編集の都合で原書から4章が削除されている

自閉症（者）の歴史の読み物として面白い。たかだか数十年前、グランディンや『レインマン』が出てくるまで世にほとんど認知されていなかったことはまさに隔世の感だし、重い事実だ。/邦題はひどい。これなら『ニューロトライブス』のまま出した方がよかった

2級に最適

紋切り型だけどカナーの慧眼に本当に驚かされる。1943年の論文はその後50年の研究の論点がすべて出ているし、晩年の社会的適応を調べた論文では明らかに高機能者にも触れていてスペクトラム概念を予言している。こうした必読書が絶版なのは悲しいことだなぁ。

「他の心の臨床と同じく、われわれは自閉症という深みを安易にわかろうとしないこと、割り切ろうとしないことこそ、むしろ大切なことなのではないだろうか。」

わざわざ現象学を持ち出さなくても既存の他の理論で説明できるんじゃないのって感じだった

アスペルガー個人に関するものというより当時の障害者政策に関する本として読むのが吉

カナーとアスペルガーの慧眼に驚かされる

序文をトゥービーとコスミデスが書いてて驚いた。

よくまとまってると思う

内容はともかく人物名の誤記が多すぎる。サイモントンをシモントン、アウグスティヌスをアウグスティン、アドルフ・ロース（と思われる）をアルフレッド・ルース、スラッファをシュラッファなどなど枚挙にいとまがない。単純な誤字も多い。

編集の都合で原書から4章が削除されている

良著。ASD者を「タッチパネル様の自己」か 解説。