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2023年9月の読書メーターまとめ

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2023年9月に読んだ本
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2023年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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「母は鬼の看守で、私は卑屈な囚人だった」と娘は言う。まだ、娘の言葉には良心のためらいがある。娘は、母の見栄と思い込みに支配されたペットだった。だが、人間は人間である。ペット扱いされた以上、娘には牙をむく権利がある。
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2023年9月にナイスが最も多かったつぶやき

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2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:75冊 読んだページ数:19829ページ ナイス数:1119ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/789562/summary/monthly/2023/8

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2023年9月の感想・レビュー一覧
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新大関の豊昇龍。秋場所は苦戦したが、いざという時のしぶとさはさすが。なお、新三役から負け越しなしで大関昇進したのは、昭和以降の新大関94人中、豊昇龍で23人目。戦前を眺めれば、武蔵山と前田山が、小結から関脇を経ずに大関へ。当時の番付運もあろうが、両名とも後に横綱昇進しているところから見ると、それだけ当時の好角家の目が確かだったということ。今は、何となく3場所33勝以上が昇進の目安とされており、まずマスコミが騒いで、理事会が後追い承認しているように見え、詰まらない。
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明治維新後の北海道が舞台。先住民蹂躙への批判がベースにある。作者が若い頃、他意なく西部劇を面白がった慚愧もあるか。ストーリー展開から、シュマリが北海道開拓のパイオニアになりそうな気がするが、中下巻未読のため、何とも言えない。
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腎臓病、前立腺癌、冠動脈狭窄と大病に見舞われる佐藤氏。だが、最良の主治医片岡氏と巡り合えた。患者と医師との信頼関係から、人生の価値観まで語り合う二人。思い違いの平等思想は自己責任という負を生み、現在の潮流に沿わない長子相続型は、かえって弱者救済の責任が強者に備わると、敢えて問題提起する佐藤氏に、患者と向き合う中で、寄り添うべきかで強く指導すべきか常に悩んでいると共感する片岡氏。片岡氏も前歴のJR職員時代の経験を医療現場に活かしており、発言も示唆に富む。
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大空遊平師匠の自己PR欄に「事故で右腕を失いました」という記述が。wikiによれば、酔っぱらってホームから転落し、電車に轢かれたとのこと。漫才協会にはナイツがいる。彼らが必ず師匠の花道を作るはず。あと、昔昔亭桃太郎師匠がサングラスなのが気になる。目を悪くされたのか。桃太郎師は鶴瓶師との二人会で、ベー師よりも笑いを取り、嫉妬させた人物。いついつまでもお元気で。更に米丸師匠。歌丸師の師匠である。98歳にして未だに現役。噺家の訃報が続く中、更なる長寿を祈る。
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「寝台を求む」の一詩。女には逃げ場所があって、男にはないと言いたいのか。甘ったれるな。寝台のあるなしは、すべて自分自身の捉え方。
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神に近づきたかった老人と、彼を思慕する少年。だが、春の鼓動の鮮やかさを前にして、老人の遠回りの人生は何だったのかと思う。少年も、それに気づき、新たな人生を歩み始めるはず。
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Kの死因を「それは私にとっても五里霧中であります」と主人公は前置するが、後に述べる推理は、ほぼ確信だろう。月に昇天したKへの憧れさえ感じさせる。
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「母は鬼の看守で、私は卑屈な囚人だった」と娘は言う。まだ、娘の言葉には良心のためらいがある。娘は、母の見栄と思い込みに支配されたペットだった。だが、人間は人間である。ペット扱いされた以上、娘には牙をむく権利がある。
