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2025年1月の読書メーターまとめ

ガラスの文鎮(文鎮城)
読んだ本
11
読んだページ
2901ページ
感想・レビュー
11
ナイス
1583ナイス

2025年1月に読んだ本
11

2025年1月のお気に入り登録
4

  • いもっこいもこ
  • chisarunn
  • ほうじ茶アイス
  • studyingtopology

2025年1月のお気に入られ登録
3

  • いもっこいもこ
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  • studyingtopology

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ガラスの文鎮(文鎮城)
オウム真理教、中国残留孤児、バレエの三題話を作るとこうなるかも、と言う作品。主軸はバレエの様な気がする。主人公岡本啓実はバレエ教室を主宰する母親の元厳しいレッスンを受けるが今1つの所で才能が足りず心折れて18歳の時「光の心教団」に入信する。5年後に偶然から毒薬事件に関与し指名手配される身になる。1995年の出来事。2000年には埼玉県の田舎町のスナック「梅乃」で働いている。スナックの主人の梅乃さん80歳が本書の中で一番よくできた人物造形では無いかと思った。このへんは好き好きですけどね。梅乃さんは歌が→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/20 19:42

ポロンさん、こんばんは。私も釧路を書く桜木紫乃が一番彼女の文学らしいと思います。美輪明宏の事を書く桜木さんは遠慮がちでイマイチだと思ってその後読んで無かったのですがこれは良かったです。お薦めです👍

ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/20 19:44

あ、美輪明宏も釧路出身でしたね確か。じゃ美輪明宏が好きでないと言い換えます。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

ガラスの文鎮(文鎮城)

明けましておめでとうございます。12月は長い間横目で見ていたマーガレット・アトウッド『またの名をグレイス』が読み応えがありました。『パナマ文書』は資本主義とはこういう仕組みで富の偏在が起きているのだと分かりました。今年もよろしくお願いします。2024年12月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2407ページ ナイス数:1225ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/815148/summary/monthly/2024/12

明けましておめでとうございます。12月は長い間横目で見ていたマーガレット・アトウッド『またの名をグレイス』が読み応えがありました。『パナマ文書』は資本主義とはこういう仕組みで富の偏在が起きているのだと分かりました。今年もよろしくお願いします。2024年12月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2407ページ ナイス数:1225ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/815148/summary/monthly/2024/12
ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/03 22:33

ポロンさん、明けましておめでとうございます😊ポロンさんは大阪府在住なんですね。私は大阪と京都の間に住んでいます。近場なので「関西」に反応して頂いたって分かりました。今年もよろしくお願いします😁

ポロン
2025/01/03 22:54

🙏💕

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
11

ガラスの文鎮(文鎮城)
綿矢りさってこんな話も書くんだと意外な気がした。全般に薄暗い。人間の内面は薄暗い部分も多いからそこをえぐるのも作家の仕事だろう。4編の作品のうち「憤死」「人生ゲーム」が特に良かった。「憤死」は金持ちの家に生まれた佳穂の話。こいつが清々しい程の自慢しい。デブだけど。佳穂が家の3階から飛び降りて足を骨折して入院している所に見舞いに行く私。佳穂は自殺を図ったと近所の人が言うのだが「私」は佳穂の行動と憤死とをつなげる。「人生ゲーム」もなかなかどす黒い。「笑うセエルスマン」と言う漫画があったが似ている。→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/30 22:43

兄貴がいるやつがうらやましいと思う小六の少年が兄貴のいる同級生のユウキとナオフミの3人がユウキの家で人生ゲームをしていた時兄貴の友達らしい男が人生はおよそ厳しいものであり、とことん孤独になる事があるからその時は俺の所へ来いという。人生ゲームの盤上に勝手に油性ペンで丸を3つつけて行く。その後の彼らの人生や如何に!て話。薄暗いけどエンタメの綿矢りさ。薄暗い上に自己に向かって行く金原ひとみかなと同期の芥川賞作家は何時までも比べられるんだろうな。

