読み友の皆さん、8月度も沢山のナイスを下さいまして誠にありがとうございました。先月は夏バテで一時は何も書けずに苦戦しましたが後半に盛り返して小説の感想は完全に追いつく事が出来ました。9月からは作家のまとめ読みで頑張りますのでよろしくお願いしますね!2022年8月の読書メーター 読んだ本の数:27冊 読んだページ数:8107ページ ナイス数:33382ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/868158/summary/monthly/2022/8
彼女の話では愛聖蓮さんが急死したとの事で、死因は心臓発作で家族が朝気付いた時には亡くなっていたそうです。私は気になり彼女の最近のブログを読み返すと「昨日変な夢を見ました。エレベーターで見知らぬ人達と一緒に上へ運ばれると真っ白一色の部屋で皆が自分の遺体を探している様子なので私もあちこち探しました」と書かれていました。不吉な明らかに死を意識させる夢だと思いました。お通夜に行くと彼女が現れ私に礼を言い修行して再び生まれ変わりますと話してくれた。皆さんも夢を馬鹿にせずに変だなと思ったら人に話してみるといいですよ。
誠に申し訳ございません。原作者の方のお名前の漢字を間違えてしまいました。井口清満さんでした。それから最初にコメントの内容を貼り間違えてしまいましたが現在は正しく修正しています。最初コメントにナイスを下さった方、どうもごめんなさいね。
宮坂は西武の先発・岸投手に対し毎打席、酒しぶきで打つが左飛・中飛・三直と三打席続けて凡退する。9回裏、一死一二塁で打順が回るがベンチから秋山監督が主審に声をかける。交代を覚悟した三郎だったが監督は梅桜を代走に起用する。地獄から天国へ気分が楽になった打席で初球を空振り2球目を大ファールし勝負の3球目をレフトへサヨナラ3ランHRを打つ。三郎は自宅でTV観戦中の息子に向けて「パパ約束守ったぞ、打ったぞ」とヒーローインタビューで話す。『愛しの鷹』福岡のホークスファンの居酒屋「二郎丸」に渡の爺さんが久々に来店する。
妻の鷹子さんが一緒でなく店主は別れたのではと推測する。痩せの夫とデブの妻は雁の巣球場で出会って結婚するが鷹子はバーを経営しながら借金まみれだった。荒れた暮らしの彼女が景浦が故障で二軍に来てからファンになり自分も頑張ろうと決意する。漸く現在の景浦と会えた渡は翌朝お墓へ案内し鷹子の病による死を伝え景浦さん以外には言わないで欲しいというのが彼女の最後の言葉だと話す。『たこ焼き屋の女房』病弱な義母の為に夫と結婚式を挙げず入籍だけした夏子に引退したモデルの芸能社の社長が結婚式場のCMを依頼し一度だけ花嫁衣裳を着る。
風太郎は1、2球あっさり空振りするが、遊び玉なしの3球目をジャストミートしレフトへサヨナラHRを放って景虎に勝利をプレゼントする。試合後、福岡の景浦のマンションで祝杯をあげていると大阪の景虎の妻・舞が二人目の子供が出来ましたと携帯で知らせて来る。大虎では、まだ3ヶ月で男女どちらか不明だが女の子なら兄が小虎だから小夏にしたら如何でしょうと話が出て盛り上がる。『忍び酒』あぶさんが「そうだな、もう本当に長いこと酒を飲んではいるが忍び酒というのはないな」と呟いた話。息子の妻・舞の祖父・秋庭氏が安武を酒場へと誘う。
そこは「加奈」という店でママは秋庭氏が本妻が亡くなる2年前から隠れて逢う「忍び酒」を続けてきた相手でしたが奥さんはご存知で許されていたという事です。『三郎しぶき』15年目の大ベテラン宮坂はホークスに来て5年目で初めて2軍に落された。打席で何とか結果を出したい宮坂はボール球を強引に打ちに行ってファールを連発し最後は外角の際どい球を見逃し三振してしまう。試合後、宮坂は景浦に飲みに誘われるが結局酒場では何の話もなかった。それから宮坂は開き直り酒しぶきで打席に立つとホームランが出る様になり遂に電話が掛かって来る。
ヨシさん、喜んで頂けたようで本当に良かったです!ミステリーは人によって好き嫌いが分かれますから難しいのですが、本書は日本ミステリー史に残る永遠の名作だなと思いますよね。
