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2024年5月の読書メーターまとめ

Alm1111
読んだ本
8
読んだページ
2713ページ
感想・レビュー
8
ナイス
143ナイス

2024年5月に読んだ本
8

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Alm1111
ぐいぐいと読めた。それぞれ短編としても楽しめるが、ベースに連続した日々が紡がれ、関係性が積み重なっていくのが良い。第1話のネタがそういう伏線になってるのか〜と驚き。ちょっと出来過ぎくらいのネタ回収率でした。
Alm1111
2024/05/01 20:57

ただいきなり出だしの1ページ4行目「紫陽花はまだ散っていないのに」には引っかかった。紫陽花は散らない。その形のまま枯れるだけ。冒頭からこんな調べればわかる事を書かれちゃ、一時が万事で、適当に雰囲気で書いちゃったライトノベルではと危惧してしまった。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
8

Alm1111
ネタバレこのカドフェルシリーズは弱い立場の者への目線が温かい。女性や子ども、障がい者、差別を受ける職業や犯罪者など。修道院が避難所(アジール)としての機能を持ち、それを社会が認めている。さて物語の方は犯人の見当は途中から付いたものの、当人の人生を考えるとなんて切ない幕切れだろう。あのままウェールズに逃げ切って欲しかった。やったことは間違っていたが、長年都合のいいように扱われ我慢に我慢を重ねていた後ついにぶち切れたのだ。とっさにしてしまった事とはいえ、その幕切れが残酷で悲しい。
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Alm1111
映画撮影が着々と進んでいく14巻。アイの内面に迫るルビー。過去を引きずるリアル・元B小町ニノが怖い...しかもなんでカミキに繋がってんの...ぞぞっ〜。学生姿のアクア(せんせ)を見る度にでれるルビー(さりな)が可愛い!
Alm1111
2024/05/14 10:54

一期オープニング「アイドル」の歌詞があちこちにちりばめられててニマニマ。新車ぶっ壊れエピにもめっちゃ和む。異母弟くんキャラが味わい深すぎる。

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Alm1111
最初から怪しい奴はチラチラ目の前に居たのだが、上手く誤誘導されてしまった。そういう意味ではフランキーとボビイは最初からセンサーは働いていたのだな。フランキーは利発で行動的。ボビイもその気になれば役に入れる。いいコンビだ。トミーとタペンスと同じで、若い二人の行動は冒険に飛び込む猪突猛進スタイル。直感で走り出す無鉄砲な彼らは見ていて危なっかしいけど、老境のポアロやマープル物にはない溌剌としたスピード感がある。えー?エヴァンズってそういう.....
Alm1111
2024/05/14 10:27

フランキーの印籠の強さ!服装、言葉遣い、持ち物。英国ではそれで階級を判断する。そして上の階級に属する者は大体のことをパスできるし、身分を配慮してもらえ、意見も通りやすい。イギリスの身分制度が(おそらく現代も)こんなにがっつり社会に組み込まれているのかと、ちょっとこれは別の感想。

中村です
2024/05/14 13:00

アガサ・クリスティのノンシリーズモノでも好きな作品です😊。ドラマもNHKでやっていてたまたま観ました。フランキーがイメージ通りでした😆✨

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Alm1111
まるで「こころ」を読んでいるかのような重量感。主人公の二郎の視点から悩めるインテリの兄を見る物語。兄は自分の思考に潰され妻も家族も自分も信じられなくなっていく。しかし二郎もそんな兄を気遣いつつ悶々と時間をやり過ごすのみ。気の利いた話も出来ずいつも黙り込む。面倒事は先送りにしがちで、恋愛も結婚も確とした考えが及ばない二郎も兄と似たり寄ったりだ。腹を探り合うこの一家の空気の息苦しいこと。兄嫁のように動じず感じず超越するのが救いの道か。素直で裏表のない下働きのお貞さんが家族の救いというももっともだ。
Alm1111
2024/05/08 13:26

この本の結末(Hの手紙)のあと兄は自害してしまうんじゃなかろうか...だってなんとなく「こころ」の前日譚のような雰囲気だもんね。自分が生み出す悩みに潰されていく兄。それにそもそもHとかBとか登場人物の一部を頭文字をアルファベットにしているのってなんだろう。障りがあって名前は伏せます感がヤバくて「こころ」のKみたい。ドキュメンタリーではなく小説なのにH君とかBさんとか名前を伏せる意味って...これヤバい小説ですよっていうテクなのかな、漱石の。

Alm1111
2024/05/09 23:57

タイトルはなんと読むのだろう。ぎょうにん? しかし一郎兄さん、気に入らないとすぐ暴力ってのはいけません。知識人なら言葉で返しましょう。てか本当に頭がいいのならご自身の感情くらいコントロールしてほしいものだ。まったくDV天国だな、この時代は。

