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2025年2月の読書メーターまとめ

読書好きのハシビロコウ
読んだ本
4
読んだページ
1242ページ
感想・レビュー
4
ナイス
167ナイス

2/12/42/72/102/132/162/192/222/252/2866400666046680867012672166742067624ページ数242243244245246247248249250冊数読書ページ数読書冊数
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2025年2月に読んだ本
4

2025年2月のお気に入り登録
2

  • ガラスの文鎮(文鎮城)
  • 十川×三(とがわばつぞう)

2025年2月のお気に入られ登録
2

  • ガラスの文鎮(文鎮城)
  • 十川×三(とがわばつぞう)

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

読書好きのハシビロコウ
ああ、今いい文章を読んでいるな、と思わせてくれる短編集です。題材は夫婦関係、それも不倫によって関係性に陰がさしているものが主で、後ろめたさ、寂しさが詰まっていますが、悲惨さはなく淡々としています。読んでいて文章の感じが「ジョゼと虎と魚たち」を思い出させました。そういう視点で見ると、「ジョゼ〜」はダメ男を憎めない感じで描くのに対し、こちらは魔性の女を冷たく描いていて真逆なのですが、多くを語らない美しさはやはり似ています。中でも一編目の「かわうそ」は、この本のインパクトを全て持っていっている作品です。
読書好きのハシビロコウ
2025/02/21 19:25

他のお気に入りとしては、「犬小屋」、「花の名前」、「耳」、「酸っぱい家族」です。

が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
4

読書好きのハシビロコウ
ああ、今いい文章を読んでいるな、と思わせてくれる短編集です。題材は夫婦関係、それも不倫によって関係性に陰がさしているものが主で、後ろめたさ、寂しさが詰まっていますが、悲惨さはなく淡々としています。読んでいて文章の感じが「ジョゼと虎と魚たち」を思い出させました。そういう視点で見ると、「ジョゼ〜」はダメ男を憎めない感じで描くのに対し、こちらは魔性の女を冷たく描いていて真逆なのですが、多くを語らない美しさはやはり似ています。中でも一編目の「かわうそ」は、この本のインパクトを全て持っていっている作品です。
読書好きのハシビロコウ
2025/02/21 19:25

他のお気に入りとしては、「犬小屋」、「花の名前」、「耳」、「酸っぱい家族」です。

が「ナイス!」と言っています。
読書好きのハシビロコウ
「七瀬シリーズ」完結作。七瀬は、ある男の子に出会い、気になって調べていくうち、彼が大きな「意志」によって守られていることを知ります。その意志の正体を探っていく場面はミステリ的です。そして正体も判明しかけた頃、七瀬は、意志の力によって彼に恋をさせられます。七瀬にとって初めての恋。湧き上がる熱い気持ち。普通であれば微笑ましいシーンなのに「意志」の存在でこんなにもホラーな、狂気的な味付けになるとは驚きです。そして終盤、自分の存在まで信じられなくなる七瀬。虚無感、悟り。なんとも言えない余韻があります。
読書好きのハシビロコウ
2025/02/15 12:17

七瀬や物語の中で強大な力を振るう「意志」さえも読者である私達から見たら「筒井康隆が創り出した登場人物」にすぎないというのもなんとも皮肉めいていますし、読者も何か知らない意志によって日々を過ごしているのかと思うと、とても哲学的で恐ろしい問いを突きつけられる小説です。完結にふさわしいと思います。

が「ナイス!」と言っています。
読書好きのハシビロコウ
盲目、身体欠損など、欠けた部分を持つ少女たちで構成された残酷劇団「浅草グラン=ギニョル」。そこに心を無くした少女・無花果が加入する。彼女は、心が無い代わりに他者のあらゆる感覚を感知し、共有することができた。最初は気味悪がっていた団員たちだったが、次第にその魅力に溺れ始め…という表題作など様々な傷を抱えた少女達が主役の作品集です。少女というキーポイントの効果でゴシックホラーの雰囲気がありますが、支配していたつもりのものにいつのまにか支配されているというのは現代社会への皮肉も込められているように感じました。
読書好きのハシビロコウ
2025/02/12 22:07

お気に入りは百合小説の持つ甘美な雰囲気とゾンビものを融合させた「徒花物語」でしょうか。作品全体として、格好つけた語彙に凝りすぎている感はありますが幻想物が好きな方にはいい作品集だと感じます。

が「ナイス!」と言っています。
読書好きのハシビロコウ
第一作を読んでからだいぶ経ちましたが、「100分de筒井康隆」をみたので読みました。前作とは違い、バトル漫画さながらの疾走感があるので更にグイグイ読めます。一作目で自分の能力を疎ましく思っていた七瀬が、今作では能力者としての使命感に燃えているのは成長が感じられました。「100分〜」でこの本を紹介する際、声優の池澤春菜さんが、「七瀬は一作目で家族というものに嫌悪感を抱いていたが、今作では同胞との出会いを通して家族を欲している」とおっしゃっていてその通りだなと思いました。
読書好きのハシビロコウ
2025/02/04 19:57

悪い能力者を許さないと燃える一方で、能力で相手を引っ掻き回すことに対して少なからず七瀬自身も快感を抱いているように感じます。また、同じ能力者というマイノリティな立場で同胞に出会えた嬉しさがある一方、その中でも差別がある。七瀬が積極的に関わるようになったことで、被害者にもなるし加害者にもなるという人間特有の心の矛盾が鮮明に描かれていると感じました。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/04/14(2909日経過)
記録初日
2015/06/15(3578日経過)
読んだ本
253冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
68820ページ(1日平均19ページ)
感想・レビュー
240件(投稿率94.9%)
本棚
1棚
性別
年齢
25歳
職業
事務系
現住所
静岡県
自己紹介

病院事務パート勤務。「面白そうならなんでも」をモットーに、ジャンルは何でも読みます。読書メーターでお気に入りに登録させていただく方は、自分と趣味嗜好が似ているというよりも、感想の素晴らしさや、自分の読書の幅を広げてくれるということを大事にしています。日々読みたい本が尽きません。よろしくお願いします。

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