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2024年5月の読書メーターまとめ

たこい☆きよし
読んだ本
31
読んだページ
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感想・レビュー
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2024年5月に読んだ本
31

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たこい☆きよし
実在したという文豪たちの蔵書を貸し出していた貸本屋「鎌倉文庫」をモチーフに、篠原家のクローン三世代(笑)が全員関わるなかなかトリッキーな一作。愛書家の夢のようなモチーフもさることながら、構成も謎解きのためのヒントの入れ方もミステリとしてよくできていると思った。
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2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

たこい☆きよし

2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:35冊 読んだページ数:4654ページ ナイス数:122ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/814149/summary/monthly/2024/4

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2024年5月の感想・レビュー一覧
31

たこい☆きよし
1年しか経っていない割に、登場人物たちの身長がグッと伸びて顔立ちもだいぶ大人びている。現実の一年で育ちそうな域を超えているが、そこは精神的な成長も交えてのマンガらしいデフォルメ表現の一種かもしれない。この巻の前半あたりは連載で読んでいてもやや物足りなさというか、話運びがやや予定調和に思えなくもなかったのだが、後半に入ってクインザの所業のエグさで盛り返した!?
たこい☆きよし
思えば覆面作家時代の初短編からして落語好きの女子大生と憧れの落語家による日常ミステリで、それが『六の宮の姫君』や『太宰治の辞書』と言ったほぼ日本文学論文のような内容に推移していった。中野のお父さんはほぼご本人と思われるお父さんがメインだが、今回は文学、落語うんちくと親父ギャグだけでほぼ一冊。登場する老作家も知識面ではほぼお父さんと同格で、三人でのやりとりは北村薫分身対決? エッセイから派生した「本の私小説」とのネタの住み分けは親父ギャグにできるかどうか、とかで分けているのだろうか?
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たこい☆きよし
最終話のWEB発表が2024年3月…。長く書き継いできた物語に現実の事件が覆い被さるような中、表紙となっている若菜の作中での葛藤は作者自身のものでもあったのだろう。大勢の登場人物がいろいろな視点から語る言葉の数々に真摯さを感じる。Twitterやあとがきにある表紙と裏表紙の対応が電子書籍版では見れなかったのはちょっと残念に思う。本屋で手に取って確認してみよう。
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たこい☆きよし
紗名の家出がひと段落、と言ったところだが、その過程で蔵六の過去がだいぶ明かされてきた。やっぱりただの花屋のじいちゃんじゃなかった(笑)。オーパーツ的なものも出てきて、謎がいろいろ明かされたりするのか? 今巻は広告ページもあったけど、これ、2年7ヶ月ぶりの新刊だったのか!? リアルタイムで追っかけてる人はこの家出をそれだけ待たされて読んだのか…。
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たこい☆きよし
冒頭までハリーの夫探しゲームの種明かし編で、一気に後半戦へ。連載で読んでいた時も思ったんだけど、物語を収めるためにちょっと駆け足になって、前半にあった「予想もしない展開」はややなりをひそめた感じもする。それでも面白いんだけど、登場時あれだけヤバげだったナジェイラの扱いは今読んでももったいなかったんじゃないか、という気がする。
たこい☆きよし
アニメでも観ていたので復習的な読書なんだけど、これをちゃんと動かして表現しているアニメ版のスタッフはすごい。あと、1クール以上なのにこのクオリティで連続放映できているのもすごい。しかし、ネットでもだいぶ話題になっていたあまりにもエグいシーンはマンガの方が淡々と読めるかも。あと、蘇生のための遺体収集は迷宮から運び出しても蘇生できるけど、迷宮出てから死ぬと呪いがないので普通に死ぬ、というのがなるほどというかなんというか(ちょうどこの巻の中で呪いが魂に対して行なっている処理?も説明あるし)。
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たこい☆きよし
紗名と蔵六がケンカして紗名が家出した、その原因がカットバックで語られていくが…。ワンダーランドがいよいよ「ソラリスの海」的になってきた。アリスとソラリスが同居するような世界観を発想するとは。今巻はテーマ的にもだいぶ『ソラリス』に近い印象。深い。
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たこい☆きよし
今回は表紙サギ(笑)じゃなくて、ちゃんと表紙の彼女のエピソードあり。一歩踏み出してうまくいくことと、踏み出すタイミングを逸した対比が切ない。他、仮面夫婦のカミングアウトなんかもあって、ちゃんと幸せそうなカップルも二組出来上がったんで、他も応援したくなる。
