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2024年4月の読書メーターまとめ

たこい☆きよし
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感想・レビュー
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122ナイス

2024年4月に読んだ本
35

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たこい☆きよし
年代は微妙に近未来ではなくほぼ現代。ただし、現代には実現していないテクノロジーが介在することで、ありえるかもしれないと思わせる物語。児童虐待とそれをめぐる家族関係のもつれは普通に描けばただのイヤミスのバリエーションになりそうなところ、語り手の感情を排した語り口で重くもじめじめにもならずに読ませる。一方で、最後に感情を排した存在と対話させることで、逆に主人公の人格や感情のありかが逆照射される。極めて内省的な『幼年期の終わり』と言えなくもないかもしれない。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

たこい☆きよし

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2024年4月の感想・レビュー一覧
35

たこい☆きよし
なるほど、いちおう最初の2巻でひと段落ではあったのか。非人間的な「研究所」解体で野に放たれたもの、一方、「研究所」設立の理由でもあった自然発生的に生まれてくるもの、その交錯が生む新展開。とはいえ、各キャラクターのバックグラウンドはいろいろシビアだ。
たこい☆きよし
スピンオフ2巻目。二人が普通に「お母さん」「お父さん」と呼び合ってるのが微笑ましいと思いつつも、自らのあらゆる能力を想い人と円満に恋愛関係になって、安定した家庭生活を送るためだけに注ぎ込んでいる(元)高木さんの有り様にいささかもやっとするところもなくもなかったり。
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たこい☆きよし
年代は微妙に近未来ではなくほぼ現代。ただし、現代には実現していないテクノロジーが介在することで、ありえるかもしれないと思わせる物語。児童虐待とそれをめぐる家族関係のもつれは普通に描けばただのイヤミスのバリエーションになりそうなところ、語り手の感情を排した語り口で重くもじめじめにもならずに読ませる。一方で、最後に感情を排した存在と対話させることで、逆に主人公の人格や感情のありかが逆照射される。極めて内省的な『幼年期の終わり』と言えなくもないかもしれない。
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たこい☆きよし
この作者さんの持ち味のちまちました絵で109ひきのどうぶつたちのかくれんぼ大会をスタートからおしまいまで。どうぶつたち以外にも仕込んであるものがたくさんあるので、無限に楽しめそうな絵本。
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たこい☆きよし
『カラーパープル』の著者が911をきっかけに書いたたという絵本。ある意味ストレートすぎるくらい。戦争をイメージさせるための油彩絵の具をぐちゃぐちゃに固めた半立体のオブジェのような部分がちょっとシン・ゴジラっぽいかも。
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たこい☆きよし
徐々に影響を与えあっていくキャラクターたち。ズボラの範疇を逸脱せずにレパートリーを増やしていくバランスが、この先どんどんむつかしくなっていきそうな…(笑)。
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たこい☆きよし
うぇぶりの本編の方の無料公開が5巻までなんだけど、「あのエピソード」をスピンオフさせた姉妹編。娘のちーちゃんが容姿はお母さんそっくりだけど、性格はお父さんっぽいのがポイント。しかし読むまで気がつかなかったんだけど、原案と作者が別なのね。画風にそんなに違和感はないものの、ちょっとびっくり。そういう手があったか!?
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たこい☆きよし
いかにもマンガな絵柄と対照的に、描かれるシチュエーションは生々しく苦痛感を感じさせる。知性と疑似知性の差、という哲学的な命題にも「曲がったことが嫌い」という一貫性で対峙する蔵六じいちゃんがただものでない。しかし、秘密機関に属する同士、相手の能力を探り合いながら戦う超能力バトルとしてはジョジョとかブギーポップっぽい面もあるように感じた。
たこい☆きよし
飼っていたこねこがいなくなった女の子、ネネットが街中を探しまわる。とにかく絵がかあいらしい。解釈の自由度を残すラストも味わい深い。なお、原題はただのミヌーで「こねこ」の意味とのこと。
たこい☆きよし
ティーカップに故郷の土くれを入れて、小さなボートで大海をさまよう少年。読み始めはもう少しリアル寄りの寓話かと思ったが、寓意はありつつもまずは絵のビジョンを楽しむ絵本になっていると思う。この世界には同じようにさまよう子どもたちがおそらくたくさんいて、陸地にたどり着くのも出会うのも、奇跡のようなものなのだろう。
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たこい☆きよし
