読み友のみなさん12月も沢山のナイスをくださってありがとうございました。今年2024年は何としても誤字を減らそうと思います。もっと慎重に注意深く冷静に頑張りますよ!そして長い本も読んで行こうと思いますので、どうぞ本年もよろしくお願いしますね!2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:102冊 読んだページ数:1770ページ ナイス数:42045ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/868158/summary/monthly/2023/12
本書では密室殺人の謎解きに加えて4人の名探偵と吉牟田刑事が現実の密室に閉じ込められてガスにより殺される一歩手前まで行く究極のサスペンスも味わえて単なるパロディーを超えた面白い作品に仕上がっていて大満足でしたよ。昔からの名探偵を愛するファンにはぜひ読んで欲しい一冊ですね。また本書の各章のタイトルは、名探偵たちの活躍する名作の題名がもじられていて大いに楽しめますよ。最後に私が好きな西村さんのおふざけの場面を記します。「ルパンは本当にいるのですか?」「ルパンが存在しなければ、メグレもエラリーも存在しないのだよ」
若杉は東京から捜査でやってきた田島刑事と組んで事件の謎に挑むのだが、彼の腕時計が大河内の死体の側でハイビスカスの花と一緒に見つかったという不可能事の謎解きにも頭脳を働かせる。本書の犯人については亜矢子を含むヒッピーのような怪し気な若者たちのグループがいて大体の見当は付くのですが、殺人の動機と時刻表ではなく大胆なアリバイトリックにドラマチックな要素があって興味深いのですね。殺人者は勿論悪人に間違いはないのですが、この犯人には同情を禁じ得ないような痛ましい事情があり有名な史実と共に万人の胸を打つ事でしょうね。
矢部は一度結論の出た事件を覆す意見を出したが、慎重な上司の同意を得られず単独の自腹で休暇を取って執念の捜査にくらいついていくのだった。本書は物語の流れからして真相の予測は容易いですが、入り組んだ人間心理の綾が細密に描かれて文学的な意味と興味に引きずられて最後まで読まされますね。本書は人間心理を深く掘り下げた実験的な作品として小粒ながらも面白い良作だと思いましたね。
でも吉村さんは稀代のトリックメーカーで複雑且つ奇抜な方法を考えた努力は大いに讃えられて良いだろうと思いますね。まあフーダニットの出来としては普通ですが全体的には楽しめた一冊でしたね。
問題は著者次第でもう書き尽くして十分に満足されているのか、まだ書き残したことがあるのか二つに一つだと思いますが、青山くんが気を変えて水墨画の世界に帰ってきてくれることを期待して待ちたいですね。#NetGalleyJP
そして彼の相棒の忠実な名もなき犬は素晴らしい生き物で最後の最後まで主人に寄り添って仕えた姿に不覚にも涙がこぼれましたね。直木賞受賞がうなずける私にとっては素晴らしい一冊でした。#NetGalleyJP
魅力的なヒロインと流れるようなストーリーとコウモリ等の野生動物たちの知識を得られてサプライズ・ミステリーとしてもまずまずの高水準な出来栄えで500頁超えの長大な本でしたが気づけば面白く楽しく読み終えておりました。世界中で大人気のシリーズは生き物の名前をタイトルにして既に4作まで書かれていますので続巻の翻訳を一年後と言わずに早急にして頂いて読ませて欲しいと強く願いますね!
