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2024年3月の読書メーターまとめ

アイシャ
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感想・レビュー
18
ナイス
1106ナイス

2024年3月に読んだ本
18

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

アイシャ
家重の障害のことを知ったのはNHKの大奥のドラマを見てから。彼の発話を唯一理解できる耳のいい小姓大岡忠光。この二人の強い絆の物語。忠光と出会うまでの家重の孤独を思うと、なんと過酷なことなのかと胸が痛くなる。まいまいつぶろと蔑まれ、将軍になる資格なしとされて生きてきた彼が、忠光という通詞を得て初めて自分の意見を伝えることが出来るようになった。忠光はただ家重の口となるだけと自分を律して生きる人生だった。15代将軍にはそれぞれの物語があるのだなぁと思わされた。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

アイシャ

いつも皆さんのレビューを参考に本の選択をしています。いつもありがとうございます。2月読んだ本の中で一番印象に残ったのは伊与原 新さんの『宙わたる教室』です。「自動的にはわからない」わからないことは「手を使って何度も書く」という名言をいただきました 2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:14冊 読んだページ数:4786ページ ナイス数:1153ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/840418/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
18

アイシャ
麻宮さんの4作目にして初めて現代物。これがデビュー作。自分は持っていないということで、他人の銀のスプーンが大好きな主人公美月がなかなか好きになれなかった。人を描く時に外見をまず言うところとか、やだなーと。でも彼女が家庭教師をすることになった理穂と弟の悠太君たちの抱える闇と向き合ううちに、彼女が変わってきた所はよかった。多分彼女の元婚家に収まれるような女性は、よっぽどしたたかでないと無理だから。全体に森沢 明夫氏作品っぽいんだよなぁ。森沢さんは一人でいいし。麻宮さんここからものすごく進化したんだね。
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アイシャ
ネタバレ霜介の揮毫会での失敗に始まる今作、絵師として思い悩む段階はさらに深くなった。大学三年生となり将来のことも具体的に考えなくてはならないのに。師匠からは「少しの間筆を置きなさい」と言われ迷いはさらに深くなる。そんな霜介を救ったのは母親がかつて教えていた小学校の子供たち。感じたままを素直に絵にする彼らの姿に光を見いだす。芸術家の悩みは尽きない。天才と言われた人も人知れず自分の力に行き詰まりを感じていた。自然に抱かれやがて全てが緩やかに変わっていく霜介。そして将来の進む道も見えて来る。
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アイシャ
一つの食材から10品を作るってすごい。空豆、鯛、新じゃが、とうもらこし。一気に作って、作りながら食べるっていうことをしたことがないので 圧倒されました。わたしは少量づつ作っていこうと思いますが。 ちょっと「きのう何食べた」を思い出したりしました。
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アイシャ
ネタバレ1950年代から1960年代初め、化学者として苦しみながらも堂々と生きた女性の話。冒頭から引き込まれた。化学者の女性がなぜ午後6:00の時間帯のテレビ料理番組で人気料理家になったのだろう。本人は局上層部からのお達し、セクシーにとか体にピッタリのワンピースを着る、にっこり笑えとかを一切無視。化学者としてシングルマザーとして生きるエリザベスには惹きつけられた。そして彼女のソウルメイトで化学者のキャルヴィンとの出会い。大切な家族である犬のシックス=サーティ(最高)娘のマデリン、おむかいさん、みんな魅力的
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アイシャ