が「ナイス!」と言っています。
ガラスの文鎮(文鎮城)
酒井順子さんは枕草子を翻訳して以来ぐんと良くなったんでないかい、と思う。本書は平安時代から大正くらいまで京都で活躍した女人について書いている。女人ゆかりの地に行く。その道中を書く。その地の食べ物屋(甘味処が多い)の3点セットで、観光ガイドの様だ。作者は確か某大学の観光学科の卒業生だと思い出したのでした(文体が移りやすい私です)。平安遷都は桓武天皇。次の天皇は2人の兄弟の兄平城天皇。この人は妻の母藤原薬子と結婚してしまうんですね。熟女好き。結果薬子が政治に野心を持ち薬子の乱を起こしたと言う歴史がある。→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/28 21:31

その平城天皇の子孫に在原業平がいると。平安時代は女流文学の1つのピーク。中宮定子組の清少納言と中宮彰子組の紫式部。定子道長の兄の子だが兄が早世したため権力が転がり込んだという人物。「光る君へ」でご存知の事と思う。紫式部日記は道長の要請で書いたものだと。だから道長寄り。2人の有名作者に続くのは受領の娘たち。金はあるが位はB級。藤原道綱母「蜻蛉日記」、和泉式部「和泉式部日記」、菅原孝標女「更級日記」。読んだ事は無いが日本史か古文で習った。藤原道綱母は夫が他の女に会いに自分の家の前を通り過ぎたのに気分を害して→

ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/28 21:50

郊外の寺に息子を連れて籠もる。道綱17歳が美人で賢い母の使いっ走りをさせられる様が面白い。和泉式部は和歌でも有名だが恋多き女としても有名。平安時代の性規範は緩かったと。姦通罪ができたのは明治になってからではないか。菅原孝標女は30過ぎても結婚しないという現代に通づる娘。オタク気質であったと。いずれの女人も興味深い。作者はこの調子で上村松園や九条武子までたどり着く。九条武子は上村松園に絵を習った。仏教系女子教育機関京都女子大の前身を作った。美人だと。やたらに美人が出てくる本でした。

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ガラスの文鎮(文鎮城)
有名無名の誰かからインスパイアされた短編が10編。殆どの物語が何から来たのか分からない。むしろ種明かしされて驚く。「若草クラブ」は学芸会で若草物語を演じた4人の小学校高学年とおぼしき少女たち。(私)は脚本を書いたのに一番目立たない4女のエミイ役。他の娘がエミイはエリザベス・テーラーが演ったのよと言って納得させる。私はエリザベス・テーラーの伝記を読んで多くの結婚と離婚の家系図を作る。私と彼女の共通点は足のサイズが21cmと言う所、てな話から結末へなだれ込む。元ネタはエリザベス・テーラー、って当たり前?→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/23 22:09

「13人きょうだい」では13人のうち8番目か9番目かの(多すぎて分からない)男を父に持つ少女と末っ子でただ1人結婚せずに祖母と住む叔父との交流の話。昔の人は沢山産んだけど病気や戦争で沢山子供を亡くして居る。その中で13人全員を育て上げた祖母はそれが自慢。(私)は末っ子をサー叔父さんと呼んで懐く。2人は秘密の約束をする、、、。この物語の元ネタは誰か。意外な人物だった。

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ガラスの文鎮(文鎮城)
図書館でずーっと気になっていた本書。筒井康隆てほぼ過去の作家だと思ってるのにこの本はずっとある。読んで納得した。これは楽しい本だ。「父は囹圄の人であり、、」と書いた父五代専一の日記を読んだおしゃまな小学校高学年の珠子が先生や親にどういう意味か聞くと言う場面から始まる。囹圄って何?初めて知った言葉だがスマホに直ぐ出てきたのに驚いた。囹圄って牢屋に居ると言う意味。何故父の父つまり祖父は牢屋に居るのか。15年居たと言う事は殺人犯。珠子が中二の時に祖父が出所する。初めて会った祖父は何だかいなせな男だった。→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/19 22:45

珠子は祖父を気にいった。ご近所でもゴダケンとして知られた人物の様だ。珠子を中学校のいじめから救ったり地上げの為に家に来るヤクザっぽい輩とやりあったり、この爺さんやるではないか、痛快、痛快てなもんである。「時をかける少女」「七瀬ふたたび」の作者である事を思い出した。「文学部唯野教授」だったかの本も読んだ記憶があるなと思い出した。文豪なのか。ちょっと違う気がするが。

