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2024年4月の読書メーターまとめ

ぱんだうにっこ
読んだ本
8
読んだページ
1385ページ
感想・レビュー
8
ナイス
14ナイス

2024年4月に読んだ本
8

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぱんだうにっこ
認知症はたしかに厄介で、早く治療法を見つけてほしい病気だけど。タヅさんは70年80年、抱え続けた重荷をそれをダシに吐き出せたかな。一言あやまることができたら、自分の家へ戻ろうとするあたり、リアル。ボケている時とそうでない時が混ざっているというか。または、このぐらいの年齢の人は気遣いをするあまり、自分の本当の気持ちは押し込めて言わない。言ってはダメだと、わがままだと教えられて育っている。・・・なんとなく、思春期頃の状態に似ていなくもないかな。どこか通底するのは能/歌舞伎の隅田川。劇に仮託できない時代か。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
8

ぱんだうにっこ
子どもの教科書の「たずねびと」。最初に読んだ2020年、うちの二人の子どもは原爆はアメリカが落としたこと、日本と戦争したことをまだ知らなかった。彼らは曽祖父世代の、酔った拍子の戦争の話は聴いたことがないのだから。 この本は2022年6月初版。フクシマの事故が原爆被害の記憶を呼び、最後に残った戦争経験世代が重い口を開き、本当に辛いことを語り残そうとし始めた矢先の頃に書かれた。ウクライナの直前。血で希ったスペランツァを、遠い縁でも、あるいは名前だけでも、受け取った人は世界中にいるはず。私も伝えていく。
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ぱんだうにっこ
https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=134738 「生徒たちのリアルな描写も、被爆地にやって来る修学旅行生を四半世紀以上にわたって支える活動をしてきた中澤さんならでは」。なるほど。3年前に広島に修学旅行にいった上の子に続き、今年は下の子が修学旅行。広島に行くのかどうなのか、まだ確定では聞いていないけれど、行ってほしいと思う。ピース大阪も、広島より近いから行ってみようか。。
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ぱんだうにっこ
口絵に、神戸市戦災概況図。当時は神戸から大阪まで真っ黒に焼き尽くされている。火垂るの墓の清太も冒頭、神戸の阪神三宮駅構内で息絶えている。清太は自ら破滅しているが。三宮や甲子園に路面電車が走り始めた頃、浮浪児を雇って電車の前を走らせて露払いにしていたとか。しばしば事故死する危険な仕事なのに成り手が続いていたあたり、まさに。 「三月のライオン」のそめじさんも戦争孤児だったから、交通事故遺児の零を迎え入れた。浮浪児にはめずらしい、まっとうな人生を手に入れた清一郎さんも戻らない神戸に今日、海王丸が入港している。
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ぱんだうにっこ
認知症はたしかに厄介で、早く治療法を見つけてほしい病気だけど。タヅさんは70年80年、抱え続けた重荷をそれをダシに吐き出せたかな。一言あやまることができたら、自分の家へ戻ろうとするあたり、リアル。ボケている時とそうでない時が混ざっているというか。または、このぐらいの年齢の人は気遣いをするあまり、自分の本当の気持ちは押し込めて言わない。言ってはダメだと、わがままだと教えられて育っている。・・・なんとなく、思春期頃の状態に似ていなくもないかな。どこか通底するのは能/歌舞伎の隅田川。劇に仮託できない時代か。
が「ナイス!」と言っています。
ぱんだうにっこ
被爆した当事者の実話ベースの作品は他にもあるが、セリフ回しや表現が、海外文学の雰囲気で。不思議なもので、既知の素材を別の見方で感じられる。2019年、ワシントン州リッチランド高校のロゴマークにマッシュルームクラウドが使われていることについて、日本の留学生が校内向けの動画で異を唱えたニュースが流れた。どちらが先が不明ながら同年、作者はNYの国連で講演をしている。そうであっても、昨夏は「バーベンハイマー」で盛り上がる人が大勢いたわけだが。著者はまだ、学校でも講話を続けてくれているだろうか。
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ぱんだうにっこ
フルカラー図鑑の造り。中学生以上向き。タモリが「新しい戦前」と言った22年末当時は、ウクライナ侵攻がはじまって10か月。まだ“どこか遠く”の戦争であって、しかも初めての冬を迎える前にケリがつくとも言われていた。初版は24年2月。この本は、現在進行形のロシアによるウクライナ侵攻を例に、「戦争」について、まとめている。 各章冒頭に、ウクライナ・ハルキウから避難してきた転入生アンナと涼太たちクラスメイトのマンガが入る。1章はロシアとウクライナ。オーソドックスに報道解説されたことをまとめ、記録した感じ。
ぱんだうにっこ
2024/04/16 11:15

2章、涼太たちは中学の修学旅行で広島へ。本文では、約80年前までの日本の戦争について。ちょっと自虐史観? 3章、アンナに避難の体験を聞き、“僕らになにかできることはないのか”と問いかける。「公民」を履修する中3でもあり、教科書的なページが多いが“信頼のおけるメディアを使おう”としてWEBサイトのURLが紹介されていたり、寄付先のURLが載っているのは、この頃はびこる陰謀論から多少なりとも読者を守ってくれるか(YouTubeチャンネルまではさすがに載っていない)。仕方ないが、賞味期限は短めな気がする。

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ぱんだうにっこ
「戦争はまだ起きています。この状態を変えるためには、戦争が起きる理由といきさつを理解する必要があります」。見開きごとに、シンプルかつポップなコラムで網羅されている。 小学生が調べ学習に使うのに向くかも。ただし作者がイギリス人なので、取り上げる事例がイギリス周辺。平和指導者として名前があがるのもインド(ガンジー)、イスラエルとエジプト、北アイルランド。芸術家枠で一番目立つのはボブ・マーリー。巻末の訳者あとがきで明治以降の日本と戦争について、教科書的に、文字主体で取り上げられている。うーん、惜しい。
ぱんだうにっこ
作者はある日、父が撮ったホームムービーを観た。ワイキキの浜辺で遊ぶ3つの頃の自分と祖母。当時は知らなかったその背景の一点に、友人が気づく。水平線の向こう。ゆっくりと進む大きな船。載せていたのは17才からの若者ばかり1200人以上。 さらに57才の時、マイアミでの授賞式で出会ったアレンと、12才の時に東京で会っていたことを知る。「それ、わたし」「きみか」。通りがかりの女性に突然、金髪を触られて「キライ」と言われた思い出。本当は「きれい」だったこと。今、互いが心を持ち直し、シンプルに頭を垂れ、平和を誓う。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/10/13(2028日経過)
記録初日
2018/10/13(2028日経過)
読んだ本
103冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
10274ページ(1日平均5ページ)
感想・レビュー
95件(投稿率92.2%)
本棚
3棚
自己紹介

小学校で図書ボランティアを始めました。読み聞かせのネタ、仕入れ中です。
小4と小1の男子がいます。

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