読書メーター KADOKAWA Group

2023年12月の読書メーターまとめ

夢追人009
読んだ本
102
読んだページ
1770ページ
感想・レビュー
102
ナイス
42042ナイス

2023年12月に読んだ本
102

2023年12月のお気に入り登録
22

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2023年12月のお気に入られ登録
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  • なの@サブ
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  • マタロー
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  • 山川欣伸(やまかわよしのぶ)
  • ふうこ
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  • さゆ
  • 笑い猫
  • 結城綾
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2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

夢追人009
今村翔吾さんが日本全国四十七都道府県の戦国武将のエピソードをドラマチックに描いた掌編集の企画本・西日本編24人衆です。私が西日本の人間と言う事もあって本集の武将達の心情が自分の感性にマッチしてよく理解できましたね。史実に現代人の感性を加味した物語は読み易くて心にスーッと入って来るのは著者の実力で時代劇に不慣れな方にも自信を持ってお奨めしますね。私は毛利元就の有名な三本の矢の逸話のアレンジ、齢93歳で出陣した老将・龍造寺家兼、雷が体に直撃しながら雷神の如く戦った戸次道雪が大好きです。#NetGalleyJP
Norikazu  Ando
2024/01/03 09:08

人の生死に対して失礼ですが、ロマンを感じますよね。

夢追人009
2024/01/03 09:18

柔な現代人よりも昔の人の方が短い人生を必死で生きたのでしょうね。

が「ナイス!」と言っています。

2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

夢追人009

読み友のみなさん11月度も沢山のナイスを下さって誠にありがとうございました。この冊数は数だけだと過去最高だと思います。もう大分しんどいですので12月は無理しないように健康の為にもそこそこ頑張りますね。12月師走もどうかよろしくお願いしますね!2023年11月の読書メーター 読んだ本の数:150冊 読んだページ数:5780ページ ナイス数:54488ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/868158/summary/monthly/2023/11

かすみん
2023/12/02 16:05

今月もよろしくお願いします🎄

夢追人009
2023/12/02 16:23

かすみんさん、ありがとうございます。今月もよろしくお願いしますね~!

が「ナイス!」と言っています。

2023年12月の感想・レビュー一覧
102

夢追人009
今村翔吾さんが日本全国四十七都道府県の戦国武将のエピソードをドラマチックに描いた掌編集の企画本・西日本編24人衆です。私が西日本の人間と言う事もあって本集の武将達の心情が自分の感性にマッチしてよく理解できましたね。史実に現代人の感性を加味した物語は読み易くて心にスーッと入って来るのは著者の実力で時代劇に不慣れな方にも自信を持ってお奨めしますね。私は毛利元就の有名な三本の矢の逸話のアレンジ、齢93歳で出陣した老将・龍造寺家兼、雷が体に直撃しながら雷神の如く戦った戸次道雪が大好きです。#NetGalleyJP
Norikazu  Ando
2024/01/03 09:08

人の生死に対して失礼ですが、ロマンを感じますよね。

夢追人009
2024/01/03 09:18

柔な現代人よりも昔の人の方が短い人生を必死で生きたのでしょうね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
幼い頃に近所の図書館で童話絵本を読み聞かせてくれたお兄さん・凪(なぎ)を慕い「泣ける話」を書いてもらおうと古都・奈良の某所の古書店兼小料理屋に通う今は出版社で働く柴(しば)と彼を豆柴と呼ぶ嫌味な同期の蒼井の3人がおりなすミステリアスな幻想系ファンタジー小説の怪作です。冒頭を読むと凪を美人と表現している点から私の苦手なBL小説なのかな?と一瞬思いましたが違いましたね。二人の友情の進展と謎の作家・凪の正体が意表を突いて怖面白く、世界の童話が幸せ色にアレンジされる物語も楽しめましたね。#NetGalleyJP
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の84編目。本作は昭和9年に雑誌「子供之友」に11回連載された「お猫さんとお黒さん」シリーズの連作長編小説で村山さんの最高傑作ですよ。白猫のお猫さんがラックスの高級石鹸で体を洗ってもらって綺麗になって隣に住む黒猫のお黒さんと二匹で化粧品屋に行くと毛皮の染めかえをしてくれて二匹の色が逆になり両親にも見分けがつかなくなる話。二匹の染めた毛がは剥げるとねずみ色になってしまい鳥山夜間病院のふくろう先生にお世話になり入院します。ふくろう先生は治療がうまくいかないので手術をして二匹の毛を刈りました。
夢追人009
2023/12/31 11:30

学校の始まる前の日に二匹は伸びた毛の事で喧嘩して床屋で散髪しましたが暴れたせいでお髭を切られてしまいました。二匹は伯母さんの家に来ましたが留守で待っていると、とうふ屋さんが荷台に乗せて家まで送ってくれましたが凄く疲れて体がグニャグニャになりました。洋服屋さんの伯母さんに二匹は立派な洋服をこさえてもらい、あひるさんに見せて自慢すると私も欲しいと言うのにダメよと冷たく言って意地悪をして後で母親に叱られました。あひるのアー太郎、ヒー太郎、ルー太郎が遊びに来ましたが、二匹はお風呂に二時間も入って疲れて眠りました。

夢追人009
2023/12/31 11:30

これで村山籌子さんの青空文庫で読める童話全84編を全て読み終えました。村山さんは誠に素晴らしい童話作家さんで大満足しましたよ。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
観光バス会社の一角にてキッチンカーで商売をする年下男と年上女の二人。紅茶専門店シュシュの店主・汐里、スープ専門店グラタの大学生・要の二人が要のいなくなった猫の事件により知り合い互いに心を許して労わり合って親しくなる。前半を汐里の視点で後半を要の視点で描かれた本書は素晴らしい読み心地で、優柔不断で不器用な二人の恋の行方がどうなるのか胸キュンで心を奪われますよ。まだ未熟な若い要が徐々に人として成長して行く過程も描かれ、恋のライバル出現に揺れる要の心情、人を優しく癒す猫達の愛らしさ、と頁を繰る手が止まりません。
夢追人009
2024/01/08 07:03

ヨシさん、ありがとうございます。いろんな意味で中々に深くて面白い本ですのでぜひお読みくださいね。

ヨシ
2024/01/08 13:53

ワクワク♡

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
人と人とが暮らす日々の営みが連れて来る感情の高まりや性格の違いが生み出す喜び・悲しみを鮮やかに描いた5つの連作短編集。本書を読んで思ったのは人間は全てがぴったりと一致する事は不可能で、どちらかが妥協して歩み寄り愛や友情の関係を維持しながら学んで行くのだなという事で性急に結論を出す事の愚かさに気づかせてもらえましたね。でも完全一致は無理なんだと認識した上で対人関係を考えるだけでも人生のプラスになるでしょう。どうしようもなくて切なくなる時もあるけれど経験を重ねて人は人生を歩むのですね。#NetGalleyJP
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
都会の一流商社で働くが身体を壊してリタイアし故郷の町に帰って祖父の名前をもらった屋台のおでん屋「かいっちゃん」を開業して人生のリベンジに奮闘するアラサー女子・静香の活躍を描くアツアツの人情味溢れる痛快な物語です。一部の常連客つみれさん(本名すみれさん)や地元の素人漫才コンビのお蔭でギリギリの利益で踏ん張る静香に訪れる一大転機に粘り強く頑張る事の大切さを教えられます。イヤな客もいるけど幸運を運ぶ女神のような客もいて努力が報われるサクセス・ストーリーには熱い感動が込み上げて来ましたね!#NetGalleyJP
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの18編目。 常夜(とこよ)の世界に生命ありて うごめける時 光りは東方より、忍びやかに来りて 輝き初め 万物その己の存在を認め 歓喜の頂点に至れるは いかに至上の盛事なりしか 我等は光りの海に泳げる魚達なり 光りなくして 死を思う生命なり 光りよあれ、而して 永久に我等を愛でよ……  大力さんの詩にはまさしく大きな力があって読む度に力強い元気と勇気をもらえますね。何だかインスピレーションが湧いてくるような気持ちにもさせてくれますね。魚達が出てきますので特に「さかな君」が大喜びしそうですよね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ありがとうございます!今回も映画のマメ知識とプチエロのけったいな世界が癖になって堪らなく良かったですね!調子に乗って続きがパッと思い浮かびましたので2023年末ヴァージョンでお読みくださいね!私はこの大蛸との友情を深め今年の暮れは水槽の部屋にテレビを運んで一緒に紅白歌合戦を観た。蛸は時々触手を上げて歌手達のパフォーマンスに見とれ気に入っているようだった。番組も終わり「ゆく年くる年」が始まって除夜の鐘が響いた頃に水槽を見ると元キャンディーズの伊藤蘭がいて時々躓き倒れている。「?」わかったぞ「転ぶスター」だ!
夢追人009
2023/12/30 09:51

Vakiraさん、ありがとうございます。まあお気づきかとは思いますが、蘭の花と今年紅白に出場する伊藤蘭さんをかけているのですね。見事に全てオールドネタばかりなのには苦笑いですが仕方ないですね。

Vakira
2023/12/30 11:32

気付かなかったッス(≧∇≦)

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の83編目。おもちゃの国のプリンス、アドはおもちゃの兵隊の3人の家来、レクとメツツとテルを連れて森を歩きます。アドが珍しく一人で森を歩いていると若い男が来て頼み事を言います。妹を森の奥のお城に住む大男にさらわれたので、どうか助けて下さい。優しいプリンスは承知して自分のお城に帰って3人の家来に話をしました。翌日、兄の男を入れた5人は大男のお城に向います。四人は刀も鉄砲も忘れてしまい震えながら、妹を返すようにと大男に迫りますが簡単にひょいと指で次々に吊り上げられて最後にテルだけが残りました。
夢追人009
2023/12/30 08:23

テルは「ねえ君もいい人になっておくれよ」と泣き落としを言うと大男は突然に涙を流して「ああ俺が悪かった。お前たちは何ていい人間だろう。あの娘はすぐに返してやろう」と言いました。王子さまは「面白かったね」と言い兵隊たちも敬礼しながら真面目に同意して、6人は嬉しそうに跳ねたり歌ったり踊ったりしながら帰りました。一字はハラハラしましたが最後はホッとする村山さんらしい平和な結末で誠に良かったですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ありがとうございます!妖艶なムードでナイスでした!あまり面白くないですが続きを考えましたのでお読みくださいね。よーし、もう一回やり直しだ!新しいモデルと危険なので予備の蛸をセットし水槽に放ってリスタートした!キャーッ!またもや美人モデルの絹を裂くような悲鳴が聞こえたのだ!今度は何が起きたのかと水槽を見ると、蛸の着ぐるみの中から蛸八郎と横山ノックの幽霊が飛び出しモデルに襲い掛かったのだ!さらに髭男爵の肥った男が浮上しワイングラスを手に「カンパ―ヒゅームードやないなあ!」と言って沈んだ。醜い男の臭い又ボツだ。
Vakira
2023/12/29 23:56

009さん お読みいただきありがとうございますm(_ _)m。オオ〜 蛸はキグルミ〜 パヒューム〜 (⁠☆⁠▽⁠☆⁠)

夢追人009
2023/12/30 07:47

Vakiraさん、ありがとうございます。乾杯が「カンパ―ヒ」と一字だけが旧仮名使いになってしまいました事をお許しくださいね!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ありがとうございます!オシャレな(?)ラストでとってもイイ感じでしたね。また古いネタですが続きを考えましたのでお読みくださいね。おまえが犯人だ!椅子に座ってる上品そうなお婆さんがオレを指差して言った。冬休みの教室で見つかった男子の死体には百八つの刺殺痕が残されていたのよ!動機は百八人のあなたが得意げに語った武勇伝を男子生徒が鼻で笑ったから頭に血が昇って一斉に全員の分身山田がナイフで突き刺したのよ!この事件は「オリラジ休校の殺人」と呼ばれてるわ!そこでサンタが言った。そこにそーしておれ、ラーはいなくなった!
Vakira
2023/12/30 00:08

