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2024年5月の読書メーターまとめ

おうつき
読んだ本
15
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5708ページ
感想・レビュー
15
ナイス
419ナイス

2024年5月に読んだ本
15

2024年5月のお気に入り登録
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  • yukaring

2024年5月のお気に入られ登録
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  • yukaring

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

おうつき
新聞記事の広告欄に掲載されたふざけた殺人予告が指し示す時間に銃声が響き渡る。クリスティらしい先入観を逆手にとった真相やさりげなく張り巡らせた伏線の巧みさは職人芸の域。ただ、前評判ほどのめり込むことができなかったというのも正直なところ。個人的にはこれまで読んできた他のマープルものの方が楽しめた。
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2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

おうつき

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2024年5月の感想・レビュー一覧
15

おうつき
復刊を機に初めて触れた梶龍雄だが、五冊とも面白かった。少年の目線で書かれた日記と、事件の当事者である大人たちの目線で進行していく物語が交差する。さりげなく散りばめられた伏線が綺麗に収束していく手際の良さが心地よい。かなり攻めたことをやろうとした結果、ミステリとしてのサプライズが薄れてしまっている感はあるが、読後感は悪くない。同時期に書かれた他作者の小説と比較しても、若者言葉に苦労しているのが感じられる。
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おうつき
コスビーは前作しか読んでいないのだが、雰囲気がガラッと変わっていて驚かされた。銃撃事件を起こし、白人警官に射殺された黒人青年。事件により、土地に残っていた人種対立がより一層深まる中、黒人保安官が真相を追い求めていく。圧倒的なリアリティを持って描かれる物語からは、前作同様登場人物達が抱える痛みが伝わってくる。骨太の犯罪小説でありながら、リーダビリティも高くほぼ一気読みしてしまった。
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おうつき
第二文芸部の部長が新入生に自作の小説を半ば無理矢理読ませる……という形式で作中作のミステリが展開される連作短編。部長が書いたミステリは穴だらけ、そこにツッコミを入れていくメタ感は面白い。著者らしい軽妙なやり取りが楽しく、頭を空っぽにしていても読めるような内容だった。ラストはもっと大掛かりな何かがあるのかと思っていたのでやや肩透かし。解説まで読んでなるほど、と納得できた。
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おうつき
男女が文字通り結合した「結合人間」になることが生殖行為となる世界で起きる連続殺人を描いた本格ミステリ。冒頭の一ページから読者を篩に掛けてくるのがもう凄い笑。グロテスクで倫理観をガン無視したような展開がひたすら続き、気持ち悪さを通り越して苦笑いしてしまう。奇想を闇鍋にしたようなプロットに、この世界でしか通用しない異常な論理が冴え渡る終盤は流石という他ない。終盤の推理では、意外な部分に仕込まれた伏線の数々が綺麗に結合していく。驚きの展開に胸を踊らせているとその数ページ後には更にそれを超える衝撃に襲われた。
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おうつき
地元が流行地だが、原因や治療法が解明されるまでの経緯については知らないことが多く、衝撃的な内容。長きに渡って正体不明の何票に立ち向かってきた先人達の困難な闘いに触れ、頭が下がる思いだった。
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おうつき
収録されている三編のどれもが面白かった。辻さんの肩肘張らずにさらっと読めるような文体がとても好み。表題作は書簡でのやり取りで話が進行していくという構成に技巧的な仕掛けがされていて唸らされた。実写も見てみたくはあるが、この話を一本の映画に仕上げるのは相当むずかしいだろうなと思う。阿津川辰海との対談も含めて、最後まで楽しめる一冊。辻さんのバイタリティには毎回驚かされる。
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おうつき
