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2024年11月の読書メーターまとめ

ぶぶ
読んだ本
13
読んだページ
5467ページ
感想・レビュー
13
ナイス
1107ナイス

2024年11月に読んだ本
13

2024年11月のお気に入り登録
2

  • dubonnet
  • 翠春

2024年11月のお気に入られ登録
6

  • aki
  • dubonnet
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  • senkagi

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぶぶ
テーマからすると少し雰囲気が優しいかなとも思うけれど、じんわりと印象に残る作品だった。勢いで政治活動に参加して収監された主人公。過酷な獄中の日々を、仲間たちと共にささやかな楽しみを支えに生きてゆく。明るく気のいい大二郎は本当に凶悪な殺人犯なのか?ということが一番気になりながら読んだが、登場人物で一押しは中田看守。根暗で冷徹だが筋の通った彼の存在は物語を引き締めてくれるし、時折見せる人情の欠片やかすかな笑顔に絆される。ラストは哀しくも透明感があり、どこか救いを感じた。
ぶぶ
2024/11/02 10:52

明治の受刑者の生活はもちろん今以上に過酷だが、当時の受刑者は日本にとってかなり大事な仕事をしていたということも印象に残った。彼らの生産物はしっかりと国庫を潤し、集治監の周りには新しい集落もできる。そして本書で書かれた硫黄採掘を含め、劣悪な環境で使い捨てにされていたのも事実だろう。政府の都合で有罪になった政治犯なども多いことを思うと、残酷なことだ。

が「ナイス!」と言っています。

2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

ぶぶ

大学時代に読んでまったく理解できなかった超大物、文庫化を機に満を持しての再読へ。当時の読書ノート(紙)によれば、「おもしろいと思うシーンがなかった」「今までの人生の中で一番難解な本」とのこと。あれから18年、今の私は何かを捉えられるのだろうか。少し緊張しながらの再会です。

大学時代に読んでまったく理解できなかった超大物、文庫化を機に満を持しての再読へ。当時の読書ノート(紙)によれば、「おもしろいと思うシーンがなかった」「今までの人生の中で一番難解な本」とのこと。あれから18年、今の私は何かを捉えられるのだろうか。少し緊張しながらの再会です。
ぶぶ
2024/11/18 16:02

takuさん♪ ラフロイグ、なんか私好きなんですよ😆つまみが何も合わないほど癖の強いあの香りが何とも…笑 ただ、酔ってくると登場人物が誰が誰やら余計わからなくなってくることが判明したので、百年の孤独との相性は微妙です。

ぶぶ
2024/11/18 16:12

ブルちゃん、ありがとー❤️パジャマ姿だけどね!🤣🤣しかも弱いから、ウイスキーだとほんと舐める程度だし、しかも眠くなって読みながら寝落ちしそうに…💤でもついなんか飲みたくなっちゃう。もうちょっと強かったらなあ…。

が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
13

ぶぶ
名前だけ知っていたクトゥルー(クトゥルフ)神話に初挑戦。文章との相性が悪いのか、なんだかとても読み辛くてしょっちゅう話を見失ってしまい、後半は早く読み終わりたくて仕方なかった…。人外の存在の哀しみが描かれる表題作や、恐ろしくてちょっと可笑しい『ウルタルの猫』『恐ろしき老人』、空想の膨らむ『霧の高みの奇妙な家』『銀の鍵』など、わりと楽しめた作品もあるにはあったのだけれど。シリーズ3作目みたいだけれど、他の巻はとりあえず保留で。
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ぶぶ
種々の社会問題を孕んだ重厚感、それを邪魔しないドラマチックな疾走感に浸った。例えば他国の紛争のニュースに心を痛め、けれど5分もすればその感情も忘れて生活に埋没していくであろう自分を思うとき。毎日が色を失って、残りの人生のすべてが懲役のように感じられるとき。そんなやり場のない不快感にすっと入り込んで掻き立ててくる。それでも生きていることは生きていないことより絶対にいいはずなんだと、生きていれば何かができるんだと、最後には説得されてしまう。「我々は、我々の物語を生きるために生きている」
ブルちゃん
2024/11/29 08:21