009さん お読みいただきありがとうございます。m(_ _)m。ウヒ〜 スペクトルマンにドカベン!楽しませていただきました。

夢追人009
2023/12/30 07:42

Vakiraさん、ありがとうございます。最初に出て来るお婆さんはアガサ・クリスティ―さんですよ。これは夢の中での出来事で目覚めると記憶から消えてしまうのですよ。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
四日遅れのメリクリで遅くなってごめんなさいね!いつになく泣けるええ話で私もマジで号泣させて頂きましたよ。ありがとうございました。ホンマにおおきにですわ!また実話怪談と世にも奇妙な物語をブレンドしたみたいな悲惨な続きを考えましたのでお読みくださいね。父が仏壇から振り返ると私に向けて言った。ももこ、この人は俳優事務所で見つけてきた役者さんで若い頃の母さんにそっくりなお嬢さんでな、探すのに苦労したけど喜んでくれたかい?そうなの、丁度良かったわ、今からお土産のダイナマイトで家を吹き飛ばすわよ!お前な何考えてんだ?
夢追人009
2023/12/29 13:00

この人はなウチと無関係の赤の他人さんだぞ、やめろ!ドッカーン!数日後、この町内の告知版の場所に奥さん達が集まって、ももこの写真の載った広告に見入っていた。あなたも楽しいあの世へいらっしゃい!あのさ、この一家心中した家のももこさんって女は噂じゃ都会の少子化で廃園になった幽霊幼稚園で火の玉に囲まれて過ごしていたんだって。うっすらと浮ぶ子供達の亡霊は戦時中のモンペを履いてる女の子だったり江戸時代の髪型の男の子だったりしたらしいわよ。すっかり精神を病んじゃって可哀そうにね。すると写真のももこの眼がギラリと光った。

H!deking
2023/12/29 20:45

ありがとうございます〜!!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの17編目。船腹の色のはげ落ちた惨(みじめ)さは 遠く波濤とたたかって来た 今は疲労になやんで ぐったりと体を伸べたような いたわりの心を感ずる 廃船のようではないか 英蘭(イングランド)の旗を船尾に立てて 見れば船員が二三人 甲板に出て立っている あの船員の眼は碧く 頭髪(かみ)は褐色に染み 彼ら異邦を航海する人々 雪降り暮るる港にあり これは作者が北海道のある港で見た光景を詠んだ詩でしょうか。厳しい冬の風情と異国情緒が感じられて良いですね。この廃船は幽霊船で甲板に立つ船員たちは亡霊かもね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の82編目。長い詩です。あかい、やさしい はなもやうが、とびとびに ついた きものをきて、あをい やはらかい おびを しめた、しづかな、おとなしい をんなのこどもが、そろり、そろりと、いつぱい とほる。いつぱい とほる。ほんとに わたしは らんばうもの おさらは こはすし インクは こぼすし 時計は ころがすし おはしは をるし ばた/\ あるくし むしは ころすし、わたしは せかいのらんばうもの。わたしのふくが赤かつたら、わたしのおびが青かつたら、わたしは もうすこし おとなしいのに。
夢追人009
2023/12/29 11:46

らんばうもの。おかあさまもおつしやつた。おにいさまもおつしやつた。そして、お前は いゝ子だとは、けつして、けつして おつしやらない。もしも わたしが おとなしい 女のこどもにうまれたら、わたしは どんなに うれしいかしら。そして、わたしは ほんとに、ほんとに やさしさうに笑ひながら おてんとさままで、あるいてゆかう。そろり、そろりと、あるいてゆかう。もしかしたら、これは作者の心の中に長く秘めてきた本音をカミングアウトした詩なのかもしれませんね。何の根拠もありませんが、読み終えて何となくそう思えるのですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の81編目。おばあさんが目が見えなくなってきたので眼鏡屋さんへ行って財布を渡してこのお金で眼鏡を下さいと言うと眼鏡屋さんは、ちぇっ、たった十銭しかないなと思いながらおもちゃの眼鏡を売ってあげました。でも持って帰った眼鏡をかけて見ても、おばあさんには何も見えませんでした。こういう事が何度も続き、家の中がおもちゃの眼鏡だらけになったので、おばあさんは街のおもちゃ屋に眼鏡を全部持って行って五円五十銭で買い取ってもらいましてこのお金で良い眼鏡を買ったおばあさんは不自由なく見えるようになりました。
夢追人009
2023/12/28 19:06

眼鏡屋さんは素人のおばあさんにアドバイスしてあげる必要があり人として不親切の極みでしたね。それでも、おばあさんの粘りと努力が実を結んだのが、せめてもで誠にお疲れ様で結末は誠に喜ばしかったですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の80編目。ちょっと理屈が難しくて疑問に思った話です。我が儘なぞうさんと怖がりのねずみさんは性質が違い過ぎるので最初は仲良くなれませんでした。ぞうさんは学校のお昼ご飯にねずみさんを鼻でつついてねずみさんの弁当を食べてしまいましたが少しも怒らずで怖くて仕方ありませんでした。ある日ねずみさんは外国帰りのおじさんから望遠鏡をお土産にもらって学校に持って来ました。そして望遠鏡で、ぞうさんを見たねずみさんは大笑いしました。大きなぞうさんが小さく見えたのです。ぞうさんは怒って望遠鏡を取り上げました。
夢追人009
2023/12/28 18:42

そして望遠鏡で逆に眼鏡を目に当てて、ねずみさんを見ますと逆に大きく立派に見えたのです。ぞうさんはねずみさんに恐れを感じ、ねずみさんはぞうさんが怖くなくなりましたのでやがて二人は仲良くなったのでした。この望遠鏡の見方を変えると物が大きく見えたり小さく見えたりするという理屈がよくわかりませんでしたが最後は二人が仲良しの友達になれてハッピーエンドで良かったなと思える誠に良い話でしたね、

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の79編目。 もぅりの もぅりの木のかげで、 みゝながうさぎのくだものや。 つぶのそろつた さくらんぼ、 まつかであまい 大西瓜おほずいくわ。やすうり なげうり 大べんきやう。かわいいぼつちやんは じてんしやで、きれいなおぢやうさんは かごもつて、さあ さあ いらつしやい、 おほやすうり。めかたはたつぷり まちがひなし、 どこのみせより おほやすうり。 ああ、今の物価高の世の中でこんな店があったら並んででも行きたいですね。行列の出来る、兎のくだものやさんですね!誰か知ってる人は教えてね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の78編目。あひるさんはお母さんが買ってくれた赤い洋服が嫌いと言いましたが、仕方なく学校へ着て行くとお猫さんが「赤金魚が来たぞ!」と悪口を言ってからかいましたが我慢しました。あひるさんは赤い物が嫌いなのに対してお猫さんは逆に赤い物が大好きなのでした。ある日あひるさんが風邪をひいて学校を休むとお猫さんが家に来て赤い洋服を貸してよ、代わりにボクの白い服を貸してあげるよと言うと交渉が成立しました。でも白い洋服は垢だらけで汚れていたし赤い服はお猫さんにちっとも似合ってなかったので皆が笑いました。
デブ猫は美しい timão
2023/12/25 12:10

読んでみます^_^

夢追人009
2023/12/25 12:18

貴族猫さん、ありがとうございます。カタカナの表記ですので読み難いですが、お楽しみくださいね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の77編目。きりぎりすさんの靴屋の最初のお客さんはあひるさんでしたが、一生懸命に作った靴を見てあひるさんはボロクソにけなしました。その靴は店に置かれましたが誰も買わないので埃が積もりました。3年後にあひるさんが自動車できりぎりすさんの店に突っ込むと売れ残りの靴が飛び出しました。きりぎりすさんが「この靴がお入り用ですか?」と尋ねると、あひるさんは店に車で突っ込んで非があるので仕方なく「これをください」と言って買って行きました。きりぎりすさんは売れ残りの靴がさばけて嬉しくてとても喜びました。
夢追人009
2023/12/25 10:37

一週間後にきりぎりすさんは最初にあひるさんに断られた靴だと気づきました。まあ何とか上手にまとまりましたね。悪い事をすると結局は自分に返って来るんだよという教訓の話ですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の76編目。大きい森の向うからブルブルと小さな音が聞こえたので木の上で寝ていた真っ黒な小人が飛び起きて青い着物に赤い帽子を被って飛んで行くと、それは赤いお月様でした。小人は「たくさんの子供達があなたの来るのを待っていますよ。さあ行きましょう」と言って野原を通って街へ参りました。窓からかわいい女の子がこちらを見て笑っていたのですが、お月様はあれは私の子供ですと言います。そこで小人が聞きに行くと女の子はそうですと認めて赤いリボンをお月様にさしあげてくださいと頼みまして小人は持って帰りました。
夢追人009
2023/12/23 09:55

赤いお月様がリボンを頭に付けると女の子そっくりになって、お月様は一晩中ニコニコと笑っていました。その晩は丁度十五夜でした。まあ穏やかで素敵なショート・メルヘンの世界で心安らぎますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の75編目。お姫さまは朝から大変ご機嫌が悪うございました。そこへお姫さまの大好きな猟師が山から帰って来ました。でも今日は獲物がなかったと言い、鉄砲をどんと撃って猟犬のレオがくわえて来たのはおもちゃの熊で既に死んでいました。次に出て来た獣を撃ちましたが情けないことに小さな子犬でした。次に川で水を飲むと大きな魚がいたので口に入れると何と固い肉でしょう前歯が4本折れて見ると鉄のおもちゃの魚でした。情けなくて大きな木に体をもたれると倒れてしまい見るとおもちゃの松の木でした。せめて持って帰ろうか。
夢追人009
2023/12/23 09:28

でも入れようとしても網の中に入りません。それは確かに夢だったんでございます。お姫さまは大きな声でお笑いになってご機嫌が治ったので猟師はホッと安心して二人でいつまでも笑いました。やれやれまさかの夢オチでしたが、まあたまにはこういうのも良いですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の74編目。トントンピーピの悪とんびが方々でイタズラをしてはみんなを困らせて昨日の新聞に載る大騒ぎを日本語ラップ調の繰り返しの詩でノリに乗って歌い続ける軽快なストーリーですよ。もぐらもちはクツを持って行かれ、子すずめはから傘を持って行かれて雨に打たれてしまいずぶ濡れでお母さんに叱られます。赤いぐみの実をほめちぎったのは特に悪くはないですね。白ひつじのひげを取ったので可哀そうな白ひつじさん「ごめんなさい」と皆に謝ってばかり。でも最後に悪とんびは天罰をくらって泣き出しずぶ濡れになるのです.
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の73編目。うめのはな うめのはな、えだのうへで あつたかいね。ぽか ぽか あつたかいね。しろいごはん、しろいごはん おかまのなかで あつたかいね。ぽか ぽか あつたかいね。ご飯はやっぱり温かい内に食べるのが一番良いですね。もう冷や飯なんて食べられませんよ。せめて電子レンジでチンしてね。もちろん村山さんの生きていらした時代には電子レンジなんて便利な物はありませんでしたね。そう考えると今の便利な世の中に自分が生きている事をもっと感謝しなくちゃいけませんね。寒い冬は温かい春が恋しいですよね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ありがとうございます!キンちゃんとまなちゃんのカップルの話はまだまだ続きそうで先が楽しみですね。という事で続きを考えましたのでお読みくださいね。うーん、キンちゃんったら私が折角ご褒美をあげようと言ってるのに、蘊蓄を語るばっかりでイヤになっちゃうわね!キンちゃんは理論に実践がついていかないのが問題なのよね!昔見た「洗濯屋ケンちゃん」みたいに一字違いだけど頑張って欲しいわ!キンちゃんてさご褒美は何が欲しいの?うーん、きび団子か褒美ホビーでプラ模型かな!あんたは子供かい!でもねボクちゃん古い事も知ってるんだよ!
Vakira
2023/12/21 12:50