『黒白の反転』引退した大女優と妹が暮らす屋敷に邦画研究会の大学生5人が泊まりに来た夜にアイドル的な女子が殺される。殺人動機は平凡ながらも題名の黒白、作中に出て来るオセロ・ゲームが重要な手掛かりとなって真相が二転三転します。『隣の殺人』口論する隣人夫婦の怒鳴り声に夫が妻を殺したのでは?と疑惑を抱く主婦。一難去ってまた一難のヒロインは最後に恐るべき真実を悟ります。『あの子はだあれ』17年前に自分の過失により交通事故死させた七歳の少女が自宅の棗(なつめ)の木の下に1年毎に成長した姿で一瞬だけ現れすぐに消え去る。
パラレル・ワールド(多元宇宙)理論の幻想的な魅惑の物語です。『恋人よ』赤の他人の女が男の家の留守電に勘違いのメッセージを残しては次第に狂気に蝕まれ遂に恐怖が爆発する。見事なオチのスリラーで私は一番のお気に入りですね。『時鐘館の殺人』元の作品はアマチュア時代に書かれた習作で怖いもの知らずの勢いを感じますね。著者が本名で冒頭に登場し出版社からの犯人当て小説の執筆依頼を受けて立ちます。館の主人の意向でわざと時間を狂わされた時計が置かれた屋敷で下宿人のベテラン作家が殺され2つ目の解決篇で意外な真犯人が暴かれます。
『涙のキャッチボール』景浦の実家に九ちゃんと母がお世話になって2年半が過ぎ母は朝のジョギング中に知り合った妻を亡くした男・江神との再婚を決意するが、九ちゃんは一緒に暮らすのは嫌だよと駄々をこねる。景浦がキャッチボールしながら男ならお母さんの気持ちをわかってやれと説得する。九ちゃんは帰宅すると母に結婚おめでとうと言い、僕はこの家でおじいちゃん、おばあちゃんと3人で暮らすよと話す。『ただいま臨時休業』景浦はサチ子から話を聞いて娘の夏子が四年前につき合っていた青年・芹沢孝介の働く店「たこ焼き・童」へ食べに行く。
その夜、大虎へ夏子が孝介を連れて現れ父母に彼氏を紹介する。芹沢の病弱な母は家にいて息子が夏子と景浦夫妻を連れて挨拶に来ると、よろしくお願いしますと涙を流し喜ぶ。『うっちゃり珠代』珠代は大分の実家に帰り両親に玄界灘は36場所連続の大関で綱はもう無理だけど負け越しが一度もないのは立派で初場所の成績次第で結婚を考えるわと話す。玄界灘は酒の店で景浦に親方の病気が全快し娘にも別に恋人がいると話すと珠代にプロポーズしろと言われる。珠代は優勝1回で結婚してあげると約束し玄界灘は7連勝後7連敗し千秋楽にギリギリ勝ち越す。
去年の阪神とのオープン戦で景浦は下柳の球をフルスイングするがスタンドには届かずフェンス直撃の2点タイムリー2塁打となる。試合後、景浦は残って息子にバッティングピッチャーを頼み普通のバットで2球フェンス際で失速するが、そこから4連続HRする。だが景浦は物干し竿バットに限界を感じて普通サイズなら打てても敢えて引退を決めるのだった。景虎が今は我慢して普通サイズで打てと言うと風太郎は翌日から従う。一軍に復帰した梅桜はオリックス戦で景虎と金子が投げ合いパーフェクトを続けるのを見守り、9回裏に代打サヨナラHRを打つ。
『一球の重み』2軍戦ソフトバンク―中日戦で、ホークスの若手外野手・三木が3回に先制の2点タイムリー2ベースを打つ。ホークス大林投手は一軍の投手コーチが見守る前で5回表に外す球が中途半端に入ってしまい同点2ランHRを浴びる。6回に三木が勝ち越しのソロHRを打ち1点リードする。7回表中日は2死1、2塁からルーキー中田がレフトへ大飛球を打ちレフト・三木が追うがフェンス際で捕球できず二者が帰り逆転負けする。景浦は試合後のロッカーで三木に怪我を怖れた怠慢エラーだと叱責し、大林投手にはコーチが感心していたぞと教える。
景浦は清酒「暮れ六つ」のファンで蔵元の父子からそれぞれが開発した酒の飲み比べを依頼され、今夜は帰って明日の朝一番に来て飲むという条件で応じる。翌日の早朝7時に来て飲み比べた景浦は両方の酒に満足し、息子の酒を新酒「明け六つ」と名付けたらどうだと提案する。親子は諍いを解消し心から喜ぶ。『オレは景浦安武だ!』風太郎は景浦から物干し竿バットを3本贈られ大喜びし翌日の紅白戦で代打に出て景虎から見事な二塁打を打つ。だが実は景浦が梅桜に渡したのは本物より1センチ短く作らせたバットだった。風太郎はオープン戦で3割を打つ。
だが最後の広島戦の試合前に景虎が1センチ短い事をばらすと風太郎はショックを受け元のバットに戻して試合に臨み結局は3タコで終わる。『オレの風』開幕戦は札幌ドームでの日ハム―ソフトバンクとなりダルビッシュと景虎の投げ合いで景虎は森本のHR1安打に抑えダルビッシュは7回までパーフェクトだった。8回表、梅桜が代打で出て初球は空振りするが2球目をレフトへ同点HRを打つ。バットは景浦と同じ長さだった。王会長が大虎に来店し景浦に2軍の助監督をしてくれないかと頼む。景浦は少し考えさせて下さいと答えるが後日正式に了承する。
