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2024年3月の読書メーターまとめ

Kanonlicht
読んだ本
9
読んだページ
2796ページ
感想・レビュー
9
ナイス
1427ナイス

2024年3月に読んだ本
9

2024年3月のお気に入り登録
4

  • Sato19601027
  • ぬまけ
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2024年3月のお気に入られ登録
4

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2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kanonlicht
直木賞作家たちの、それも割と有名な短編集に掲載された作品ばかりで、既読のものも多かったけれど、改めて読んでもいい話だなと思った。中でも、出世競争に敗れた男の哀愁が漂う「正雄の秋(奥田英朗)」、江戸時代とある名主の一つ屋根に住む愛人たち4人の悲喜こもごもを描いた「閨仏(西條奈加』)」、学徒動員で特殊潜水艇に乗り込むことになった2人の若き兵隊の諦観が悲しい「無言歌(浅田次郎)」は秀逸。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

Kanonlicht

本の購入を控えて積読本をコツコツ消化中。今月のお気に入りは『地雷グリコ』でした。2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3348ページ ナイス数:1601ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/967914/summary/monthly/2024/2

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
9

Kanonlicht
芥川賞候補作となった筋トレ小説。比較的地味な会社員女性が、有名トレーナーとの出会いをきっかけにボディ・ビル大会出場をめざす。ただそれには筋肉以外の「美」が求められ…。ボディ・ビルのことは詳しく知らないけど、気の向くままやっていた趣味がこなすべき課題になっていく過程が、主人公のモノローグで丁寧に描かれていて、「わかる!」と膝を打った。女らしさ、ルッキズム、価値観の違いなどいろいろと考えさせられる内容。でも単純に(異色の)スポーツ小説として楽しめた。
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Kanonlicht
名だたる小説家の短編作品がどのような発想をもとにつくられたかを、短編小説の名手である著者が自分の創作手法を交えつつ解説する。小説家には自分の「工房」があり、手にした素材(見聞きしたもの)が同じでも、工作機械によって別の物語になるという話はなるほどと思った。同じテイストの小説を書き続ける小説家はさながら一つの技術を極めた職人で、ミステリーもSFも純文学もいける小説家はたくさんの加工技術を持つ工場。小説が書けない人は、工房の道具が足りなくて素材を加工できないと考えると確かにしっくりくる。
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Kanonlicht
ウフコックが敵対する能力者集団への潜入を開始。集団のリーダーであるハンターは、均衡を保っていた複数の犯罪組織を内部から乗っ取り、闇の世界での勢力を増していく。悪役側に完全にスポットを当てたこの巻は、さながらピカレスクロマンといった様相。各業界を牛耳る権力者たちが集う円卓にまでたどり着いたハンターたちに、善なる者たちは今後どう対抗していくのか。登場人物が芋づる式に増えていくので、一気に読まないときっとわけわからなくなる(すでにシリーズ前作の人物は「これ誰?」状態)。
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Kanonlicht
2022、23年と2年連続で国際競争力ナンバーワンに選ばれたデンマークでは、多くの人が午後4時には退社し、家族や自分のために時間を使う。日本でワークライフバランスというと、「仕事ばかりにならずにプライベートも充実しよう」となるけれど、デンマーク人は「いい仕事をするためにはプライベートが大切で、プライベートを充実させるために働く」と考える。ライフとワークが互いにポジティブに補いあうという考え方は素敵だと思った。ただ、この本にあるような働き方を日本でやろうとするなら、日本の社会そのものを変える必要がありそう。
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Kanonlicht
シリーズ第三弾にして今も連載中の本作。シリーズ皆勤賞の最強の相棒キャラであるどんな道具にも変身できるネズミのウフコックが主人公。アメコミばりに超人がわんさか出てくる。企業の内部告発者の保護を依頼された彼らのチームは、敵の襲撃を受ける中で、人間を能力者に改造する人物の存在を知り、因縁にとらわれていく。安定の面白さで続きが気になる(のはわかっていたので、しばらく読まずにためていた)。能力者同士の戦いは痛快ではあるけれど、そればかりなのもなあと思うので、今後の展開に期待。
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Kanonlicht
アートディレクターの著書による、デザインについての解説本。そもそもデザインとは何かといったところから始まるので、その方面にかかわりのある人にはやや物足りない内容かもしれない。どんな仕事もつきつめれば、相手の立場になって考えることが成功の秘訣だけど、デザインはその最たるものといえる。購買意欲を刺激したり、ときには人間の本能に訴えるデザインの世界は面白い。世の中にあふれるデザインを「なぜそうなっているか」という目で見てみたいと思った。
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Kanonlicht
他人と感覚がずれていると自覚する高校生が、担任の美術教師の秘密を知ったことで、さまざまな出来事に巻き込まれていく。登場する人物たちは、メインの2人も含めて皆どこか精神的に欠点があり、正直誰に対しても好感は持てない。でも、小説だからこそ裏の顔をのぞけるのであって、現実においてはただ見えないだけで、きっと誰もがこの話のように見せたくないものを抱えていると考えると、それはそれで怖い。生理的に嫌悪するものを多様性としてどこまで許容できるかは難しい問題。
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Kanonlicht
父親を刺殺した疑いで逮捕された女性。事件の担当弁護士と彼女に関する本の執筆を依頼された臨床心理士は、互いに情報を共有しながら、隠された真実を追う。事件の謎を主軸に据えながら、それを追う男女2人の過去がしだいに明らかになるにつれて、はてタイトルのファーストラヴは誰のどの愛情のことなのかと考えさせられた。もしかしたらそれは恋愛などではなく、幼い子どもが真っ先に得るべき親からの愛なのかもしれない。
コロチャイ
2024/04/19 19:25

kanonlichtさん、ナイスありがとうございます。わたしも生まれてから、初めての愛かなと思います。

Kanonlicht
2024/04/19 19:35

コロチャイさん、コメントありがとうございます! 主人公の初恋がミスリードになっているのがうまいですよね。親の愛の大切さを考えさせられました。

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Kanonlicht
直木賞作家たちの、それも割と有名な短編集に掲載された作品ばかりで、既読のものも多かったけれど、改めて読んでもいい話だなと思った。中でも、出世競争に敗れた男の哀愁が漂う「正雄の秋(奥田英朗)」、江戸時代とある名主の一つ屋根に住む愛人たち4人の悲喜こもごもを描いた「閨仏(西條奈加』)」、学徒動員で特殊潜水艇に乗り込むことになった2人の若き兵隊の諦観が悲しい「無言歌(浅田次郎)」は秀逸。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/01/30(1980日経過)
記録初日
2019/02/05(1974日経過)
読んだ本
1102冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
387183ページ(1日平均196ページ)
感想・レビュー
404件(投稿率36.7%)
本棚
0棚
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