009さん お読みいただきありがとうございました。洗濯屋キンちゃん~♪に欽ちゃん~♪ ウヒャ~ こりゃあ 彦摩呂風に言うと コメントのギャグマシンガンや~ となるのでしょう。座布団 10枚お送りいたしました。

夢追人009
2023/12/21 14:33

Vakiraさん、ありがとうございます。座布団 10枚でハワイ旅行ありがとうございますね~!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの詩の16編目。おお はるけき方より寄せ来る波濤よ 汝が最大の実力と自信を持って 岩礁を打て、万丈のしぶきを上げよ その時、海神は大空に懸る天日をおおいて。 凄惨なる自然の風景を 汝がその雄々しき門出の餞(はなむけ)に送るであろう ああ、かかる時、汝の使命は 世のその努力の頂点(クライマックス)に到達すべきである されど汝は かの海洋はるかに煙を吐きつつ走る すべの船を 船に乗れる同胞を、愛人を 使者を どよもす波濤の底へ没し去らんか、 おお汝波濤よ 若しさらば汝等の哀しみ 歎くを如何にせん。
夢追人009
2023/12/21 09:25

大力さんの海の詩にはダイナミックな迫力がありますね。でも波濤には人間の命を奪わないようにどうかお手柔らかにとお願いしたいものですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の72編目。 美しい王子様のおせなかに まつかなマントが ゆれてゐるかな 美しい王子様のおん馬車の 馬が青い空を 眺(なが)めてゐるかな 「子供之友」婦人之友社 1924(大正13)年3月 という事でこの詩が書かれてから4か月程で丁度百年になるのですね。長い永い歴史を感じますねえ。詩自体は呆気ないですので、もっとふくらまして童話メルヘンの面白いファンタジーにして欲しかったですね。まあ大正時代のお子さまたちはこの短い詩を読んであれこれと想像してワクワクしながら胸をときめかせたのでしょうね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
三角錫子さんの唯一の作品で、これは明治43年に起きたボート転覆事件を哀悼して書かれた歌の歌詞です。一 真白富士の根 緑の江の島 仰ぎ見るも 今は涙 帰らぬ十二の 雄々しきみたまに 捧げまつる 胸と心 二 ボートは沈みぬ 千尋の海原風も浪も 小さき腕に 力もつきはて 呼ぶ名は父母 恨は深し 七里が浜辺 三 み雪は咽びぬ 風さえ騒ぎて 月も星も 影をひそめ みたまよ何処に 迷いておわすか 帰れ早く 母の胸に 歌詞は6番までありますが半分で紹介を終えます。詩もそうですが曲も美しい唱歌です。ぜひお聴きくださいね。
夢追人009
2023/12/21 05:56

るいさん、ありがとうございます。今から100年以上前の歌ですが今でも新鮮で全然古びませんね。

るい
2023/12/21 06:01

ほんとに学生時代に知ったのですがもう何十年も忘れたことはありません。年齢を重ねるほどに感慨深いのですよ。🎶💞•*¨*•.¸¸♬︎

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
岡田三郎助さんの唯一の怪談噺です。友の家を出たのはもう夕暮れの時刻であった。秋の初めで空には雲が覆い被さる憂鬱な夕べで昔の事とて今のように賑やかではなく川べりの道は近くに癩病病院の黒塀と血の付いた木があるという材木置き場があって早足で歩いていると足下にいつの間にやら白い蝶がまつわりついてきた。蝶は人の霊魂だと信じていたので心臓が高ぶり手で追い払ったが中々離れてくれない。足で蹴ったが駄目で早足で走ってヤレヤレまいたかと思っていると首筋にさっきの白い蝶がいたのだ。全速力で家まで逃げたが今でも思い出し戦慄する。
夢追人009
2023/12/20 17:19

まあこれなんかは明らかに考え過ぎの怖がり過ぎですが、人間は想像力が暴走すると往々にしてこういう風になっちまうのでしょうね。まあ寒さに震えながら読む冬の怪談も乙なものでいいですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
池田輝方さんの唯一の誠に短い怪談噺です。私の祖父は釣りが大好きで千住の女郎屋の主人と夜釣りに行った時の事で川があり土堤(どて)があって祖父と主人が五六間(約101.8メートル)離れて釣っていると川の音がガバガバとして、やがて主人が「もう帰ろうよ」と言って来た。祖父はまだ早いだろうと思ったが従って帰った。家の近くまで来ると主人が打ち明けた。釣りをしていると水底から馬のような女のような大きな顔が出てきて一瞬消えて再び出てくると奇妙な口で笑ったので釣竿でかきまわしたのが先程の音だそうです。家へ帰った主人は三月程
夢追人009
2023/12/20 16:48

患った後に死んだそうです。主人はそう臆病者ではなかったのです。それから祖父は大好きだったのに釣りをやめてしまったそうです。お祖父さんにとっては強烈な印象でもう二度と釣りなんて御免だとなったのでしょうね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
本田親二さんの唯一の怪談噺です。時代は不明なれど僕の祖父から聞いた七十年ばかり前の話。長念寺という寺に仏さんが葬られ四十九日の後に小さな墓が建てられ□本居士と仏名が彫られ本の字の横棒が朱色で塗られている。この本は最初は石工の誤りで木になっていた。その墓が建った晩に死んだ人の親友の別の天総寺の住職の妙善という僧侶の元へ当の死人が訪ねて来て妙善と生前の彼とそっくりの言い方で呼んだ。彼は字の誤りを直してくれないかと頼み、僧侶の妻が出した素麵とお茶を美味しいと言って食べて帰った。部屋の隅の方に素麺とお茶があった。
夢追人009
2023/12/20 10:08

妙善和尚が翌日、長念寺へ出かけて昨夜の事を聞くとこちらにも死者が来ており同じ事を頼んで行って時刻は天総寺から歩いて長念寺へ行ったらかかる時間だったという。そこで墓の木の字を本に変えて横棒を朱色で彫ると幽霊は出なくなったという。それを僕の祖父が妙善からすぐに聞いたという事で、僕も祖父と一緒に連れられて長念寺に確かめに行って見ると、ちゃんと朱が入っていました。まあ怖くはないですが誠に心のこもった情の深い良い話でしたね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの15編目。この詩は反戦詩です。著者の略歴を調べますと1904年に宮城県に生まれ北海道に移り詩作を始め上京して1932年に反戦詩を書いた事で警察に検挙されて拷問を受けた為に入院し1935年に結核により31歳の若さで亡くなられています。本作は母が工場で働く間に22歳になる息子が徴兵で軍人になり帝国主義戦争で軍艦で送られ砲火のもとに送られよう。母よ息子の生命がどうして殺されてしまったのか?屍はどこへ片付けられてしまったのか?知るはずもなく涙をぬぐってもぬぐっても流れ止まぬだろうよと書かれています。
夢追人009
2023/12/20 09:07

今回は詩の一部を抜粋しましたが、非常に感動を覚える詩ですので青空文庫でみなさんよろしければぜひ全文をお読みくださいね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の71編目。大風くんはイタズラ好きで、ヒュウヒュウと歌ってご機嫌でした。子供の帽子と小さなヒツジの子を吹き飛ばして大喜びしました。次に町の入り口に立つ大きな塀を見て思いっ切りぶつかっていきましたが塀はびくもしません。すっかり腹を立てた大風くんは生れてからまだ出したことのないような力を出して吹きました。ビュウッ、ビュウッ。大風くんの頭には大きなこぶができ、鼻もひざもすりむけました。だが、どうしたことでしょう塀はびくともしません。大風くんは考えて、もうイタズラはやめようと思い海へ行きました。
夢追人009
2023/12/20 08:15

大風くんは一晩ぐっすり眠って明日の朝に目が覚めたら、静かなおとなしい春風くんになっていました。そよそよそよそよ、と海の上を歩きました。まあ風にコブはできませんけどね、人間もまた上には上がいて自分は無敵の存在ではないと自覚して驕らずに反省することが大事ですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
宮原晃一郎さんの1編目。この話は落語のネタの元の話かも知れませんね。西の端のある国の神主さんが氏神の祭礼で家を周り祝詞をあげてお金は僅かですが沢山のご馳走を頂いておりました。でも一日に四五軒回るので量が多くて全部は食べられずに残すしかないのを残念に思っていました。ある時山道で大蛇が大きな体で何かを食べて川の水を飲むと腹が小さくなるのを見て蛇がいなくなってから近づくと蛇いちごが落ちていました。そうか、これはいいぞと神主は蛇いちごを集めて懐に入れて、次の檀家に行くと祝詞をあげご馳走を食べ蛇いちごを食べました。
茜
2023/12/19 19:25

夢追人009さん、こんばんは^^そば清が別名「蛇含草」というのをコメントで知りました♪

夢追人009
2023/12/19 19:42

茜さん、こんばんは。私はTVの上方落語で昔聞いた事がありますよ。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの14編目。絶望詩。生かさせたいがもうおそい 両肺が全部やられている 猛烈な腸結核で 一日の膿の排出は多量で ちっとも消化力ない胃腸 痔が悪くって腎臓も悪くて 耳が悪くてもう全身 あますところなく悪化している これは医者が言うのだ、そしてあと一月かどうかとすら公言する 熱が四十度をこえる 味覚は破壊されて 食慾が全くない 食慾がなく 熱を出して 毎日肉をけずっていれば やがてけずる肉のなくなった時 お前は死だ、死は神秘でも神の御召でもない 死は肉体の破壊である お前はすでに大いに破壊されている
夢追人009
2023/12/19 09:03

生かさせたいがもうおそい ただ逢いたい人々よ 早よ鉄窓の彼方からかえってこい 庭の椿もすでに落ちた うーん、何だか地獄からやって来た使者・死神のつぶやきのようですね。何となく脱力して怖くはなく既に予定された運命だから仕方ないので淡々と死を受け入れなさいよと言っているようですね。この患者さんの心がせめて落ち着いて穏やかな心境であればと願いますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の70編目。かみのすくない カテリーナ おもてにでたら、かぜがきて、だいじな だいじな かみのけを、いつぽん いつぽん ふいたので、 かなしくなつてないてたら、たうたうかぜを ひきました。 うーん、こういうのを踏んだり蹴ったりと言うのでしょうね。まあ心配しなくても大丈夫で髪はすぐに生えてきて元通りのロングヘア―に回復しますからね。慌てずに落ち着いて、でーんと構えていればいいのですよ。カテリーナさん、それぐらいの事はわかってりーな?毛生え薬かカツラを試すのも手だから検討するといいでしょう。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ありがとうございます!いつもながら暦薀蓄はとっても勉強になりますね!解決編を楽しみに待っていますね。という訳でストーリーと関係のないアホな続きを考えましたのでお読みくださいね。うーん、まなちゃん難しいねえ、でもご褒美が欲しいから一生懸命に考えるよ。ところで、まなちゃんを見てると昔流行った歌を思い出すんだよ。♪おとなの階段上る 君はまだシンデレラさ~!そうさ、みんな知ってる有名な「想い出がおっぱい」だよ!お馬鹿ねえ、「想い出がいっぱい」でしょ!キンちゃんってば大丈夫?蘊蓄ばかり言って終いに💩食わないでよ!
Vakira
2023/12/18 12:18

