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2024年1月の読書メーターまとめ

きーこ
読んだ本
20
読んだページ
5120ページ
感想・レビュー
20
ナイス
322ナイス

2024年1月に読んだ本
20

2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

きーこ
ネタバレ成瀬あかり。強力な磁場のような人間だ。至って真面目に「二百歳まで生きること」を目指している。西武大津店に別れを告げる儀式も、M-1も坊主頭もかるたも観光大使顔負けの案内も、すべてが真剣な試みであり挑戦。誰も成瀬にはなれなくて、でも成瀬みたいでありたいと思うときがきっとある。だから痛快爽快だし、憧れ焦がれる。島崎のスタンスも、大貫の反応も、わかる。成瀬がいるから行けないところへ行けそうで、成瀬がいるから行きたかったところへ行けないと思い知る。成瀬はただ、成瀬だけど。目に留めた時点でその磁場の影響範囲内だ。
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2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

きーこ

あけました2024。みなさまにとってすばらしい読書が傍らにある日々となりますように。昨年は感想をめぐる余裕のない状態が続いたけど、今年は少し落ち着いたらよいな…2024年もよろしくお願いします!//2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:3918ページ ナイス数:318ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/9074/summary/monthly/2023/12

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2024年1月の感想・レビュー一覧
20

きーこ
ネタバレハデス様強火担ガイコツたちの愛が熱烈爆走している愉快なエピソードが続いた前半。転じて後半はコレットの過去、故郷の村を訪れ、そこで起きたことが語られる。温度差よ。どれほど大切で穏やかでも、なくなってしまう、いなくなってしまう。それを幼くして独り目の当たりにして、それでもまっすぐと生き延びたコレットはすごい。すごいよ。人運がいい、と言っていたけど、それをしっかり受けとめられるコレットだから、だよ。完結まであと少し、どこに着地するとしても、とてもやさしく凜とした強さを持つ物語を読むいとおしさを噛みしめてる。
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きーこ
ネタバレとても好きなシリーズの第三弾。流行り色を作れという難題に挑む彩と右近。色は決まった。名前も。では、この「深川鼠」をどう流行らせるか。のらくらといくつか仕掛けをする右近がまたしても鮮やかに食わせ者。まっすぐで勝ち気な彩との掛け合いが好きで、色恋かはさておいても、右近が少しでも本心を見つけ出して表せたらと思うのは、何か特別な心の向きだろう。バディでもいいからずっとこの二人を見ていたい。インフルエンサーがいて、色に対する評価があって、流行り廃れも粋も野暮も、作られるものであることにいつの世も変わらないのだなぁ。
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きーこ
ネタバレ冥府の一騒動はクロノス様たちの歓迎会で一段落つき、コレットは村へ戻る途に戻る。立ち寄った「遍歴医の村」で知り合った家族と薬師として人として関わり、村の幻想的な祭りの夜と血気盛んな合戦を堪能する。薬師である限り死は隣り合わせにあるけど、こんな晴れ晴れとした最期を見届けることはそうはないだろうな。それでも風は吹く。容赦なく心を揺らし冷たい手をひたりとあてる。コレットは言わない。それが薬師としてのコレットの来し方行く末で、在り方だから。弱さとして振りかざさない。それでも、だから、もたれた存在が、安寧だといい。
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きーこ