新米刑事の徳川康子が次第に頭角を現し実力を発揮していく史実をなぞったような展開でストーリーは進んで行きます。真面目と冗談が絶妙なバランスで読み始めると癖になる愉快な物語は文句なし理屈抜きの面白さで心底から楽しめましたね。著者には徳川康子が天下取りを果たし全国統一を成し遂げるであろう続編を近々ぜひ書いて欲しいなと強く望みますね!#NetGalleyJP
日本のアガサ・クリスティーと呼ばれた著者の実力が実感できる子供から大人まで楽しめる作品集で非常に面白く読みました。同時刊行の残り2冊も早期に読みたいと思いますね。ジュニア向けと侮るなかれと実感させられた高レベルのシリーズをぜひミステリー好きのみなさんにお勧めしますね!#NetGalleyJP
とほうもなくハレンチなこともする このボクの神経が そんな風にするみんながみんなで めに見えない針で いじめ合っている 世の中だ おかしいことには それぞれ自分をえらいと思っている ボクが今まで会ったやつは ことごとく自分の中にアグラかいている そしておだやかな顔をして 人をいじめる これが人間だ でも ボクは人間がきらいにはなれない もっとみんな自分自身をいじめてはどうだ よくかんがえてみろ お前たちの生活 なんにも考えていないような生活だ もっと自分を考えるんだもっと弱点を知るんだ ボクはバケモノだと
人が言う 人間としてなっていないと言う ひどいことを言いやがる でも 本当らしい どうしよう ひるねでもして タバコをすって たわいもなく 詩をかいていて アホじゃキチガイじゃと言われ 一向くにもせず 詩をかいていようか それでいいではないか 「でも ボクは人間がきらいにはなれない」という一節が特にいいですね。不完全な人間であっても否定はしない。逆に全編が自己嫌悪と自己否定に貫かれた文章ですが、でも確固としたものを持って24年という短いけど充実した人生を生きて完全に納得し満足にまっとうされたのでしょうね。
やりとした 六月―― 少年が丘を登って 苺を見つけて それを口へ入れ なみだぐんだ 七月―― 海が白い歯を見せ 女が胸のふくらみを現す 入道雲が怒りを示せば 男はそっと手をさしのべる ボートがゆれた 八月―― ウエハースがべとついてクリームが溶けはじめた その香をしたった蟻が 畳の間におちこんで 蟻の世界に椿事が起り 蝉が松でジーッとないた 九月―― 石を投げれば ボアーンと響きそうな 円い月がだまって ひとりで 電信柱の変圧器に ひっかかっていた 十月―― ゲラゲラ笑っていた男が 白い歯を収め 笑いを止
めて ひたいにシワをよせ 何事か想い始めた 炭だわらの陰でコオロギが鳴いた 十一月―― 空は高かった そして青かった しかし 俺はさみしかった 十二月―― ラムプがじーと鳴って 灯油の終りを告げた 凩(こがらし)が戸をならして 「来年」のしのびやかな 足音も聞えた 一年間に身近で起きた出来事を駆け足で振り返る著者流の歳時記で、少しセンチメンタルな風情がいい感じですね。
いると、人から、ふぬけと言われると思って、古本屋をはじめた。古本屋は、実に閑な商売であった。その閑をつぶすためには、彼は、哲学の本をまいにち読んだ。哲学の方が、玉突きより面白いというだけの理由からであった。子供ができた。自分の子供は、自分である。自分は哲学を好む、しかるが故に、この子も哲学を好むとシロギスモスをたてた。しかし、子供は、玉突きを好んだ。彼は、一切無常のあきらめをもって、また、ひるねにいそしんだ。一切無常であるが故に、彼は死んだ。いろはにほへとちりぬるを。 事実と虚構と願望を織り交ぜた自叙伝。
愚の旗は自分を卑下して付けられた題名だと思いますが、これを読むとここに書かれた事は実現しなかったことが沢山あるにせよ短い人生だったけれども自分自身の生き様には満足されていたように思えますね。
