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2024年10月の読書メーターまとめ

Utsuro
読んだ本
9
読んだページ
2759ページ
感想・レビュー
9
ナイス
424ナイス

2024年10月に読んだ本
9

2024年10月のお気に入られ登録
2

  • Ex libris 毒餃子
  • うえぽん

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Utsuro
ネタバレ 紙書籍で購入を続けることができる数少ない漫画本の1つ。  大きな物語の中のさらなる一区画として、巨大輸送船内での王位継承戦の物語の続編となる。  個々のキャラクターの濃さと、様々な物語の多重奏自体ですでに面白い。  こうした前提のうえで、個人的に本巻で惹かれたのは、能力をめぐる各物語である。  それそれが異なる能力を持つなかで、如何に個々の能力を組み合わせて、動いていくのかとの点では、エイ=イ一家の振る舞い。ただし個々の能力を引き上げて組み合わせて辿り着く、最終的な目標が善とは限らない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

Utsuro

スタバで一服する。 原稿締め切りの月末までが、永い永い・・・

スタバで一服する。
原稿締め切りの月末までが、永い永い・・・
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
9

Utsuro
ネタバレ 元外交官と、数多くの現場を渡り歩いた新聞記者の2人が、記者と官僚の対決の様、そしてその両者が抱える宿痾等についての対談本。  本来ならば、記者と官僚では利害の対立となり、根本では相いれないなか、その利害を越える関係を持たれることが、本書成立の根本にある。実際に、元外交官の逮捕後も、交流を持たれた新聞記者3名のうちの1人が本書の対談相手となる。  やはり本書で大きい内容となるのは、記者と官僚をめぐって、待ち受ける5つの罠と、7つの鉄則となる。
が「ナイス!」と言っています。
Utsuro
ネタバレ 守備範囲の広いジャーナリストによる、臨死体験の根本を追究する模索の1冊。  科学として徹頭徹尾、臨死体験に向き合う姿勢で一貫し、 そのために古今東西の記録へ目配りをする。そのうえで体験者のなかでも、科学や医学のバックボーンを持つ人々を集中的に取材し、こうした人々が持つ、科学としての目線と語りかつ追究し尽くせない膨大な世界の交差へ、筆者はひたすら眼を向けていく。  そのなかで脳内現象で考えられることと、それで説明できないことを重ね合わせていく。その末に、いわゆる幽体離脱のなかで、臨死状態では到底知り得ない
が「ナイス!」と言っています。
Utsuro
ネタバレ 数多くの取材と細やかな筆致で怪異を綴る筆者による、実話怪談本の単著。  今回はより一家や人々の姿に引き付けて、怪異を描くものとなり、人々や時代の空気の様が本当に淡いものとなる。  個々の話で印象に残ったものでは、とある豪邸に住む女性の半生を通して、屋敷内で目撃したものの正体と、豪邸もまた時代のなかで存在を終える様「逢魔が時の家」は、円環してくる存在と、豪邸の風景の淡さの交差が心に迫り、本書のなかで最も好みの話となる。円環するものと、豪邸の淡さ、それぞれをめぐる他の実話怪談を思い出して、噛みしめる思い
が「ナイス!」と言っています。
Utsuro
ネタバレ 2004年発刊。個人的な関心で埋葬法が気になりはじめるなか、そもそも法とは何かを気になりだし、学生時代以来の再読となる。  そのなかで、萱野稔人の国家論におけるパワーの生態を思うところが多々あった。  その点で序講の冒頭にあるイェーリングの「秤のない劍はむきだしの暴力であり、劍のない秤は法の無力である」というのは至言である。  個人的に勉強になったものでは、法には(1)道徳と結びついたもの。(2)支配や統制の権利としてつくりだされたもの。(3)国民や労働者を保証するために、下からの力で獲得されたもの。
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Utsuro
ネタバレ 会話の再現のみで、怪異を短く綴る筆者のシリーズ最新作。今回は、従来よりも軽快さが強めとなる。  個々の話で気になったものでは、直接の怪異ではないが因果を見せる「雨の罪」は、短さの効いた一話。  とある母子の禍々しさをめぐる「邪悪な罪」~「呪の罪」。  子供の全てを見通す親のあり方「青い罪」。  戦争体験をめぐる同世代と子供世代、それを見続けることになるさらに下の世代「夢の罪」は、突きつけられたものとはいえ、俯瞰の趣を思う一話。  部屋の壁紙の裏に込められた危うさ「名前の罪」。
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Utsuro
ネタバレ 学校を舞台にした実話怪談を、過去の発表作と書下ろしを織り交ぜて綴る共作集。  体験者に影を落とす過去の一幕ゆえの余韻が基本的に残るが、親や教師として学校の怪異を体験する者にとっては、やはり現今の不可解と禍々しさである。  個々の話で印象に残ったものでは、体育館で目撃したもののあり様「落武者の霊」は、言語の構造でいうところの「意味するもの/意味されるもの」において、認識を越える存在を、後者の言葉で封印してしまう営みを思うところが多々あった。  加害者の後ろめたさを受け止める様「筆まめ」。
が「ナイス!」と言っています。
Utsuro
ネタバレ 近世琉球における薩摩と幕府の関係について、琉球ー薩摩ー幕府との三者関係を「異国」「附庸」との観点から分析した好書。本書では、薩摩側の豊富な資料を軸にしたものとなる。  ここでいう「附庸」との用語は、同時代の文書にもあり、かつ漢語では「天子に直属せず、大国に付された国」(p20)を指す。  このなかで、例えば薩摩は琉球高も含んだ領知判物の需給に成功して、「附庸」としての琉球の位置を確定させつつ、琉球における交易やそれをおこなう琉球を従えるとの矜持面において、「異国」としての琉球の利益を享受できた。
が「ナイス!」と言っています。
Utsuro
ネタバレ 紙書籍で購入を続けることができる数少ない漫画本の1つ。  大きな物語の中のさらなる一区画として、巨大輸送船内での王位継承戦の物語の続編となる。  個々のキャラクターの濃さと、様々な物語の多重奏自体ですでに面白い。  こうした前提のうえで、個人的に本巻で惹かれたのは、能力をめぐる各物語である。  それそれが異なる能力を持つなかで、如何に個々の能力を組み合わせて、動いていくのかとの点では、エイ=イ一家の振る舞い。ただし個々の能力を引き上げて組み合わせて辿り着く、最終的な目標が善とは限らない。
が「ナイス!」と言っています。
Utsuro
ネタバレ 土着のタブーをめぐる怪異を取材した際の様子を物語化した内容となる。  コンセプトとしては、『近畿地方のある場所について』を念頭に入れて、モック(疑似)とドキュメンタリーを掛け合わせた「モニュメンタリー」を意識してつくられたようで、フィクションと実話の境をぼかしたままとなる。  実話怪談におけるよくわからない話や怪異には、断片的であってもその存在故の余韻が残るものである。一方で、本書は断片の余韻よりも、断片の周辺を構築して拡げる向きで一貫している。そのためかスムーズに読ませる文章となる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/03(2516日経過)
記録初日
2018/01/08(2511日経過)
読んだ本
944冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
230301ページ(1日平均91ページ)
感想・レビュー
944件(投稿率100.0%)
本棚
14棚
性別
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