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ガラスの文鎮(文鎮城)
オウム真理教、中国残留孤児、バレエの三題話を作るとこうなるかも、と言う作品。主軸はバレエの様な気がする。主人公岡本啓実はバレエ教室を主宰する母親の元厳しいレッスンを受けるが今1つの所で才能が足りず心折れて18歳の時「光の心教団」に入信する。5年後に偶然から毒薬事件に関与し指名手配される身になる。1995年の出来事。2000年には埼玉県の田舎町のスナック「梅乃」で働いている。スナックの主人の梅乃さん80歳が本書の中で一番よくできた人物造形では無いかと思った。このへんは好き好きですけどね。梅乃さんは歌が→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/20 19:42

ポロンさん、こんばんは。私も釧路を書く桜木紫乃が一番彼女の文学らしいと思います。美輪明宏の事を書く桜木さんは遠慮がちでイマイチだと思ってその後読んで無かったのですがこれは良かったです。お薦めです👍

ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/20 19:44

あ、美輪明宏も釧路出身でしたね確か。じゃ美輪明宏が好きでないと言い換えます。

が「ナイス!」と言っています。
ガラスの文鎮(文鎮城)
①高い所の人の時間は平地の人の時間より早く進む。②じっとしている人の時間は動いている人の時間より早く進む。①はアインシュタインの一般相対性理論から②は特殊相対性理論から言える。時間は確固とした物ではないと言いたい訳だ。作者は現代量子力学界の異端児で「ループ量子重力論」を主張する一派だ。対応するのは「超ひも理論」。多分1:10くらいで前者が少ない。しかしどちらも理論だけで実験による証明は出来ていない。その「ループ量子重力論」の方程式には「時間」と言う変数は無いと言う。それが題名の根拠だ。さて時間とは何か→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/16 22:13

作者は過去と未来を分けるのは「熱」しか無い。(クラウジウスのエントロピー、エントロピーは一方的に増大する)。他の方程式は過去へも未来へも行ける。作者の理論では時間も量子化される。「マクロなサイズでは「時間」は存在する。量子力学のサイズでは出来事の順番により結果が違う。これを量子の非可逆性と言う。熱的にして量子的な時間こそがこの現実の宇宙-根元的な意味では時間変数が存在しない宇宙-で私達が「時間」と呼ぶものなのだ」と言う。分かりやすく言うとたまたま私達の宇宙は熱的にエントロピー増大の法則が当てはまる宇宙→

ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/16 22:27

すなわち時間が過去から未来へと流れる宇宙であり、その法則が成り立たない宇宙は他に沢山あり得ると言う事だ。エントロピーの増大の法則(熱力学第二法則)とは熱が熱い方から冷たい方へと一方的に流れる事、秩序から無秩序へと一方的に流れその反対は無い事。後半では人間の意識としての「時間」についても述べる。この様に言われると改めて「時間」とは不思議なものだと認識する。超ひも理論では多次元世界が定義され、見えない次元は非常に小さく畳み込まれている。これが他の宇宙であっても不思議ではない、てな話だったと記憶する。

が「ナイス!」と言っています。
ガラスの文鎮(文鎮城)
向田邦子研究会なるものがあると初めて知った。母校の実践女子大の関係者が始めて本書が発売された1998年には会員130人になっている。会員は一般から募り向田邦子が好きなら誰でも会員になれる。本書は会の活動記録として会員から原稿を募り選ばれたものが掲載されている。いろんな人がいろんな角度から向田邦子に光を当てている。書いているのはライターの人も居るが多くは主婦や会社員。皆さん上手い。山口瞳の「向田邦子は悪戯っぽい少女と快活な少年と人生の達人であるところの中年女性が同居している」と言う言葉を引用して→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/13 22:29

論を展開する(白石ユカリ、34歳、主婦)が特に印象に残った。この人は「嘘つきたまご」でも書いている。誰だったか向田邦子のファンには男性も多い、それは中年期や老年期に向かう男達の「すべってころんだ」姿を沢山(多分愛情を込めて)書いているからだと。私は関川夏央の向田邦子熱によってファンになったがこの本の作者達の様に短編の一作一作について長い感想が書けてしまうほど向田邦子はいろんな仕掛けをしている。活動期間が短かったので著作が少なく素人でもじっくり取り込めると言う事もあるだろう。向田邦子は永遠に不滅、かも。