これ確か性描写に挫けて悲しくも挫折してしまった、、🤣!でも中村さんは好き🥰

ぶぶ
2024/11/29 09:38

ブルちゃん♡ おお〜そっか💦年齢性別問わず、性描写が苦手な人は多いよね🤔中村さん、基本的に重いけどなんか癖になるかも!もっと読んでいきたいなあ✨

が「ナイス!」と言っています。
ぶぶ
観る人を非日常の時間にいざなう舞台。役者さんたちは言うに及ばず、舞台道具に衣装、音楽に広報に劇場スタッフ、どれだけたくさんの人たちがこの世界を作り上げてくれたのかと、いつも畏敬の念を感じる。そんな華やかな舞台をテーマにしても、小川さんの作品世界はあくまで密やかで、そして偏執的。舞台を完成させる人には観客たちも含まれている。それぞれの観客たちやその周りにいる人たちの、日々の悲しみや失望、やるせなさや祈り、そんな現実が投影されて非現実の舞台はなおさら妖しく光を放つのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
ぶぶ
二十歳以来の再読。面白さは、まだよくわからない。哀しさは、だいぶわかったと思う。人類の話であるような、ただひとりの一生の話でもあるような。延々と繰り返される争い、乱痴気、憎悪、無気力。愛さなければ生きていけないようで、その実誰も愛してなどいない。そうやって、とっくの昔に定められた消滅に向かって必死に進んでいく己の姿を、喜劇だと笑える余裕もいつかは持てるのかな。死ぬ間際にでも読んで確かめてみたいものだ。フェルナンダが句点なしで3ページ半にわたって夫への恨みをぶちまけるシーン、好き。
ぶぶ
2024/11/23 20:24

二十歳の私へ。あなたがこの本をまったくわからないと思ったのは、ある意味とても健全なことだと思うのでご安心を。ただ、「この人結局何なの?」と理解に苦しんだアマランタは、少なくとも部分的にはかなりあなたに似ているのと思うで気をつけて、もう遅いけど。

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ぶぶ
直近の直木賞作品、残念ながら私には刺さらなかった。パンデミック×犯罪という謳い文句があったが、実際にはコロナ禍と絡めなくても書けそうな話や、散々使い古された題材をコロナ禍バージョンにしたような話が多く、無理やりコロナに絡めて売ろうとしてない?と邪推すらしてしまった…ただ、私自身は当時から仕事はほぼ在宅、休日も家で本を読めればいい人間で、経済的にも精神的にも影響は最小限だった。色々な面で辛い思いをした人や、人生が変わってしまった人が読んだら、込み上げるものがあるのかもしれない。
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ぶぶ
集団生活をする生き物たちの行動を、虫、魚、鳥、獣など多彩なラインナップで紹介。意外なほど多くの動物が協力し合って生きていることに驚く。罠にかかった仲間を助けるネズミ、障害のある仲間を敵から守る鯨たち。中には獲物であるはずの草食動物を育てるライオンなど、異種族間のエピソードまで。ディストピア小説さながらの究極の全体主義社会で粛々と生きる蟻や蜂たちには、畏怖の念すら覚える。知っている話もそれなりにあったけど、これだけ網羅的に生物の行動について書いた本を読むのはたぶん初めてで大満足。
ぶぶ
2024/11/19 20:20

たぶん出版社の意向だろうけど、原題「The Social Lives of Animals」を「動物のひみつ」とは、いくら一般向けでもどうかと思う。エッセンスがまったく伝わらないし、むしろ相当数の読者を逃すのでは。翻訳者も納得いかなかったんじゃないのかな。あと、私の愛する爬虫類と両生類が一切出てこないということは、社会生活をしないのだろう。そんなところも好きだ。