わけなしに信じよう わるいことをすると 自分が一番かなしくなる だから 誰でもいいことをしたがっている でも 弱いので ああ 弱いので ついつい わるいことをしてしまう すると たまらない まったくたまらない 自分がかわいそうになって えんえんと泣いてみるが それもうそのような気がして あゝ 神さん ひとを信じよう ひとを愛しよう そしていいことをうんとしよう 青空のように 五月のように みんなが みんなで 愉快に生きよう 最初の方は作者が酷く悩んでいますが、結びはとてもいい言葉で閉じられていますね。
た。中野のコオヒイ店で、ぼくに会った時には、ぼくはまったくびっくりしてしまった。 フロイド 女のことばかり考えている日があった。机の上に、蛾がごまんと止まっている夢を見た日であった。その日の夕刻には、衛生器具店の陳列棚を眺めて暮らした。 オンナ そのころ、ぼくは、恋人の家によく泊ったものだ。となりの部屋で、恋人の兄貴と一緒に寝たものだ。すると、ある夜、恋人が手淫をはじめたらしい物音がしてきたんだ。あのときほど、やるせなく思ったことはなかった。 戦場 十畳の部屋は、戦場のように崩れていった。裸の書物や、机
から落ちたインキ壺や、裏むきになった灰皿や、ゲートルと角力(すもう)を取っている屑フィルムや、フタのないヤカンが、その位置で根を張りだした。手のほどこしようは、もうとっくになくなった。どうにでもなりくされ。 まあ殴り書きみたいな文章で出鱈目なファンタジーで下品さや汚い表現がどんどん出てきて未整理で混沌とした掌編エッセイですね。でも全てを包み隠さずに本音で書かれていますので作者自身の人間性が感じられて良いと思いますね。
ーゼントスタイルにしたとき、あわてた。23 ぼくは、自分とそっくりな奴にあったことがない。もしいたら、決闘をする。24 親馬鹿チャンリンは、助平な奴である。25ベートホベンがつんぼであったと言うことは、音痴がたくさんいることを意味するかしら。26ちか ごろぼくの涙腺は、カランのやぶけた水道みたいである。ニュース映画を見ても、だだもり。27 人生である。28 このおれの右手をジャックナイフでなぶりころしにしてやる。おれは、ひいひいとなきわめいて、ネハンに入る29 どこへ行ってもにんげんがいて、おれを嗤う。
おれは、嗤われるのはいやだけども、にんげんをすきだ。30 人相学と映画学とは一脈相通じる。32 うーん、草稿は遠慮なしにえげつない事をバンバン書かれていますが、さすがに自分でもまずいなと思うネタは削られたのでしょうね。でも、こういう無茶苦茶の羅列も突き抜けた面白さがあって青春の爆発という感じでいいですね。※27の意味不明の記号は割愛しました。
が、男が言うと、フヌケダマにみえる。*注釈をしながら生きていたら、注釈すること自身が生活になった。小説家。*批評家に。批評するヒマがあるなら創作してくれ。*子供は、注釈なしで憎い者を憎み、したいことをする。だから、好きだ。*おれはずるい男なので、だれからもずるい男と言われぬよう極力気をくばった。*おれは、人間という宿命みたいなものをかついで鈍走する。すでに、スタアトはきられた。*どちらかが計算をはじめたら、恋愛はおしまいである。計算ぬきで人を愛することのできない奴は、生きる資格がない。*いみじくもこの世に
生まれたれば、われいみじくも生きん。生あるかぎり、ひたぶるに鈍走せん。にぶはしりせん。この詩は一見ふざけているように思えますが、実は作者が大真面目に書いているのでしょうね。自己中心的で身勝手に思える部分もありますが、でも作者が強固な信念を込めて拵えた「鈍走」という独特な概念に大いに共感する部分もありますね。
白いりんどうの花に顔を押しつけて 息をひそめて ぼくは 切に望郷しておった 平時には人の心を和ませてくれる百合の花が狂気のように感じられるなんて何とも悲しく切ない事でしょうね。切に望郷しておった、は何もかも放り出して直ちに家に帰りたい、家族の待つ暖かい故郷に帰りたい!という切実な願望でしょうね。
