なぜ対戦相手はこのクイズに答えることができたのか、をひたすら研究する１冊でした。クイズに対する執念みたいなものを感じる１冊でした。

シリーズ４作目。文芸界での妬み嫉みから起こる事件たちの短編でした。妙にリアルでした。

悲惨な事件と関係する過去が描かれる前段階として複数の夫婦たちのタイプが様々だったのが印象的でした。 エリカは双子を身ごもりつつも相変わらず好奇心に勝てずうろうろと。パトリックは育児と仕事でヘトヘト。

クセ者の高校生が転校してきた。パン屋さんが舞台なのにとっても似つかわしくない不穏な進行でした。それとフルーツサンドが対照的。いつもそんな美味しそうなパンをランチに持っていけるなんて羨ましいです。

三越にまつわるアンソロジーでした。歴史ある百貨店だけに時空超えたものや、ライオン像や天女、特別食堂のお子様ランチなどシンボル的なものが多くて、楽しめました。

弘基の中学時代の仲間たちに翻弄されっぱなしでした。引きこもりだった斑目氏も大活躍。表紙のチョコレートは最後に登場で、男性陣のこういう細かい行動を挟んでくるところが結構好きでした。

役作りのために全ての感情を体験しようとする俳優の狂気に圧倒されました。

シリーズ５作目。犯罪組織から逃げてきたマルコ少年が賢かった。今回も不思議なキャラのアサドには犯罪者たちも懐柔させる魅力があったらしい。

シリーズと知らずに読み始めましたが、雰囲気の良いお話でした。

男ばかり４兄弟と両親のお話。兄弟はそれぞれ自分の悩みと向き合いつつ、お互い思いやりのある仲良したちでした。

美味しそうな匂いとイケメンのいるパン屋というゆるそうな設定なのに、集まってきた人々は色々想いがありそうでした。まずはメンバー紹介的な１冊目ということでしょうか。

ファシリティドッグのピーボの大活躍でした。一度も声を発せず、視線だけで病気の子たちだけでなく、受刑者も相棒さえも見事に籠絡してました。

なぜ対戦相手はこのクイズに答えることができたのか、をひたすら研究する１冊でした。クイズに対する執念みたいなものを感じる１冊でした。