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「自然に備わっているものは、意思にによって作り出すことのできるものに比べたら、たいしたことはない」「それらすべてにおいて、それぞれの人をただ一つの性に所属させることに限界があるのは明らかである」等、アリバイめいた言葉を所々に挟み込む著者。だが、著者の興味が別のところにあるのは自明。
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無着成恭が戦後中学校教師として、山村の生徒に、生活苦と格闘する自らの姿を表現する方法を伝授し、それを全国に発信した功績は尊い。だが、生徒の思いは複雑。そのまま無著先生への思慕に繋がっていない場合もある。一つ気になるのが、無著先生の教師時代の写真と近影が作り笑いであること。
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私も高校時代、寮生だったので、愛校精神には共感する。特に校歌。中でも、大阪高等学校の「嗚呼黎明は近づけり」にシンパシーを覚える。本書は触れていないが、在学生が作詞したものと想像する。他の者にこんな気概を詞にすることは無理。
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イエスは罪人の罪を赦し、間接的に、弟子たちの不信に批判を加える。十字架で串刺しにされたイエスに対し、弟子として贖罪するには、イエスを宣揚するしかない。キリスト教は弟子たちの止むに止まれぬ思いで広まったことが分かる。イエスは人間の急所を知っている。
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未来は科学時代が到来すると想像し、SF漫画を開拓した著者。だが、案に反し、本作の連載が開始した1970年代初頭は超常現象ブーム。本作も時代の風潮を巧みにストーリーに織り交ぜている。その結果、子供のみならず、大人も魅了する深みのある作品となった。一話完結ではあるが、三つ目族のルーツを探るという一本のテーマがあり、興味を逸らす暇を与えない。
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本州北端で、ラムネや水無飴等僅かな品物を並べた茶店の守りをする少女。売れようが売れまいが、父は何も言わない。ある日、近くの滝壺に誤って落ち、溺死した青年を目撃。だが、少女の日常は変わらない。そんな無為な暮らしに何の意味があるのかと父に問う少女。父は答えられない。人は絶望すると、善からぬ方向へ歩みを進めるが、安易に少女を責められない。物語の展開はさておき、舞台がひなびていて趣深い。つげ義春の作品を思い出す。
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普段は愚才なのに、あることをきっかけに天才に変わるというストーリーはよくある。だが、作者は天才に変貌した主人公に狂気を加える。「重すぎる小包」の章は、その典型。読者の子供たちには重すぎるテーマだが、その天才を制御する女性を狂言回しとし、緩和する。本作が名作として残る所以。
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国際プロレスの立ち上げのきっかけから、TBSから東京12チャンネルに放映権がうつってからのもがき、そして崩壊までの流れが一望できる。特に団体設立に深く関わり、現在80を超え、今も実業家として活躍する元プロレスラー、マティ鈴木の証言が貴重。団体に一時期所属したシャチ横内の悪評や、80前まで現役を貫き通したジプシー・ジョーへのインタビューなど、好奇心をかき立てる。
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第三の目を露わにしたときのサイコパス性。その目を絆創膏で隠し、無能になったときの落差があざとい。加えて、和登さんが、そんな写楽に好意を寄せる動機が不明。その辺りの不自然さは、作者が今後は走りながら説得力を持たせていくのだろう。
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願わくば、宋の癌、高俅、童貫、楊戩、蔡京の四人に天罰が下る姿を見たかった。それは自明のため、描かなかったということか。
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カントは「経験の可能性の条件が同時に経験の対象の可能性の条件」と説く。つまり対象が美だから人間が美と感じるのではなく、人間が美とは何かと認識しているから、対象を美しく感じるということ。人間としての能動性がある。言い換えれば、宿命など自分の信念で転換できるということ。すべての人間に最高善があると信じること。そこには宗教性さえ感じられる。特に仏法と親和性がある。
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動機に脈絡なき連続殺人鬼、シリアルキラーは女性にはいない、又はアイリーン・ウォーノスが初めてとの声がある。それに対し、ヴェルマ・バーフィールド、ドロシア・ブエンテ等実例を挙げて、それに反論する著者。日本でいえば、大口病院事件で次々と患者を殺めた女性看護師もその一人か。彼女らに唯一共通することは、犯罪者自身が「幼年期の残酷な水槽の中で生まれた被害者」だったと著者は指摘。サイコパスはそれに当たらないように思うが、幼い頃の悲劇を避けられれば、後の凶悪犯罪に繋がらなかったという推論に、ある程度共感。
ミカママ
2023/09/11 04:51

