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2023年9月の読書メーターまとめ

Kanonlicht
読んだ本
9
読んだページ
2727ページ
感想・レビュー
9
ナイス
1407ナイス

2023年9月に読んだ本
9

2023年9月のお気に入り登録
5

  • ねこくろ
  • みき
  • 外枠発走
  • Daisuke Oyamada
  • MO-FU

2023年9月のお気に入られ登録
5

  • ねこくろ
  • みき
  • 外枠発走
  • Daisuke Oyamada
  • MO-FU

2023年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kanonlicht
失踪したオカルト雑誌編集者の残した数々の資料から、ある地域に集中して起こっている怪異の起源に迫っていく。最近またこの手のモキュメンタリーが小説に限らず各メディアで流行っているけれど、面白い作品に共通するのは「モヤモヤ感」。結局あれは何なの?と思うからつづきが気になったり、考察したくなるわけで、わからないからこそ怖い。この本もなんだかスッキリしない、あえてぼかした表現が絶妙。普通の人間が突然おかしくなるのが一番怖い。
が「ナイス!」と言っています。

2023年9月にナイスが最も多かったつぶやき

Kanonlicht

ようやく積読本減ってきたのに、ブック〇フのセールで調子に乗って30冊以上も増やしちゃった。。。2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:4168ページ ナイス数:1340ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/967914/summary/monthly/2023/8

が「ナイス!」と言っています。

2023年9月の感想・レビュー一覧
9

Kanonlicht
がんで余命宣告を受けた妻を元気づけるために、1日1話の創作を自らに課した著者。その心境は到底他人が推し量れるものではないにしても、誰かに読んでもらうという小説の根幹に真摯に向き合った作家の物語として後世に語り継がれると思う。読んだときの反応から、長年連れ添った妻の知らない一面が垣間見えたという話も興味深い。映画化もされているようで、妻役の竹内結子も亡くなった今一層胸に迫るものがありそう。
柏パパ
2024/04/15 18:47

映画化されていたとは知りませんでした。

Kanonlicht
2024/04/15 19:44

柏パパさん、コメントありがとうございます! 私もこれ読んでから知りました。草彅剛主演の『僕と妻の1778の物語』です。

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Kanonlicht
前から気になっていた著者をまずは短編集から読んでみた。本人あとがきにもある通り、椎名誠はじめいろんな作家や作品のオマージュが散りばめられている(「宇宙ラーメン重油味」は梶尾真治かな)。週末世界ありディストピアありとSFのバラエティパックのような一冊。中でも表題作が秀逸。生物の分類も、さらにいえば生物の定義も、人間が勝手にそう言い張っているだけにすぎない。地球外生命体からしたら人間もバクテリアも同じ系統の生物と認識されるのかもしれない。そう考えるとロマンがある。
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Kanonlicht
毒親から逃れ自立しようともがく女子大生たち。家族は万人にとって安心できるものではなく、ときには個人を縛りつける鎖にもなる。親だからといって子の生き方を決める権利はなく、子にも親に従う義務はない。ただ、この話の子たちのように自ら動きだせる子がどれだけいるだろう。彼女たちは強い。だからこそ不安になる。家族ですら関係が希薄になりつつある現代で、こうした問題を抱える家族を社会が救うすべはあるのだろうか。
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Kanonlicht
自殺未遂で直近の記憶を失った女子高校生が、ともに川に飛び込み目的を遂げた男子と自分自身の動機を追う。複雑な家庭環境やクラスメイトとの軋轢は確かに高校生にとってはつらい状況には違いないけれど、登場人物とくに大人がことごとく情緒不安定すぎて、誰にも共感できず終始モヤモヤした。一気読みではなく、ちょっとずつ読んでいけば、極端な手のひら返しの印象も多少は軽減されたのかな。中高生には刺さる話なのかも。
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Kanonlicht
4編ほど読んだところで、天体や気象、地質の話が多いなと思い、著者経歴を見て納得(地球惑星科学がどんな学問なのかよくわかってないけど)。ただ、バリバリ理系の話かというとそうでもなく、どの話も人生の低迷期にある主人公が、一つの出会いや出来事をきっかけに新たな道を歩みだすヒューマンドラマという共通点がある。どれもハズレはないけれど、とくに「エイリアンの食堂」「山を刻む」が好き。
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Kanonlicht
慶應大法学部4年の主人公は、ラグビーで鍛え抜かれた肉体を持ち、公務員一本に絞った就職活動も順調。長く付き合っている女性もいて、はたから見れば何不自由ない生活を送っている。ただ、しばしば語られる「こうするのが礼儀だと思ったから」という彼の行動原理は、確固たる自己を持たない、不安定で危うい世間との距離感を表していて、少しずつ彼自身を破滅に向かわせる。誰もが心当たりのある若者特有のメンタリティをよく表していて、懐かしくもあり、苦しくもあった。
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Kanonlicht
冴えない派遣OLが、古来より一族が使役してきた憑きものの猫の力を(無自覚に)使って、会社のやっかいな面々(彼ら彼女らも外来生物に取り憑かれている)を懲らしめていく勧善懲悪の話。なのだけど、猫視点で描かれているからか、ヒロインが意識を失っているうちに憑き物退治が行われるからか、スカッとするようなカタルシスはそんなにない。設定は面白くていくらでも続編が書けそうなのに、結局書かれなかったのもそのあたりに理由がありそう。
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Kanonlicht
失踪したオカルト雑誌編集者の残した数々の資料から、ある地域に集中して起こっている怪異の起源に迫っていく。最近またこの手のモキュメンタリーが小説に限らず各メディアで流行っているけれど、面白い作品に共通するのは「モヤモヤ感」。結局あれは何なの?と思うからつづきが気になったり、考察したくなるわけで、わからないからこそ怖い。この本もなんだかスッキリしない、あえてぼかした表現が絶妙。普通の人間が突然おかしくなるのが一番怖い。
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Kanonlicht
朝廷も幕府も、武門や親兄弟でさえも敵味方がころころ変わり、日本史上で最も節操のない鎌倉末期~南北朝時代。授業で習ってもまったく意味不明だったのが、こうしてそれぞれの出来事の背景を(真実かどうかはともかくとして)知ることで、ようやく合点がいった。これだけ情報技術が発達した現代でさえコミュニケーションの問題はしばしば起こるんだから、この時代の人たちがすれ違いや誤解で憎しみ合うのも、そりゃそうだよな、と思う。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/01/30(2111日経過)
記録初日
2019/02/05(2105日経過)
読んだ本
1149冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
401470ページ(1日平均190ページ)
感想・レビュー
451件(投稿率39.3%)
本棚
0棚
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