が「ナイス!」と言っています。
ガラスの文鎮(文鎮城)
結婚詐欺の物語。『結婚』と言う題名が詐欺的だ。結婚詐欺師は宝石鑑定士で島海真次と名乗ったり大海銑次と名乗ったりする。実の名が古海健次だから容易に本人にたどり着けそう。40代の小柄な優男。おしゃれではある。職業柄女性に良い印象を持って貰わなければならないので。この男が上手く結婚詐欺が出来るのは千石るり子と言う年上の相棒がいるから。るり子が引っかかりそうな女を物色する。独身、或いは単身赴任の小金を持っていそうな中年女性を見つける。古海は素早く女と親密な仲になり結婚を匂わす。たわいない理由で女から金を奪う。→
ワスレミズ@ベルばら同盟会長
2025/01/09 22:40

文鎮さん、恐ろしいことになりましたね、昨今は。。。教えて頂いたから良かったような、ものの。。いつ自分が巻き込まれるかもかも分からないので注意しないといけないですね😳

ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/10 20:39

ワスレミズさん、おっしゃるとおりです。いつ自分が詐欺に巻き込まれるか分からないので気をつけないといけませんね。詐欺の手口は次々と生み出されるので情報のアップデートが必要です。でも詐欺って昔から有る伝統的な犯罪でもありますよね。手口が変わってきているだけで。

が「ナイス!」と言っています。
ガラスの文鎮(文鎮城)
遠い昔に読んだ時は「なんだ、エロジジイの話」ではないか、つまらんと思っていた。今回斎藤美奈子『妊娠小説』の中に出て来たので読んだ。確かに主人公尾形信吾62歳は何かと長男の嫁(同居)菊子を可愛がる。記憶と違うのは菊子も舅に懐いている、或いは頼りにしている事。夫の修一が外に女を作っているせいもある。信吾の年齢に近くなった自分には信吾の気持ちがよく分かる。男は幾つになっても若くて美しい女が好きなんである。それも身近な人。逆もまた真の様だ。本作は男女の美醜を露骨に語る。駒子や葉子を美人と書いていただろうか。→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/06 21:04

忘れた。本作では信吾は妻の美人の姉に憧れていた→姉の夫は美男→姉が死んだ→今の妻の保子はその妹で美人ではない→保子は姉の夫が好きで姉の死後義兄の家で義兄の世話をした→義兄は保子の気持ちを知りながら知らんふりをした→誰かの仲立ちで信吾と保子は結婚した。保子は信吾の1歳上である。ここまでややこしい設定をして信吾は未だに保子の姉を思い出すちょっと実の無い男として描かれる。しかし今になって分かるのはこれはあり得ると言う事。信吾と保子の子供は房子と修一。娘房子は保子より醜いと書く。修一は美男だから浮気をすると→

ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/06 21:18

読める。昭和30年頃の小説だから許されたのだろうが今では物議を醸すだろう。この美醜の記述の中で菊子が際立って美しいと言う事になっている。斎藤美奈子のひそみに倣って『男女美醜小説』と言っても良い。ただ美しい菊子が幸せかというとそうでもない。修一は戦争帰りであり心の傷を負っている様だ。まだ戦争の匂いがしていた時代に新憲法で家長制度は無くなったが親子同居の世帯の物語だ。この頃から子供は結婚すると独立すると言う風潮が広がった。とつまらん事をつらつら書いたが、予想外に面白かったので筆が滑った訳です。

が「ナイス!」と言っています。
ガラスの文鎮(文鎮城)
金型を使った成形品を設計する事もあるが金型について詳しい知識は持ち合わせていない。図書館で目についたので読んでみるとなかなか奥が深い。金型成形品と言うと樹脂成形品、アルミダイキャストを思い出すが自動車産業で使われている大きなプレス成形品も有って面白い。管の作り方は何種類もあるが注射針は薄板を溶接していると書いてあった。本当か?結晶構造に3種類あるのは有名だが稠密六方格子が一番加工しにくい。転位が起きにくいせいだと。チタンは加工しにくい事で有名だがこの構造のせいであったか。加工硬化は日常的に経験するが→
ポロン
2025/02/02 22:41