やろうか 雲で星がみえなくなった まっくらになった みんなだまっていて タバコの火だけが呼吸している まだまだ兵営はとおくにある 村をこえて 橋をこえて 線路をよこぎって ひるま女学生が自転車にのっていた畑もよこぎって ずんずんあるかねばならぬ 汗がさめてきた うごきたくない 星もない道ばたで おれは発熱しながら 昆虫のように脱皮してゆくようだ 戦時中の兵隊の気怠げな気持ちが心に浮んで来るような文章ですね。炎天下で辛くても甘えは許されないであろう過酷な日々が想像されて、文章を読むだけで息苦しくなりますね。
けれども エロがきしんでいたけれども グロがきしんでいたけれども 芸術はタイハイしていたけれども ぼくらはタイハイしていたけれども ぼくらは たち上った たち上った 題名から堅苦しい話かなと思っていたら著者には珍しい、おふざけの出鱈目な酔っ払いの戯れ言みたいな調子ッ外れの詩でしたね。まあたまにはこういう砕けたものもいいですね。
たたかって、きます。 昔は日本も戦争をしていて、こういう言葉を若者たちは普通に発していたのですね。軟弱になった現代人には困難な覚悟だと思いますが、真意はどうであれ著者は逃げられないのだと覚悟して開き直って突き進んだのかも知れませんね。もう二度と戦争を繰り返してはならないと痛切に感じますね。
そばで 吹雪をきいている 娯楽や楽しみの無い環境下で瑞々しくて美味なフルーツの味わいは兵隊さんにとっては一生の記憶に残る大切な思い出だったのでしょうね。この方が戦争が終わって日本で平和にフルーツを食べて感無量になったといったささやかなドラマがあったならいいなと思いますね。
「雨」と言えば、三善英史さんと森高千里さんの名曲、「傘がない」は井上陽水さんの名曲が思い出されますが、この詩も「ざんござんご」「がちんがちん」と独特な表現により主人公の内面が透けて見えるようで、とても良い味が出ていて大好きになりましたね。
叱られて 叱られて あのこは 町までおつかいに ♪この子は 坊やをねんねしな ♪ ⬅思い出しました。奉公に出た子の哀しい歌らしいですが。私は孫を寝かしつける時によく歌いました。❤
バットに使おう 金は天下のまわりもんじゃ 本がふえたから もう一つ本箱を買おうか 昔は誰もが何でもかんでも楽に手に入る時代ではなかったのですね。ここに書かれた事柄は今では簡単に叶う事ばかりで、少しも贅沢な事ではないけれど、こういう時代もあったのだと考えれば人生の過ごし方が、あなたにとっていい方向に変わるかもしれませんね。
でも、正体を見れば、それほどでもないような気もするが。 星について ピカピカしてれや、それでいいのだから。うらやましい。著者は気取りもなく万事に正直で人からどう思われるかなどと全く気にせずに心の赴くままに書いておられるる姿勢が伝わって来て、まさに真実の人生の飾らない素のままの正直さ率直さが心地よく気持ちよいですね。
茎を折つても、水気ひとつ出るではなし、線香のやうに乾いた髄を通して、生命が呼吸してゐるのはこの花です。砂の夢。灼(や)けつく石の夢。そしてまたどんな貧しい土地にも、根をおろして伸びてゆく不思議な「生命」の石竹色の夢。石竹は中国原産種の花ですよ。石竹の花言葉は「あなたが嫌いです」「才能」「純愛」「いつも愛して」「才色兼備」等があるそうです。何となく我が儘な感じを受けますね。石竹色というのは薄紅のピンク色だそうですよ。
「あの皿は家の物とそっくり同じやった。同じ青磁の皿が世間に二つあるようでは鴻池家の顔に関わるよってな」鴻池の主人はそう言って眉毛一つ動かそうとしなかった。金持ちという奴は見栄っ張りでどうしようもないイヤな輩ですね。貧乏人の私から見ると本当に嫌になる最低の所業ですね。
みていても 私は今まで知りませんでしたが「カスバのペペル・モコ」は1937年の外国の映画「望郷」の事で戦前の日本で大ヒットしたそうですね。「あんな」を多用した詩ですが、まあこの風情はとても良いですね。ああ、一瞬遠い昔のあの頃を思い出して泣きたくなるような心持になりますね。