009さん お読みいただきありがとうございました。ってか上手いですね。蘊蓄。💩喰う?そう来ましたか。ウヒ!座布団送るようです。

夢追人009
2023/12/18 12:29

Vakiraさん、ありがとうございます。お食事中のみなさん、ごめんなさいね!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの13編目。 大いなる家鴨(あひる)の姿に似たる 連絡船の三等船室にて 不愉快な動揺を感じ 軽い頭痛(とうつう)に悩まされ 渡り行く島の奥地に痛み悩む母への哀切に泣きつつ ひとりし寝転べば 出稼人夫等の行く先々の未だ見知らざる地への 憧れに満ちたる足に触れ 最初は驚き縮(すく)んだ私ではあるが 夢を持たない旅人のあらぬことを しみじみ我ながら感じては 貧しき出稼労働人の心に もろくも兄弟達の涙を感じ 足を伸べ組み添え 瞳を交し 微笑さえ見せて 無言のままにも好意を寄せ 心からなる途上の友として
夢追人009
2023/12/18 10:46

一夜を共に航海したのである  いいですね。航海日記風で一時の旅の友との友情の雰囲気が「旅は道連れ、夜は情け」の風情で心を和ませてくれますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の69編目。三匹の小熊さんが、あひるさんの所へ遊びに行きますと、あひるさんがジャガイモさんを探していたので、皆で一緒に探しましたが中々見つかりません。すると一匹の小熊さんがパンッと手を打って言いました。「きっとお鍋の中だ、お鍋の中だ!」そこでみんな走って台所へ行ってお鍋の蓋を取ると中にジャガイモさんがいました。お湯でうだったのでジャガイモさんは色が真っ白になっていて以前より美しくなりましたので、みんな大喜びでした。無邪気な話ですが食べられてしまうジャガイモさんは幸せなのか気がかりですね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの12編目。明るい北国の十二月 終日雪は降っていた 一尺、二尺、それは容易な大空の変化のページェント 又軽やかに香う土へのプレゼント * 或日その前夜を名残に、吹雪は綺麗に止んでいた、そして北国のヌタプカムシペ連峯と上川平野の野原とに それは雪国の特有な白光を輝かせて 天への一大讃歌をあげていた とてもドラマチックな詩ですね。※ページェントとは壮大なパレードや美術品、衣装などを使って歴史的な出来事や物語を再現する舞台上の演目。厳しい寒さと雄大な自然の姿に実が引き締まる思いが込み上げて来ますね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの27編目。ストライキが長引いて帆船が停泊中の港で悪党のガルールはモッフという船の運転士に酒場に誘われ、ラ・ベル・フイユ号を乗っ取る計画の仲間にならねえか、ゴロツキを十人ぐらい集めてくれと言われて承諾する。彼ら十人の悪党が船倉に身を潜め四日目に上にガルールが偵察に行くと誰もおらず漸くモッフを見つけると既に船長と一戦交えて勝ったと知らされる。それから航海が続き、久々に陸地が見えて一旦停泊しようとモッㇷが話す。そしてガルールら一行が上陸しようとするとそこへ来た憲兵らに捕縛されるのである。
夢追人009
2023/12/17 11:09

これはモッフ船長が企んだ悪党どもを騙して捕まえる為の芝居の計略だったのである。まあ複雑なストーリーではありませんが、まんまと読者もしてやられてすっかり騙されましたね。ルヴェルさんの青空文庫で読める作品は今の所27編でこれが最後の作品になりました。作業中が4編ありますが終了がいつになるのかわかりません。この4編と他の話は紙の本で読むことが可能ですので引き続き探して読みたいと思いますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の68編目。よう子ちゃんは台所が大好きでした。いい.匂いやいい音がするからです。お母さんが、お鍋とおやかんとフライパンを火にかけて外へ出て行ったところへ、よう子ちゃんが入るといろんな音がしてきて、このままでは煮立ち過ぎになりそうで大丈夫かしらと心配になりました。そして3つの台所道具が音を出す競争でけんかして煮えくり返って大きな音を出しまして、お母さんが慌てて飛んで駆けつけました。「よう子ちゃん、ブツブツ言い出したら知らせてくれなくちゃ」と言うと「私が悪いんじゃなくて悪いのはフライパンよ」
夢追人009
2023/12/17 10:13

お母さんは何もわかりませんでしたが、おかしそうに笑いました。大体が台所を放り出して外へ出て行くお母さんが不注意すぎますが、まあ火事にならなくて幸いでしたね。フライパンが歌いました。♪誰の所為でもありゃしない。みんなオイラが悪いのさ~!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの11編目。 人手なき独り者 治兵衛の麦はせに 飛火して燃えうつり 泡を喰った治兵衛は 麦束もて火を叩く 風つのり火はさかり 麦はせは凡て燃え 治兵衛は大火傷 やけどした六十男 治兵衛はわめきつつ こげのこる麦の穂を かき集めかき集め かなしさと痛さとに 大声で泣きわめく  あーあ、何てこったい、大失敗をやっちまったなー。これは実際にあった出来事なのでしょうか。治兵衛さんはとんだ災難でお気の毒ですね。うーん、こんな風には絶対になりたくないなと思わせ自戒を促し気をつけなさいよと注意する詩ですね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの26編目。解決されない殺人事件の真相は?長い列車の私の乗る車両に老紳士と若い夫婦の三人が乗っていて、若夫人がペルゴレーズ街の殺人事件について話していた。彼らの話が一段落すると私は初めて話しかけ重要な手掛かりがある、犯人の結婚の付いた手の写真があるのだと三人に言って実物を見せる。すると若い夫の顔が蒼ざめ列車はトンネルへと入る。トンネルを出ると夫が右手を切断する大怪我を負っていた。彼は途中の駅で降ろされ、事件の犯人は未だ捕まっていない。まあこれは油断と楽観し過ぎた私の落ち度でしょうね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の67編目。今回は前部カタカナで読み難いですが内容はとっても面白いですよ。ポカポカと暖かい秋の日にお池のカメさんたちも、うつらうつらと日向ぼっこをしています。カメ子おばさんとマル子おばさんが祭に着て行く服と子供たちに着せる服の事について相談していました。でも二人とも次第に眠くて仕方なくなり、自分が先に寝ては相手に失礼だと思って必死で我慢してムニャムニャ言っていましたが、とうとう限界が来てぐっすりと寝てしまいました。二人は夕方に目覚めると笑って服の話は明日にしましょうねと言って別れました。
夢追人009
2023/12/16 09:31

でも毎日こんな調子で一緒に寝てしまうので、カメさんは未だにみんな裸で暮らしているという訳です。困った事ですね。そう思いませんか、みなさん。まあ考えると、カメさんは手足が短いので服を着るのも脱ぐのも非常に困難な生き物ですから、これでいいのだとも思えますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの10編目。津軽の海風は 暮れ行く夕日の彼方へと連絡船ふねを冷たく吹き送る 桟橋に立ち去り兼ねて見送る人々とも別れて 身をマントに包み 頬をうずめて物蔭甲板に佇めば 防波堤に点る明滅の灯火も見えずなり 巍然たる函館山の容姿も 次第に海をへだてて 水夫の投げこんだ速度計の速めらるるままに 闇の中に失われゆく かくて海峡の海は次第に荒く 空よりは白き贈り物音もなく 真闇(まっくら)の中に降り来り、海に消え マストに積る 船は船底にひびくエンジンの音と 波を切り進む海路の跡をしばし残して ひたすらに
夢追人009
2023/12/15 11:19

蜜柑の木々実る本土の 最北端の港 青森へと馳(はし)る これはみなさんもよくご存知の石川さゆりさんの名曲「津軽海峡冬景色」を思い出させる厳しくも素晴らしい詩ですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの25編目。本編は盗みと人殺しの罪を犯した息子を持つ母の苦しみを描いた人情噺です。兵営内で兵隊の息子が盗みと人殺しを犯して逮捕されたという新聞記事を読んだ老いた母親のフランソアズは隣人の女と話す内に村で起きた窃盗事件も息子の仕業に違いないと言われて腹が立ち兵舎へ汽車で出かけ問い合わせるが息子は独房に入れられており面会を許されない。弁護士に話を聞くと死刑の公算が大だが何か事情を示せば情状酌量される可能性もあると教えられる。彼女は裁判の当日に自ら証人となると申し出て判事に向けて証言する。
夢追人009
2023/12/15 11:03

実は村で盗みをしたのは私で息子はそれを返そうとして盗んだので人を殺してしまったのでしょう。元は私が悪いのでございますと。判事は判決で息子を無期懲役刑にして死刑を辛うじて免れる。村に帰った母親は村人達から村八分にされて孤独の内に死ぬ。彼女の墓を建立してくれたのは息子の裁判を務めた判事であった。判事は母親の証言が本当は嘘だと知っていたけれど彼女に同情して減刑してくれたのでしょうね。村人達の冷たい仕打ちに傷ついた彼女は何とも哀れで可哀想ですが、この判事が優しい人だった事が唯一の救いで、彼女にとって幸いでしたね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の66編目。本作は珍しくブラック・ユーモアで世相を風刺した作品ですね。こおろぎの男が工場で重い荷物を足に落として不自由になって解雇されて歩いていると頭上から水が落ちて来て気絶します。気付くと、まだら蜂の医者がいる病院で金が払えなければ出て行きなさいと冷たく言います。尺取虫の助手が金持ちの鈴虫のお嬢さんにシャックリの薬を調合していましたが、蜂の院長に呼ばれて慌てた為に薬の調合を過剰にしてしまいます。こおろぎの男は動けず少し休ませてくださいと頼みますが強引に外に放り出されて死んでしまいます。
夢追人009
2023/12/15 10:04

そして鈴虫のお嬢さんも薬を飲んで死んでしまい、院長が神様お助けくださいと叫びますが、もう既に手遅れなのでした。金持ちの鈴虫のお嬢さんは窓から水を捨てて、こおろぎにかけたのに笑っている残酷な酷い性格なので罰が当たったとも言えますね。うーん、でもこの話は子供向けに書いたとは思えない虫の社会にも金権主義がはびこって薄情な世知辛い世の中になる現代社会が風刺されていますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ありがとうございます!この話のオチは数年前に起きた有名な女性アイドル歌手の自殺事件の真相にも受け取れてとておショッキング且つリアリティーがあって良かったですね!またこのアホな続きを考えましたのでお読みくださいね。私は月に一度ここ大阪の食堂に来て十(とう)串カツを食べるのを習慣にしている。恥ずかしいので個室の中で立ち上がると直立不動で歌い出す。♪心配ないからね~!そう、惜しくも最近お亡くなりになったKANば斉唱んして哀悼しているのだ。すると個室にマスクの女が入って来た。それは何と私が創った少女の人形だった。
Vakira
2023/12/15 08:20

009さん お読みいただきありがとうございました。今回のコメントはギャグなしですね。オオ!人形が生きてる?ほら、ホラーね。いや法螺でしょう。(≧∇≦)

夢追人009
2023/12/15 09:18

Vakiraさん、ありがとうございます。この人形はBJのピノコのイメージで書きましたよ。まあそれだけ精巧な作りなのだという事ですよ。また続くエピソードも頑張って書きますよ!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
石川啄木さんの一編目。人間の悲哀とは、自己の範圍を知ることである。生れ落ちた時、私は何も知らなかつた。その時何の悲しみがあつたらう。經驗と教育とは日一日と私の、自己及自己以外の事物に關する知識を廣くし、深くした。私は日一日と、自己の範圍といふものを一劃々々知つてゆく樣になつた。何の自由、何の領土が人間にある? 自己の範圍といふものは、知れば知る程小さくなつてゆく、動きのとれぬものになつてゆく。常に何らかの努力をせねばならぬ人間の運命を、私はしみじみと痛ましく思ふ。 人は己の限界を知って落胆するのでしょう。
るい
2023/12/14 10:52

青空文庫で読ませて頂きました。短いのですね。😊啄木は不道徳な面多々ありと聞いていましたが、とても良いことを書いていますね。😌こちらで、「ほんとうにあった怖い話」をご紹介頂いて続きにはまってしまいました。ありがとうございます。💕

