ネタバレ数ページ進むごとに衝撃の出来事が待っている。その度にええ〜となってまた前のページに戻ってを繰り返す。魔法でもないと起こり得ないような犯罪の連続で、多重構造の物語に後半になるまで犯人の予想もつかない。本を読むのは早い方だが普通の三倍も時間がかかってしまった（悪い意味ではない）。ただ最終章の怪しげなオカルト風味の文章がなんのことかしばしわからず、他の考察や解説を読んで「そう言うこと？」と納得できたようなケムに巻かれたような不思議な気持ちになった。文体（翻訳）は読みやすく没入感に浸れる。