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2024年7月の読書メーターまとめ

Shun
読んだ本
9
読んだページ
5902ページ
感想・レビュー
8
ナイス
407ナイス

2024年7月に読んだ本
9

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Shun
ガルシア=マルケスの名作が遂に文庫化と巷間で盛り上がっている。初版は金色のスピンというプレミア感もあってか、海外文学の翻訳小説にしては異例の売れ行きとのこと。そして読書好きとして死ぬまでに読みたい作品筆頭にあった本作をようやく読めたという達成感もあり読了後は感無量となった。南米の未開の村マコンドを舞台にある一族の百年に渡る歴史という形で長い長い物語が綴られるが、最終章では思わぬ視点の転回に衝撃を受けた。実に長い物語ではあったが、現実と超現実が違和なく溶け合った描写に没頭し案外するすると読むことができた。
ゆいまある
2024/07/06 12:53

買おうかどうしようかここ数日迷ってます。やっぱり読みたい!

Shun
2024/07/07 06:57

書店では売り切れ店も多いようです。お早めに!

が「ナイス!」と言っています。

2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

Shun

2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:3692ページ ナイス数:413ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/816840/summary/monthly/2024/6

が「ナイス!」と言っています。

2024年7月の感想・レビュー一覧
8

Shun
貧困や必死に生きる人たちの痛みを描いたいつも作風、そして自然と背筋が伸びるそんな作品でした。二人の男が親しくなったきっかけは運命のようだった。アキと呼ばれるようになった少年は同年代と比べ体格が大きく怖がられていたが彼をフィンランドの映画俳優アキにそっくりだと言ってくれた少年と仲良くなり、クラスにも馴染めるようになった。しかし貧困が彼らを縛り付け、お互い生きるのに必死で疎遠になっていく。それでも絶望で潰されそうになっても二人が共有した素晴らしき日々は心の奥で灯り続け、そして誰かが言った。明けない夜はないと。
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Shun
芥川賞受賞の表題作と他2編。小山田浩子さんの作品は初読ですが、いくつか読んだ書評から独自の世界観を描く作家だという認識を持っていました。表題作「穴」を読むということは、まさにそんな作家の世界に足を踏み入っていく体験になる。平坦な日常の物語の途中で奇妙で不気味な出来事や出会いに遭遇するものの、やはりそれも日常の一部であるかのように現実に異世界が溶け込んでいるかのよう。開いた”穴”はやはり何かのメタファなのだろう。穴に落ち境界を越え奇妙な事が起きたのか、しかしそれ以前から奇妙なことはあったような。穴とは何だ。
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Shun
「このミス」1位に選ばれた破壊力抜群のノンストップサスペンス。都内に仕掛けられた多数の爆弾を防ぐことができるか、幾重にも張り巡らされた策略に警察側の憤りが手に汗握るように伝わり、爆弾を仕掛けたと匂わせる被疑者の計算高さに驚愕する。きっかけは些細な小競り合いだった。酔った勢いで店員を殴ってしまい捕らえられた冴えない中年男、自称スズキタゴサクは取り調べ中に突如爆破を予告。厄介なことに”霊感”によるものと主張するこの男の掴み所のなさに警察は翻弄されていく。取調室から動かず話術だけで震撼させるタゴサクの存在感よ。
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Shun
<ワシントン・ポー>シリーズと異なるクレイヴン氏の新シリーズ開始。アクション要素を高めつつリーダビリティに定評のある著者ならでは歯切れの良い場面展開によって、ストーリーへの没入感はまさにノンストップ。主人公は保安官としての任務中に負った頭部へのダメージが原因で恐怖に対する感情が失われてしまった。危険の度合いを査定するためには致命的な欠点となってしまったが、結果的に彼は高度な技能を持つエージェントとして敵方から恐れられる存在となっていった。”悪魔のブラッドハウンド”の異名轟く暴力的痛快アクション小説の誕生。
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Shun
シリーズ8作目を読了、続きは「鵺の碑」と行きたいところですが折角なので文庫で揃えるため待ちたいと思います。今回の事件はまた珍妙な事が起きているようで最後の最後まで事件の様相は曖昧模糊とした印象でした。毒殺された被害者女性とその周辺で付き纏っていた者や監視していた人物等がまるで絡まった糸のように、その関係性がハッキリと見えてこない。各々の関係者にはまた独自の世間があって、それらを分けて整理しないと錯覚をおこしてしまう。事件の渦中にある者ほど思い込み見落としてしまう要素を、京極堂は外部からの視点で解き明かす。
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Shun
新潮文庫の名作発掘シリーズ。幻想系小説「ラブクラフト・カントリー」著者の20年前の作品と知り購入。まずはこの1,000ページ越えの新潮文庫最厚という迫力に圧倒され、さらにジャンルを表すならミステリーから青春、冒険、ジェンダー系その他諸々の要素を内包したと言えるまさに大作級の物語。とは言え読破後はひたすら長い小説を読んだという徒労感の方が勝っていたためあまりお薦めはできない類の大作。主人公の抱える多重人格というテーマがあり、そして同様の複雑な事情を持つ別の女性が出会うという構図は興味を惹かれるものがあった。
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Shun
「百年の孤独」文庫化のタイミングでこちらの本も文庫化。”代わりに読む”とはどういうことか。誰もやらないような試みを数年かけて行った著者による、誰かの代わりに読むという過程での脱線話や自由な思索から小説を”読む”ことの意義にまで踏み込んでいった記録風エッセイ。大作「百年の孤独」のおおよそのストーリーは追えるようにはなっていますが”原作の代わりに”読む本としてではなく、あくまで読書エッセイとして読む本といえます。私は著者の脱線話が縦横無尽なこと、そしてその発想が私からは生まれないだろうことに読む価値を感じた。
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Shun
ガルシア=マルケスの名作が遂に文庫化と巷間で盛り上がっている。初版は金色のスピンというプレミア感もあってか、海外文学の翻訳小説にしては異例の売れ行きとのこと。そして読書好きとして死ぬまでに読みたい作品筆頭にあった本作をようやく読めたという達成感もあり読了後は感無量となった。南米の未開の村マコンドを舞台にある一族の百年に渡る歴史という形で長い長い物語が綴られるが、最終章では思わぬ視点の転回に衝撃を受けた。実に長い物語ではあったが、現実と超現実が違和なく溶け合った描写に没頭し案外するすると読むことができた。
ゆいまある
2024/07/06 12:53

買おうかどうしようかここ数日迷ってます。やっぱり読みたい!

Shun
2024/07/07 06:57

書店では売り切れ店も多いようです。お早めに!

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/17(2578日経過)
記録初日
2016/08/28(3054日経過)
読んだ本
1504冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
569848ページ(1日平均186ページ)
感想・レビュー
1325件(投稿率88.1%)
本棚
77棚
血液型
A型
現住所
熊本県
自己紹介

以前利用していた読書管理ツールがサービス終了したのをきっかけに、2017年暮れに読書メーターでの記録開始。
読書メーター以前の読了本と現在積読中の本は、読友さんが登録した際に便乗して登録させていただくことがあります。
今後も読友さんのレビューなどから読みたい本を探したいと思います。
よろしくお願い致します。

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