ネタバレ森若さんがこんなに難航しているなら、コンセンサスが取れた結婚なんてこの世に存在しないのでは、と思ってしまう。あるいは意見を擦り合わせようとすると破綻するから「結婚は勢い」などと言うのか。沙名子贔屓なので真夕ちゃんとシンクロしてなんか知らんが怒りたくなる。「安心して怒れる材料」欲しい。わりとあったけど。夢見がちというか考えが浅くて幸せって言葉くらい具体性に欠けるというか、それなのに太陽は森若さんに選ばれつづける。なんだおまえ。でも、選ばれつづけるんだ。だから「幸福を心から祈」った真夕の殊勝さに乗っかろう。

ネタバレツメくんも相変わらずかわいくて存在そのものがぐっじょぶ。寝落ちコこれが旅が終わる、ということか。ディオもヘルメスも天界へ戻り、イタンも帰路につく。冥府にも以前のようには滞在できない。そして多忙。なんだか寂しくめまぐるしい。それでもコレットの薬師育成の野望は種蒔かれ、きっとこれから長くこの村で芽を出していく。久々のゼウス様ぐっじょぶ。コツメくんとガイコツたちが微笑ましくてたまらない。そしてハデス様が告げた「縁を繋ぐ」に胸が熱くなる。とはいえクライマックス目前、影差す予感に物語がどこに着地するかが、少し怖い。

ネタバレ森若さんがこんなに難航しているなら、コンセンサスが取れた結婚なんてこの世に存在しないのでは、と思ってしまう。あるいは意見を擦り合わせようとすると破綻するから「結婚は勢い」などと言うのか。沙名子贔屓なので真夕ちゃんとシンクロしてなんか知らんが怒りたくなる。「安心して怒れる材料」欲しい。わりとあったけど。夢見がちというか考えが浅くて幸せって言葉くらい具体性に欠けるというか、それなのに太陽は森若さんに選ばれつづける。なんだおまえ。でも、選ばれつづけるんだ。だから「幸福を心から祈」った真夕の殊勝さに乗っかろう。

ネタバレ求める人が辿りつく写真館。そこの技師、リューが写すのは客の望むもの。過去、現在、未来、時は問わない。見合う対価と引き換えに、彼は撮る。失った過去と未来を重ねた家族写真、魂の友と過ごす月日の写真、唯一人に探してもらうための姿を写す一枚、金の葉が降る美しいその記憶を残す一枚、罪を暴き報いを受けさせる一枚。そして、彼が生まれた月夜のこと。魔法街の一画に店を構えてそうだが、どうやらこの世界線は魔法は存在しても秘する力のよう。白と紫の花に縁取られ、橋賢亀さんの表情豊かな線と色に溢れた挿絵が読み終えても瞼の裏に滲む。

ネタバレ故郷の村から一旦冥府に戻ったコレットは心労からか寝込んでしまう。それぞれの態度と方法で心配する冥府の面々に、帰ってこれる場所が、安心して寝込める場所が、あってよかったなと頁のこちらで胸を撫で下ろす。コレットとハデス様がぎゅうってしてる光景、ほっとするなぁ。そして過保護親友ズに伴われ帰ってきた村は、ポーラとセラは着々と力をつけていて、イタン兄ちゃんとの兄妹時間といい、どこを向いてもよかったなあとあたたかさが灯る景色だ。後継薬師育成計画も動き出しそうだし。興味を持つって、そのことに自分で気づくって大事なこと。

ネタバレ雨にはなれない。なりたいわけでもない。でもチリチリと焦がれる。「する／しない」ではなく、「何をするか」に追われているからか。その「しない」はすべてにかかってくるわけではないから、やっぱり選択の話なのだけど。これはしない、あれはする。恋に関して雨の場合は選択ではなく性質だとしても、その性質に沿う選択をしている。それって案外難しい。自分の性質より周りの様子が目に入りがちだから。だから「しない」を侮る人にはなりたくない。雨をわからなくてもいい人になりたい。トヨちゃんみたいに、自分を生きて一緒にご飯を食べる人に。

ネタバレシリーズ第二弾。博物館に勤める傍ら大学進学に向けて勉強をするものの、いまいちピンとこず不安になるカトリ。そんな中、変わり者バージェンス男爵のコレクションを引き取った博物館で奇っ怪な事件が起きる。箱庭の予定調和な世界創造に反発も覚えるけれど、同時に、選ぶこと決めることにざわつく心、正解を見極められずに足が竦む感覚に手も足も出ないのは、確かに、そう、と思う。だから腹括ったカトリは凄いし、同年代で読むと追い風になるだろう。強気に行こう、と。バディ行動も健在だけど、リズの言動が意味深で引きがある。続編期待。