夢追人009
2023/12/14 11:01

るいさん、こんにちは。私は不道徳な面について少しも知りませんでした。何か知るのが怖いような気がしますね。でも人間は一生自分の限界を自覚せずに決して諦めずにどこまでもチャレンジできたらいいなとは思いますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの9編目。そこはねずみも歩かない 歩くべきではない ひじりの行くべき道である 空は明るく明るく まひるの如くに明るい 一しきり降っていった雪は 野に山に路に庭に 夢見る様に積もっている 雪は白い何よりも白い きよめられたる様に白い天と地の合体の風景である 包む夜は厳に静かな しらべをひっている * ひじりの為めに撒いた敷物は けがれる事を恐れている如くである とっても感動的な良い詩ですね。12月のクリスマスや花嫁のヴァージン・ロードをイメージさせるような非常に清らかな聖なる雰囲気を感じますね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの24編目。本作は少々クサイ話ですが深い感動の一編ですよ。父子が葬儀から家に帰ると二十五歳の息子のジャンに老女中が病気で死ぬ前に母から預かった手紙をこっそり渡す。そこには、あなたは実は父さんの子ではないのです。望めば裕福な本当の父親と幸福に暮らす事ができますと書かれていた。ジャンは母の裏切りに驚き、すぐに家を出て行こうかと迷う。父さんは母さんを一度たりとも疑いもせずに自分の為に一生懸命にこれまで頑張ってくれた。彼は実の父の名前が書かれた頁を読む前にマッチをすった火で手紙を焼き捨てた。
夢追人009
2023/12/14 09:32

ジャンは母の部屋から食卓に降りると、いきなり飛んで行って幼い子供のような仕種で父の曲りかけた肩にしがみついた。そして泣きじゃくりでもしているような涙声で彼は言った。「お父さんだ、僕の大切な大切なお父さんだ」ああ、素晴らしい作品で、真面目にもらい泣きしそうになりましたね。ルヴェルさんは残酷な性格だけの作家さんではなく心の中に優しい心を隠した方だったのですね。読んだ方は少ないようですが、みなさんぜひ一度お読み頂いてこの深い感動を味わってくださいね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の65編目。年寄りの学者ピッコロさんの初めは心配しますがお終いには愉快になる話ですよ。ピッコロさんは何故か泣いていて町の鴉と横丁の猫に追い払われます。続いて百姓とその妻の二人に泣いているのを見られて理由を聞かれますが答えられず最近買ったばかりの家へ3人で帰りますと理由がやっとわかりました。隣から桶屋が桶を叩くうるさい音がしたのです。百姓夫婦は早く引っ越しなさいと忠告してピッコロさんは引っ越しました。新しい家に町の鴉と横丁の猫が訪ねて来てご挨拶しました。ピッコロさんが幸せになって良かった!
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
萩原朔太郎さんの14編目。高原の空に風光り、秋はやふかみて、鑛脈のしづくのごとく、ひねもす銀針(ぎんばり)の落つるをおぼえ、ゆびにとげいたみ、せちにひそかに、いまわれの瞳の閉づるを欲す。ここは利根川、その氾濫(はんらん)のながめいちじるく、青空に桑の葉光り、さんらんとして遠き山里に愁をひたす、あはれ、あはれ、われの故郷(ふるさと)にあなれば、この眺望のいたましさ。眼もはるにみゆ。村落の光る厩(うまや)のうへに、かがやく愛の手は伸びゆきて、われの身は銀の一脈、ひそかに息づき生命(いのち)はや絶えなんとする。
夢追人009
2023/12/13 18:36

―九月七日― いいですね。はっきりと意味はわからなくとも、一語一語噛み締めるように読んだら心に沁みて伝わってくるものがあると思いますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ギ・ド・モーパッサンさんの5編目。まだ僅か三十代の男の自殺者の生々しい手記です。彼は毎日同じ事の繰り返しの人生に倦怠を覚え死んでしまいたくなります。全ての自分の未来があらかじめ予想がついてしまう気分になるのです。彼は机の中に乱雑に入れられた手紙の束を整理するつもりで読み返すと厭になり憂鬱の気がどんどん募っていくのです。そして生きる人々に対して昔の手紙を読んではいけないと警告し、側に置いてあったピストルの引金を自分に向けて引くのです。貴重な命を自ら捨てるなんて誠に勿体ない。今の私なら彼にスマホをあげますね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの8編目。 お前は俺の子供 おれはお前の父親 おれはお前の親となって六月だ お前は生れた時 この頭がおれの握り拳位だった ずい分と大きくなったな お前の顔がおれに似て居るようだし 今添寝して居る母にも似て居る 誰彼がそう云った それはほんとうだろうか ねむったお前 お前は今ずい分よくねて居る さっきはあんなにおれに困らせたんだが 母の乳房に乳がなくなりゃ お前にとっては全く一大事だから 泣いて泣いて のけぞり返って足をつっ張って 母が重湯をこさえて来るまで 泣き 泣き 泣いた お前はおれの子供
夢追人009
2023/12/13 12:50

おれはお前の父親 おれはお前に頬ずるしてやる 早く大きくなれ お前はやせても立派な女工さんになれ  生れたばかりの娘に対する父親の愛。最終行の「女工になれ」は戦時中で、女性の職業の選択肢が少なく限られていたのでしょうから致し方ないですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの23編目。公園で遊ぶジャンという名の小さな男の子の話。この子の母親は戦時中に産婦人科の病院にいて生れた時に近くで砲弾が炸裂して産婆さんともう一人の赤ん坊が即死したので、二人いる産婦のどちらの子供かがわからなくなったのだった。病院側は処置に困って孤児院に預けようとしたが二人の母が頼み込んで引き取り共同の子供として育てているのだ。一人が働く間、一人が子守りをして夕方になると母子三人で家へと仲良く帰ってゆくのであった。戦争が生んだ悲劇ではありますが母の愛が二倍で逆に幸せかも知れませんね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の64編目。小さなあひるさんは、まだ手が頭に届かないので唯一人の家族の年寄りのおじいさんに毎朝髪をゆってもらっていました。毎朝あひるさんは鏡の前で髪の形を確かめますと、いつでも油で髪が固まって頭のてっぺんで固く結わえてあるので眼をしばたたくこともできないくらい引きつっていました。おばさんが来た時に髪を見て笑い「何て変な髪でしょう、私が結ってあげましょう」といいかけておじいさんの怖い顔を見ると口をつぐみました。可哀そうなあひるさんは、そのせいでごはんもろくに食べられないくらい悲しみました。
夢追人009
2023/12/13 11:41

でも、おじいさんが一生懸命考えて、こてを買って来て髪をつぢらせてあげるとやっとハイカラな髪になりました。元気が出たあひるさんは前よりごはんを2倍食べるようになりました。まあどうなることかと心配しましたが、おじいさんの頑張りで問題解決してホッとしましたね。

夢追人009
2023/12/14 08:20

×つぢらせて→〇ちぢらせて、でした。いつも本当にごめんなさいね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ギ・ド・モーパッサンさんの4編目。岡本綺堂さんの名訳にて永遠に読まれる名作怪談です。82歳の元軍人が語る若い頃56年前の幽霊話。ルーアンの町で彼は旧友と再会した。友は熱愛の末に結ばれた美しい妻を心臓発作で喪っていた。彼は自分の家の机の抽斗に入った書類を取って来てくれないかと私に頼む。私は馬を走らせて彼の家に着き老人に預かった手紙を渡したが何故かぐずぐずするのに腹を立て部屋へと入って机を探した。すると、かさりと音がしたので振り返ると白い着物を来た女が立っていた。女は櫛を差し出して私の髪を梳いて下さいと頼む。
夢追人009
2023/12/12 11:55

私は目の前の事態を恐れながらも女の頼みを聞いてやった。女は私の手から櫛を奪うと出て行き後を追ったが、部屋には鍵が掛かっていた。私は外に出て馬に乗ると家に帰って服を触ると毛が何本かついていたので振り払って捨てた。私は動揺して使いの者に友の宿に書類を届けさせた。翌日、友を訪ねたが姿を消しており警察にも届けたが行方が知れず26年後の今も事件の真相は不明なままなのである。うーん、ガチの幽霊話ですね。友は妻の幽霊に連れられて死の国へ共に旅立ったのでしょうか?二人が今もあの世で幸せに暮らしていればいいなと思いますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの7編目。 叔母に伯父 山の人々 尋ね来て 語り合う久方の話 さても又十年前の物語 内地のこと その山その川その家すべて 今ならば夢か知らね 柿の木も桑の木も 背戸の林も表の山も 美しい思い出の国 母もまた我を背負いて 渡り来し松前のなぞえの山を おぼろげに おもい出でしか 語り明す夜はうれしも  いいですね!こういう美しい思い出がいつまでも記憶の中に留まっていてくれたらいいなと思いますよね。牧歌的な故郷の風景が心の眼に浮んできて泣きそうになりますね。故郷の美しき景色よ永遠にと心から願います。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの22編目。本編は非常に静かなラストですが同時に恐ろしく意地悪なフィナーレなのですよ。或る男が芝居小屋に通うのは事故による惨劇を見たいが為で、大火事と猛獣使いがライオンに嚙み殺される事故が起きてからは飽きてしまって外へは出歩かなくなった。だがサーカスの曲芸自転車乗りがやって来ると知った彼は毎晩のように男の失敗を期待して出かけ指定席を買って座る。ある日、男は曲芸師と偶然話をすると毎日同じ場所に座る自分を目印にして演技しているのだと聞く。男は次の演技の時にわざと立ち上がり自分の体を隠す。
夢追人009
2023/12/12 10:27

すると自転車乗りはいつもと違う事態に驚いてバランスを崩し高所から真っ逆さまに落ちて行くのだった。男はそれを見た後に大満足の微笑みを浮かべて帰って行くのだった。これは罪を問われない完全犯罪の殺人事件だと言ってよいでしょうね。それにしても他人の不幸を見て喜ぶなんて本当に人でなしとしか言いようのない酷いヤツ人間の屑ですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の63編目。昔はカタカナと漢字混じりの文章が主流だったのかもしれませんが今はそれも廃れてヤレヤレ良かったと思いますね。学者で近眼のカエルさんが毎日高い木の枝に腰掛けて何を見ているのを知ったコオロギさんが理由を聞くと冬の着物を縫ってくれる人が通りかからないかと見張っているのだと聞いて私が縫ってあげますよと言って糸で縛られ木の上に忘れた反物を取って来て縫いあげて記念写真を撮ったのが私の家にあります。見たい方は私の家へ遊びにおいでなさい。語り手は誰なのかわかりませんが、同じ虫の仲間でしょうね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ありがとうございます!男心の遣る瀬ない気持ちがひしひしと伝わって来る極上の一編でしたよ。本当はふざけない方がいいとは思いますが、またアホな続きを考えましたのでお読みくださいね。わいはもう我慢でけへん!覚悟を決めて娘を居酒屋に呼び出して本音をぶつけることにしたんや!よー来てくれたな、トリアーえずビールで乾杯しよかな!頼む!わしだけのモデルになってくれ!この通りや!ふーん、ええわよ、その代わり他の人の分の銭を出してくれたらええねん。銭がなかったらウチの父親呼んで来たさかいに、すぐに相談のってくれるわ。パパ―!
Vakira
2023/12/12 07:38