ネタバレ十年屋がカラシちゃんを怒らせた!と外野からやんややんやと囃し立てたくなる今巻。預かり、そのまま引き取ったものをどうしているのだろう。なんだかんだでうまく循環しているのかしら。ツルさんやテンの訪れ、銀行屋へ換金にいくことなどから思っていたけれど、そうではないらしい。まさかのタイムセール。買い手に語られるそれぞれの品の物語。因果応報、人間の業と欲、なかなかにどろりとした執着と偏愛の話、子供の頃読んだらどう受け取っていただろう、と興味深い。めでたいエピソードもあり、魔法街がきょうもにぎやかでうれしやたのし。
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きーこ
ネタバレシリーズ第二弾。ひょんなことから陸軍卿宅に出入りすることになったイカル。妙な物音や家具が動くなどの怪異があると研究所に依頼があり詳細を探るためだが、そこは亡き者見たとの証言も相次いでいた。果たしてそれは何者かの仕業か、幽霊か妖か。当時の世相が垣間見え、遠い昔の出来事と一括りにした「歴史」が眼前に現れるのがこのシリーズを魅力の一つ。まだ西南戦争も昨日のことのよう。会津と薩摩には埋めがたい溝がある。地続きのこととして匂い立つ。東京に馴染みつつあるイカルが得た縁がどう続き、広がるのか楽しみだ。人間も、怪異も。
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きーこ
ネタバレ1995年3月20日。事件の被害にあった方、関係した方へのインタビューをまとめた一冊。おそらくは順番など、読む側が読むことに専念できるよう周辺情報の引っかかりを少なく、けれど跡形無く流れてしまうことのないように緻密に丁寧に構成されているのでは、と思わせる分かりやすさ読みやすさ。ヒートアップせず、センセーショナルにもせず、淡々と相手の話を聞き、それを伝えることに腐心している。色や温度や方向性を極力フラットにしていると感じることこそが著者の色かもしれないが、だからこそ見えたもの、感じることがあった。
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きーこ
ネタバレ水鏡を作るために続く雷雨。冥府がその経験と実力で裁判を進め、人間たちは不安に身を寄せ合う中、またしてもふらりと現れる女神がひとり。自由奔放で愛そのもののアフロディーテ様がとにかく魅力的で好き。「私の風が吹くところにはね/あなた達が偶然だの奇跡だの言うような縁が引き寄せられるのよ/いきもの達はみーんな私の凪の中なんだから/人の子よ愛とともに面白おかしく生きなさい♡」コツメくんのきゅーと極まれりな入浴シーン、コレットとハデス様のいちゃいちゃシーン、文字通り頭を抱えるガイコツ、ぎゅっと詰まってにまにま読了。
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きーこ
ネタバレハデス様たちの父、クロノス登場。ヘルメス曰く、「少年おじさんと赤子ジジイ」のおさわがせ4名様。ただ冥府をかき回すだけでなく、ハデス様の労働環境改善計画がまさかの災厄へと発展する。割られてしまった真実を映す水鏡。裁判にも支障が出るし、新しく作るためにゼウスが本領発揮して人間界にも影響出るし、ほんと神様たちのやることの影響力の大きさよ。少年おじさん三人組は「ゼウスから特別視された」元人間。これはコレットのゆくゆくのフラグになりうるのかしらどうなのかしら。一つ目キュクロプスたちがかわいくてうはうはする。
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きーこ
ネタバレ人間に戻った禰豆子はひた走る。兄の元へ、皆の元へ。そして、夜明け。無惨は崩れ、戦いは終わったかに見えたが、苛烈なその執念は炭治郎へと向けられる。取り込ませまいと、炭治郎を押し上げるたくさんの腕、引き上げるたくさんの腕。その描写があまりにやさしく、あたたかかった。鬼のいない世の夜明けの空白は、大きい。だからこそ、生き延びた彼らを、命を繋ぎ魂を廻らせた彼らを、見せてくれてありがとう。お約束転生エピソードって救いだなぁ。そしてエピローグの言葉を何度もなぞる。これは祈り。真剣で、やさしくて、灯りつづける、祈り。
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きーこ