まあ91歳で書かれた作品ですから仕方ありませんね。物語の時期は2020年の9月でSLやまぐち号の5号車と乗客32人が消失する事件が起きて東京からの旅人が多かった為に十津川班の出番となります。事件の前に亀井刑事と息子がJR山口線を旅しており、亀井はお寺の住職からある女性が高杉晋作に綴った恋文を託されていた。十津川は富豪の会社社長の名を乗客名簿に発見し彼の会社から2億円が何者かに渡された事実を掴み一件落着かと思われたが続いて遂に死者が出てしまう。事件に際し菅総理が誘拐は山口県の問題と述べ冷たく援助を拒否する。
著者は政府の対応を極めてブラックに描かれますが、でも実際にはこれは有り得ないでしょうね。まあ列車と乗客消失の謎は中盤までに解き明かされまして、結果はあまり面白くありませんでしたね。こういう大仕掛けな謎は答も限られていますし致し方ない面があり、老境に達しても尚ど派手なミステリーの演出に挑む著者の心意気を評価すべきでしょう。そして事件の真相も魅力に乏しいのですが、高杉晋作と奇兵隊の日本の歴史が学べて史実を未来永劫に語り継ぎ歴史の敗者達の無念の思いを遺そうとする著者の強い意志を読み取れたのが本書の収穫でしたね。
二人でエレベーターに乗るとマジックペンで書かれた鳥居の絵の落書きが壁にびっしりと描かれていました。最上階から清掃を始めると一室から「ナニシテル」と外国人男性が出て来て話しかけられたので丁寧に事情を説明しました。彼は注意して欲しいと言い落書きは消さない。廊下の盛り塩には触れない。廊下の手すりに括りつけられている赤い鳥居も外さない。と説明し「ワタシがオオヤニセツメイスル」と言われたので、そのままにしました。三日で作業を終え報告をすると依頼主からクレームが来ました。私は外国人との衝突を怖れ深夜に再度行きました。
私は罰が当たる怖さもあり木村君はお化けなんかいる訳ないですよと強気の発言をして二人で作業を始めた。最後に手すりに括られた鳥居は針金で留められていたので一旦戻ってペンチを持ってくるよと言ったが木村君は強引に鳥居を壊そうとする。私はダメだと彼を何度も止めたが言う事を聞かず「うるさい」と何かに取り憑かれた様になった。私が車まで戻りペンチを手に引き返した瞬間ウーウーウーと獣の鳴き声がし続いて「ドンッ」と音がして木村君が地面に叩きつけられ即死した。そこはその後も事故や自殺が多発して取り壊され、私は清掃会社を畳んだ。
ワカ先生と珠代は「ふがあーあ」というあぶさんの大イビキに驚かされ「最後の年」に涙ぐんで翌日球場に観戦に行くと、あぶさんはイビキ打法でHRをかっ飛ばす。『さようなら90番』10月6日ヤフードームでのオリックス戦は景浦の引退試合となり、両親と家族、秋庭家、大虎の常連達がVIPルームに招待されて試合を観戦する。景虎と金子の投げ合いで2-2の同点で迎えた9回裏二死走者なしの場面で代打に指名されると初球のストレートを迷わず振り抜きレフトスタンドへサヨナラHRを叩き込む。試合後、景浦はファンに向けお別れの挨拶をする。
本当に37年間本当に温かいご声援・応援をありがとうございました。景浦はロッカールームでユニフォームを脱ぎ、お袋に贈って「丈夫な体をありがとう。やっと終わったよ」と涙で抱擁する。『少年ものほし竿』景浦は福岡のマンションを引き揚げ大阪に帰って来た。景浦は少年野球の決勝戦で表彰状を授与する仕事に呼ばれる。なにわホークスの小学3年生の少年は特注の子供用ものほし竿バットを使い背番号90番を付けレフトを守りファインプレーする。春野安武は打席に立ちバットに水しぶきすると大HRを打つ。彼は旧姓・山田カコの息子だったのだ。
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ヨシさん、喜んで頂けたようで本当に良かったです!ミステリーは人によって好き嫌いが分かれますから難しいのですが、本書は日本ミステリー史に残る永遠の名作だなと思いますよね。
ミステリーは大好物ですが、これは幾重にも伏線が張り巡らせてあって、ヤラれました〜。