ネタバレ一気読みだった。光り輝く才能を持つ者の孤独とその光の傍で闇を見る者たち。複雑な感情が行きかう役者の世界。45歳となった2代目瀬川路京はいつも身の内にあった音を失い、その美貌も廃れつつあり落ち目を感じていた。心の中にあるのは、師でもある初代の不審な舞台での死。咎人として捕らえられたのは初代の息子円太郎。優しい兄弟子の罪を今でも信じられない。生まれ持った美貌と才能を慈しむ者たちもあれば、妬み妨害しようとする者もいる。34年前の事件の真相が姿を現し、路京の心にも大きな転換が訪れる。とにかく人の優しさに感動する
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アイシャ
図書館から借りて、その後購入しました。調味料など用意するものはほとんど家にあるもの。あと少し頑張ればいいかな、くらい。でも料理のコツはとても丁寧に写真と共に説明されている。やはりこんな段取をすることでおいしくなるのだ、など気づきの多い内容。見ているだけでも刺激を受けるレシピ。
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アイシャ
以前Wakiya一笑美茶樓にランチを食べに行った時、脇屋さんがテラスの方で取材を受けていらした。終わるとテーブルをまわって丁寧に挨拶をされた。お料理もとてもおいしかった。本を読んでみると、お父様が易者さんだったとか、そのお父様の命令で中卒で『山王飯店』に勤め始めたなど、けっこう驚かされた。来る日も来る日もお鍋を洗う日々を乗り越えて、世界から認められる中華料理人になられた。ただただ圧倒される内容だった。また是非おいしい中華を食べに行きたい。
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アイシャ
ネタバレタイトルがうまいなぁ。このきらんさんの事は全く知らなかった。文人墨客として生きるという事が実際にできた時代というのが豊か。彼の周りにいる様々なアーティストたちがキラキラしていた。その縁を頼りに自分を磨いて行くだなんてなんとも魅力的。女性として生まれた息苦しさの中で、自分を救う学問が欲しいという鬼卵の妻 夜燕。芸術が翼となり彼女を自由にする。その対極にあって「卑俗な芸文」を取り締まった松平定信と鬼卵を出会わせたこの小説の醍醐味。滑稽、風刺、諧謔で対抗する鬼卵の見事さ。間にうけた方が恥をかくのですぞ、殿。
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アイシャ
家重の障害のことを知ったのはNHKの大奥のドラマを見てから。彼の発話を唯一理解できる耳のいい小姓大岡忠光。この二人の強い絆の物語。忠光と出会うまでの家重の孤独を思うと、なんと過酷なことなのかと胸が痛くなる。まいまいつぶろと蔑まれ、将軍になる資格なしとされて生きてきた彼が、忠光という通詞を得て初めて自分の意見を伝えることが出来るようになった。忠光はただ家重の口となるだけと自分を律して生きる人生だった。15代将軍にはそれぞれの物語があるのだなぁと思わされた。
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アイシャ
推理小説の合作者は、同じ家に住む従兄弟同士。プロットを考える篠倉真舟とそれを文章に起こす宇月理久。ともに大学生。次の作品に生かしたいと、小さな村にある友人の実家の営む旅館に、冬の2月に泊まりに行く。推理小説初心者にもやさしい書き方で、とても読みやすかった。同じ関心事のある従兄弟同士が仲が良くて幸せなことだと思う。トリックもそれなりだったのだけど、ミステリーの根本となる動機があまりにも無理やりではないかと。そういうミステリーは多いな。
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アイシャ
第十三弾!残念ながら辰蔵は左腕の肘から先を失ってしまった。大切な朋輩が戦線を離脱する。茂兵衛にとっては大きな痛手。徳川家は江戸へ。茂兵衛も今の麹町に屋敷をもらう。いい所だなぁ。もう戦のない時代に入ったはずなのに、奥州で反乱が起こり再仕置軍として鉄砲百人組も奥州をめざす。その際に家康から出された指令が、奥州の人々の反感を買わない程度にほどほどにやれという難しさ。勇敢で戦闘意欲の高い奥州の侍とほどほどの戦いなんてできるはずもない。でも結果的にうまい処置をしたと思うよ、茂兵衛。もう綾女の話はいらないのだけど
アイシャ
2024/03/14 08:48

