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2024年10月の読書メーターまとめ

ナッツ
読んだ本
36
読んだページ
9922ページ
感想・レビュー
18
ナイス
158ナイス

2024年10月に読んだ本
36

2024年10月のお気に入り登録
1

  • ☆よいこ

2024年10月のお気に入られ登録
2

  • ☆よいこ
  • 轟直人

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ナッツ
僕にとってのクイズ、君にとってのクイズーー。2人にとって「クイズ」とは何か。クイズ番組で相手選手に問題を読む前に正答されたことで優勝を逃した主人公。なぜそんなことができたのか? その時のことを振り返りつつ、主人公のクイズに対する体験が同時に綴られていく。2008年の映画『スラムドッグ$ミリオネア』を彷彿とさせる内容だがあちらは「なぜ勝てたか」でこちらは「なぜ負けたか」を追っていく。長編としては文量は少ないが主人公の人生の追体験は濃い内容だ。何かを必死に打ち込んだ人の話はドラマがある。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
18

ナッツ
さまよえるキャンパー、迷惑すぎるキャンプ場ーー。キャンプ場からでられないホラー。人生に身も心も疲れた主人公友美は癒しを求めてソロキャンプに行く。だが行った先はカカシが点在する不可思議なキャンプ場だった。不気味に思いつつソロキャンプを始めるが、やがて関わる他キャンパーやキャンプ場がおかしくなっていって……。本来、癒しの場となるはずだったキャンプ場が恐怖の場となるシチュエーションホラー。キャンプ場には持っていきたくない一作。少なくともソロキャンプは嫌だ。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
とことこ、いっぽいっぽ、ゆっくりとーー。一気読みはよくない。本作は恋愛をテーマに140字の掌編約80作、短編1作で構成されている。くり返すが短いからといって一気読みはよくない。ケーキの食べ過ぎは胸焼けを起こす。俳句や短歌と同じように短いからこその想像のしがいがある本作。もちろん多作なので刺さらないものもある。甘ったるいのはちょっと……。そんな時は少し休んで、気が向いた時にゆっくりゆっくりと読むのがいい。もちろん甘ったるいだけじゃない。ビターな作品もあり味のバランスが整っている。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
この世には生きていくには、忘れられない、許せない、悪があるーー。物語は全編を通して暗くどんよりとしている。息子の凰介とその父洋一郎、その友人一家の水城父娘。二つの家族で母が死んだ。病死と自殺だった。二つの死をきっかけに幻視、嘘、疑惑、豹変と4人の何かが歪んでいく。それぞれの視点から二人の死にまつわる事件が明かされる。扱っているものが死や児童虐待、精神疾患など読むのに体力がいる物語だが、暗いだけじゃない希望もあり最後まで読み切れて良かった。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
なぜ祖父は『何度も』死んでしまうのか……ーー。会社の後継者を決める大事な新年会。親族の集まった家で祖父が殺された。祖父の死を防ぐことができるのは時間遡行体質の主人公だけ。だが、繰り返しても事件は起きてしまう。なぜ祖父の死は避けられないのか。どうしたら助けられるのか。この小説は横溝正史ばりの骨肉劇にSF要素を取り入れた物語……ではない。実際の内容はコミカルな展開と語りで、細田守のアニメ映画を観ているようだ。新装版あとがきで筒井康隆の名前が挙がり、なるほどこの印象は「時をかける少女」繋がりかと独り得心する。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
数多ある可能性ーー。京都の四畳半に住まう貧乏大学生の数奇?な人間関係とふざけた日常の並行世界物語。十数年前見たアニメと違うなと思ったら原作は4つの並行世界、アニメは10の並行世界で話が進んでいるようだ。原作ではそれぞれの話に一段落ついているがアニメでは「あの時、別の選択をしていれば!」というような引きがあって、毎週視聴を促すアニメならではの改変だなと原作を読んでいて思った。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
『面白い』を殺す方法ーー。読書メーターで感想を書いている時、よく常套句が出てきてしまう。それが「面白い」である。面白くて感想を書きたいと思ったから書いているのだが、この芯からこみ上げてくる気持ちをうまく表せない。なんと書けばいいか分からない。この本はそんな悩みに様々なヒントをくれる本だ。とても役立つオモシロイ本!
ナッツ
いろいろブチ込みました!ーー。暗黒童話ミステリ。「いわるゆる異世界転生モノにも通じる世界観、有名児童文学へのオマージュ、デスゲームの要素。この3つを併せ持つ本格・特殊設定ミステリ」(解説より)。不思議の国のアリスと現代日本の栗栖川亜理の視点がリンクして片方の世界での殺人が片方の世界での死を招くというストーリー。読み始めて、これ、収拾がつくのか? と疑問に思っている内にバンバン続く連続殺人。まさに混沌。どうなる。えっまさかの展開! そして無事に収拾が着いて一安心。と思ったら巻末に次巻広告があってまた驚いた。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
