにとっての一番の弱点は秘密を知られること」だと言ってくれて、人の心を読める能力を持った女の子が生まれました。ほかにもテレポーテーション(瞬間移動)とか火をおこすとか、いろいろな能力を考えましたが、どんな作品においても比べることって面白いんです。そうしてアーニャにたどりつきました。【林士平(マンガ『SPY×FAMILY』担当編集)】
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槇
表紙を飾るのは、『SPY×FAMILY』のアーニャとベッキー。ふたりが色違いのショートコートとチェックのボトムという“双子コーデ”で仲良く体を寄せ合う姿を披露している。付録は『SPY×FAMILY』の名シーンが使用された「SPY×FAMILY 2023-2024 原作絵卓上カレンダー」。アーニャが「non-no」の表紙に登場するのは、今回で二度目だ。
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槇
【世界のグルメ】ナシゴレンは、インドネシア発祥の米料理でチャーハンとよく似ている。「ナシ」は「ごはん」、「ゴレン」は「炒める、揚げる」という意味だ。トムヤムクンはタイ発祥の料理で、世界三大スープの1つ。煮るを意味する「トム」、混ぜるを意味する「ヤム」、えびを意味する「クン」から成る。ドネル・ケバブはトルコ料理の一種で、「ドネル」は「回転」、「ケバブ」は「焼き肉」という意味。シュラスコは、鉄串に牛・豚・鶏肉を刺し、塩を振って炭火で焼くブラジル発祥の肉料理だ。エジプト料理のターメイヤはソラ豆のコロッケ。
槇
2024/02/06 18:45

【イギリス】世界遺産のウェストミンスター宮殿は、11世紀に建設された宮殿で、現在は国会議事堂になっている。ビッグ・ベンの愛称で知られる時計塔が有名。建物のうしろには国王の戴冠式が行われる寺院がある。スコットランドの首都エディンバラは、古い街並みと岩山に立つエディンバラ城が有名。作家のJ.K.ローリングが、この街のカフェで『ハリー・ポッターと賢者の石』を書いたことでも知られている。南部のソールズベリーにあるストーンヘンジは、紀元前3000年から紀元前1500年ごとに造られたとされる、巨大な石が並ぶ遺跡。

槇
2024/02/06 18:46

【ベルギー】「ヨーロッパの心臓」ともよばれる国で、首都ブリュッセルには、EU(欧州連合)の本部が置かれている。使われる言葉もフランス語、オランダ語、ドイツ語と多様であることも、国際機関を置くのに適しているといわれている。名物グルメのワッフルは、格子状の見た目がハチの巣に似ていることから名付けられたそうだ。アントワープにある世界遺産の聖母大聖堂は、『フランダースの犬』の主人公ネロとパトラッシュが息をひきとるラストシーンの舞台になった。ベルギー出身の著名人には、女優のオードリー・ヘップバーンがいる。

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槇
【逃げ上手の若君】「記録に残る異常な強さ」で無双する土岐頼遠に対して、「記録に残らない『逃げ』」で記憶に残る活躍をする時行。その対比が秀逸だった。虚実皮膜の間を綱渡りして歴史を少年漫画へと昇華させる作者の手つきには相変わらず感心させられる。
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槇
■どんな状況でもアーニャは最初に「わくわく」がくる女の子で、純粋でウソがありません。人の心は読めるけど、それを計算高く悪用したりもしない。「首ちょんぱ」とか口が悪いときもあるけれど、飼い犬のことをさん付けで呼ぶ一面もあって。下品なようで品があるというか……。大人になると「楽しいことばかり追いかけていてはいけないのかも」と不安になることがあります。でも、アーニャを演じていると「心の赴くまま、わくわくすることを優先的に考えてもいいんじゃないかな」って思えてくるんです。【種崎敦美(アーニャ・フォージャー役)】
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槇
【ワールドトリガー】諏訪7番隊に対して恩を仇で返す作戦は採用しない若村麓郎。そんな彼を「麓郎さん」と呼び、「腰が引けてる」と評したのが天羽だった。このふたりが一体どういう関係性なのか、気になるところだ。歌川隊、北添隊、水上隊、若村隊は特殊シミュで敵の“心理”を攻略しにかかっている。しかし、それでも勝つのは諏訪7番隊だと予想する三輪。どうやらまたしても修は、ルールの穴をつく秘策を思いついているようだ。
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槇
傑出した文武に美まで備えた南朝最強の貴公子・北畠顕家、登場。彼は武家への強い差別意識を隠しもしないが、同時にそれに匹敵するほどの敬意をもって接することを信条としている、真摯で高潔な人物だ。杉本寺攻略で最も危険な先鋒を時行に命じる際に、顕家がしゃがんで時行と目線を合わせて話をしているのが印象深い。それまで時行の頭を湯呑みの台代わりにして身分の上下を示していた顕家。そんな彼が命懸けの仕事を任せるときは、物理的に対等な姿勢で時行と向き合う。「言葉ではなく行動で敬意を示す」ことこそが顕家一流の人心掌握術なのだ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/09/07(5000日経過)
記録初日
2010/06/16(5083日経過)
読んだ本
3710冊(1日平均0.73冊)
読んだページ
1075303ページ(1日平均211ページ)
感想・レビュー
3710件(投稿率100.0%)
本棚
41棚
自己紹介

2010年9/7に登録。

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