恥ずかしながら、ピカソってもっと何百年も昔の人間だと思っていた。教科書で見たイメージでとても距離を感じてしまっていたようだ。ピカソを取り巻く人物や環境に触れ、戦争・歴史・政治の色の強い背景を巻き込みながら...1枚の絵を題材にしているにはなかなか重量感のある内容だが、スムーズに脳内に入り込んできた。著者の作品は本当に絵画に対して漠然とハードルが高く、重かった足が軽くなる。家の壁に静かに背中を押してくれる、見守ってくれるとっておきの1枚が在るのもなんて素敵なんだろう。

短編かーーーい。作者の文体は好きな感じだ。テーマは「心中」らしい。え、なんだったの！？真犯人は！？！って思う編もあれば、涙ぐむ編、なんやこいつは...！！！となるもの。どれも共通して死を考えさせられるが、私の身の周りの人間の死を想像してしまうと、やはり改めさせられる思いだ。今日は泣ける映画も朝に見てしまった。涙脆い日だ。

恥ずかしながら、ピカソってもっと何百年も昔の人間だと思っていた。教科書で見たイメージでとても距離を感じてしまっていたようだ。ピカソを取り巻く人物や環境に触れ、戦争・歴史・政治の色の強い背景を巻き込みながら...1枚の絵を題材にしているにはなかなか重量感のある内容だが、スムーズに脳内に入り込んできた。著者の作品は本当に絵画に対して漠然とハードルが高く、重かった足が軽くなる。家の壁に静かに背中を押してくれる、見守ってくれるとっておきの1枚が在るのもなんて素敵なんだろう。