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2024年5月の読書メーターまとめ

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読んだ本
50
読んだページ
9300ページ
感想・レビュー
16
ナイス
40ナイス

2024年5月に読んだ本
50

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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69年刊行の対談本の93年の文庫化。競馬の単勝というのは、英雄の思想なんだという話から始まり、二人の競馬狂いの知識人二人が、競馬からあらゆることを語り出す。ほとんど狂気の沙汰なのだが、それゆえに面白い。SFファンとしても面白い思考実験や「 科学から空想へ」の思考など刺激的だった。血統の話でどうしても入ってきてしまう、優生学的な話がさほど留保なく語られていたのは、時代だろうか。もちろん競馬ファンとしては、半世紀以上前の伝説のような馬や騎手たちについての生き生きとした語りも魅力的だった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
16

funa1g
ホラー、伝奇に現代小説、長さも中編からスケッチのような掌編まで、初期作品集らしい短編集。眼球に執着を見せる男のホラー「消えた男」、祖母の迫り来る死とその周りの人々の酷薄なスケッチ「曾根崎ヒロの死」がよくできていて、かつ夢枕獏っぽくなく、こんな作品も書けたのかという意外さがある。全体の三分の一以上を占める中編「遥かなる巨神」はまさに夢枕獏といった一作。獏先生の「老人と海」であり「白鯨」を、グッとそのエッセンスをまとめて描いた一作。
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不安定にサイズが変わる爆乳にも慣れないが、対戦相手をエロカウボーイ衣装にする異能にはさらにのけ反った。なんだあれ。
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ネタバレ再読でわかったけど、ダズマってアフラ・マズダか。光と闇の話だから、そうなるか。
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ラノベとして出ているのだけど、ほぼ大藪春彦とかの世界だ。なんか暗殺拳が使えて、家族が惨殺されている青年が主役のセンチな暴力小説。暗殺拳が使えて、謎の技術で性的な能力が高くてっていう、ファンタジーなところがありながら、暗殺拳なんか使えてどうするんだ、とひたすら悩んでるし、まあまあ負ける。江波作品らしい人間に対してドライなような期待しているような感じとそれを含ませたやり取りが、主人公の成長と紐づいていてグッときて良かった。
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funa1g
マイクロ国家が乱立する近未来のヨーロッパを舞台としたスパイ小説から、なんか変な話になる小説。プリースト知ってると確かにそれでプリーストかと納得しなくもない。SFというよりはジャンルのボーダーを走る小説といったところ。スパイ小説を読みつけてはいないのだが、そういったものとしてちゃんと面白く、終盤の展開には意表を突かれる。かなり楽しんだ。唯一困ったのは、東欧の人物が多く出てくるため、人名が覚えにくいこと。あまり再登場するキャラがいないので少し助かった。続きも気になるので、続編も訳されてほしい。
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funa1g
ネタバレリンジンの根底に眠る秘密という大きい話になってきた。続きも楽しみ
funa1g
ネタバレ全体が三部に分かれており、訳題となっている3174年は二部にあたる。おそらく冷戦による核戦争で一度滅んだ世界が、段階を追って復旧していくが、それは古い歴史で一度はやった人類の愚かさを追体験する様でしかなかった。全体の背骨をキリスト教が支えており、その上で人の科学技術、歴史、暴力への倫理を問う。象徴的なのは、二部のタデオ博士とパウロの対話、三部のコースとザーチの対話。俗界と宗教界の対話となるが、現実主義と理想主義との対話といった方が良いか。個人的には現実主義に肩入れしたくなるが、結末はやるせない。
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funa1g
さすがにこれは本当にあんぽんたん。
funa1g
生まれから幼稚園・保育園、小学校と順を追って、いかに格差が温存されているかを論証していく。なんとなく実感していることを数字で、想定を裏付ける形で続けられることで顔を顰めながら読むことになった。公立教育についても住む場所によって大きく格差がある、というのはなんとなくわかっていたつもりだったが、想像以上に大きく違いがあったのは、虚をつかれた思いだった。
funa1g
2024/05/16 00:06

生まれによる教育の格差を改善しても、今度はさらに遺伝による格差があるのではと思ったが、そこにも先回りして、まず教育を与えて諦める人をなくそう、との真っ当な指摘。確かにその通りだ。著者の想定する通り、私自身は大卒の父親であり、この本を読んで出来ることは、うちの子にどうしたら良い教育を与えられるか、という点で、格差を広げる方向の動きになってしまうのだが、著者の行動や我々にもできる範囲の投票や寄付などで、少しでも子どもたちに良い教育が与えられていってほしいとは願う。

が「ナイス!」と言っています。
funa1g
親からの呪いを解く、というのがテーマだったのかなと思うのだけど、そのためか一冊まるっとエピローグという贅沢な感じの最終巻。
funa1g
69年刊行の対談本の93年の文庫化。競馬の単勝というのは、英雄の思想なんだという話から始まり、二人の競馬狂いの知識人二人が、競馬からあらゆることを語り出す。ほとんど狂気の沙汰なのだが、それゆえに面白い。SFファンとしても面白い思考実験や「 科学から空想へ」の思考など刺激的だった。血統の話でどうしても入ってきてしまう、優生学的な話がさほど留保なく語られていたのは、時代だろうか。もちろん競馬ファンとしては、半世紀以上前の伝説のような馬や騎手たちについての生き生きとした語りも魅力的だった。
が「ナイス!」と言っています。
funa1g
この時代の薩摩藩士は目ぇバッキバキのやつらですわ、というのは笑った。笑えないことになるが、そういう時代だなぁ…。
が「ナイス!」と言っています。
funa1g
ゲスト敵キャラ登場のザ・ノベライズといった感じの話。原作ファンなら。
funa1g
始球式の摂津ネタどんくらい通じるんだよ。久しぶりすぎて、摂津の名前出るまで思い出せんかった。摂津ネタも出るVSヒグマでめっちゃ笑った。茅代さんも大概だよなあ。
funa1g
ネタバレめちゃくちゃ良かった。最初から最後まで幸福で、でも人間関係をやっていくことの隅々にリアリティと社会への適応と他者との協調があって、安心して楽しく読めた。最高のオフィスラブコメ。
が「ナイス!」と言っています。
funa1g
ネタバレ尾行を依頼された女は一体何者なのか、女の二転三転する態度やつかみどころのなさ、物語としての起伏の薄さは、ロスマクらしさにさえ漸近しているように思えた。『長い別れ』の続編としての要素が強いが、『長い別れ』はやっぱりテリー・レノックスとの物語であって、リンダ・ローリングとの物語とは読者はあまり思ってないので、その辺の接続の悪さを感じる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/10/24(5723日経過)
記録初日
2008/10/26(5721日経過)
読んだ本
6370冊(1日平均1.11冊)
読んだページ
1205493ページ(1日平均210ページ)
感想・レビュー
1811件(投稿率28.4%)
本棚
23棚
性別
職業
大学生
外部サイト
URL/ブログ
http://d.hatena.ne.jp/funa-1g/
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