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2024年5月の読書メーターまとめ

みさと
読んだ本
10
読んだページ
2286ページ
感想・レビュー
10
ナイス
66ナイス

2024年5月に読んだ本
10

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みさと
親衛隊(SS)の発足から組織巨大化、なした犯罪、戦後に残した負の遺産までその全貌を描く。従来ヒトラーに最も忠実な「エリート」集団とされてきたが、実像は違う。ヒトラーがコントロールしきれなかった突撃隊(SA)に代わる暴力装置。SA幹部を容赦なく粛清し、ナチ党内最有力組織となる。ドイツ全国の警察組織を押さえ、各地に強制収容所を設置・管理するなどテロ支配を行う。武装化を国防軍に承認させ、武装親衛隊が発足。ナチの世界観、人種イデオロギーを実践する行動部隊が、東部戦線の占領下で虐殺行為を繰り返す。戦慄するべき内容。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
10

みさと
言語学者川原繁人が、ことばの最前線で活躍する4人と対談し考察を深める。歌人の俵万智、ラッパーのMummy-D、声優の山寺宏一、言語学者の川添愛。日本語の奥深さ、豊かさ、ことば遊びの楽しさが伝わってくる。文字情報は音声の持つ微妙なニュアンスを伝えきれない。近年ネット上で文字情報のみのコミュニケーションが主流となった結果、不必要なすれ違いや「炎上」が頻繁に起きている。さらにChat-GPTに代表される生成系AI言語が人間に代わろうとしている。ことばを知ることは人間を知ること、つまり自分を知ることに他ならない。
が「ナイス!」と言っています。
みさと
定年後の三大不安は、お金、生きがい喪失、健康であるが、最大のものはやはりお金。だから「定年後のお金の見える化」をして、具体的に定年後の収入・支出を明らかにして、もしお金が足りないようであれば「チョイ働き」を勧める。定年まで企業で勤め上げたのであれば、年金と退職金で基本的な生活は成り立つ。その上で、週3日程度のチョイ働きで趣味などに当てる余裕資金を得、生活習慣と社会的つながりを確立して心身共に健康ですごそうと説く。退職金という一度に多額のお金を得たために起こしがちな失敗例とともに、定年後のヒントを提案する。
が「ナイス!」と言っています。
みさと
コテコテなマッチョイズムを内面化していた白人男性が、自らの過去に対する反省と、3人の男の子の親として未来ために社会の価値観を変えていこうぜと呼びかける。「有害な男らしさ」の弊害に気がついたきっかけは、きれいなマニキュアが大好きな息子が、幼稚園登園初日に「男らしくない」として周囲から総攻撃を受けた経験だった。当たり前として存在する男女に対するダブルスタンダードの結果、男性がどうなるか。「男の基準」に合致しない自分を否定し鬱になり、薬物に依存し、女性に暴行し、銃を乱射し、自殺する。次の世代にこの負を残すのか?
が「ナイス!」と言っています。
みさと
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の母体となった旧約聖書に記された物語について、周辺西アジア諸国の歴史と対比しながら総合的・学際的な考察を行う。と言っても決して難解でなくわかりやすく語る。古代イスラエルの民は豊かな農耕民ではなく貧しい遊牧民、周囲を大国・強国に囲まれた弱小の民。神ヤハゥエは、だからこそ彼らを選んだ。その信仰が聖書にはしっかり記されている。だからこそ、貧しい者、寡婦、寄留の民を保護せよと律法は命ずる。豊穣を約束する他の神を拝んだときに厳しい罰が下る。神ヤハゥエは、権力者の神でなく小さき者の神。
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みさと
歌舞伎町一クセが強いゲイバー店員が人間関係について語る。自分の思ったことをストレートにぶつけているのに嫌みが全くなく読む側のハートにストンと落ちる。絶妙なバランス感覚の持ち主だ。言いたいことはシンプル、「で、あんたはどうしたいの?」に尽きる。グズグズと悩んでいる人は往々にして自分がどうしたいのかを持っていない。いつも他人に振り回されるだけ。自分がこうしたいというのがあればそれに向かって行動するだけ。人間関係ならゴミみたいに常識のないやつとは付き合わない。「私は私、お前はお前」。そしてウソは絶対につかない。