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たこい☆きよし
ラギネイのクーデター騒ぎで花鹿がラギネイ入り。カールと出会い、ナジェイラも登場。ほぼ役者がそろい、この巻のクライマックスはルマティとハリーの邂逅。ここまででまだ半分。しかし、それぞれのキャラに起こったことがすごい勢いで共有されているのが、ストーリー展開上はスルッと読めるんだけど、冷静に一歩引いてみると、各陣営の諜報員、めっちゃ優秀過ぎないか(笑)!?
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たこい☆きよし
このあたりもアニメで観て「なるほど」と思った。迷宮が風化して壊れないなら、そのための修復システムがある。魔物や植物の食物連鎖については先に説明されていたけど、迷宮の中はひとつの生態系システムを丸ごと作り上げていて、実は建物などの修復すらその一部、という観点はちょっと新鮮。あと、のほほんとして見えるけど、たくさんいる冒険者パーティーの中ではもともと一目置かれていた、というのも、実際冒頭からラスボス戦的なレッドドラゴンと戦っているからなるほどなんだけど、そういう第三者視点も面白い。
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たこい☆きよし
ワンダーランドが「赤の女王」紗名の代わりに(?)生み出した「赤の王」が旧研究所の地下からワンダーランドを現実世界にあふれさせ、ルッキングラスをばら撒き始める。起こっている現象の表現系としては『エヴァ』のネルフと人類補完計画っぽくなくもない。こういう話に展開していくとはおもっていなかった。一見、「普通の世界で成長した登場人物たちが過去を懐かしく思い出している回想」と思われたここまでのモノローグが、実は読んで感じていたものとは別物だったのかもしれない。
たこい☆きよし
前巻の危惧が最悪の展開になりかけたところで、共通の趣味の音楽が全部持っていっていい感じにさやに収まった。性格難ありかと思った彼女もこうしてみると応援したくなる。音楽に心を持っていかれるくらいの経験は身に覚えがある。一方で、すれ違いで会えないまい子が暴走気味…のところで次巻に引いちゃった。2024年5月、今並んでる雑誌では表紙の二人、連載の方ではなんとかなっているのか?
たこい☆きよし
今回は運動会回想エピソードがウェイト高いものの、冒頭から一人暮らしの芸妓さんのお留守番してると部屋の鍵をもらっている男性が何人もやってくるあたりにこの世界の闇が忍ばせてあると思った。座敷に上がっていると踊るだけじゃなくて宴会でビール注いで回るのはセットで夜も遅い。ほのぼのでオブラートかかってはいるけど、いろいろ考えさせられる。
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たこい☆きよし
前巻で提唱された迷宮における人の蘇生に関する呪い(魔法)そのものをめぐるインターミッション的なエピソードから、レッドドラゴンとの死闘でまるごと一冊。ここまでの巻も含め、コミックスにした時にちょうどいいバランスでストーリーを構成、配置している印象。アニメの方で先に観ていたとはいえ、ゲームのRPGとかではボタン選択して一発、みたいなキャラクターの蘇生のプロセスや限界などを食事や生態系と同じくきちんと体系立てて描いているのがすごい。ただのグルメコミックじゃなかった。
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たこい☆きよし
「アリスの夢」という現象が公表された後もその影響はありつつも日常が続くあたりは、現代的ポスト・アポカリプスという観点で『天気の子』や『シン・エヴァンゲリオン』あたりの作劇とスタンスが近いかも。それにしても展開がいきなり不穏だ。
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たこい☆きよし
アリス特集。何年か前に角川文庫版で二冊とも読んだけど、別の版でも読んでみようかな。
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たこい☆きよし
江戸川乱歩が名探偵役をするライトミステリ。ミステリとしての謎解きや語り口は軽め。「かつて短期間存在した書店」というネタでは、ちょっと前に読んだ『ビブリア』シリーズ最新作にも通じる。実在の作家、詩人にまつわるネタでは北村薫にも通じるところがあり、読者視点では面白い偶然とも言えるが、比べてしまうと実在の北村薫の文学探偵としての私小説の凄みが逆にクローズアップされるかも…?
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たこい☆きよし
いわゆるRPG的なダンジョンものの世界観を魔術だけじゃなくて生態系まるごとの構築とか、蘇生可能なのがダンジョンにおける呪いの一種として定義するあたりがいかにもなRPG世界にロジックを持ち込んでいて上手いと感じる。あと、パーティの契約や人間関係などの社会性への目配りもあり。
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たこい☆きよし
銀ブラしていて教文館に立ち寄ったら目に留まった一冊。装丁がまずよいが、内容も植物学、分類学的に興味深い内容をコンパクトにまとめてある。在来たんぽぽが実はけっこう健在なのはおさんぽで観察して知っていたけど、西洋たんぽぽが実は在来種との雑種にだいぶ置き換わっていたというのは初めて知った。あと、たんぽぽの出てくる文学ガイドもあって、『たんぽぽのお酒』だけじゃなくて『この世界の片隅に』も紹介されているのがちょっとうれしい。