アイリーン・ウォーノスのドキュメンタリーは読みました。快楽で女性を殺すシリアルキラーとは明らかに毛色が違いますよね。いただいていきます👇ポチッ

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石森章太郎姉の突然の死。悲しみにくれ、仕事が手に付かない満賀。そんな感傷を、甘えるのもいい加減にしろと、秋田書店の壁さんが断ち切る。感傷と甘えが同義語ということを壁さんは知っていた。今は何かと言葉に躊躇してしまう時代だが、叱らなければ、かえって無慈悲。
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梁山泊にも、不運はある。人徳ある晁蓋という首領を喪ってしまった。だが、呼延灼など、敵さえも味方に引き入れ、更に、玉麒麟こと、豪傑魯俊義を招く。これも、すべて、一部の腐った者に苦しめられる万民を救うという大義を果たすため。そのためには、異体同心が必要ということを、梁山泊の一人ひとりが分かっている。
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絶対的権力は絶対に腐敗する。宋国がその典型。だが、権力に与する者の中にも、世を憂える者がある。彭玘然り、轟天雷然り。心ある者は、善の集まりに吸い寄せられていく。
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命がけで父を梁山泊に招く宋江。それが羨ましくなった鉄牛が母を迎えに行くも、途上母が虎に食い殺される。「忠」より「孝」を尊ぶのが儒教。
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昭和14年生の著者。マンガ草創期と著者の少年時代が重なる。著名な倉金章介の「あんみつ姫」よりも、無名の早見利一の「てるてる姫」の方がチャーミングでよかっただの、正規の販売ルートを持たず、露天販売される「赤本」の一つ、サザエさんのバッタ本、杉本町子の「シルコさん」が思い出深いだの、80歳以上の方アルアルがふんだんに詰め込まれている。
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竜兵さんが亡くなったのは「事故」だと思っていた。べろべろに酔っぱらた末の思い付きだろうと。だが、本書を読み、コロナ禍で仕事が停滞したことや仲間に会えないことによる鬱、腰痛、不眠症、そして師とも仰いだ志村けんさんの突然の死去等から、死魔がじわじわと責め寄ってきたことが分かる。でも、やっぱり自ら生を絶つのは我儘。一番つらい目に遭ったのは著者。
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名古屋場所幕下4枚目の高橋が見事勝ち越し、秋場所四股名を変えず新十両に。蔵馬、輪島等はそれなりに四股名に見えるが、日本の苗字ランキング10位に入る「高橋」姓のまま関取になったのは、昭和43年5月以来とか。その昭和43年の高橋は、関取を機に改名予定だったが、届出ミスでそのままになったらしい。こういう、世間では看過されているが、何か引っかかることを教えてくれるので、本誌を定期購読している。
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名古屋場所、元幕内芳東が、名古屋場所序二段24枚目で4勝3敗と見事勝ち越し。彼は46歳。長身だが取口はやや受け身。こつこつと頑張る姿を神は見ていたのか、10年以上前、遅咲きの新入幕。再入幕も含め3場所を勤めたがいずれも大負け。やがて、現在の地位に収まる。でも辞めない。ネットニュースによると、今でも地元の方々が「頑張れ」と声をかけてくれるという。昨今、角界も乱世であり、大関に昇進しても、不運で陥落というパターンに驚かなくなったが、芳東のように低空飛行ながら"郷土の星"という力士も存在していい。
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不遇はあれど、好漢は性質の似た者と結び付く。晁蓋しかり、宋江しかり、花栄しかり、そして梁山泊に集い、大義が固まる。逆もまた然り。悪は悪でつるむ。勝敗は歴然。ただし、正義の集まりであっても、首領がその器たるかは重要。獅子身中の虫ということわざもある。梁山泊の王倫がその座を降ろされたのがその象徴。
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「不死鳥」の章。二百歳まで生きた老人を描く。「なんというみにくい姿」とのBJの言葉がすべて。天寿を全うすることも素晴らしいことだが、仮に人生短くとも、善く生きることが大事であることを再確認する。
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読書データ

プロフィール

登録日
2017/09/01(2587日経過)
記録初日
2017/09/01(2587日経過)
読んだ本
5002冊(1日平均1.93冊)
読んだページ
923814ページ(1日平均357ページ)
感想・レビュー
4218件(投稿率84.3%)
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