幼少期の記憶がない元カノ沙也加と「私」。昔の沙也加を探しに幻の家と言われるお屋敷へ。お屋敷の、一見関係あるのかなと思う人物達との点と点が次から次へと繋がっていき、徐々に明らかになっていく過去の出来事の様子が、こちらにも迫ってくる感じでヒヤッとしながら読みました。先日読んだ透明な螺旋と繋がっているのかなと思い、もう一度そちらも確かめたくなりました。

「臨床の砦」の続編？　コロナ初期の頃が描かれていたのでスピンオフ的な感じでした。得体のしれないウイルスに誰もが恐れ、罹った人も関わった人も疎まれ．．．。コロナ診療には携わりたくない、でも誰かが助かれなければという使命感の元結成されたチーム。実際医療現場で働いている私には共感する場面も多々ありました。世間的には意識が薄れてきていますが、今でも毎日陽性者は出ています。理屈ではなく心で動く医療従事者の方に頭が下がる思いです。

幼少期の記憶がない元カノ沙也加と「私」。昔の沙也加を探しに幻の家と言われるお屋敷へ。お屋敷の、一見関係あるのかなと思う人物達との点と点が次から次へと繋がっていき、徐々に明らかになっていく過去の出来事の様子が、こちらにも迫ってくる感じでヒヤッとしながら読みました。先日読んだ透明な螺旋と繋がっているのかなと思い、もう一度そちらも確かめたくなりました。

毎日爆発的に感染者が増え続けたあの頃。自分達の感染対策もそこそこに罹った人をバイ菌扱いしたり、病院で働いてるというだけで避けられたり。怖いのは医療現場で働いてる人達も同じなのに。それでも見えない敵と戦っている医療従事者の方達の思いや葛藤がひしひしと伝わってくる作品です。拡がり始めた頃の異様な恐怖と空気感も思い出しました。