ネタバレここにきて伊黒さんのターン。容姿も蛇もルーツに通じていたのだと知る。話の展開を失速させないためか、紙幅のためか、余白に明かされるエピソードも多い中、伊黒さんの想いが描かれるのは胸が痛いけど嬉しい。仲間が集結し、炭治郎はヒノカミ神楽の真意を知り、そして珠世さんたちにより幾重にも張られた薬の効果により無惨は弱体化する。それでも変わらない鬼殺隊の劣勢。傷つき、しかし戦うことをやめない。最期まで。縁壱のような圧倒的強者はいなくとも、繋がれてきたもの、小さな力の重なりが活路を拓こうとしている。だから、今、しかない。
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きーこ
ネタバレ上弦の壱を討つが、時透と玄弥が倒れる。珠世さんも。またいなくなってしまった。けれど立ち止まれず、涙に暮れることもできない。復活し、凶悪な力を容赦なく振るう無惨を滅ぼすには、太陽に曝すしかない。外へ出すことは叶ったが、夜明けまでの一時間半が永遠ほど遠く、鬼殺隊の劣勢は変わらない。それでも押し留めねばならない。「最期」まで戦うと唱えては、皆命を賭して一秒一秒を繋いでいく。目覚めた禰豆子は兄を目指し、瀕死の炭治郎は縁壱の夢を見る。最後の手がかりだろうか。そしてただただ縁壱の無念が晴らされることを祈ってしまう。
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きーこ
ネタバレコレットとハデス様の想いが成就したことでガイコツたちご乱心(ハリー除く)。骨にヒビ入ったり骨密度の心配してるけど、ハデス様には聞かせまい悟らせまいと冥府の隅で嘆き叫ぶのはさすが家来もといファンの鑑。しぇんぱい達さすがでし(コツメくんの「ハデスしゃまとすきすきになったって!」の言い回しがかわいすぎてとけた)。一方コレットは天界で葡萄踏みバイト。アレスに言い寄られーの、アテナ様のお茶会に呼ばれーの、二人の決闘に巻き込まれーの。てんやわんやの大騒ぎ。さすが。それにしてもアテナ様かっこいい。ヅカイメージなの納得。
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きーこ
ネタバレマリー姉ちゃんのところから戻る途中で立ち寄った村の診療所。過労で倒れた薬師の手助けをするためにコレットは留まることを決める。変化が起きにくい風土で世襲以外の弟子を取る難しさ。でもそこに新しい風が吹いた。兆しもあったのだろうけど、コレットが芽吹きを助けたのもあるだろう。その背中をもって。そうしてコレットも薬師としての目標を見つける。と、今回は冥府甘々ハッピーターンが来ないなと思っていたら、最後1/4くらいで濃縮された甘さがきた。濃い蜂蜜のような、脳に直で、ガツンと来る甘さ。わーきゃーわー。にやにやしちゃう。
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きーこ
ネタバレ読み終えても最終巻の実感がわかない。あわこさんの世界に通じる窓は閉じられてしまって、もう覗くことはできないけれど、あの向こうではつづいているのだろうな。そう思わせる。余韻とも違う、見えない明るい何かと並走しているような気持ち。毎度ネーミングがさらりと絶妙でツボに入るのだけど、今回のベストは「窓羽多帽子店」。「シャーベッ島のレイトー湖」も好き。ひるね島にレイニードーム。行ってみたい気持ちをくすぐる場所は、自分の願望を映すようだ。インスタントプリズムに仕舞った景色のように、読み返してはこの場所に立ち返りたい。
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きーこ
ネタバレレーエンデ独立までは未だ道半ば。改めて長い歴史の分岐点が語られているのだと痛感する。それぞれの巻では成就しない願い。細く縒られた希望が後世へと繋がれていく。今巻も序章に挙がる怖ろしい二つ名が、歴史に刻まれた事実を突きつける。本編が盛り上がるほどに行く末を案じ胸が痛む。夜明けはまだ遠いと知る。太陽を失い、「レーエンデには闇が、危機感が、絶望が足りなかったんだ」を体現してしまった。一つだけ興ざめしたのが、鍵となる文言の表記が英語であったこと。これほど世界観を作り上げているのに、なぜ現実に踏み込ませたのだろう。
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きーこ
