ネタバレミステリーかと思ったら私の解釈ではミステリーじゃなかった。 でも面白かった。出会って良かった本のひとつ。 大きな過ちを犯した訳じゃないのに、自分では避けられない理由などで耐え難い境遇になってしまう人がいる。今回の登場人物たちも、もし自分がその状況だったら同じだったなぁと思う人ばかり。 それを一律に法律とかルールで切り分けるのはあんまりだと思うけど、私もシュウさん寄りの考えを持っているので難しいお話だなと思った。正論示すのはAIで出来る。人間は人情を大事にしていきたい。最後の題名の伏線回収が好きだった。

ネタバレ1番心打たれたのは、山添くんがパニック障害発症した場面。一瞬で全てが一変した絶望を想像すると凄く苦しくなった。自暴自棄にならずに「どうにか治したい」って気持ちになれるのは凄いな。PMSは症状が様々で同じ女性でも全然理解出来ていない。難しい病気が沢山あるよね。こうして本を通じて少しでも理解を深めていけたらいいな。