今回も見事な傑作。こんなややこしい状況（と建物）でよくミステリやるなぁと感心します。しかしやはり怪物のインパクトが強いので、ミステリ的には前2作よりは劣るかも。ミスリードのためとはいえ、ナルコレプシーという珍しい症状を持つ人物があの場にいるのはちょっと都合がよすぎるかなぁとは思いました。そして最後の人は誰。

あまり考えずに読んでいたけど、トリック（？）はぼんやりと想像していた通りだった。でもこのシリーズは事件そのものよりも、その背後にある大きな謎のほうが興味深い。あの人が絡んでいるなら尚更だ。

二人が大人になりついに一緒に暮らすことになるお話もいいけれど、樽見としまむらの話が一番印象的でした。誰かの幸せは、同時に誰かの悲しみを生む。いろんな意味で安達に囚われているしまむらに「それでいいのか？」と思う瞬間もたまにあるけど、本人がイヤじゃないならきっとこれが幸せの形なんでしょう。わりと最終巻っぽい雰囲気ではあったものの、まだ続くようです。

今回も見事な傑作。こんなややこしい状況（と建物）でよくミステリやるなぁと感心します。しかしやはり怪物のインパクトが強いので、ミステリ的には前2作よりは劣るかも。ミスリードのためとはいえ、ナルコレプシーという珍しい症状を持つ人物があの場にいるのはちょっと都合がよすぎるかなぁとは思いました。そして最後の人は誰。

どうやら本編は前作で完結していたらしい。なのでこちらはスピンオフ的な短編集。しまむらの尖った中学時代の話をもっと読みたい。アニメもまたやってくれないかなー。（しまむらの声が好きでした）