一編目の織守きょうや「椿と悠」がちょうど求めていた感じの百合度合いで、結局これが一番良かった。こういうのでいいんですよ。青崎有吾「恋澤姉妹」は小説としてはめちゃおもしろいが百合アンソロジーでこれをやるのか、と笑ってしまった。武田綾乃「馬鹿者の恋」は釈然としない。結局萌は依存できる相手であれば誰でもよかったのか？千晶への愛情もその程度のものだったのかと思ってしまう。円居、斜線堂はその過剰さが少し苦手だが着地は良い。乾、相沢はミステリ仕立ての百合で、前者は日常の謎的小品。後者は著者らしい愛情と罪が素晴らしい。

一編目の織守きょうや「椿と悠」がちょうど求めていた感じの百合度合いで、結局これが一番良かった。こういうのでいいんですよ。青崎有吾「恋澤姉妹」は小説としてはめちゃおもしろいが百合アンソロジーでこれをやるのか、と笑ってしまった。武田綾乃「馬鹿者の恋」は釈然としない。結局萌は依存できる相手であれば誰でもよかったのか？千晶への愛情もその程度のものだったのかと思ってしまう。円居、斜線堂はその過剰さが少し苦手だが着地は良い。乾、相沢はミステリ仕立ての百合で、前者は日常の謎的小品。後者は著者らしい愛情と罪が素晴らしい。

6編のうち半分は既読なはずだけど、もはや読んだのは10年以上前なのでどれも新鮮に楽しめた。「守るべき肌」「青い星まで飛んでいけ」が特に好き。