009さん 萩庭貞明監督 知らなかったっス。レビュー紹介ありがとうございました。

夢追人009
2023/12/12 08:11

Vakiraさん、関西のえげつなさをこれでもかと描く監督さんやと思いますので一度観とくんなはれや~!もっとリアークションうまいことせんかい!←駄洒落ですよ!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ギ・ド・モーパッサンさんの3編目。草木も眠る真夜中の二時半に墓地の墓番の老人が飼犬の吠える鳴き声に起こされて墓へ行って見ると男が女の墓を掘り返していた。男は逮捕され裁判にかけられる。男は町の弁護士で裕福で中々に人望もあるしっかりした人物だった。彼は弁護士を断り自ら法廷で告白する。彼女は私の愛人で風邪をひいて肺炎になり呆気なく20歳の若さで亡くなりました。私は深く心の底から愛していたのです。私は墓の中で腐りゆく彼女をそれでも見守ってあげたかったのです。陪審団は長い協議の結果、彼を無罪と判決し群衆は拍手する。
夢追人009
2023/12/11 17:08

本編を読み終えて、もし日本であればこういう風な結果になっただろうかと考えると否定的な気持ちになりますね。やはり西欧の人々はロマンチックで寛大で自由な気質を持っているのではないかと思いますね。やはり日本や東洋の国々では生れ得ない物語だと言える気がしますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの6編目。遠い野中の家より 私を慕うて呉れる友は 今夜も十時がなって帰った 夜露を分けて来て呉れても あたたかいもてなしさえ 貧しい私達にはゆるされず ひとえの着物のはじを 幾度か合せ乍ながら 語りても聞いてもほほえみ乍ら 何程のへだてた思いもなく ありのままの事を語らいて お互に解け合うよろこび 本箱からは 勝手なものをとり出して 入れ様ともせず 一ぱいに机の上につまされる 傍にも又誰ひとり じゃまになる人もなければ ただ二人自由に 束縛の棚をのがれて友も私もにごりのない友情にひたっている
夢追人009
2023/12/11 16:06

男同士の友情の詩です。いいですねえ。ジーンときますよね。苦しい時代に生まれた友情は固い絆で結ばれて一生消えることなく続くに違いないなと確信しますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの21編目。本編もとにかく悲しい話ですよ。乞食が一人今日の稼ぎを持って何に使おうかなと考えながら歩いていると犬を連れて胸に「盲」と字が書かれた札を付けた盲人の乞食が道行く人々にお恵みをと呼びかけていた。だが誰もが皆逃げるようにいなくなる。彼は盲人を食堂に連れて行って自分の稼ぎで食事させてやる。彼は自分の正体を明かさず盲人の家の近くへ送ってやり人助けした事で心が幸福になり、不意に橋の上から身を投げる。皆が乞食が身投げしたと叫び、盲人は何も気づかず「そいつは勇気があったんだな」と呟いた。
夢追人009
2023/12/11 15:45

乞食が身を投げた理由は決して悲しいからではないだろうと思うのですが、幸福な気持ちのままで人生を終わらせたかったのでしょうかね。彼は死んだとは書かれていませんので、命が助かってもう一度彼なりの幸せな人生に挑んで例えどんな辛い事があろうとも頑張って一生懸命に生きて欲しいですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の62編目。こんちはおめでたう お花をあげましよ 私はあなたの大すきな オランダ人形のペチ子ちやん。長いお鼻で おくわしの車を えつさ えつさ おして来たのは 印度インドうまれの象さんよ。麦 麦 お麦 ぽつくりお麦を 袋につめて、ぽこ、ぽこ来るのは木馬さん。「さらさらおさとうの、おいしいおくわしは 今晩めしあがれ。私はイギリス生れの マリ子ちやん。」白い羊さんは ビスケツト、一袋 羊の毛のやうに ほか、ほかやはらかい はくらいビスケツトを 一袋。 ロシア生れのニコライさん、ロシアのバタを
夢追人009
2023/12/11 15:11

おせなにのせて ニコニコニコニコ やつて来た。ちゆうちやんは、かわいい りかうなこねずみ。けふは ちゆうちやんの おたんじやう日。 おくわしは、お菓子の事ですね。チュウちゃんは、可愛い子ネズミです。お誕生日を大勢の仲間達にお祝いしてもらって最高に幸せですね!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ギ・ド・モーパッサンさんの2編目。語り手の男の隣家に住む女は25歳で父と夫と赤ん坊を一月間で亡くした為に気違いになってしまい動かなくなった。老女中が食べる世話をしたが15年間部屋から外に出なかった。街にプロシア軍の兵士が来て少佐が女が動かないのは侮辱だと激怒した。彼は部下に命じて女をシーツもろとも包んで森へと運ばせた。老女中が亡くなり家は無人となり男は狂女の行方を軍に聞いたが答えてくれずで無視された。春が来て森にヤマシギ(鳥)を撃ちに行った男は木の近くに一体の骸骨を発見し、それがあの隣の狂女だと確信した。
夢追人009
2023/12/10 20:32

兵士たちは女を運んで森に置き去りにし、狼が女を食ったのだ。男はその痛ましい白骨をしまっておく事にし、自分の息子の時代には二度と再び戦争などないようにと祈っている次第だと語る。狂女は「きちがい」と読ませています。決して派手さはありませんが、戦争が人間を如何に愚かで残酷で無慈悲な行為に駆り立てるものであるかを静かに描いた一編ですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの20編目。本編も如何にもイヤミスらしいブラックな結末ですよ。碧眼(あおめ)の女が病院に入院していて医者に外に出たいのと話す。医者は体に良くないと反対するが、女が情夫(死刑囚)の墓参りがしたいと言うと許可する。女は古巣の安ホテルのカッフェに寄って女主人に自分の冬着を取って来てもらい墓へ出向く。だが無一文の為に花も買えないので女は街を歩いて適当な男を見つけ古巣のホテルに連れて行って情交を済ませて銀貨を稼ぎ花を買うと夕暮れ時の墓地が閉鎖する直前にギリギリで間に合って情夫の墓に花を供える。
夢追人009
2023/12/10 14:19

女がやれやれと安ホテルに帰ってくると連中の中の女がひやかすように言う。ちょいと碧眼さん、さっきは厭な気持がしただろう何ぼ何でもねえ、おまえさん、さっきの客は誰だか知ってるのかい、あれはね、ル・バングよ、あの死刑執行吏(くびきりやくにん)のさ。よりによってこういう間の悪い事が起きてしまうものなのですね。でもまあそんなに深く悪く考え過ぎずに気を滅入らせないで墓参りをした事で一区切りをつけて、彼女はまだまだ若いのだし、この先に良い事もきっと沢山あるのだから、またご陽気に新しい人生に一歩を踏み出して欲しいですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の61編目。ある朝、耳長さんが一人でランニングをしていますと、小さなずるいあひるさんが来て「面白い遊びを教えてあげるよ」と言いました。ボタン遊びで勝った方がもらえると言い右長さんの洋服についているボタンを引きちぎりました。耳長さんはそれからずーっと負け続けてボタンを全部あひるさんに取られてしまい、家に帰るとお母さんからこっ酷く叱られました。お前は何てお馬鹿さんなんだろう。明日学校でそう話さなくちゃなりませんと言われて耳長さんはベッドで泣いてもう二度とあひるさんの相手にはなりませんでした。
夢追人009
2023/12/10 13:26

こういう悪い奴はどこにでもいるのですね。まあ世間には自分と同じ真面目な人ばかりではなく注意が必要なのだと覚悟して簡単に相手を信用せずにある程度警戒して自分を悪い奴らから護らなくちゃいけませんね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
太宰治さんの21編目。いつも自分の所に遊びに来ているような人が自分についての小論文を書いているのを雑誌で目にすると何だか裏切られたような気分になる。改造車のM君から井伏鱒二さんの作品集に添える文章を書けと言われて困った。一度書いた時にご本人から「もう書くなよ」と言われ「はい」と答えたからである。だが今回も引き受けてしまったので、井伏さん、ごめんなさい。井伏さんは「この頃は人を追い詰めないようにしているのだ」と仰った。成程と思ったが井伏さんを甘いなとなめたら悔いるかもしれない。太宰さんの気遣いを感じますね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
芥川龍之介さんの21編目。同題の田中貢太郎さんの作品がありまして、もしやと思いましたが内容は全く別の話でしたよ。こちらは中国が舞台の超短編小説ですが非常に面白かったですよ。中国のある田舎に住む書生の家の隣りに齢の若い美しい女が一人いて書生は不思議に思っていました。風のない春の夕暮れに女が罵っている声を聞いて書生が行って見ると女が年老いたお爺さんを殴っていたので慌てて止めに入りました。一体どうしたのです。何もこんなお年寄りの年上の人を殴らなくてもいいじゃありませんか。すると私はこの者の母親で三千六百歳です」
夢追人009
2023/12/09 18:34

女はそう答えるといつの間にか姿を消しました。書生はこの美しい隣の女が仙人だった事に気づきました。女は消えてしまいそこには老いた木こりの爺さんだけが残っていました。これは中国の昔話かもしれませんが、芥川さんの文章は今読んでも美しく読み易くて素晴らしいなと思いましたね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの5編目。星はある夜 緑の灯を輝やかし 仲よく円座で評議する 星はある夜 右手を長くさし伸べて 神秘な事件を信号する 星はある夜 さやさやさや 清水の流れにたわむれる 星はある夜 森林の小枝に 小さな首を吊していた まあ幻想的で神秘的で理解不能な詩ですが、無理に理解しようとしない方がいいのでしょうね。宇宙人が遂に地球に降りて来た瞬間を大力さんは目撃されたのでしょうか?最後の行でいきなりゾッとさせられますね。小さな首とは何の首なのでしょうかね?もし見せてあげようと言われても、ご遠慮したいですね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ありがとうございます!同じ題名で違う話だと勘違いしましたが名作は何度読んでも面白いですね。そういう事で別の続きを考えましたのでお読みくださいね。俺はスランプになった。最後の仕事が納得いかないのだ。それで会社を休んで元プロ野球選手の講演会を聞きに行って後援会にも入って乞う宴会を募って参加し芸能人の逆さ言葉をヒントに援交もやったし前方後円墳も見に行ったし予行演習もやって念の為にと京大へも行った。この試練を乗りコーエン事には廃人になると俺は必死だった。そして遂に見つけたのだ!背後に視線を感じて振り向いたんだよ!
Vakira
2023/12/09 23:52

009さん 2度もお読みいただきありがとうございます。前方後円墳に鹿の彼女〜 こェ〜

夢追人009
2023/12/10 07:27

Vakiraさん、ありがとうございます。鹿の彼女は気難しくて嫉妬深いので四六時中構ってあげないといけませんよ。もし鹿となんかしたら蹴り殺されますよーん!