ネタバレあたたかい寂しさのエピソードが多い中、ちびハデス様妄想回が燦然と輝いていた。ほんとガイコツたち愉快だなぁ。忠誠心と愛にだだ溢れておる。最高。そして、彼らは"永久に"仕えることに疑問の余地がない。その違い。メンテとのいっときの別れも、異なる理を生きる神と人間に「ずっと」が存在しないからこそコレットが好意を大切に仕舞おうとすることも、寂しく愛おしい。ディオにこの上なくツン過保護なヘルメスも微笑ましいな。メビウスの輪のような両面でひとつづきの表紙絵が涼やかで綺麗。つながっているのに、いまはまだまじわらない視線。
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きーこ
ネタバレ前巻の引きを忘れるほど(2個目トニト)不意打ちの黄昏過去回。カラー扉絵のガンバッテオヨミクダサイに気づいてくすっとするも胸が痛い。8巻の黄昏の「未知」への言及に、世相を映したものかと思ったが、一貫した作品の主題の一つなのだろう。無知であることの無力さ、愚かさ。人間が繰り返してきて、現に繰り返している過ちを自覚し、忘れないために。「楽して答えを得ようとするな(…)自分の頭で考え続けろ」ハンドラーの言葉が刺さる。アーニャとヘンダーソン先生の二人回(和む)、デズモンド夫人登場(不穏)、小咄、と盛りだくさんの巻。
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きーこ
ネタバレすべてがかわいい。コツメくんの一挙手一投足から擬音まで、恋心を自覚したコレットも、自覚前のわけわかんなくなってるコレットも、その話を聞きつつ色々と察してしまうディオも、押しかけで旅の道連れになる神様二人も、凍土in冥府へのおでかけと水仙のエピソードも、突然現れたニンフのメンテに振り回されている冥府の面々も、まさかの巻を跨いで続いているハデス様のフリスビー通販エピソードも、すべてがやさしくて愛おしい。それにしてもコレットかわいい。ドキドキしてふわふわで。そしてディオ様のご飯が食べたい。風に胃袋掴まれたい。
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きーこ
ネタバレホテルマン続力と、ホテルに筆耕士として登録している遠田薫のお仕事小説、と思いきや、墨薫る友情モノガタリだった。友情、というよりも相棒(と書いてバディと読む)もの。こじれかけたズッ友譚。陰陽が第一印象とは逆とか、才能溢れる豪放磊落に垣間見える寂しさとか、ふとした陰りが思ったより濃くて深い闇とか、それもう沼じゃん。三浦さんもお人が悪い、いいぞもっとやれ。ともっと読みたくなるけれど、二人があの家で、時折代筆業もしつつカネコさん傍らにのんべんだらりと呑んでたら、もうそれでいい。平穏がそこにあると、そう思うだけで。
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きーこ
ネタバレ成瀬あかり。強力な磁場のような人間だ。至って真面目に「二百歳まで生きること」を目指している。西武大津店に別れを告げる儀式も、M-1も坊主頭もかるたも観光大使顔負けの案内も、すべてが真剣な試みであり挑戦。誰も成瀬にはなれなくて、でも成瀬みたいでありたいと思うときがきっとある。だから痛快爽快だし、憧れ焦がれる。島崎のスタンスも、大貫の反応も、わかる。成瀬がいるから行けないところへ行けそうで、成瀬がいるから行きたかったところへ行けないと思い知る。成瀬はただ、成瀬だけど。目に留めた時点でその磁場の影響範囲内だ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/11/20(5665日経過)
記録初日
2008/11/11(5674日経過)
読んだ本
3854冊(1日平均0.68冊)
読んだページ
732733ページ(1日平均129ページ)
感想・レビュー
1924件(投稿率49.9%)
本棚
3棚
血液型
O型
職業
専門職
自己紹介

本が好きです。本のある空間が好きです。好きが高じての図書館勤めも10年経ちました。

好きなものも読みたい本も途切れません。
日々、積読本山脈で遭難していて時間の有限性に途方に暮れてます(つまりは欲ばりなんです)。

ご縁あってのぞいたコメントや感想をたよりに少しずつ「お気に入り」を増やしています。
よろしくお願いします。

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