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Alm1111
命とモノの境界線。難しいテーマだ。それにこの小説が1960年代に出たというのに驚かされる。小説の舞台は1990年代後半。もうとっくに過ぎてるよ…。きっと著者はその頃には普通に人類は火星に暮らし人型アンドロイドがいて車は空飛ぶという未来図を想像したんだな。しかし一方でその未来には新聞やラジオが健在でソ連も存在している。著者の想像の限界も興味深い点だ。
Alm1111
2024/05/05 20:38

しかしマーサー教って一体なんだ。結局自分にはよくわからなかったな。

Alm1111
2024/05/05 20:40

それから人間とそうでないモノを区別するのが「共感力」というのがなかなか興味深い。共感力なさそうな生身の人間なんて、それこそいっぱいいるから検査に引っかかりそうだ。

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Alm1111
デ・アミーチスの「クオレ」の構造と同じく、毎月のお話が入る。しかし先生の話としてではなく、お話好きなプリスカが書く創作物語だ。教室内にはびこる教師による暴力に、物語を書くことでした鬱憤を晴らせないプリスカ。身体を張って先生に立ち向かうエリザだが信頼していた家族は理解してくれない。9歳の少女たちが大人の不正と闘うのはなんと困難なことか。全くの濡れ衣から退学させられた貧しい階級のイオランダ、アデライデが不憫でならないし、その解決はこの物語にはない。あの教師もそのまま変わらないだろう。カタルシスは得られない。
Alm1111
2024/05/02 17:02

「クオレ」のエンリコのように、主人公達はあくまで中流〜上流階級の娘達だ。懸命に貧しい子達の肩を持とうとしても、やることなすこと逆に貧しい少女らに矛先が向けられる。なかなかしんどい展開だ。授業計画書をカメの糞で汚した程度の復讐なんて、あんまり軽いんじゃないか。生徒が血を流すくらいの暴力の現場を見た校長も視察官も、そこはスルーしてしまうんだ。なぜ子どもが真剣に訴えるのか耳を貸さない大人達。それは物わかりの良さそうなレオポルトだってそうだ。物語に思いをぶつけるしかないプリスカが辛い。

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Alm1111
デ・アミーチスの「クオレ」を現代(といっても1950年頃が設定)に舞台を移し、少女達の目で描いた一年間の物語。クオレのような立派な先生とは大違い。出てくるのは圧倒的な権力を持ち、金持ちや名士の娘にえこひいきし、金持ちにこびへつらい、貧しい子女を徹底的に差別し暴力を振るう鬼のようなスフォルツァ先生だ。恐ろしい。まるで「マチルダは小さな大天才」に出てくる校長のようだ。先生に対して義憤を抱きつつもプリスカ、エリザ、ロザルバ少女達のなんと無力なこと。彼らは先生に復讐することが出来るのか。。。
Alm1111
2024/05/02 20:38

物語全部に露骨な差別と暴力がまかり通っていて、家族が権力や地位を持っていない子は泣き寝入りしかないのかーと思った。エリザらも結局ルクレツィアおばあさまの権威やレオポルト叔父らにすがるしかない。貧しい子も障がい者も同じクラスで助け合ったあの本家「クオレ」の精神はどこへやら。プリスカらの明るさと可愛く漫画っぽい挿絵が一見楽しげな学園ものに見えるが、かなりリアル過ぎる学校生活物語では。

が「ナイス!」と言っています。
Alm1111
ぐいぐいと読めた。それぞれ短編としても楽しめるが、ベースに連続した日々が紡がれ、関係性が積み重なっていくのが良い。第1話のネタがそういう伏線になってるのか〜と驚き。ちょっと出来過ぎくらいのネタ回収率でした。
Alm1111
2024/05/01 20:57

ただいきなり出だしの1ページ4行目「紫陽花はまだ散っていないのに」には引っかかった。紫陽花は散らない。その形のまま枯れるだけ。冒頭からこんな調べればわかる事を書かれちゃ、一時が万事で、適当に雰囲気で書いちゃったライトノベルではと危惧してしまった。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/03/07(2669日経過)
記録初日
2017/01/26(2709日経過)
読んだ本
553冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
158990ページ(1日平均58ページ)
感想・レビュー
274件(投稿率49.5%)
本棚
1棚
自己紹介

児童文学、ミステリー、歴史小説などを中心にいろいろ手を出し、財布より本を忘れる方が大慌てする活字中毒者。一時期書き込みをサボっていたのを2023年に復活。
皆さんの読書感想がとても参考になってます。

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