日本の「美」は『厠』にありーー。じっとりと湿っていて、薄ぼんやりとはっきりとせず、どこからともなく、かすかにかおってるもの……日本人の美とは何か? アメリカを代表とする西洋と比較しつつ谷崎潤一郎の視点から日本の生活にみられるわび・さび、美意識を探っていく。間接照明で陰を多用する北欧インテリアが日本で人気なのはこういう理由かと納得した。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
この国の幹は腐っている。一度、滅ぼさなくてはならないーー。北宋時代、役人の汚職が蔓延し国の土台が揺らぐ中、行く末を憂えた綺羅星の如き英傑達が集い巨悪に立ち向かっていく。一巻目では国の状況と何人かの登場人物のエピソードが語られ人物の深掘りもそこそこに終わる。序盤も序盤だ。少し長い旅になるが気長に歩んでいきたい。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
僕にとってのクイズ、君にとってのクイズーー。2人にとって「クイズ」とは何か。クイズ番組で相手選手に問題を読む前に正答されたことで優勝を逃した主人公。なぜそんなことができたのか? その時のことを振り返りつつ、主人公のクイズに対する体験が同時に綴られていく。2008年の映画『スラムドッグ$ミリオネア』を彷彿とさせる内容だがあちらは「なぜ勝てたか」でこちらは「なぜ負けたか」を追っていく。長編としては文量は少ないが主人公の人生の追体験は濃い内容だ。何かを必死に打ち込んだ人の話はドラマがある。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
俺は悪くないーー。当事者意識、想像力、責任能力、その他諸々の欠如。本作で登場する人物達に描かれるそういった一面を読んでいて「この人、なんだが嫌だなぁ」「この人はまともだなぁ」「ああ、こういう人いるわ」などと好き勝手に無責任に考えていた。最後まで読み通して自分も『俺は悪くない』と考えている一人なのだと突き付けられ、少し居心地が悪くなったのだった。ただ読後感はとても爽やか。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
稔パートの音読が気持ちがいい……。本作はグロ表現があるが面白いと有名な一作。連続殺人犯の稔、稔の家族の雅子、被害者の知人で元警部の樋口、3人の視点でストーリーが進む。稔パートでは異常性癖から女性を殺めていく過程が描かれ、なかなかにショッキング。だが、稔の頭の中では恋に恋するような詩的な情動が文章にノッておりとてもリズミカルだ。試しに音読してみると稔の異常性を追体験するようでなんだか変な気持ちになってしまう。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
かの有名なアニメ映画の原作本。壊れた時計塔の歯車の替えを盗んで来いと町長がキキに依頼してくる(キキ、お正月を運ぶ)などアニメでは見られなかった面白い話が溢れている。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
遠藤周作解釈のイエス・キリスト物語。できれば先に大雑把な新約聖書の内容を知っておいた方がより理解しやすい。「当然、これは皆さま言うまでもないですよね」と言わんばかりに話が進む。理想は先に旧約新約聖書を通して読むことだが大変なので、阿刀田高の「新約聖書を知っていますか」などコミカルでとっつきやすい本をいくつか読んでから挑戦した方が良い。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
毎日こうして読書を楽しめる幸せな日々.足るを知るの大切さ.ここにでてくる人達は自分とは境遇の違う特別な人たちではない.パチンコやクレジットのリポ払いなどちょっとしたきっかけでクビが回らなくなる人達.いつ何時、自分が同じ境遇とならないか分からない.今ある生活に幸せを見出し、欲張りすぎないと同時に我慢しすぎない.いい感じに中庸を生きる.強く心がけていきたいと思う.
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
本作の朗読を聴きながら家の近くの小路をぶらりぶらりと歩くと、普段は気にも留めない風景に美しくみえてきた。1日が少し良い日となった。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
ああ、マユさんはあの時どんなことを想っていたのだろう……。出版されてからかなり年数が経っているので、同様の仕掛け本を読んできた人にはすぐにタネがわかってしまう(出版社もあまり隠す気が無いらしく裏表紙のあらすじにも注意書きで強調されている)。だがそれでもタネを分かった上で読後、男女間の心情などをあれこれと夢想するのは楽しい。
が「ナイス!」と言っています。
ナッツ
オススメとしては著者解題↔本編を行ったり来たりしつつ読み進めるのが良いのではないかと思う。中国古典好きには面白い題材ばかりで近代文豪の短編を読んでいるような格調高い文章は音読するととても気持ちいい一冊。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/06/28(2707日経過)
記録初日
2024/01/17(313日経過)
読んだ本
422冊(1日平均1.35冊)
読んだページ
129488ページ(1日平均413ページ)
感想・レビュー
28件(投稿率6.6%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

古今東西のホラー文学を読む。
ラノベ、SF、純文学、ビジネス書なども好き。音読好き。

好きな作品
小野不由美『ゴーストハント』シリーズ
秋山瑞人『猫の地球儀』

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