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2024年10月の読書メーターまとめ

おうつき
読んだ本
18
読んだページ
6357ページ
感想・レビュー
18
ナイス
522ナイス

2024年10月に読んだ本
18

2024年10月のお気に入り登録
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2024年10月のお気に入られ登録
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

おうつき
新型コロナウィルスのパンデミック下の日本を舞台にした短編集。あの頃感じていた閉塞感とその中で起きる犯罪が上手くマッチしているように思えた。同一の時代を描いた作品集ではあるが、各話によって読み口が全く違うのも面白い。「違う羽の鳥」は正直あまりピンとこず、「ロマンス⭐︎」は少しやりすぎな感じがしたが、それ以降の四話はとても好み。個人的なベストは「特別縁故者」。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

おうつき

昨日は代官山蔦屋書店で行われたミステリカーニバルに遊びに行ってきました!どの先生もとても優しくて楽しい時間を過ごすことができました!

うさみみ
2024/10/28 18:58

(すいません途中送信しました💦)ミステリカーニバル…!めちゃめちゃ楽しそうなタイトルですね!作家さんにお会いできるイベントなんでしょうか。うらやましいです☺️

おうつき
2024/10/28 19:05

うさみみさん コメントありがとうございます!そうなんです!今回が3回目の開催で、二日間で三十人くらいの作家さんが参加されてるサイン会です!私は北山猛邦先生、青崎有吾先生、岡崎琢磨先生、潮谷験先生、汀こるもの先生、深水黎一郎先生、降田天先生の列に並びました。

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2024年10月の感想・レビュー一覧
18

おうつき
外界から隔離された無菌室で生活する少年と少女。嵐のせいでクローズドサークルとなり、二人しかいない空間で少女が殺されているという設定に興味を惹かれる。この題材でどうやったら納得のいくラストを作れるのだろうと読みながら考えていたが、成る程絶妙なラインを突かれた気がした。世界の謎に少しずつ迫っていく過程に緊迫感があり、多少だれた部分もあるが最後まで楽しめた。
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おうつき
清涼院流水はコズミックしか読んでいないので熱心な読者ではないが、イエス・キリストを探偵役にするという部分からとんでもないものをお出しされるのではないかと身構えていた。結果的にとんでもないことはとんでもなかったのだが、思っていたよりも真正面から聖書に向き合ったような内容で単純に楽しめた。私自身聖書は読んだことがないのだが、それでも知っているような逸話を本格ミステリの文脈に落とし込んでいる。コズミックのセルフオマージュのような部分も見受けられたので、ジョーカー以降も読んでいたら他の気づきもあるのかもしれない。
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おうつき
オタク女子三人の集う生物部に突如入部してきた転校生の美少女。カースト底辺の三人に屈託なく接してくることに戸惑いながらも、その眩しさに狂わされていく。学生生活の人間関係のキモい部分がぎっしりと凝縮されていてテンポ良く物語が進んでいくのに反してどっと疲れてしまった(良い意味で)。かなり読ませる内容で面白かったのだけど、後半で明かされていく内容はいくらなんでもあり得ないだろうと思う。途中まで自然に描かれていた登場人物の行動も、点と点が繋がるような部分も急に人工物臭く感じられて肌に合わなかった。
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おうつき
持ちかけられた謎や相談をあっという間に解決してしまう「神様」と呼ばれる小学生・水谷くんとその友人の「僕」を中心に物語が展開されていく連作短編。一話だけなら心温まる日常の謎ミステリといった趣だが、二話目以降は著者の持ち味が存分に発揮されて心が抉られる。自分に劣等感を抱いている所謂ワトソン役の「僕」の視点から描かれているからこそのラストが刺さりまくった。
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おうつき
シリーズ三作目。シリーズとして安定感があり、一定の水準が担保されているようなものなので安心して読める。今回も医療知識を絡めた謎解きが面白かった。バディものとしての魅力も確実に増している。
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おうつき
明治21年という探偵の存在しない時代に、不可解な質屋一家惨殺事件の真相を求めて法廷に挑む二人の男の姿を描いたミステリ。手がかりを元に推論を行うという発想すら存在しておらず、例えどんな名探偵が鮮やかな推理を披露しても受け入れられることがないという絶望的な状況でどのように戦っていくのか、目が離せなかった。時代の空気感がひしひしと伝わってきて、明治の法廷を疑似体験しているような気分になる。ただ、終盤の展開は尻すぼみでいかに逆転するのか、という部分では肩透かしを食らってしまった。
が「ナイス!」と言っています。
おうつき
過去に幾度も不可解な死が起きた名家の所有する屋敷に集められた超能力者達。幼なじみの女性二人を主軸にして、彼女達を襲う恐怖が描かれていく。内容的にはかなり好みでそれなりに楽しむことはできたが、何だか痒い所に手が届かないような感覚が残ってしまった。ホラーとしてもミステリとしても、シスターフッドとしても中途半端な印象。全体的に描写があっさりしていたせいで、ラストシーンも心が乗らないまま終わってしまった。
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おうつき
AIの力を利用してかつての天才をもう一度返り咲かせようという政府主導の極秘プロジェクトに集められた少年少女の姿を描いた青春小説。AIに頼るのは正しいことなのか、それで自分は満たされるのか。かつて天才だった彼らの悩み傷つきもがく姿は、決して天才でない自分のような人間であっても共感を呼び起こされるような普遍的なものだった。自分が身を置いている世界との向き合い方について、それぞれの選択に胸が熱くなる。メンバー達が徐々に絆を深めていくのにもほっこりしてしまった。
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おうつき
一風変わった設定を用いて本格ミステリを成立させるのが持ち味の著者だが、今作はその中でも一際風変わりな設定だと感じた。「オスロ昏睡病」という架空の病気が登場し、元患者の間で巻き起こる殺人事件の顛末が描かれる。治療の過程で体の一部に生まれる薔薇のような腫瘍に纏わる謎は読み応えがあった。殺人の謎の方はあっさりしている。
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おうつき
表と裏、どちらから読んでも大丈夫な二つの物語がお互いに作用し合っている。私はエセックス編の方から読み始めたが、これ単体でも十分に面白い。スリラー色の強い物語を読み終えた後に、カリフォルニア編を読んでみるとガラッと雰囲気が変わって驚かされた。十分にこの趣向を楽しみきれたかというと微妙な所だが、貴重な読書体験だった。
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おうつき
鮎川哲也賞受賞作。病院に搬送されてきた自分と瓜二つな男性の遺体の謎を追っていく最中に発生した密室殺人。生殖医療に纏わるあるテーマと本格ミステリとしての謎解きが高いレベルで融合しており、終盤では波状的に衝撃が訪れる。医療ミステリでありながらその分野の知識が無くても、必要な情報が全て提示された上で極めてロジカルな推理が展開されていくのが面白い。徐々に明らかになっていく真実は残酷で、犯人が判明した瞬間には声が出そうになった。探偵役の医師、城崎のキャラクターは作品の雰囲気からやや浮いているように感じたが、
おうつき
2024/10/11 22:04

