ゲイが集うクルージングスポットで血まみれのブラックミックスの男が発見された。 その男の恋人である主人公は誰がやったのか観察している。 愛憎？ヘイトクライム？ 被害者、加害者、誰もがなりうるということなのか明確なことは分からないが独特の文章で描かれる。ずっと地下の青い海の闇で色んなものが蠢いてる感じ。芸術的。でも、あらすじが掴めたのか掴めてないのか難しい。

トランスジェンダーがテーマ。 ～わたしにはながいぶんしょうがかけない ながいぶんしょうを担うだけの一貫した人格がないから わたしは引き裂かれていてばらばらでこなごな～ 最初誰が誰か分からないまま会話文が続き、読みにくい。でも、少し整理しながら読むと分かってきて、読み進めるととても切ない青春文学だった。一つの学校の一つの部活にこんなに何人も性別の悩み抱えた人揃うのも珍しいとは思ったが、トランスジェンダーの葛藤が垣間見れたような気がする。 芥川賞候補作後追い。後は受賞作を残すのみ。

人間に実験されるボノボ視点？ と思いきや、試合中に大失態を犯してしまったアスリート視点？ 妄想と現実が入り交じって不思議な世界。猿との共鳴かな。 SNS炎上問題や動物にアテレコを入れて勝手に動物の気持ちが分かった気になっている人間の滑稽さが面白かった。

ゲイが集うクルージングスポットで血まみれのブラックミックスの男が発見された。 その男の恋人である主人公は誰がやったのか観察している。 愛憎？ヘイトクライム？ 被害者、加害者、誰もがなりうるということなのか明確なことは分からないが独特の文章で描かれる。ずっと地下の青い海の闇で色んなものが蠢いてる感じ。芸術的。でも、あらすじが掴めたのか掴めてないのか難しい。

私のことをちゃんと忘れてと言う彼女。しかし主人公の僕の心の奥には彼女のいたスペースがすっぽり抜けたまま。 新しい結ばれなさを描いた恋愛小説。愛と解放。 ノルウェイの森を思い出さずにはいられない。 現代版？ 村上春樹好きでも好みは分かれそう。 走り読みした後すぐじっくり味わいながらもう一度読んでみたけど…。あらすじが似てるとどうしても比べてしまう。村上春樹を読んでいる時の意識の階段を降りていく感じと、あらすじではなく文章全体が作り出す空気みたいなものに心の避難所を感じるという感覚はなかった。