1年前くらいに読んだけど、相変わらず読後のこの行き場のない感情をどうしていいかわからない。美しくて残酷で、あたたかいんだか切ないんだか幸せなんだか悲しいんだかわからないし、それら全てかもしれない。

百人一首、いろんな著者のものを何度頑張って読んでも惚れた腫れたとかの歌はどうでもいいの極みで辛い。現代短歌も古の和歌も、暗くて辛気臭いのはごめんだわ。風景を詠んだ歌は美しく格調高くて好き。菅原のみっちー心から好き。

平安時代から「生きづらい」と言っているので世の中というのは良くも悪くもプラマイゼロでただただ良くなることはないのかもしれない。どの時代に生まれようが全ては自分の心のありよう。昔みたいな出家の制度また復活しないかなぁ。今の世の中は何もかもが過剰なのかもしれないし、本当に大事なことが欠けているのかもしれない。

あんまり読みやすくおもしろくて読むのが止まらずあっという間に読み終わってびっくり。ホラー？と思いつつ読んでいくと本当に白昼夢のような短編集だった。こんなにするすると読める小説はあまりない。この著者の他の本も読んでみたい。

空を見上げるような土偶にグッときた。縄文人も見上げた空を今見上げている。縄文人は何を思って空を見上げたのかなぁ。体の全面と背面でデザインが違うのは、人間の表と裏というか、多面的な部分を表現していたとしたらとても哲学的に見える。

はじめて（あまりに突然だった）短歌が降りてきてちょうど4ヶ月になりその間和歌や短歌に触れてみて思ったのは、現代短歌と和歌は全く別物と捉えた方がいいということ。私はどっちも好きだけど真面目に取り組みたいと思ったのはやっぱり和歌かな。共感に頼らなくてもひきつける魅力や神秘性、神聖さがあるように感じる。古典はやっぱりエモい。いつか神様に届くような短歌が作れたらなぁと思っていたけど、それってもう古今和歌集の仮名序「鬼神をもあはれと思わせるのが歌」と紀貫之が書いていたことだった。和歌は神仏や精霊と直結している。

現代短歌は意味がわからない短歌が良い短歌らしくて、読んでて脳にストレスがかかりとてもお腹がすいた。

怪談がお好き、とあってなんだか嬉しかった。

100.氷点下の富士急ハイランドで、がしゃれてるなぁとおもいました。でも全体的にいちいちしゃらくせぇなとおもいました。こんなにしゃれた生き方しなくてもいいと思うし、香水は苦手なのでよくわかりませんでした。