愛蔵版ではボリューム的にちょうど1巻がユージィン編、2巻がルマティ編になっている。今回気がついたのは各キャラクターの横顔のシュッとした描き方の魅力。そういえば、こういう絵柄は同じLaLaなら画風的には別に見える安孫子三和や岡野史佳、あと『BANANA FISH』の頃の吉田秋生あたりも近い横顔の描き方をしていたように思う。美形キャラの描き方のひとつの様式かもしれない。物語の方は畳みかけるようにラギネイの陰謀劇の様相に。あと、初出は同人誌という作者の昔話は初めて読んだ。
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たこい☆きよし
冒頭とラストのエピソードが対になってキュンキュン! もう、この巻が最終巻でもいいくらいのテンションだ(笑)。本屋での西片の「愛読書」からのまさかの水着選び、友だちからのゲームの誘いより高木さんと一緒に帰るという選択。それにしても、高木さんの先読みがすごすぎて、ほとんどテレパスの域!?
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たこい☆きよし
お互いに脳内に妄想の友人知人を住まわせて、それを自覚して楽しんでいるちょっとメタな味わいが作風として定着してきた感じ。それぞれに料理に対するスタンスが違う理由となった環境や性格がありつつ、なんだかんだで認め合って仲よく共存しているのが癒しポイントかもしれない。
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たこい☆きよし
『ロンドン・アイの謎』の作者ご逝去時にはタイトルしかなかったという続編。原著の文体は未見だが、キャラクターの性格、行動、謎解きプロセスの組み立て方は異色の自閉症少年探偵を主人公としたヤングアダルトミステリとして、しっかり二部作にふさわしい内容になっている。本編のラストと謝辞に最後を読むとちょっとほろっとくる。ニューヨークには行ったことないけど、この先行ける日は来るだろうか…
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たこい☆きよし
1巻目は高木さんがそれほどかわいく描かれていなかった感じなんだけど、3巻あたりから「ここぞ」というところですごくかわいく描かれている感じ。単純に作者に絵の描き方の進化という側面もあるかもしれないけど、それがちょうど、「西方視点での高木さん」の見え方とシンクロして、ちょうど作品にあった味になってる気がする。
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たこい☆きよし
『鏡の国のアリス』をモチーフにした不思議なSFマンガ。想像に力で世界そのものを創造してしまえるらしい少女と、花屋の割に何故か顔が広い、曲がったことが嫌いな老人。何がどうなるのか、まるで先が読めない。
たこい☆きよし
バブル真っ盛りの新入社員研修で閉鎖したばかりの工場に街をひとつ作る、という構想が華々しく説明されて「大丈夫なのか」と思っていたらバブル崩壊、それでも開業にこぎつけ、開業してみればけっこう注目度高く、アニメ『マーマレード・ボーイ』にまで出てきてびっくり。出張の他、原田知世やムーンライダーズのライブ、ガーデンシネマ、写真美術館などにはずいぶん通っている。特集の始まる前のページがカラオケ番長のコラムというのも不思議な縁かもしれない。
たこい☆きよし
言わずと知れたビクトル・エリセ監督作品『エル・スール』の元となった短編小説。以前も出ていたが未読。エリセ最新作公開のタイミングで新装版となったので、読んでみた。映画にも使われている幼少期の親娘の神秘的な関係は小説にもあるものの、全体としてはマジック・リアリズムの雰囲気のある作品だった。
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たこい☆きよし
なんだかんだで席はいつも隣、登校はともかく下校もいつもいっしょ。傍から見たらもうカップルにしか見えない、という視点が盛り込まれる尾行エピソードが楽しい。しかし、何をやっても負け続けでも一緒にいられるメンタルは真似できる気がしない。
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たこい☆きよし
ようやく一歩踏み出した二人は、仕事や体調からくる微妙なすれ違いのもどかしさも含めて微笑ましい。一方で表紙の彼女は考え方も行動も主人公の裏返しで、同じ悩みにどう対峙してきたか、鏡のような存在と思う。なんというか、こちらの彼女は「一緒にいて楽しい相手がいちばんいい」ということを認めることができるのか、自分の思い込みの瓜を破ることはできるのか。いろいろ不穏が仕込まれてきた巻。
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たこい☆きよし
南仏とイタリアで過ごした著者の幼い頃の想い出がシンプルな線とコントラストを強調した画風で描かれる。淡い水彩でにじみもあるものの、1980年代に流行ったカラートーンをざっくり配置したマンガやイラストに風合いが近い。絵本だけど文章は多めで、訳文がリズミカルなのは、原文のニュアンスをなるべく伝えようとしたのかもしれない。著者は日本で共感してもらえるか心配していたっぽいけど、幼少期に親戚の子どもたちが集まっていたのが終わりを告げる日がいつかくるという感覚は共通だろう。千明初美『いちじくの恋』をちょっと連想した。
たこい☆きよし
まあ、めんつゆで手間を減らしてるだけで、他のものは炒めたり煮たり、ちゃんと料理してるよね(笑)。家庭内で「できる姉」を演じてるお姉ちゃんの方がまるで料理できないのが個人的にはちょっとリアル(笑)。あと、メインの二人が家庭環境や料理スタンスは正反対でもなぜか仲がいいのがポイント。
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たこい☆きよし
「からかい」の毎回のネタがよく尽きないものだと思うが、これが本編全20巻、続編まで続いてるのはすごい。淡い恋愛感情もお互い意識しながらのやり取りに、すでにカップルになっている同級生の存在がアクセントになってくるのもうまい。