夫の実家が既に廃業しておりますが、零細工場を営んでおりました。このような本が流通していることに驚きを禁じえません🤭

ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/02/03 19:29

そりゃ金型は樹脂成形やアルミダイキャストやいろんなものに必需品ですからね。この本は専門書ではないので偶に成形品を使う私の様なもの向けですね。

が「ナイス!」と言っています。
ガラスの文鎮(文鎮城)
斎藤美奈子デビュー作。なんという鋭い切れ味か。日本近代文学に「妊娠小説」と言うべきジャンルが有ると言う殆ど殴り込みだ。妊娠小説とは女が妊娠し男が狼狽する、つまり婚外妊娠を扱った小説群。第1世代は戦前の鴎外『舞姫』藤村『新生』だと。戦前は堕胎罪が有った。戦後「優生保護法」が出来た。元々がナチの優等民族保護に始まる法律で悪法として有名だが1952年に施行されて以来「中絶」が合法的に出来るようになった。これにより妊娠(中絶)小説が量産された。概ね「産みたがる女vs産みたがらない男」と言う範疇に入る。→
玄趣亭
2025/01/02 19:51

成る程、最近は女性の作家の方が「妊娠小説」を書いているのですね!斎藤美奈子さんの著書では男性が書く「妊娠小説」がユーモアを交えながらも厳しく批評されている気がしました。特に妊娠⇒出産の失敗あるいは中絶などで死を迎える女性などを男が悲劇として書くのはいい気になるなよなぁなんて、たしなめられていたように思います(随分前に読んだので少し思い込み入っているかも……)。妊娠小説という設定を女性の側から描くのはある意味当たり前のような気がしますが、そうなると斎藤美奈子さんが取り上げていくテーマとはズレてくるのかな?

ガラスの文鎮(文鎮城)
2025/01/02 20:13

確かに論文調を装ってますが男性作者に厳しいですね。「太陽の季節」は実は説教臭いとか。石原慎太郎の型破りのようで実は保守的な説教オヤジだと本質を見抜いてました。川端康成も粘着質なオヤジだと。後に男性誌を切り刻んだ本(名前忘れました)でも女性から見るとこう見えると言う視点です。男の私から見ると虚を突かれた様な気がします。だから斎藤美奈子は面白い、です。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/12(2627日経過)
記録初日
2017/12/12(2627日経過)
読んだ本
1304冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
395866ページ(1日平均150ページ)
感想・レビュー
1296件(投稿率99.4%)
本棚
9棚
性別
職業
技術系
自己紹介

ガラスの文鎮というニックネームですが文房具フェチな所があってそういう意味の文鎮です。文鎮と呼んでください。嫌いな作家は百田尚樹なのでそのレビューだけはナイスをパスします。悪しからずご了承ください。
(好きな作家、敬称略、順不同)
岸本佐知子、絲山秋子、津村記久子、宮本輝、平安寿子、奥田英朗、原田マハ、山田宗樹、山田太一、椎名誠、群ようこ、宮部みゆき、篠田節子、角田光代、白石一文、小川洋子、橋本治、真保裕一、姫野カオルコ、向田邦子、本多孝好、笹本稜平、幸田文、高野悦子、高野文子、高村薫、森絵都、湊かなえ、貫井徳郎、宮脇俊三、関川夏央、佐藤多佳子、ドウス昌代、真山仁、楡周平、池澤夏樹、村上春樹、恩田陸、東野圭吾、永島慎二、庄司薫、佐々木譲、柴田翔、寺田寅彦、中山七里、川上弘美、江國香織、西加奈子、桜木紫乃、竹内薫、瀬尾まいこ、川上未映子、安部公房、北杜夫、遠藤周作、開高健、塩野七生、多和田葉子、朝永振一郎、、稲垣みえ子、太宰治、楊逸、川端康成、夏目漱石、堤未果、斎藤美奈子、矢作俊作、大江健三郎、伊藤比呂美、佐野洋子、小山田浩子、町田康、小池真理子、橋本治、瀬戸内寂聴、ジョングリシャム、パトリシアコーンウエル、フィリパピアス、マイケルクライトン、ロビンクック、トムクランシー、エミリーブロンテ、イアンマキューアン、リチャードファインマン、フィリップマーロウ、アンソニー・ドーア、ベルンハルト・シュリンク、フランスワーズ・サガン、ジェフリー・ディーヴァー、リサ・ランドール、ケイト・モートン、ヴァージニア・ウルフ、ギュスターヴ・フローベル、エミール・ゾラ、ユン・チュアン、ル・クレジオ、パウロ・コエーリョ、トーマス・マン、ガルシア・マルケス、エリザベス・ストラウト、劉慈欣、サイモン・シン、スタンダール、マリオ・ガルパス=リョサ

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