が「ナイス!」と言っています。
みさと
親衛隊(SS)の発足から組織巨大化、なした犯罪、戦後に残した負の遺産までその全貌を描く。従来ヒトラーに最も忠実な「エリート」集団とされてきたが、実像は違う。ヒトラーがコントロールしきれなかった突撃隊(SA)に代わる暴力装置。SA幹部を容赦なく粛清し、ナチ党内最有力組織となる。ドイツ全国の警察組織を押さえ、各地に強制収容所を設置・管理するなどテロ支配を行う。武装化を国防軍に承認させ、武装親衛隊が発足。ナチの世界観、人種イデオロギーを実践する行動部隊が、東部戦線の占領下で虐殺行為を繰り返す。戦慄するべき内容。
が「ナイス!」と言っています。
みさと
マヤ・アステカ文明で「神々の食べ物」とされたカカオ。コロンブスなどによりカカオはスペインへ。当時の欧州はキリスト教の宗派対立が凄惨さを増していた。スペインで弾圧されたユダヤ人がチョコをフランスへ。また、ハプスブルク家の政略結婚によってもスペインの宮廷文化とともにチョコがフランスへ。マリー・アントワネットはチョコに薬を溶かしていた。まだ薬であったチョコに大きな変化を与えたのがオランダのバン・ホーテン。ココアの登場だ。現在のチョコはスイス発。20世紀、チョコは兵士たちのエネルギー源となる。今日の潮流はSDGs
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みさと
20年以上学校のデジタル化について取材をしてきた記者が語る学校の今。コロナ禍でICT端末が一気に普及した学校で、教育DX(デジタル・トランスフォーメーション)化が進んでいる。それも、行政の上からでなく、現場の教員たちから。デジタル化により「協働的な学び」と「個別最適な学び」のどちらも深化させるチャレンジ、急加速する教育DX事例を紹介する。もはや昔の黒板・チョークのみの授業に戻ることはできない。しかし、ICT機器は導入・保守・更新に多大なコストが必要、かつ、教員の過重負担を軽減し働き方を改革する施策が必須。
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みさと
縄文時代とはどのような時代だったのか、最前線で活躍する4人の研究者が語る。自然物を資源として利用する資源化の方法は各時代や地域によって異なる。この資源利用史の観点から、製塩の開始時期を定説から1500年ほど遡ることに成功した分析手法を紹介する編著者。同位体分析から当時の環境やヒトの食べていたものを復元する研究者。動物考古学、植物考古学の立場から縄文時代の資源利用方法つまり縄文人の生活に迫る研究者。それら研究者がなぜその研究にのめり込んだのかを熱く語る。考古学ってこんなにエキサイティングな学問だったんだ。
が「ナイス!」と言っています。
みさと
7000人以上を診察してきた精神科医が語る。患者の悩みで最も多いのが職場の人間関係、だいたいが職場を腐らせる人がらみ。根性論を持ち込んだり過大なノルマを押しつけてくる上司、何にでもケチをつける人、他人のせいにする人、不和の種をまき陰で悪口を言う人など。そんな人たちのせいで職場の雰囲気は重苦しくなり、不和が蔓延し、心身ともに疲弊し休職・退職を余儀なくされる。事例に気持ちが暗くさせられ、しかも職場を腐らせる人を変えることはできないとくる。では一体どうしろというのか。ラストのアドヴァイスは、読んでのお楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/05/08(2600日経過)
記録初日
2017/04/19(2619日経過)
読んだ本
747冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
184899ページ(1日平均70ページ)
感想・レビュー
747件(投稿率100.0%)
本棚
30棚
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