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの19編目。本作は最後の最後に意外などんでん返しの真相が明かされる小説としても感動的な一編ですよ。ある検事が老いた老人に呼ばれ死に際の告白を聞く。私は元検事で昔大事件の裁判で無実を訴えた男を自分の雄弁を駆使して死刑に判決を導いた。だが男は死刑執行の朝に冷静に私は無実だと叫んで刑を淡々と受け入れた。私は自分が間違っていたのではないかと疑惑に駆られ、もう一度事件を公平に調べ直すと男の無実を確信した。その時私に昇進の辞令が下りたが私は無視して旅に出た。それからは困窮者や罪人を支援しました。
夢追人009
2023/12/09 13:06

私も老いてしまいましたので、私の事例を教訓にして裁判官は公平に裁かねばならず何でもかでも人を処罰する目的で法廷に出てはならないと戒めて欲しいのですと話す。老人が自分の名を告げると聞いていた検事は驚いて叫ぶ。「私はあの裁判の弁護人で、被告が処刑執行の間際に自分の罪を告白したのですよ」しかし老人は早事切れていた。私(検事)は自分の言った事を聞いた後に老人が息を引き取ったのだろうと信じるように努めている。うーん、もしも死刑の後に老人が真実を知らされていたら苦労する事もなく昇進して出世していたのに悲しい話ですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の60編目。ザウサンは、ぞうさんの昔の表記ですよ。カタカナ表記で読み難いですが短くていい話ですよ。お行儀の良いぞうさんは、朝は誰にでも帽子を取って「おはようございます」と挨拶を致しまして、夜は誰にでも帽子を取って「こんばんは」と言います。みんな大変ぞうさんを褒めましたが意地の悪いお猿さんが皮肉を言いました。「ぞうさんは帽子を取るのに鼻で取るなんて随分お行儀が悪いや」みんなが言い返した。「ぞうさんは手足が使えないから鼻で取るのだ。きみは手が使えるのに南京豆の皮を剥くのに足を使うじゃないか」
夢追人009
2023/12/09 12:18

お猿さんは大層恥ずかしくなって、赤い顔をもっと赤くしました。真面目ないい人を決してからかったり馬鹿にしたりしてはいけませんよという教訓の話ですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ギ・ド・モーパッサンさんの1編目。彼は高等法院長として人々から尊敬され八十二歳で世を去った。だが後に彼の極めて異常な日記が発見される。彼は生き物が殺す事は必然だと考える。人間の場合も戦争により衝動を満たして楽しんでいるのだと。そして遂に自分でも我慢できなくなり、最初に小鳥を殺し、次に小児の首を絞めて殺し、更に釣り師が寝ている時に頭を叩き割って殺したが誰も疑わなかった。やがて容疑者が逮捕され真実は無実の男の死刑が執行された。男はギロチンが首を切るのは素晴らしいと賛美する。人間とは何て恐ろしい生き物でしょう!
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
小酒井不木さんの2編目。本作は短いショートショート作品で面白くて読み易いですよ。刑法学者のK博士が自分が職を選んだ理由は心中未遂の為ですと話す。彼は十五歳の時に吉原で十九の花魁の美女に惚れて互いに相思相愛になる。女は私の父が何者かに殺され、母はその百日後に殺されたという秘密を祖母から聞いたと話す。Kは二週間、殺人犯を探し遂に真相を突き止め根拠の刑法の条文を見せる。彼が寝て目覚めると病院のベッドの上で、女が彼の喉を剃刀で切った後に自殺したといい、幸い彼は命が助かったらしい。女は真相を知った上で自殺したのだ。
夢追人009
2023/12/08 15:07

その真実とは、母が父を殺し、その母が百日後まで待って死刑されたのだと言い、当時の刑法では、「死刑の宣告を受けたる婦女懐胎なる時は、その執行を停め分娩後一百日を経るにあらざれば刑を行わず」と条文にあったからだという。女は母の遺伝を恐れて男との心中を図ったのですね。本作はエラリー・クイーンの短編を思い出させる巧く出来たミステリーの好編でしたね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
ありがとうございます!非情なハードボイルドですね!映画の事は詳しくありませんが、この非情なストーリーはお見事!と感服いたしました。また駄洒落まみれの続きを考えましたのでお読みくださいね。俺は無益な殺生をやっちまった事に自責の念を覚えて遂に心を病んでしまった。公園のベンチに百歳を軽く超えていそうな二人組の爺さんが座り肩を組んで軍歌を歌っていた。♪貴様と俺とは同期の桜~!俺達は同級生でな今は同居してるんやで!あんたら「ぞうき(臓器)」言うな!俺は口癖でよくコーエン言うけど小円遊さんの死は俺とは関係ないんやで!
Vakira
2023/12/08 20:18

009さん お読みいただきありがとうございます。臓器の桜〜🎵

夢追人009
2023/12/09 11:51

Vakiraさん、ありがとうございます。もう今時の人で笑点の小円遊師匠を知っている人は本当に少ないでしょうねえ。わからないお方にはごめんなさいお許しくださいね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
萩原朔太郎さんの13編目。悲しい詩。魚のやうに空氣をもとめて、よつぱらつて町をあるいてゐる私の足です、東京市中の掘割から浮びあがるところの足です、さびしき足、さびしき足、よろよろと道に倒れる人足の足、それよりももつと甚だしくよごれた絶望の足、あらゆるものをうしなひ、あらゆる幸福のまぼろしをたづねて、東京市中を徘徊するよひどれの足、よごれはてたる病氣の足、さびしい人格の足、ひとりものの異性に飢ゑたる足、よつぱらつて堀ばたをあるく足、ああ、こころの中になにをもとめんとて、かくもみづからをはづかしむる日なるか、
夢追人009
2023/12/08 13:21

よろよろとしてもたるる電信柱、はげしきすすりなきをこらへるこころ、ああ、ながく道路に倒れむとする絶望の足です。うーん、意味がよくわかる詩ですね。この詩のような絶望の足ではなく私達は気力を充実させて心身ともに健康で元気に歩きたいものですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの18編目。哀愁が漂う悲しい女のストーリーですよ。彼女はフェリシテという名前で、貧しい女で美人でもなく若さももう失われていた。ある日、齢は四十五、六歳で少し陰気くさい好男子の男が彼女に優しく話しかけてきて毎週土曜日にお菓子を持って彼女の家を訪れ二時間話をするようになって二年の月日が流れた。だが、その日彼はいつもより早めに来て結婚するのでもう会えない、さようならと言い百フラン札を一枚くれて去った。至福の意味の名を持つ女は「ああ厭だ」と溜め息を吐き六階の窓から跳び下りた。ああ可哀想な女!
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の59編目。たまごよ たまごよ うでたまご。 おさらのなかで ふるへてる たまご。 たまごよ たまごよ なにがこわい。 きしやは ぽつぽと はしつてゆくのに。 たまごよ たまごよ なにがこわい。 はー、これだけでおしまいの短い詩ですよ。なにが怖いと聞かれても、私には唯、汽車が振動するのにあわせて皿の中で卵がゆーっくりと揺れているだけなのだとしか思えませんね。それは考え過ぎというもんですよ。汽車が揺れると自然に卵も揺れるのですよ。私はいつまで経ってもそれぐらいの事がわからないあなたが怖い。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
太宰治さんの20編目。書房を展開して五周年記念日を迎えた書房主、山崎剛平氏に対するお祝いの文章です。山崎氏は夢想家でありながら成功されている古今東西にも例の無い成功者であります。書房の名前、砂小屋は氏の故郷の播州「砂子村」から取られたとの事で郷土の名を日本全国に広め郷土の栄誉を一身に荷わんとする意気込みがなければとてもできるものではありません。昔、紀伊国屋文左衛門という人も同じ意気込みで広めたが、あの人はあまり終わりがよくなかったようですが山崎氏の場合には以後も不安なかるべしと思います。最高の賛辞ですね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
芥川龍之介さんの20編目。天草の乱の一風景を描いたと思われる極めて短い皮肉に満ちた無慈悲な超掌編ですね。天草の原の城の内の囲いに火炎が立ち上り矢玉が飛びちがう。男女の死骸が転がる中を歩く老人が一発の銃声の後に倒れて動かなくなる。白衣の聖母が石垣の上から悠々と見下ろしているが、私は知っている本当は白衣の聖母ではないのだ。唯の女人、唯の紅毛の女人なのだ。見たまえ、その女人の下にはこういう金色の横文字がある。ウイルヘルム煙草商会、アムステルダム、阿蘭陀・・・。この女は人の命など何とも思わない金の亡者でしょうか。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの4編目。 銀座の通りに畑が出来て 緑青々とした麦畑が出来ようと 空想していた友よ 一きれのパンをむしって乞食の子に与え 慈善をしたつもりの青年があった。 乞食をするものは 楽しみなのである 何と詩人めいた仕事であるよ 乞食をしていると 皆がお金をお菓子を呉れようとして呉れてゆくのである。 乞食のいない街は 淋しく又殺風景極まっているであろう。これは乞食に対して皮肉な見方をした詩ですね。必死に頑張れば悲惨な境遇を脱する事ができるのに己に楽をさせて甘んじているという意味で、これもまた真実ですね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの17編目。本作は人生の教訓とすべき恐ろしい話ですよ。乞食の男が外で寝ようとしていると馬に重い荷物を乗せた若者が通りかかり馬が進まないから押すのを手伝ってくれと頼む。乞食は手を貸したが何かのはずみで若者が車輪の下敷きになりそうになる。若者は俺は自力で何とか踏ん張っているからと乞食に両親に知らせてくれと必死で頼む。乞食が家に着くと父親が話も聞かずに出て行きやがれと銃で脅す。乞食は無駄だと諦めて引き返すと若者は既に死んでいた。乞食は復讐してやると親の家に戻って、あんたの倅が危ないと言う。
夢追人009
2023/12/07 10:51

そこで相手もようやく話を聞く気になったが、乞食は、あんたはさっき慌てるべきだったんだ、もう息子さんは死んでしまったよと言って歩き出す。おい、どこなんだと聞いても乞食は無視して去っていくのだった。まあ無慈悲な話ですね。日頃から人に対し誰彼の別なく分け隔てなく優しく接する事の大切さを本作は教えていますね。この親が反省すれば良いですが、この事によって彼らに対してさらに憎しみをつのらせてしまいそうな悪い予感がしますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの16編目。これも残酷な惨い話ですよ。夫が帰って来ると不機嫌な顔で不味そうにスープを飲んでいると、妻は夫に近所の赤犬が狂犬になって行方不明だってさと話す。夫は村の者から聞いてきたが、おまえはノッポのジャッケの情婦なのかよ、あの子の父親は誰なんだと問い詰める。二人が口喧嘩をしていると息子が入って来て、妻は台所から出て行く。家の外に狂犬が来たのだとわかる。夫が息子の顔を見るとジャッケによく似ている事に夫が気付いて頭に血が昇る。夫は衝動的に子供を外に放り出してしまう。妻が戻り外へ出て行く。
夢追人009
2023/12/07 10:17

子供は狂犬に噛まれて虫の息になっている。夫は自分の行いを悔いて神様に息子の無事を祈るが、もう手遅れなのだ。ああ、小さな子供には何の罪も無いのに、何という恐ろしい話でしょうね!確かに子供を殺したのは犬が原因だけど、間接的に夫が殺したに等しいですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の58編目。ポックリ キノクツ ポックリコ 「コーヒー オクレ」ポックリコ ポックリ キノクツ ポックリコ 「イヤ イヤ ヤレナイ」ポックリコ ポックリ キノクツ ポックリコ 「ナゼ ナゼ クレナイ」ポックリコ ポックリ キノクツ ポックリコ 「ヤレバ ナクナル」ポックリコ ポックリ キノクツ ポックリコ 「クレナキヤ オツカケ」ポックリコ ポックリ キノクツ ポックリコ 「ソレハ コマツタ」ポックリコ ポックリ キノクツ ポックリコ ポックリ ポックリ ポックリコ  最高のリズム感!!
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の57編目。ギツコン バツタン あがつた あがつた ギツコン バツタン さがつた さがつた。ギツコン バツタン そら そら あたしよ。 ギツコン バツタンこんどは ぼくだよ。ギツコン バツタン はやく こがぬと ギツコン バツタン 米つき ばつたに わらはれる。これは男女の子供さんのシーソー遊びの詩ですね。上がったりったり下がったりしながら、お子さん達は人生の良い時と悪い時の浮き沈みについて学ぶのでしょうか。そんな大層な事があって溜りませんわね。まあ天気の良い日に公園のシーソーに乗ろう。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの15編目。今回もどんでん返しの強烈で残酷なラストですよ。アルトヴェル氏は外で猟犬たちが吠える晩に妻にもう寝ようと言って寝室に行こうと誘うが断られる。彼は自室で読書しようとして気持ちが荒ぶり犬を打ち叩こうとして妻の寝室の前で立ち止まると猜疑心に駆られる。妻に呼びかけ中に入ると男が虚ろな顔で目を閉じ座っていた。妻に理由を聞くと突然入って来て座ったので、あなたを呼びに行こうとしていた所だと言う。彼は、この若い男は心臓発作で既に死んでいると言って、お前の不名誉を守る為の名案が閃いたと言う。
あたびー
2023/12/05 18:46

ルヴェル、恐るべし!