そして成長すると山へ帰してしまったので、ある人が「山雀は芸が仕込めるのに」と惜しがると「うるさい」と言ったきり、そっぽを向いたという話。まあ望む人は手に入れられず何の欲もない人が手に入れるという事でしょうか。これは深く考える必要もない話でしょうね。
野尻氏に教える。それは月が年が寄ったので、月も年がよると変なことになるものなのだ。ちょうど人のように・・・。これを読んで「そうか成る程ね」と思いましたね。私は今まで盲信して全く疑わずにいましたが、そういう事もあるのだなと勉強になりましたね。
だが何度も繰り返すうちに大悪魔の尾がなくなってしまいました。けれど大部分の悪魔達がいなくなったので、生き残った者たちを説得する事が出来ました。今は人間たちの社会ですが悪魔が混じって人間を堕落させているのです。けれど賢い人には悪魔がどんなに上手く化けても今はなくなった悪魔の尾がちゃんと見えるのです。今もどこかに隠れている悪魔に決して心を堕落させられてはなりませんよと子供達に向けて強く訴えかける戒めの童話ですね。
「それはまたなぜだ」と聞くと「これ三百も作らんならんと思うと、思うだけでもいやになりますからの」と答えた。普通は大量生産だと値段は安くなるものですが、人がたった一人だと世の中には偏屈な人が時々いるので思うようにいかないものなのでしょうね。
よごれた彼の顔を眺めていた。これは最初から題名がタネを割っていますが、不気味でいて何となく心魅かれる幻想的な掌編の物語ですね。まあやや悪趣味ですが耐えられる範囲内で私はこの世界観が嫌いではありませんね。
そのなみだすら出ず こまりました こまりました まさに昔のフォークソングのようで、メロディーがつけられたらいい歌になりそうですね。まあ意気地なしの男の歌ですから、あまり流行りはしないでしょうけれど、今読むと新鮮な詩の世界で私は結構気に入りましたね。
調べますと著者は三重県出身の詩人で、徴兵されて出兵し1945年にフィリピンで24歳の若さで戦死(厳密には生死不明)されたとの事ですね。兵士たちの戦地での遣り切れない虚しい思いが綴られた何とも言えない心に冷たい風が吹き抜けるような詩ですね。
爺さんは婦人が見えなくなるとハンカチの包を掘の水を目がけてぽいと投げおろしました。白い猫の包は蒼い掘割の水に浮きつ沈みつ、しばらく流れていました。何という無情な仕打ちでしょうね。猫が大好きな方には許せない話でしょうね。この爺さんに猫の祟りがあるといいと思いますが、残念ながらそういう風にはなりそうもないですね。
「え、お亡くなりですって。でも私は昨夜芝居でお目にかかりましたが・・・」「まさか」と言って嫁さんは相手にしなかった。こちらを狂人扱いにしそうなので月窓の母親は黙って帰ったが途中足の裏は地に着かなかった。こういう事は世間ではよくありそうな話ですよね。また暫くして忘れた頃にこの方は芝居でもう一度ぐらいは友人と会えたかも知れませんね。
「もう手おくれだ どこもかしこも悪い ただ死は時日の問題だ」自分はすべての医師に絶望を語られ お前は死の路を歩むでいるのだと言われてその儘に 自分の生命力が博士達の想像と同一であるとは信じない 信じたくない。博士達にだって幾月幾日に断定出来ないからだだ ただ自分の生命は非常に死に近づいている、 死の手に引かれるか 又再び生の力に引上げられるか あぶなげなわが生命 はかなきわが生命 わが今歩める路は果して何れか 一九三五・五・七 これは自身の詩で約1月後に著者は亡くなられておりさぞやご無念でしたでしょうね。
