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読みにくいというコメントが多いけど、そうなんだよ。これが矢作サンなんだよ。

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作者にとって、これらの登場人物はこの世界で生活して、生きてるんだろうな。小説上の「キャラ設定」という役割だけではなく、彼等の過去を含めたスピンオフ作品が生まれるのはおそらくそういう理由なのだろう。口述筆記らしいが、作者はこれらの人物が、その状況でどうしゃべるかを脳内で即興演劇させ、採録しているのだと思う。

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「夢十夜」のようなふんわりさ。現実と虚構の狭間。ここって、そういう世界なんですよ、という読み方でいく。「離さない」の怖いことったらない。

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文体がいいねえ。硬派で。フランス料理不毛の地に、本物のフランス料理を紹介する展開に胸が躍る。同じくフランス料理を日本にもたらした帝国ホテルの村上信夫氏は「きょうの料理」出演で裾野を広げたが、辻氏は本物志向プロ志向であったように思える。料理人が技術秘匿に走る心理構造は、本能なのか。

美味礼讃 (文春文庫え 4-4)海老沢泰久

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あらすじ・内容

ナイス ★2

コメント(0)2023/09/22

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ヤリガンナで削った表面の違い、はわかる。鉄なあ。

宮大工棟梁・西岡常一「口伝」の重み西岡常一

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あらすじ・内容

ナイス

コメント(0)2023/06/19

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悲惨な境遇を、自力で乗り越えてきた感じで、わりと既存の宗教家的な人とも絡むしオススメしてくるのね。前半かっこいいなあ。

できればムカつかずに生きたい（新潮文庫）田口ランディ

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あらすじ・内容

ナイス

コメント(0)2023/06/06

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たぶん、現代ではもう無理かもしんない。ゆえに、養成機関のようなものが存在する。今建っているものを解体・修復する際に必要な技術の伝承が課題とみた。教えないことによる伝承、は無理になってる気もするなあ。西岡棟梁の道具は身構えている。というフレーズ。

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ネタバレダメだ。こちらの「本読み力」が弱っている（のだろう）。人名が出てきて、白紙の状態からどんな人物なのかを想像して、出来事が起こって、彼等を取り巻く状況が少しずつわかってきて、それぞれが関わる、「めんどくささ」に少しずつ介入していったあたりで、プロットの進行に執着できなくなるってのは、完全にこちらのせいだ。ちゃんと同情してやったり、共感してやったりしなくてはいけないのだろうが、どこで他人事っぽさを抱いてしまうのだろう。もう少し共感能力のリハビリが必要だなあ。