現代パートとは別のエピソードがかなりの文量を割いて挟み込まれる、というのは島田荘司らしい構成だが、今作はむしろそっちの方がメインになってしまっているくらいの割合。剣客を巡る物語はかなり読ませる内容で、ミステリ小説であることを途中忘れてしまった程。吐き気を催すような悪人の描写に胸糞悪くなりつつ、終盤は胸が熱くなってしまった。ミステリ部分はかなりあっさりしていたが、肩透かし感はさほど感じない。
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おうつき
心理学の実験で閉鎖空間で一カ月の共同生活を過ごすことになった大学生達のドタバタコメディ。ミステリの要素がちょこっと含まれている程度に思っていたら、想像以上にしっかり本格ミステリをやっている作品だった。伏線が回収されていく手際が鮮やかで、唸らされる部分が多々あった。真相がやや強引に感じてしまう部分はあるが、大きな破綻もなく綺麗に纏まっている。登場人物のノリや、語尾や喋り方で特徴付けをしている部分はあまり好みでは無かったが、それを差し引いても面白かった。
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おうつき
ミステリとホラーのバランス感覚がとても良いというか、どちらの方面でも楽しませて貰った。妙に淡々とした文章で進行していく物語が何とも不気味で、ゾクッとさせられる部分が各編にある。クラシックな謎解きの雰囲気も好みだった。
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おうつき
認知心理学を利用して被疑者を揺さぶる傍若無人な検事と、それに振り回される新人事務官のバディもの。ベタな設定でありながら「月が綺麗だったから」人を殺したと主張する被疑者などの魅力的な謎が意外な方向に進んでいくホワイダニットの佳作として楽しめた。ツッコミどころを探せばキリがないような気がするが、単純にエンタメとして面白かったので満足。
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おうつき
小学校の教科書でお馴染みの「ごんぎつね」にまつわるミステリ。国語の教科書に載っていた作品の中でも特に印象深い「ごんぎつね」だが、そのバックボーンや生みの親である新美南吉の生涯についてはほとんど知らなかった。インパクトのある冒頭シーンから、知的好奇心をくすぐられるような史実を巡る旅に惹き込まれる。虚構と現実を行き来しながら紡がれる人間ドラマが胸に刺さった。
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おうつき
謎解きミステリの一つの到達点が今作なのかな、と思う。これ以前の同シリーズと比べても明らかに異質な内容で、最初は戸惑いがあった。「九尾の猫」の方を先に読んでいたのだが、順番は逆の方が良かったかなと少し後悔。後期クイーン問題自体を知っていたので興味深く読めたが、その前提が無かったらどこまで楽しめていたかは分からない。ただ、中盤以降の展開にはゾクゾクさせられた。
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おうつき
若い女性をターゲットに猟奇殺人を繰り返し、ネットで音声配信を行う犯人と、それを追う探偵や刑事の駆け引きが描かれていく。物語は後半で意外な方向に進み始めるのだが、そこまでは面白かった。ツッコミどころはありつつも、それなりに楽しく読めていたと思う。それだけに、謎解きが始まってからのがっかり感が大きい。いくら何でもその真相は無理がある。答えに辿り着くための論理の組み立てが雑すぎて、全く納得できなかった。
が「ナイス!」と言っています。
おうつき
新聞記事の広告欄に掲載されたふざけた殺人予告が指し示す時間に銃声が響き渡る。クリスティらしい先入観を逆手にとった真相やさりげなく張り巡らせた伏線の巧みさは職人芸の域。ただ、前評判ほどのめり込むことができなかったというのも正直なところ。個人的にはこれまで読んできた他のマープルものの方が楽しめた。
が「ナイス!」と言っています。
おうつき
暴力で支配されたカルト企業の合宿から逃走した人々を待ち受ける、凄惨な死。不穏な雰囲気が付き纏う中、何が起きているのか中々見えてこない空気感に続きが気になって仕方なかった。ホラー小説としての恐怖はさほど感じなかったが、終盤の予想の斜め上を行く展開は中々えげつなくて好み。参考文献に書かれているタイトルを見て笑ってしまった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/12/17(2013日経過)
記録初日
2018/12/17(2013日経過)
読んだ本
806冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
307554ページ(1日平均152ページ)
感想・レビュー
806件(投稿率100.0%)
本棚
53棚
性別
自己紹介

主にミステリを読んでいます。
興味を持った本は手当たり次第に読んでいこうと思います。
感想は極力ネタバレ無しでやってます。
読メ登録が2018年の12月なので、それ以降に読んだ本しか登録していません。好きな本は追い追い再読していきたいですが、それ以上に読みたい未読本が多すぎる。
漫画も読んでいますが、読み終っても登録はしていません。

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