綾乃を真ん中に 服部半蔵と茂兵衛がそれぞれ綾乃と手を繋いので、三人でお散歩する姿を想像して、思わず笑ってしまった 寿美が綾女に恩を感じて接近しそうなのが怖いなぁ

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アイシャ
表題作ともう一編。2作とも高瀬さんが芥川賞を受賞されてからの出版なので ご自身の体験がもとにはなっているのだろうな。職場の同僚に作家であることがバレた後の顛末と芥川賞を取った後の顛末。職場に作家さんがいたら 私も緊張するかも。顔を出して有名になると本当に面倒くさいことが多そう。創作だけど息子の人への主人公の態度は酷いけど 幽霊話は結構不思議で この本の芥川賞受賞作は読んでみたい。なかなか手強そうな作者さんだと思う。
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アイシャ
ネタバレすごく面白かった。久しぶりに一気読み。主人公のジョーは苦学生で、酒飲みのどうしようもない母親と保護の必要な自閉症の弟がいる。大学の授業で年長者の自伝を書くことになった彼は、末期癌の殺人者であるカールにインタビューすることになる。この出会いが彼とカールの人生を変える。とても殺人犯とは思えない高潔な精神の持ち主であるカールの事件を調べ出すジョー。この子意外に強いし無鉄砲。隣人の女子大生ライラの助けも借りて真相が暴かれて行く。スリリングで先が気になる展開だった。中心となる三人の若者に魅了があった
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アイシャ
読書に眼鏡が欠かせない年齢となってから、眼鏡のありがたさを感じる毎日です。明治時代、眼鏡が一般的ではなかった時代、生まれつき目の悪い子供は、学校に行っても何を習っているのかよくわからずに、能力を疑われることもあったのですね。小学校を辞めてしまった少女が、眼鏡を手にして人生を変える話は感動的でした。今でこそ眼鏡で有名な福井県ですが、その産業を起こすために尽力した人々の不屈の闘いがあったのですね。貧しい村の主要産業にすべく全身全霊を、全資産をかけて努力する兄弟の姿が胸を打ちます。
チロル
2024/03/09 18:27

わたしも眼鏡がないと生活できないです💦 能力を疑われる… なんて。読みたい本に登録させてもらいました😊

アイシャ
2024/03/09 18:29

もし眼鏡がなかったら、私、読メに参加出来ていません。ありがたや~です。

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アイシャ
ネタバレ『自由研究には向かない殺人』の前日譚という触れ込みでは、読まざるを得ない。本編は160ページほどの作品だけれど読ませる。1924年にお屋敷で起こった殺人事件を同級生6人とその兄の7人で役に扮しながら解いていくというかなり高度なゲーム。実際には殺人事件は起きない。ピップの犯罪推理に関する頭脳の高さが、このゲームの瑕疵をつくのだがこの時点でははっきりとは分からない。最後にカーラのパパの車で家に送ってもらったり、ラヴィ・シンを見かけたり、自由研究の課題が決まったりと、第一巻への布石となっている。ドラマ是非見たい
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アイシャ
ネタバレ大円団を迎えた。作者からのプレゼントだと思ったのが、親しみを持つ主要人物たちの驚くほどの長寿。本作だけでも1772年から1785年ころまでカバーしているので、幸が還暦を迎えることに。ではお竹どんは?治兵衛さんは?となるのだが。でも大丈夫。元気です。そして最も心配していた結にも二人の娘たちを通して心に変化が訪れる。本当によかった。賢輔は9代目として幸と共に大阪へ。その地で10年。二人で伊勢参りに詣でる。結との縁もまた繋ぐことができればいいな。治兵衛のあきない講座では、代替わりでお話の続きがあるかもとのこと
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アイシャ
もっともらしい科学的な効能をうたって、消費者を食い物にする企業と誇り高き科学者たちとの闘い。「波動」という言葉はニセ科学における頻出ワードなんだそうだ。他にも生の気、負の気、共鳴、言霊のエネルギーとか、見たことのある言葉たち。こうした問題をある女性を探し出すというミステリー仕立ての物語にする伊予原さんはさすが。主人公の宇賀神准教授のキャラクターが強烈。高慢で自信家で人を人とも思わない態度。助手の圭君就職のためとはいえ気の毒。それでも鍵山との対決シーンで放つ宇賀神の言葉は感動的。今回も勉強になりました。
が「ナイス!」と言っています。
アイシャ
独特の雰囲気を醸し出す7編。どの作品もとても普通に見えて、じつは個性の強い人たちを描いている。その根底にあるものがじわっと温かい。最初の『ラインの二人』で惹きつけられた。少し乃南アサさんの小説を思い出した。前科はないけど。最後の落とし方がとてもぐっと来た。そして『姉といもうと』幸田文の『流れる』が好きで女中になるのが夢という姉。私もこの小説が好き。指の欠損したいもうとは知り合いのラブホテルの受付をしている。その仕事を受けた理由も好きだ。淡々と日常を生きていく二人の距離感もいい。他の作品もとてもいい
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/02/18(2254日経過)
記録初日
2018/01/01(2302日経過)
読んだ本
1051冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
335134ページ(1日平均145ページ)
感想・レビュー
1051件(投稿率100.0%)
本棚
21棚
性別
自己紹介

A.B.C-Zが好きなとっても大人です。

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