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ぶぶ
読み始めて3ページ目くらいで、これはなんだかすごい本かもしれないという印象を抱く。角、鉤爪、蹄、鱗…体から突然何かが出現し始めた庭の住民たち。美しくてどこかグロテスクな映像や絵や色彩が、読んでいる間ずっと頭の中でふわふわ漂っていた気がする。断片的だった物語の円環が閉じると、長い夢から覚めて、一瞬、ここはどこだっけ?と思うあの瞬間に似た感覚にとらわれた。意味やメッセージを探ろうとは思わないけれど、異物を排除しようとし続ける世界の哀しさを感じる。題名で読者を逃しそうだが、稀有な印象を残す秀作。
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ぶぶ
朝から秋雨の降りしきる日に新聞広告で見つけて、つい図書館に予約。『フーグ』が秀逸だった。不気味で怖いし、結末が見事でそうきたか!と。こんなにしっかりオチがつくホラーはちょっと珍しいのでは?寝る直前に読んでしまったので、眠るのがちょっと怖くなったし実際に怖い夢を見てしまった。『餓鬼の田』はふっと笑ってしまう脱力系、『白鳥の歌』『こっくりさん』は後味が悪い系。冷え込みはじめる秋の夜長に確かによく似合う。
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ぶぶ
清々しい読後感に心が洗われる。望遠鏡の仕組みがよくわからないからって序盤で諦めなくてよかった。もちろん知識不足によって最大限に堪能できていないのは残念だけど、それは読了時の感動をまったく損なわない。目眩くような異星人たちの世界との接触、その先の遠大な展開と示唆。遠くを見たい、新しいことを知りたい。何かの目的のためではなく、それ自体を目的とすることの意味への願いを、壮大な構想で描き出す。こういう興奮はSFでしか得られないのではないだろうか。だから理系音痴でも読み続けるのだ。
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ぶぶ
『武田の金、毛利の銀』に向けて。光秀を主人公とした作品は初めて読むかもしれないけれど、既存のイメージとの乖離は特にない。物語の大きな要素となる賭け事のからくり、たまたま別作品でほぼ同じ説明を読んだことがあり驚きがなかったのが残念だったけど、そこから乱世で生き残る人間の条件に繋げたのは上手いと思った。散々に言われている秀吉も、農民から天下人になるには才覚に加え、尋常でない努力と苦労があったはず。滅びるものも栄えるものも、歴史の中で自分の役割を果たしたのは同じだ。
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ぶぶ
アイスランドの作家さんは初めて。ジェンダーギャップ指数が15年連続世界一位の国でこういう作品が書かれることが意外だけれど、訳者あとがきで作者の言葉を読んで考えさせられた。政治や経済での男女差が縮まっても、個人のレベルで脅威にさらされる女性が減るわけではないかもしれない。事件以上に主人公の家族関係も気になり、続編ではどうなっていくのかなと思う。ミステリーの筋ではかなりご都合主義に思えるところもある。
が「ナイス!」と言っています。
ぶぶ
若い頃をちょっとほろ苦く思い出し、読んでいない時も続きが気になってしまう本だった。演劇という目標を共にする少女たちも、性格や能力、秘めた思いや目的はさまざまで。渋谷の雑踏で、自分たちだって実は彼らと同じくらいバラバラなのではないかとさやかが思うシーンが印象的だった。夢や才能があってもなくても、結局生きるのって大変だ。それは年をとっても全然変わらなくて、成長とはそれを知らんぷりする演技力のことなのかもしれない。
ブルちゃん
2024/11/05 08:11

うむうむ、中身はあんま変わってないよね🤣🤣

ぶぶ
2024/11/05 15:55

ブルちゃん💕そうなんだよー青春小説読むと、懐かしいなって思いつつ中身はたいして変わってないなって思っちゃう🤣自分なりの処世術は身につけていくけど、どんな状況でも悩みもあるよねえ💧無理せずやっていこうね〜✨

が「ナイス!」と言っています。
ぶぶ
テーマからすると少し雰囲気が優しいかなとも思うけれど、じんわりと印象に残る作品だった。勢いで政治活動に参加して収監された主人公。過酷な獄中の日々を、仲間たちと共にささやかな楽しみを支えに生きてゆく。明るく気のいい大二郎は本当に凶悪な殺人犯なのか?ということが一番気になりながら読んだが、登場人物で一押しは中田看守。根暗で冷徹だが筋の通った彼の存在は物語を引き締めてくれるし、時折見せる人情の欠片やかすかな笑顔に絆される。ラストは哀しくも透明感があり、どこか救いを感じた。
ぶぶ
2024/11/02 10:52

明治の受刑者の生活はもちろん今以上に過酷だが、当時の受刑者は日本にとってかなり大事な仕事をしていたということも印象に残った。彼らの生産物はしっかりと国庫を潤し、集治監の周りには新しい集落もできる。そして本書で書かれた硫黄採掘を含め、劣悪な環境で使い捨てにされていたのも事実だろう。政府の都合で有罪になった政治犯なども多いことを思うと、残酷なことだ。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/07/17(2712日経過)
記録初日
2011/03/19(5024日経過)
読んだ本
788冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
301759ページ(1日平均60ページ)
感想・レビュー
596件(投稿率75.6%)
本棚
12棚
性別
職業
専門職
現住所
東京都
自己紹介

現実世界から少し離れさせてくれるような本を好む傾向にあります。ファンタジーでもSFでも、歴史ものやハードボイルドなんかも。
あと生き物がすごく好きで、図鑑を眺めて過ごしたりしています。
基本は図書館なので、新しい本はあまり読んでいません。

好きな作家さん
・ミヒャエル・エンデ(わが読書人生の原点)
・いしいしんじ(絵画や音楽のような物語)
・梨木香歩(自分に通じるものを感じる)
・小川洋子(痛々しさになぜか救われる)
・司馬遼太郎(歴史小説への扉を開いてくれた)

私にとって読書記録はある種の日記。読んだその時に考えたこと、感じたこと、覚えておきたいことを自分のために書きつけておくという感じです。解説なども読まないことが多いので、的外れなこともよく書いているかもしれません。

読書メーターを始めてから、同じ本を読んだ方のレビューに共感したり発見したり、全然知らなかった本のレビューを読んでワクワクしたり…私の世界を広げてくれる全国の読書家の皆さんに感謝です。
どうぞよろしくお願いします♪

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