「ノーベル賞を受賞した時、「雪国」「千羽鶴」「古都」が代表作とされた・・・要するにこれは、芸者、お茶、京都という、西洋人のジャポニズム・イメージをなぞったものであり・・・」

再々読。竹内まりやと大貫妙子の初期に深くかかわっていたんだな。どちらかと言えばアレンジとかしないプロデューサー（エグゼクティブプロデューサー）の自伝だが、音楽的な面ももう少し知りたかったな。

歴史上の人物の「内面」を語り始めたらそれは「小説」になってしまうからそれは学者の世界ではご法度にしても、「実証」と「推論」に案配は悩ましい。以前読んだ日本史の新書で事実重視のものがあったが、「で、俺はこう思う。」の部分がないと何かつまらなかったことがある。一般人向けの本なら、推論はいいと思うのだが。但、人物の内面の推測ではなく、大きく引いて見た歴史の流れについての見解は語ってもらいたい。

謙信と斎藤道三と信長秀吉家康のところを再々読。謙信親子のように既得権を守るため徐々に、というか結果的に下剋上となった例が多いが、斎藤道三は既得権がないので直線的下剋上だ。信長秀吉家康は天下統一で語られるが、その過程で三人とも主家の権威権力を簒奪しているは確か。

EPICソニーを語ることでその時代のJ-POPの1/3くらいを語ることになる。佐野元春へのインタビューを入れたのは秀逸。再読して一曲ずつ聞くのもいいかな。

再読。話術を堪能。

ようやく読み終わった。YouTube「ゆる言語学ラジオ」を見ているので新鮮味が欠けよくない読者になってしまった。