夢追人009
2023/12/05 19:01

コメント1、×犬者→〇犬舎でしたね。ごめんなさいね。ルヴェル氏は、怪奇恐怖小説の達人ですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の56編目。シンプルですが優しい気持ちになれるとても良い話ですよ。年を取って一人暮らしが淋しくなった犬のお婆さんが一緒に暮らす友達を募集する広告を新聞に出しました。但しお皿とフォークとナイフは持ってきてくださいね。東京・犬小屋町・犬山クロ子。最初にやって来た、くもさんは食器を持参しましたが次に来た、かへるさんは忘れてきました。でも、かへるさんは大丈夫ですと言いました。二人が食べた後の食器を使えばいいと。すると「それはいい考えです」と納得し三人は仲良く暮らしました。動物シェアハウスですね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの3編目。打ち返し泡立ち 再び寄せ 盛り上り 岩を打つ 波濤の歴史の永遠の力は 時としてあの不可解な死への誘惑を感ぜしめる 波に乗り 暴風雨あらしを経て 大洋の航路にある旅客船は 絶えず地球の経緯を計っているが 世界を行く人々の心に あやしくも その感情の芽生えた時には 海は彼等が凡て目的の彼方であり 船長も水夫も多くの旅客も 惜し気もなく 悲しまず 永遠の歴史の海底へ沈むであろう  うーん、著者の詩は幻想的であると同時に不吉な余韻を残しますねえ。死への誘惑、人間は魔がささぬようにしないとね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの14編目。本作はシンプルながらも恐ろしくショッキングなラストですよ。ジャンが麦畑をせっせと刈っていると母親が嫁の良からぬ不品行な噂話を息子に吹き込んでくる。ジャンはその話を聞くと思い当たる事があり気分が塞ぐ。昼食に嫁が来て親方の旦那に呼ばれて林檎の樹の下へと行く。ジャンは気付かれぬように鎌を持って近づいていく。すると二人が口づけをする音が聞こえてジャンは冷静さを失い鎌を振り下ろすと二つの首が飛び、ジャンは叫ぶ。「誰か来てくれ、人がいるとは知らねえで、おらどえらい事をやっただ」無惨!
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの13編目。今は不随で足の不自由な元機関士の男が旅客に話す。他のならいいけれど十時五十分の急行にだけは乗るのをお止めなさいと。千八百九十四年の七月二十四日の列車事故の大惨事の時に私は運転していたのです。この小説は史実化も知れませんが、あまりに時代が古すぎるからなのか検索しても出て来ませんでしたね。落雷が直撃して火夫がいなくなり本人は気絶して気がつけば身体が動けなくなっていました。これは完全に自然災害による事故で誠に痛ましいですね。でもこの方は命が助かっただけ強運だと言えるでしょうね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の55編目。ねえむい ねむい ゆきのよる くうらい のきばで はとぽつぽ ぽつぽとなけば さみしいな。とろとろ ねむる めがさめる ぽつぽとないた はとぽつぽ どこへいつたか さみしいな。 村山さんにしては少し元気がない文章ですね。まあたまにはこんなものもあるのでしょうね。処で、グレープ(さだまさしさんのデュオ二人組)のデビュー曲が「雪の朝」ですよ。また全く関係のない事を書きまして、ごめんなさいね。雪と言えばクリスマス、さみしいなんて言わずにケーキやチキンを食べて陽気に過ごしたいですね!
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の54編目。 一 三匹ノコグマサンガ、ハジメテ汽車ニノリマシタ。ドコヘノツテヨイノヤラ ワカラナイノデ、ヤネニノリマシタ。風ガヒドクテ三匹ハ カゼヲヒキマシタ。二 シカタガナクテ、汽車ノナカノアミダナニモグリコミマシタ。ブラブラドンドン トユラレテカラダヂウガイタミマシタ。三 シカタガナイノデ、ユカノウヘニスワリマシタラ、洋服ガドロダラケニナリマシタ。四 ソコヘ車掌サンガキテ、三匹ヲ コシカケニ コシカケサセテクレマシタ。三匹ノコグマサンハ、「ナルホド、コレハイイグアイダ。」ト カンシン
夢追人009
2023/12/03 07:27

シマシタ。 まあカタカナと感じで読み難いですが、昔の子供たちは普通に慣れていて兵器だったのでしょうね。小熊さんは人間の文化にまだ慣れていない者たちが沢山いたのでしょうね。今回は少し呆気なかったですね。

夢追人009
2023/12/07 11:18

×兵器→〇平気でしたね。ああ情けない、本当にごめんなさいね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
太宰治さんの19編目。婦人公論のNさんが自宅に凝られて「恩讐記」というテーマでエッセイを書いて欲しいと依頼されたが私には書けないと断った話の顛末ですね。過去に恩人に感謝を述べて誤解を受けた事があるので「大恩は語らず」を貫くことにしているし、復讐心は持たない事にしているのですと返事を返す。Nさんが赤穂浪士の打ち入りは卑怯で嫌いだと話すと、それを書きましょうと提案する。や読者の好奇心を満足させる為にゴシップ記事を書くのが作家の義務であるなら作家は衰弱するばかりである。この態度はとても誠実で律義だと思いますね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
芥川龍之介さんの19編目。何やら得体の知れない人物の一人語りで、自分は小説家に私が創作した偽りのネタを与えているのだと話す。その中ではKという男の女遊びをモデルにして提供したら本人のKが来て怒ったが実は後に本当に遊んでいたと判ったんだよ。逆の場合はMは真面目なよく出来た男だと言ったけど本当はだらしのない奴なんだよ。こういう事は昔からよくあったことで人は事実を正確に伝える事は困難なのだから気にするなよと話す。著者は本編を通じて昔から書かれてきたことはどれも疑わしく真実とは限らないよと言いたいのでしょうかね。
が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの12編目。可哀想な婆さんと雌猫の話ですよ。毎朝6時に起きて教会堂のミサへ出かけるのが日課の婆さんと雌の老猫プセットが一緒に暮らしていた。婆さんはプセットが雄猫とさかるのを嫌悪して家に閉じ込めていたが、ある夜ちょっと油断した隙に外へ出て行き雄猫と戯れた。それから婆さんはプセットを嫌い叩いて折檻していると逆に爪で頬を引っ掻かれてしまった。教会の牧師が婆さんが最近来ないので近所の女達と一緒に婆さんの家へと見に行くと部屋に引きこもって「悪魔、悪鬼」と呪いの言葉を呟いていたので医者を呼んだ。
夢追人009
2023/12/02 12:11

外の庭ではプセットが生れたばかりの三匹の仔猫に薔薇色の乳房をしゃぶらせていた。まあプセットは仔猫を産んで幸せに生きていくでしょうけれど、お婆さんは可哀そうだけど、すっかり気が狂ってしまってこの先は精神病院か老後施設で一生を送るのかもしれませんね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の53編目。本作は愉快な探偵小説みたいな奇想天外な傑作ですよ。途中でいろいろと突っ込みを入れますね。三匹の小熊さんにお母さんが今日から牛乳を飲みなさいと言いましたが三匹は牛乳が嫌いなのです。それを見ていた角砂糖さんが出て来たので、お母さんは牛乳をお鍋に入れて沸かすと角砂糖さんが鍋へとダイブして出来た甘い牛乳を小熊さんは喜んで飲みました。角砂糖さんの自殺でしょうか?さて、友達のあひるさんが寝ていると大好物のどじょうさんが部屋に入って来たので飛び起きて追いかけ逃げ込んだ戸棚の中に入りました。
夢追人009
2023/12/02 11:18

三匹は珍しいので虫眼鏡を太陽に当てて雪だるまを見ますと母さんを溶かしてしまいました。すると子供たちが追いかけて来たので逃げていると転んで雪の玉になってしまい一軒の家の戸にぶち当たると割れて中から三匹が無事に出ました。その家は運よくあひるさんの家で虫眼鏡で床に残った足跡を辿ると戸棚の中で眠るあひるさんを見つけました。お礼にどじょうをもらった三匹はふくらませて気球船にすると空を飛びましたが途中で鳥につつかれ家の煙突に落ちたのが我が家でした。煤だらけの三匹はお母さんに嫌いなお風呂に入れられたけど結局喜びました。

夢追人009
2023/12/02 11:20

長い長い波乱万丈の物語で、ちょっとうまく行き過ぎの面はありましたが、村山さんの筆運びがノリに乗った最高の面白さでしたね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
今野大力さんの2編目。1 旗がしきりにゆれている ハタハタと、又ハタハタと 時には風が吹いて来て ゴトンと音を立ててゆく 外はほんとに暗いのだ 自分よ、或る夜の事を思い出せ そしてぞうっと身ぶるえせ 今夜の雪は青白い すごい黒さが沁みている 2 海の妖婆が踊るよな 暗い恐ろしい夜となる 日本海と太平洋の沖の方に 何か変りはないだろうか。海辺の街の病める友は こんな夜なら寂しかろう 母がはなれているのさい 悲しくなって来るだろう 窓の近くに横たわり 眠りもせずに、うつうつと ものを思えるその時は そうっと窓
夢追人009
2023/12/01 22:10

の近くにて 海の妖婆が笑うだろう 私も自分がさびしくて 忘れようにも忘られず ぞうっと身ぶるえするのだよ。不気味な詩でいい感じですねえ。私は奈良の人間で海とは全く縁がありませんが、如何にも怖ろしそうな海の妖婆とは一生会いたくないですね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
モーリス・ルヴェルさんの11編目。昼間の間に偵察していた空き家に空き巣の男が深夜に忍び込んで懐中電灯で室内を照らしながら緊張に胸を震わせ部屋中を物色する。札束を見つけて喜ぶが時計の音に驚かされた後で、ふと老人が自分を見つめているのに気付く。男は冷静さを失い老人に飛びかかるとナイフで切りかかり何度も胸に突き刺す。これで間違いなく死んだだろうと思っていると、今だに老人は自分を見つめているのだ。男は狼狽し再び老人をナイフで何度も突きさす。そして手が冷たい腕に触れると漸く気づく。そうか老人は元から死人だったのだ!
夢追人009
2023/12/01 12:23

男はためらわずに家を飛び出す。要約すると単純ですが、著者の一流の心理描写とサスペンスを盛り上げる筆致に心を奪われて最後まで息もつかせずに読ませられますね。

が「ナイス!」と言っています。
夢追人009
村山籌子さんの童話の52編目。人参さんとじゃがいもさんは仲良しだったのに些細な事で喧嘩してしまい、互いに一生口を利かないぞと決めました。ある日二人の友達の玉ねぎさんが人参さんの家に来て僕は明日の朝6時の汽車で市場に行く事に決まったので二人で見送りに来てねと話しました。人参さんは了解しましたが、じゃがいもさんと絶交している事を思い出して誘いに行っては自分からしゃべっては駄目だと思って引き返していました。翌日の朝、人参さんは自分一人で玉ねぎさんを悲しませちゃいけないと考えて、じゃがいもさんの家まで行きました。
夢追人009
2023/12/01 11:44

じゃがいもさんはお寝坊でまだ寝ていたので人参さんは顔を真っ赤にして人参さんを引き摺って駅に着くと眠ったままのじゃがいもさんを汽車に乗せたまま3人とも一緒に町へ行きました。だから三人は一緒にお料理される事になって、人参さんは真っ赤で、じゃがいもさんはこぶだらけになった理由はおわかりでしょう。上手く考えるもので著者の物語をこしらえるセンスにいつも感心しますね。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/06(2256日経過)
記録初日
2018/01/20(2362日経過)
読んだ本
3020冊(1日平均1.28冊)
読んだページ
488781ページ(1日平均206ページ)
感想・レビュー
3020件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
血液型
A型
現住所
奈良県

参加コミュニティ1

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