謎を解き明かすのが彼であるからこその余韻が待ち受けている。シリーズ二作目も刊行が既に決まっているということで、またしても新作が楽しみな作家が増えてしまった。

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おうつき
著者の作品を読むのは初。一部登場人物の行動に首を捻るところがあったが、面白かった。なんとなく真相はこうなのだろうなと当たりをつけていたにも関わらず、終盤の展開でゾクリとさせられる。脅迫文、というアイテムの扱い方がとても上手で、先入観を逆手に取った一撃を喰らわされた。
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おうつき
「ぼぎわんが、来る」の続編ということを意識して読み始めたせいか、良い意味で裏切られた作品。小説仕立ての謎の原稿と、実際に身の回りで起こる怪異。ホラーとしての怖さは勿論ながら、意外な方向に話が転んでいく面白さがあった。「ぼぎわん」もそうだったけど、人間の嫌な部分を描くのがうますぎる。ちょっとした描写でひえっと思わされる部分が多々あった。
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おうつき
シリーズ二作目。短編二話と中編くらいのボリュームのエピソードが一話収録されている。「甘い毒」はそういう病気があることを知らなかったので目から鱗。逆説的な真相も巧い。「吸血鬼症候群」も、特殊な症状とミステリとしてのオチの付け方に唸らされる。特筆すべきはやはり最後の「天使が舞い降りる夜」で、シリーズ一冊目では人間性に難ありだが卓越した能力を持つ医師として描かれてきた鷹央の未熟な部分と成長が描かれる。思わず胸が熱くなるような物語を通して、より魅力的なキャラクターとして育ったように感じられた。
が「ナイス!」と言っています。
おうつき
エッジの効いた設定に意外性に富んだ展開が待ち受けている著者らしい短編集。宇宙と地球という距離の離れた所にいる相手と通信しながら、言語を介さずにメッセージを伝えなければならないという「妹の夫」の設定が一番面白かった。両者の視点で描かれることによって意思の疎通の難しさがひしひしと伝わってくる。個人的なベストは最後の「ゴールデンレコード収録物選定会議予算委員会」。他の収録作と比べてコメディ色が強く良い意味で肩の力を抜いて楽しむことができた。ラストには分かる人には分かる小粋なネタが仕込まれている。
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おうつき
現代日本人には馴染みがなさすぎて視覚的なイメージがし辛い転座鳴鐘が重要な要素の一つである為、多少の読みづらさは感じてしまったが、それを差し引いても面白かった。殺人事件が発覚するのが少し遅いが、そこに至るまでも退屈さを感じさせない読ませる内容になっている。ラストも一度読んだら二度と忘れないだろうなと思わせるインパクトがあった。
が「ナイス!」と言っています。
おうつき
改訂完全版にて再読。読んだのが大分前だったこともあってかなり記憶が欠落していたが、「化石の街」と「乱歩の幻影」は初読時のインパクトが相当大きかったこともあり大筋は覚えていた。発表に至る経緯についても知らなかったので、改めて読んでみると感慨深い一冊。連作としてのまとまりはあまり良くないようにも感じるが、それもご愛嬌。
が「ナイス!」と言っています。
おうつき
新型コロナウィルスのパンデミック下の日本を舞台にした短編集。あの頃感じていた閉塞感とその中で起きる犯罪が上手くマッチしているように思えた。同一の時代を描いた作品集ではあるが、各話によって読み口が全く違うのも面白い。「違う羽の鳥」は正直あまりピンとこず、「ロマンス⭐︎」は少しやりすぎな感じがしたが、それ以降の四話はとても好み。個人的なベストは「特別縁故者」。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/12/17(2170日経過)
記録初日
2018/12/17(2170日経過)
読んだ本
896冊(1日平均0.41冊)
読んだページ
339865ページ(1日平均156ページ)
感想・レビュー
896件(投稿率100.0%)
本棚
53棚
性別
自己紹介

主にミステリを読んでいます。
興味を持った本は手当たり次第に読んでいこうと思います。
感想は極力ネタバレ無しでやってます。
読メ登録が2018年の12月なので、それ以降に読んだ本しか登録していません。好きな本は追い追い再読していきたいですが、それ以上に読みたい未読本が多すぎる。
漫画も読んでいますが、読み終っても登録はしていません。

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