でないことは、よく私が知つてゐる。お前はただ実の赤さをよろこび、実の重みを楽しんでゐるに過ぎない。お前は夕ぐれ時の木蔭に、小さな紅提灯をともして、一人でおもしろがつてゐる子供なのだ。持つて生れたいささかの生命をいたはり、その日その日を寂しく遊んで来たまんりやうよ。またしても風もないのに、お前の小さな紅提灯が揺れ、そしてまた私の心が揺れる。 万両の花は7~8月頃に咲き、 12月頃から冬にかけて 実が赤くなる。 万両のなかには 実が白い種類もある。 ・正月の縁起物に使われる。 心魅かれる素敵なエッセイですね。
母親が墓を掘り返すと頭が南向きに葬られていたので、泣き泣き北向きに直して葬ってやると、それ以来また夢枕に立たなくなったそうだ。まるで落語のネタみたいな面白い話で、これは中々の掘り出し物だと思いましたね。
ダイイング・メッセージの謎は面白味がなく震災の影響で戸籍が消失した為の混乱に過ぎず、霧原警部はヤマ勘によって事件を解決したように思われ尊敬できませんでしたが、まあ時代を考えればこんなものでしょうかね。指紋に言及しながら血痕の血液型については何も書かれていませんし、あまり厳しく考えずに昔の時代の探偵小説の雰囲気を味わう読み方をするのが良いでしょうね。
でも機械に触れた為に不具者となって小さな頃と同じ場所でバイオリンを弾く身となりました。煙草屋さんはまだありましたが、美しい娘さんは今どこに嫁いでいいお母さんになったのか、明るい灯りの下には美しい姿を見出す事はできなかったのでした。不運な人生の中での儚い幸福の時。彼にもどうか未来に真実の意味での幸福が訪れてくれますようにと願いますね。
「意地悪をすると言いつけますよ」とおどすとカラスねこは、びっくりして逃げて行きました。まあお年寄りは大切にしなければいけませんが、若いからといってなめて偉そうにし過ぎるのも考え物ですので十分考えて良好にお付き合いしましょうね。
ちらちら光れよ小い星。まあ小さい星が正しく少し読み難いですが、でも南吉さんらしさが感じられる優しい良い詩ですね。まあ今は街灯がありますけど昔はなかったでしょうから旅人にはとてもありがたかったのでしょうね。
009さん お読み頂きありがとうございます。m(_ _)m 懐かしくもあり、恥ずかしくもあり、下ネタ妄想ショートショートにお付き合い頂きありがとうございます😊 発情するなら金をくれ〜 2024コメント大賞に1票。
009さん お読み頂きありがとうございます。m(_ _)m もう!うれしすぎ〜 こんなところで 悪魔っ子に出会えるとは!肝、掴まれました。ダダカラ 実現して欲しい〜
Vakiraさん、ありがとうございます。「成瀬は天下を取りにいく」の滋賀県の膳所(ぜぜ)出身の成瀬と島崎の漫才コンビ「ゼゼカラ」のパロディーで捻った「ダダカラ」なのですよ!
009さん 早速にお読みいただきありがとうございました。イケ~イケ~ハァッチ~ミツバチ ハッチ~ ってちゃうねん。My Little Loverにセルスターズやん セルスターズ!よくご存じで~♪ うわ! Hello,Againがヘビロテじゃ~
Vakiraさん、ありがとうございます。この娘さんは今でも病室で悩んでいますよ。私の先祖は蜂須賀正勝だったかしら、待てよ岡ハチ郎さん奥目のハッちゃんだったかなあ。それともハチゅう類かなあ?
Vakiraさん、ありがとうございます。 https://bookmeter.com/books/4867207 ←ですね。まあ完全に、♪きさまと俺とは同期の桜~!でしょうね。また古い歌や漫画を思い出したらどんどん書きますので今後ともよろしくお願いしますね~!
Vakiraさん、ありがとうございますね。アカン虫垂炎(あ「かんちゅうすいえい」ん)にも気付いてね!昨夜もう一本「盗躰師」シリーズにも書いていますので読んでくださいね!
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そして彼の相棒の忠実な名もなき犬は素晴らしい生き物で最後の最後まで主人に寄り添って仕えた姿に不覚にも涙がこぼれましたね。直木賞受賞がうなずける私にとっては素晴らしい一冊でした。#NetGalleyJP