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たこい☆きよし
2012年にポートランドのパウエルズで書店員さんオススメで購入した仲良しのたこといかの絵本以来、マイ・フェイバリットなんだけどなかなか訳されないタオ・ニュウさんの最新作。予約購入したけど、アメリカから発売日に一月遅れで届いた。これもなかよしのトナカイとキツネの物語。リバーシブルで両方から読めるトナカイの物語とキツネの物語が真ん中で合流するのが楽しい。
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たこい☆きよし
1巻でもエピソード表紙に懐かしの方眼紙マップが出てきたけど、ダンジョンで死んでも生き返ることができるのが当たり前の世界。画面の向こうにあるという感覚の世界で、なんちゃって中世っぽい飯屋での食事ではなく、自前調達で「ものを食べる」ために何をするかがポイントではあろう。しかし、アニメでも「おお」と思ったけど、動く鎧の正体と食べ方がいちばんトリッキーかな。
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たこい☆きよし
これも子どもの頃は未読。「ピーター・パン」「しかになったおひめさま」「ペーターのうわぎ」「あおいとり」の4編だが、作者不詳で織物の工程についての教育童話っぽい「ペーターのうわぎ」以外はけっこう「それでいいのか!?」的な唐突感がむしろふしぎな味わいに。解説は大人向け作品の翻案について、なので、対照させると苦心の後が感じられるか。
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たこい☆きよし
ワンダーランドとルッキングラスの正体の一端が語られる。超能力ものというか、スタンドバトルのような始まり方から、一種のソラリスの海のような異なる知性体とのコンタクトものへと発展したような…。その世界への理解と、紗名の自我の形成・成長がリンクしているのがこの作品の肝かもしれない。
たこい☆きよし
1巻出た頃に店頭の見本で冒頭を読んで以来。アニメの方をだいぶ先まで観てからの原作読書になるけど、まあ、安定の面白さ。アニメの方も、原作リスペクトでよくできていることが実感できた。
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たこい☆きよし
人生そのものが文学・文芸研究という境地の北村薫の私小説シリーズの最新刊。今回の主題は主に萩原朔太郎だが、言葉としての「猟奇」の意味の変遷への考察から始まって、ラストにまたひょっこり「猟奇」の話が出てくるのも楽しい。本、映画含め、リアルタイムで出会う事物がタペストリを織り上げるような様相。著者が一連の文章をエッセイではなく「小説」「私小説」と題したくなった想いが時系列で読み進むごとに腑に落ちてくる。文学使いは引かれ合う(笑)。北村薫の奇妙な冒険はまだまだ続く。創作含む全作を通じての文学のオーラルヒストリー。
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たこい☆きよし
今回は本編の中学時代の本歌取り的なエピソードが散りばめられていて、いろいろとにまにまできる。それにしても、結婚までしても相手の当時の本心?にちゃんと気づいてないっぽい西片もある意味すごい。そんなんで、どうやってゴールインしたのだ(笑)?
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たこい☆きよし
実在したという文豪たちの蔵書を貸し出していた貸本屋「鎌倉文庫」をモチーフに、篠原家のクローン三世代(笑)が全員関わるなかなかトリッキーな一作。愛書家の夢のようなモチーフもさることながら、構成も謎解きのためのヒントの入れ方もミステリとしてよくできていると思った。
が「ナイス!」と言っています。
たこい☆きよし
VR空間に夏のヴァカンスを体験するために構築された現実と見紛うほどの仮想リゾート。現実世界からのゲストが訪れなくなって1000年を経て、リゾートの住人を演じ続けてきたAIたちの世界が破壊プログラムの攻勢で崩壊する。崩壊の過程で暴かれるリゾートの闇。華やかに見えた世界がぐずぐずになっていく展開は『零號琴』にも通じるものがあるが、背徳と異形のイメージは絵にすると萩原一至のマンガのように感じられる。過剰なグロテスク。
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たこい☆きよし
紗名が未発達の感情を「モシャモシャする」といって持て余しながらも折り合いを模索してるあたりは、自我の形成過程という感じか? あと、これまでの巻で一番『アリス』っぽいモチーフガンガン出てきたかも。
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たこい☆きよし
『源氏物語』特集。改めて、いろいろな人の現代語訳があるなあ、と思ったり。ふろくの『シカしかいない』がおかしかった(笑)。
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たこい☆きよし
今回は肩たたき勝負が特によかった。一見普通に叩いているのに、なぜ「お母さん」のはそんなに気持ちいいのか(笑)!? いったいどんなコツが!?
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/09(2934日経過)
記録初日
2015/01/01(4007日経過)
読んだ本
2033冊(1日平均0.51冊)
読んだページ
366461ページ(1日平均91ページ)
感想・レビュー
2033件(投稿率100.0%)
本棚
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