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たこい☆きよし
初読はすべて雑誌でリアルタイムで。序章は当時編集部推しのマンガ家に前後編を掲載させるという企画のひとつで、「マハティ編」と題されてその後への引きで終わっていたが、連載中の『パッション・パレード』同様、カリスマ的なキャラクターの魅力を画面で読者にわからせ、物語でその魅力を体感させる説得力にうなりっぱなしだった。一番好きな樹なつみ作品は『パッション・パレード』だが、最高傑作はやはりこの『花咲ける青少年』だろう。どうすればこんな作品タイトルを思いつけるのか、しかも、読めばそれ以外のタイトルはあり得ないとわかる。
たこい☆きよし
Kindleでキャンペーン的な値下げになっていたので手を出してみた。出汁を取らないというだけで、実はけっこうちゃんと自炊してる(笑)。ずぼら系の主人公と既婚者で仕事も家庭も完璧手抜きなしの同期がお互いに脳内妄想のキャラクターとして折々に登場するのがおかしい。うちもめんつゆは下味的に和洋なんでも使ってるかな。
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たこい☆きよし
アニメはぽつぽつ見てたけど原作は未読だった。うぇぶりの無料公開に上がってたので試しに。まあ、基本最初から両想いなので安心して見守れる。
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たこい☆きよし
夕暮れにおうちに帰るまでの風景を淡々とつないでいく絵本。ざっくりしたタッチながら、配色に妙というべきか、夕日の太陽のまぶしさが強く感じられる。日が落ちていく過程をじっくり描いたというコンセプトでは、『となりのトトロ』をちょっと思い出す。水面が見えるところからいきなり坂、小道の風景は瀬戸内海のどこかかな。
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たこい☆きよし
いわゆる自閉症の少年が、ロンドン・アイに乗ったまま姿を消した親戚の少年の行方を順を追って突き止めていく異色のヤングアダルトミステリ。評判だけは聞いていた『怪物はささやく』では「原案」とクレジットされている、早逝した著者の数少ないオリジナル作品、というのは、不勉強にしてこの解説で初めて知った。他の作品にも興味が出てきた。
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たこい☆きよし
『ラフラール』と比べると、この後の物語への橋渡し、という印象。もともと思い入れのあったラフノールから派生したアイデアに、一時期物語の制約になっていた年表をリセットして、そのさらにずっと先まで時代を飛ばして、一般人と超能力者間の新たな火種と、『ドラゴンズブラッド』まで取り込んだ物語が膨らみつつあったことがわかる。作品としての評価は措いて、この続きは一冊だけ、というのが切ない…
たこい☆きよし
ロックの目的はやはり、といった感じ。まあ、おそらく、とは思っていたものの、カエルのアバターでオンラインゲームと対ESP開発を続けるデイモンのありようは執筆時期の作者の「鏡」でもあったのだろう。この巻のあとがき闘病記はTwitterで話題になったあの時期の心停止からの生還とその後のあれこれ。
たこい☆きよし
1000ポイントの使い先に迷って990円の電子書籍にしてみた。それで選んだこれは、気になっていた作品だったけど、予想以上。著者の実体験の一年限りの共学高校生活をモチーフに、戦後間もない時期ゆえの背景で描かれる青春ミステリ。この瑞々しい筆致の作品を2020年に描ける辻真先先生…。なおかつ、戦中戦後の名古屋の事情を市井の視点で描いた点では『この世界の片隅に』あたりとも通じるものがある。三部作の他の作品も、他の辻真先作品もちゃんと読みたくなった。
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たこい☆きよし
「口で歩く」って何のことかと思ったけど、そういうことか。五体満足じゃない人も普通に考えて、普通に行動する。出てくる人も、それぞれにいかにもいそうで、いかにもそういうリアクションをしそうな人たち。出版が2000年というのは、当時としては先駆的な題材と描き方だったのだろう。
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たこい☆きよし
4姉妹の3人目のいっちゃんの空想と夢と現実が渾然一体となったような不思議な絵本。自分が子どもで、てんしちゃんに会ったら、ちょっとこわいかも。子ども時代に読んでいたら怖くて途中で絵本を閉じてるかもしれない(笑)。ぶんぶくちゃがまの絵本とか、みなしごハッチのえもんかけとか、そんなのが怖くて直視できない子ども時代でした(笑)。
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たこい☆きよし
リアルなのにかあいい動物たちがおやつにありつけるまでのドタバタ劇。しもかわらゆみさんの絵本のドイツ語版を編集した方が、その絵にノックアウトされて一緒に絵本を作ろうと企画した、という経緯とか。まあ、何にしろかあいい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/09(2562日経過)
記録初日
2015/01/01(3635日経過)
読んだ本
1790冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
329966ページ(1日平均90ページ)
感想・レビュー
1790件(投稿率100.0%)
本棚
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